こちらは青春×水着×絆アニメ・Free!の妄想を書きなぐっているページです(始動130804~)。ハイスピの映画が素晴らしかったのでFreeは永遠のジャンルになりました。準夢小説ですので、名前変換はこちらからどうぞ!なにかあれば拍手からご連絡ください。妄想の提供お待ちしております。
※ESマークがついているのには宗介・百太郎・似鳥・貴澄バージョンが追加されてます。もっと増えていくかも。
いっしょにお昼寝してみました
遙の場合 寝ようと思えば3秒で寝れるけど寝ない。ごろんと横になる女の子をみっと見て、寝たのを確認して、ふっと笑って髪の毛ゆっくり撫でて「おやすみ」って呟いてから寝る。手は繋がないけど、女の子の手を覆うようにして置かれる遙の手。
真琴の場合 女の子を寝かしつけるために頭を撫でたり、ぽんぽんってしたりするお兄ちゃん属性の真琴。抱きしめるようにしてごろん。寝顔を見てしあわせだなーってにこにこしながら、気づけば自分も眠ってる。ずっと抱きしめたまま。
渚の場合 手つなぎながら寝転がって、きゃっきゃ話しながらそのままふたりで寝ちゃう。気づけば手も離れてて好き勝手寝てるんだけど、起きた渚が手を探してもっかいぎゅっと握る。寝顔、無防備だなあと思いながらちゅってして二度寝。
凛の場合 女の子が寝ようとする横で、頬杖ついて見てる。髪の毛いじったり、鼻つまんだり意地悪して、寝かしつけてるんだか妨害してるんだか分からない。そのうち一緒にうとうとしだしてそのまま寝る。
怜の場合 いっしょに昼寝しようとするんだけど、ドキドキしてあんまり寝れない。寝顔をじっと見て、はあって思いながら額にちゅっ。そのままお互いに内側向いて眠る。眠りが浅いので女の子が動くたび目が覚めて、不安げに確認しちゃう。
キスをねだってみました
遙の場合 基本的に鈍そうなので露骨にやらないと分からなさそう。でもんーって唇突き出したら、「ん」って秒でキスして何事もなかったかのように他の作業に戻る、クーデレな遙。ぽかんとしてると「……? どうした」と怪訝な顔をしてかえって困らされる。確信犯で、「したりないのか?」ってずいずい近づいてくる攻めのはるちゃんも見れます。
真琴の場合 ちょっと狙って顔を覗き込むとすぐ察してくれるはず。ちょっと困った顔して頬赤くして、「ずるいなあ」って言いながらちゅうってしてくれる。そこで止めとかないとどんどんエスカレートするし、キスが大好きな真琴はだめって言うまでやめないし、むしろだめって言ってもやめてくれないのがガン攻めのまこちゃんです。
渚の場合 目が合って、なんとなく唇を突き出すと、「ちゅー」って言いながら何回もキスしてくれる渚。「その顔、すっごく可愛い! ちゃん大好きっ」ってらぶらぶちゅっちゅ。ちゅーとか日常茶飯事すぎて別にたいしたことではない。外でもどこでも、隙あらばキスをねだってくるのは、どっちかというと渚のほうです。
凛の場合 顔近づけて唇を突き出すと、一瞬ぎょっとしてうろたえるのが凛。「はあ?」って言いながらも向き直って、「……そんなにしてほしいなら、おまえからしてみろよ」と偉そうにふんぞり返る。挑戦的な顔でにやっと笑って「ほら」、と腕引っ張ったりして、女の子からキスしてくれるまでいちゃいちゃする。いじわるな凜ちゃん。
怜の場合 「ん!」とこれみよがしに目を瞑ってみると、怜「!?」フリーズ。「なっ、こ、これはどういう……」ずり下がる眼鏡を直しながら、恐る恐る手を伸ばして、頬に触れる。そのままちゃんとしたキスをしてくれて、頬をちょっと赤らめながら至近距離でつぶやく「……これで、いいですか?」の一言。頑張ってくれる怜ちゃん。
宗介の場合 ちらちらと機会をうかがっていると不思議がられる。えっと、だから……ともじもじすると「ああ」と勘付いてニヤッとして、「キスしたいんだろ」ってあえて聞く宗介。女の子が照れて赤くなるのを楽しんでから、頬をぐいっと引き寄せてキスする。「これで満足か?」なんて耳元で囁いて困らせる。いじわるで余裕たっぷりの宗介。
百太郎の場合 顔を近づけてそれとなく迫ってみると、「お?」って気づいて嬉しそうにキスしてくれる。「珍しいじゃん!どしたの?」キスせがんでくれたのが嬉しくてたまらない百太郎。ぎゅーって抱き付いて「もっかい!」へへって笑いながらちゅー。いちゃいちゃするのが大好き。なので下手に迫るとやめどきが来ません。「んね、もっかいー」ってずっとちゅー。
涙が出てきちゃいました
遙の場合 横でぽろぽろ泣き出すと、はっとして、「……」と切ない表情で顔を覗き込む。言葉がたりなくてうまく慰められない。女の子相手に何て言っていいかわかんない。苦肉の策としておそるおそる頭を撫でてあげる。「……俺は、此処にいるから……」泣くな、と不器用につぶやいて、手をぎゅっと握ってくれる。
真琴の場合 こぼれた涙をあわてて拭うと、気づいた真琴が「、泣いてるの?」と悲しそうな声で問いかけてくる。答えを待たないで、がばっと抱き寄せてぎゅっとする。「泣くの、我慢しなくていいよ。落ち着くまで、こうしておいてあげるから……」抱きしめて、どこまでも安心させてくれる真琴の包容力。
渚の場合 「泣きたいときは、泣いたほうがいいんだよ?」涙をこらえようとすると、頭をぽんぽん、とした渚が優しく微笑んでくれる。思わず泣いてしまうと、背中をさすりながらうんうんって覗き込む渚。「だいじょうぶだよ、ちゃん。でも、泣いてる顔もすっごく可愛いよ」と男前に涙をぬぐってくれる。かっこいいのかSなのか。
凛の場合 静かに泣き出すと、気づいてちょっと困った顔をする凛。「んだよ……」顔を背けながらそんなことを言いつつ、隣にぴったり寄り添ってくれる。でもずっと泣き止まないのを見かねて「あーもう」、肩を抱いて頭に頬をこつんと当てて、「あんまり泣くな……」と優しい声でつぶやいたりする。お兄ちゃんだからあやすのには慣れてる。
怜の場合 「泣いて……るんですか? さん」急いでぬぐうけど、ぽろぽろと零れ落ちてしまう涙。怜は隣に座って、指先で涙をすくいとる。「涙にはストレスの成分が含まれているので、泣くとスッキリするようですよ。俺でよければ、貴女が泣き止むまでずっと傍にいますから」内心で戸惑いながらも、必死に落ち着かせようとしてくれる。
お祭りに行ったら、みんなとはぐれちゃいました
遙の場合 みんなを探しに行こうとするんだけど、人通りが多くて遙まで見失いそうになる。はるちゃん、と呼ぶと振り返って、黙って手を差し出してくれる。つなぐと頷いてぐんぐん前へ。そっけないのは、浴衣姿が可愛くて直視できないから。ふと立ち止まったかと思うと金魚すくいの屋台の前で、惹かれるように向かっていく遙を必死で抑える。掬うだけだよ?と釘を刺してふたりで金魚すくいして、手つなぎながらまたうろうろと屋台を見に行く。みんなを探すのも忘れて、しばらく楽しく二人きりの時間を過ごす。
真琴の場合 あんまり歩き回ったら逆に合流できないかもね、と冷静な判断をする真琴。あ、クレープ屋さん……とつぶやいたのを聞かれていて、ふっと笑われる。「クレープでも食べて待ってようか?」ふたりで買って、道の脇のガードレールに寄りかかって食べる。そっちのも美味しそうだね、と言うと「食べる?」と、手に持ったままクレープをひとくち食べさせてくれる。お礼にこっちのクレープを差し出すと、クレープを持った手ごとつかまれ、ぱくっとかじって「ん。美味しいね」とにっこり笑う確信犯。
渚の場合 「あれ〜みんなどこ行ったんだろ?」きょろきょろしながらどうしようか考えていると、あっ、とお化け屋敷を見つけた渚。「みんなが来るまで、あそこに行ってみようよ!」全力で拒否しても、「いいからいいから♪」で腕を引っ張ってぐいぐい連れて行かれる。「僕にしがみついてていいよ〜?」楽しそうにしてる渚の腕にぎゅっとつかまり、悲鳴を上げながら満身創痍でなんとかゴール。外に出てからへたりこむと、「よく頑張ったね、えらいえらい」と頭撫でてくれる、強引男前な渚。
凛の場合 「チッ……面倒くせえな」もはや合流する気もない凛。適当に周ろうぜって提案するんだけど、浴衣姿の女の子を気遣って「はぐれんなよ」って言うんだけど、やっぱり途中で心配になってばっと手を取って強引に繋ぐ。「こうでもしないと、おまえは絶対はぐれるだろ」つんとそっぽ向くけどちょっとだけ頬は赤い。歩き回っていると見つけた射的の屋台で、かわいいアザラシのマスコットを狙って仕留めて、「持ってろ」って女の子にあげる。なんかデートっぽい。
怜の場合 「こんなに人がいては探せませんね」眼鏡を上げながら、むやみに動くのをやめる冷静な怜。どうしようかと考えていると、「どこか行きたい屋台はないですか。どうせなら、ふたりで周ってしまいましょう」と、いつになく柔らかい雰囲気で、ナチュラルに手を差し出してくれる。じゃあ、たこ焼き食べたい……と言うと、手を取って「貴女まではぐれないでくださいよ?」と笑って歩き出す。途中で変なお面とかを買って怜の頭につけてあげるけど、嫌がらないし、むしろちょっと嬉しそうな怜ちゃん。
みんなで海に行ってみました
遙の場合 水着姿を見て、しばらく黙り込む。感想を言うのかと思いきや、「行くぞ。海」と腕を引っ張って海に連れてく。足をぱしゃぱしゃさせてると、ふと視線を感じて、なに?と聞くと海にもぐってしまう。「(……かわいい)」女の子の水着姿に、静かにどきどきしてるはるちゃん。ざばっと浮かんできたかと思ったら、今度は女の子の手を引いてゆっくり水中に誘う。「おいで。海の中、気持ちいいから」俺がいるから大丈夫。海が大好きなはるちゃんはずっと幸せそうな顔で笑ってます。
真琴の場合 「まったくはるは、いきなり海に連れてっちゃうんだから」女の子が海から上がると、砂浜でバスタオルを広げて待ってる真琴。わーって走っていくと、フライング気味にがばっと抱きしめてくれる。オカン的なことしてるだけなのにこの役得感。ぽんぽんってからだ拭いてくれながら、「海、気持ちよかった?」とにっこり。そのままパラソルの下まで連れてってくれる。岩鳶の安心材料。
渚の場合 「ちゃん、日焼け止め塗らないと真っ黒になっちゃうよー!」渚の一言で思い出して、シートに座って腕や脚に日焼け止めを丁寧に塗っていく。水着にパイル地のパーカーを着た渚がすすっと来て、「背中、僕が塗ってあげるよ!」ひょいっと日焼け止めを奪い取り、首のうしろや背中、腰にかけてやさしく塗ってくれる。「ちゃんの背中、すべすべだね♪」そしてこのあざとさ。渚にしかできない芸当です。
凛の場合 海に入っていく凛を走って追いかける。追いつく手前で砂に足をとられ、つんのめって凛の胸にダイブしてしまったのを「危ね、」と抱きとめてくれる。ごめん、と顔を上げると至近距離、しかも密着状態。一瞬頬を赤らめた凛は、「鈍臭いんだから、気をつけろ」とからだを離す。そのまま沖に向かっていく凛に付いて行こうとすると、いやな顔しながらも振り返って、ちゃんと手掴んでくれるツンデレ。ったく、しょうがねえ。と言いつつも楽しそうにしてます。
怜の場合 夕暮れ、渚と遙とビーチバレーをしていた怜。「行きますよ!」と放ったボールが、弧を描いて女の子のおしりにヒット。みんなが「あーーっ!」と悲鳴を上げ、女の子が振り返ると顔を真っ赤にして困惑した怜の姿が。「す、すみません。狙ったつもりはなくて!」焦って弁明しながら平謝りで、頬が赤いのを夕日のせいにする怜ちゃん。渚に「も〜怜ちゃんったらエッチ〜!」と散々からかわれる。
壁ドンしてみました
遙の場合 意図がわからず、真顔で「なんだ?」と聞いてくる遙。「抱きしめてほしいのか?」ち、ちがう……「え? じゃあ、キス?」ちがう……ような、ちがわないような。「何だそれ。意味わからない」がばっと抱き寄せて、ぎゅーっとして頭ぽんぽんしながら言われる「よしよし」。こうじゃないのか?って真顔で覗き込んでくる甘やかしはるちゃん。
真琴の場合 「ん、どうしたの?」身長差的にただ抱きつきに行っただけみたくなっちゃって、なんでもない……と引き下がろうとするんだけど、脇から抱き上げられて、勢いよく抱っこされる。「あはは、軽いね」首にぎゅっと抱きつくと、嬉しそうに頬をすりよせてくる真琴。「今のはちょっと無防備すぎ。俺に何されても、しらないよ?」魅惑のシャチ系男子。
渚の場合 「なになにー? ちゃんってば、積極的だなあ!」壁ドンも虚しく、あっさり抱き寄せられて終了。「でも、これは僕の役目でしょ?」くるんと反転させられ、逆に壁ドンされる。「どきどきしてる?」と可愛い笑顔で覗き込まれ、目を逸らすとおでこにキスされて、満足するまでずっと壁ドンのまま虐められる。いじめっこ渚。
凛の場合 壁ドンして見上げると、呆れたような顔で鼻をつまんでくる凛。「おまえ、今どんな体勢してるか分かってんのか?」指を離されたかと思えば、腰に回る凛の手。さりげなく抱き寄せられて、壁を背にする凛にもたれかかる状態に。逃れようとしても「だめだ」と抱きしめられ、鼻で笑った凛は、「こうされたいんじゃなかったのかよ?」と吐息交じりに囁いて、凶暴に耳をがぶっと噛んでくる。
怜の場合 眼鏡を押し上げながら「何をしているんですか、さん」と呆れた様子の怜。壁ドンだよ、と言っても怜はくだらない、と吐き捨てる。「これはただ、あなたが抱きつきたいようにしか見えませんが」言いながら、おもむろにぎゅっと抱きしめておでこにキスをされる。「勘違い、しますよ。俺」そのままぎゅーっと抱きしめてくる、その気になっちゃった可愛い怜。
カラオケに行ってみました
遙の場合 たいてい渚の選曲で歌わされるが、好きな曲だったら抵抗なくマイクを持って歌う。人が歌ってるときのPVは水関連のもののときだけ釘付け。真琴に歌わせるための曲を勝手に入れたり、人が歌い終わったあとに歓声ボタンや拍手ボタンを気まぐれに押したりする。遠慮してる女の子には「お前も歌え。曲は俺が選ぶ。これだ」人気ランキング上位の可愛い曲や自分の好きな曲を勝手に入れてあげる。
真琴の場合 聞き専だけど安定の歌唱力。曲を入れたらちゃんとノリノリで歌ってくれるので、遙や渚が悪ノリして色んな曲を歌わせる。ロックもバラードもアニソンも何でも歌いこなす。基本的にデンモクは持たず、タンバリン担当。歌下手でもちゃんと聞いてくれる。「も歌おうよ。あ、一緒に歌おっか?俺、この曲けっこう好きなんだけど」って一緒にデンモク覗きこんで、男女デュエット曲入れて一緒に歌ってくれる。
渚の場合 マイクつかんで離さない子。歌って踊ってのアイドルオンステージ。「一緒に歌おっ♪」でデュエットしたり、ウインクしたり投げキッスしたりと非常に役得。人が歌ってる間もイエーイ!と盛り上げつつ、ぬかりなく次の曲を入れてる。いきなり曲が入ってて、イントロの最中にマイクを渡されて「はいっちゃんの番だよー!ぱちぱちぱちー!」と勝手に盛り上がられるので、しょうがないから歌うしかない。
凛の場合 心許した相手の前でしか歌わない。面倒くさそうにマイク握るけど、さらっと完唱。激ウマ。「上手い!すごい!」と褒められると「フン……(ご満悦)」徐々にノってきて普通にカラオケ楽しんじゃう。デュエットすると綺麗にハモリ入れてくれる音感の持ち主。隣に座ってると、「お前は? 歌わねーの」って聞いてくる。「歌えば」ってぶっきらぼうに言って、デンモク渡して、頬杖つきながら一緒に曲を選んでくれる凛。
怜の場合 理論では音楽は振動だし歌は詞をリズムに合わせるだけの作業。音楽を計算して歌う。でもあんまり人前で歌うのは好きじゃないので、基本はタンバリン持ってサポート役。マイク渡されるとしぶしぶ歌う。歌ったあとはついつい照れちゃう。「さんは歌わないんですか? 僕、楽しみにしてたんですけど」ってにこにこ言ってくるので、じゃあ……と曲入れちゃう。
忙しくて疲れちゃいました
遙の場合 疲れてる、と気づいて心配モード。なんだけど表に現せない。だから隣でうとうとしだした女の子にそっと肩を貸してあげて、頭こつんと寄せる。無防備な寝顔見てちょっとだけ安心。ごめん寝ちゃってた、とはっと起きようとした女の子の頭をぐいっと寄せて、「いい。疲れてるんだろ」とつぶやく。「俺といるときは、無理しなくていいから」不器用な言葉で、まっすぐ愛してくれる遙。囁くように「お疲れさま」って気遣ってくれる。
真琴の場合 お疲れさま、と両手広げて待っててくれて、ぎゅうっと優しくハグしてくれる真琴。抱きしめながら腰や背中をさすって確かめたかと思うと、「……もしかして、ちょっと痩せた?」と心配顔で聞いてくる。小さな変化にも気づいてくれる、尽くす系男子。全力で抱きしめながら、「これ以上ちっちゃくなって、どうするの?」と愛しそうに、切なそうに囁いて、気が済むまで甘やかしてくれる。
渚の場合 「疲れたときには、やっぱり甘い物だよね〜♪」と言って美味しいお店のプリンを買ってきてくれる。ふたりで一緒に食べながら、色んな話をにこにこ顔で聞いてくれる渚。癒し。気を遣ってくれてありがとね、とお礼を言うと、ゆっくり首を振っておでこをこつん。「気を遣ったんじゃないよ。僕はちゃんが喜んでくれるのが、一番嬉しいからさ」ふふ、って可愛い顔して男前なこと言ってくれる、かっこいい渚。
凛の場合 ふつうに話していると、指の背ですうっと頬を撫でてくる凛。え?「……顔色悪い。ちゃんと寝てんのか?」そのまま手を首のうしろに持って行き、頭をぐっと引き寄せて抱きしめる。「俺に会う暇あんなら、寝ればいいだろ」呆れた声。だけど優しい。だって、と首をもたげると、ふと額にキスされる。「……ごめん、うそ。ほんとはすげー嬉しい」珍しく素直な言葉でそう言って、そのまま甘やかしてくれる、優しい凛ちゃん。
怜の場合 肩凝ってるなあ、と漏らしたのを聞かれてて、怜がマッサージをしてくれることに。うつ伏せになって、怜の的確なマッサージにうとうとしていると、怜は優しく凝りをほぐしてくれながら、「もっと俺に甘えてください」、とぼそり。結構甘えてるつもりなんだけどな、と言うと、「こんなの、全然足りません。もっとですよ、もっと」と、大人びた優しい声で笑ってくれる。「貴女を支えたいんです」と、聞こえないくらいの声で呟く。
手、大きいね
遙の場合 指が細長く、爪の形がきれい。関節が骨ばっていて、手のひらは薄くて固い。両手を合わせて比べてみると、「そうか?」と言いながら両手をぎゅっと握られる。「たしかにお前の手は小さいな」ふっと笑って、「可愛い」小さなキスを爪先に。
真琴の場合 手のひらも指も大きくて厚い。関節ごつごつしてて固い。男っぽい手。手の大きさを比べるとすっぽり隠される。大きいね、と言うと「そうだね」と笑ってにっこり。「の手は柔らかいね」愛おしそうに捕まえて、手首の内側に優しくキス。
渚の場合 小さめの手。爪の形がきれい。指が長く、手のひらの温度が高い。大きさを比べると同じくらいで、「僕、男なのに〜」と口を膨らませる。「ちゃんの手、ぷにぷにしてて気持ちいいー!」って自分の頬に持ってって、あざとく手のひらにキスする。
凛の場合 指が長く、骨ばっている男っぽい手。大きくて固い。白いので血管浮いて見える。親指が長くて大きい。かっこいい手、と呟くと手首を捕まえられて、ぐっと引き寄せられる。「……小せえ手だな」目を細めて大事そうに、指の背にキス。
怜の場合 手のひらも指も細長い。関節ごつごつしてて骨ばってる。薄くて男っぽい。手首が華奢。手を比べると、ちょっとだけ怜のほうが大きい。それに不満そうに唇尖らせる。固い手だね、と言うと「……貴女の手は、温かい」と指の内側にキスをする。
朝、起こしに行ってみました (日常Ver)
遙の場合 ベッドですやすや眠っているので、はるちゃんおはよーと声をかけると、億劫そうに目が開いて、「……?」とかすれた声でぼそり。一息ついていきなりガバッと起き上がる。朝は強いし、寝起きも良い方。Tシャツ脱ぎ捨てて、パンツまで脱ごうとするので急いで引き止めると、「ああ」と気づいた様子で、半裸のまま風呂場、そして水着に着替えて水風呂の中へ。服のまま風呂場に入ってみると、「お前も入るか?」と真顔で聞いてくる。断ると「気持ちいいのに……」とつぶやいて、「そこ座って、待ってろ」水にちゃぷん、の優雅な朝。
真琴の場合 寝息を立ててる真琴の頬をぺしぺし叩いて、おはよう朝だよ、と小声で起こす。んん、と唸りながら手をぎゅっと掴んできて、ゆっくり目を開けてからちょっとびっくりする真琴。「ん……あれ? ?」蓮か蘭かと思った……と笑って、でも寝ぼけてるのか手を離してくれない。そのまま気持ち良さそうにうとうとしだす。朝には強い。けど寝ぼけ時間が長い。真琴起きてー、と呼ぶと、「うあ、ごめ……二度寝するとこだった」ってちょっと恥ずかしそうに手を離して、起き上がる。「おはよ、」朝からさわやか。
渚の場合 抱き枕ぎゅうってしながらくうくう眠ってる。渚くん、おはよう、起きてーと揺らされてやっと目が覚める。朝弱いちゃん。寝起きは良い方。「んえ〜ちゃん〜? おはよぉ」目をつぶったまま、嬉しそうににこにこ。起きて、と揺さぶっても「やーだー……僕まだ眠いい」と背を向けて布団にごろりん。抱き枕取り上げて、布団剥ぎ取るまでずっと繰り返し。遅刻する!と腕引っ張って起こして、ようやく観念して「ふあーあ、まだ寝てたいのに〜」って立ち上がりながら寄りかかってくる。朝には弱いけど、ちょっとだけわざとなんだよ?てへぺろっ!
凛の場合 タンクトップとスウェットで寝てて、毛布がはだけまくりなのでチラリする腰や胸元がセクシーな凛ちゃん。おはよー、朝だよ、と声をかけると眉を寄せていやな顔する。起きて、と揺すると眠そうな声で「うるせー」、あげく背を向けて二度寝を決め込む。朝に弱くはないけど、寝起きは悪め。しつこく起こしたら機嫌悪くなるので放っておくと、「……」起こしにこない女の子をちらっと見てから勝手に起きてくる。あくびしてる凛におはよ、と声をかけると、「んー」つって頭掻きながら机に座って、朝ごはん。頬杖ついてずっと眠そう。
怜の場合 朝に強く、寝起きもよい。が、起き抜けは少しだけ油断しがち。朝起こしに行ったときにはもう起きてて、「ああ、さんですか」おはようございます、とちょうど着替え始めているところに遭遇。ちぇ、つまんない……と見ていると、眼鏡かけてない着替え中の怜ちゃんはタンスに肩ぶつけたり、机に足の小指ぶつけたりと大忙し。落とした眼鏡を拾ってあげると、困ったような照れたような顔で「ありがとうございます」。眼鏡をかけながら、「い、いつまでそこにいるつもりですか!」とスウェットの下に手をかけながら思い出したように赤面する。
弱ってるみたいなので、甘やかしてみました
遙の場合 落ち込んでいるのか、ぼーっとしている様子の遙。どうしたのって聞いても、きっと「何でもない」で片付けられてしまうはず……。心配になって後ろからきゅっと抱きつくと、「……」少し心細そうな声で名前を呼んで、手を握られる。鯖焼いてあげようか、と聞くと珍しく首を振る。「あとで」……ああ、やっぱり。くるりとからだを反転させられて、そのまま正面からがばっと抱きしめられる。頬をすり寄せて、「充電」とだけ言ってぎゅう。抱きしめ返すと、もっとぎゅっとしてくる。可愛いはるちゃん。
真琴の場合 優しい真琴は自分の辛さをあんまり表に出さない。でも少し元気がなさそうなので、どうしたの、と顔を覗き込んでみると、真琴は驚いて、でもすぐ柔らかく微笑んで頭をぽんぽんしてくれる。「何でもないよ。ありがとう」本当は、弱音とか言ってほしいんだけどなあ。無理やり抱きついて、今日は真琴が甘える日だよ、と言ってみる。するとはぁ、と困ったように笑って、「俺の彼女は、どうしてこんなに可愛いんだろ」ってぎゅうっとしてくる。「ちょっと疲れてたのかも」ってぽそり、吐き出してくれる真琴。
渚の場合 考え事をして、あからさまに元気がない渚。しゅんとした顔でこっちを見て、「ねえちゃん、抱きしめて」と腕を広げてくる。どうしたの?と聞いても「えへへー」って押し切られる。背中をぽんぽん、頭をよしよししてあげると、渚はため息つきながら首筋に顔をうずめて、「うん、やっぱり、幸せ」とぼそり。渚がいいって言うまでずっとぎゅってして、最後はちゅっとして「よしっ元気回復ー!」とにっこり、元通り。たまにはしおらしいときも。
凛の場合 いつもより口数少なく、沈んだ表情を見せる凛。顔を覗き込みにいくと、「……なんだよ」とそっぽ向かれる。だって元気ないから、と単刀直入に言ってみると、少し申し訳なさそうな顔になって、腕引っ張って抱き寄せる。「……別に、機嫌悪いわけじゃねえから」ため息交じりの小さな声。そのまま黙ってしまうので、顔を見ようとするんだけど、ぎゅーっとされて引き止められる。「もう少し……このままでいろよ」泣いてる子どもみたいな、ほっとけない凛ちゃんを、ただ甘やかしてあげる。
怜の場合 弱いところを見せるなんて考えられない、と思っていたけど、女の子を前にするとつい甘えたくなって、自分の中で葛藤する怜。どうしたの?と聞かれてやっと落ち着いて、「……さん」返事を待たないで、抱き寄せる。強くぎゅってして、耳元にキスをひとつ。「僕は今……弱ってるみたいです」だから……「今日は甘えさせて、ください」珍しくそんな素直なことを言いながら、しゅんとする怜ちゃん。一生懸命抱きしめると、「情けない……」って小さく言うんだけど、そんなことないよ、嬉しいよってぎゅってしてあげる。
朝、起こしに行ってみました (らぶらぶVer)
遙の場合 寝てる遙の肩をぽんぽん、おはよう、と声をかけると、薄っすら目を覚ます。少し眠そうな顔を見せるけど、すぐに覚醒して目ぱっちり。「ん……おはよ」腕を伸ばしてきて、首元から引き寄せられて、1回だけちゅう。そのまま至近距離で目を見ながら「よし。水風呂だ」え?勢いよく起き上がった遙に引っ張られ、呆気に取られているうちに風呂場に連行され、ばさばさ服を脱ぎ、脱がせようとさえしてくる。慌てて、水着持ってきてないよ!?と拒むと唇への字にして残念がる。「じゃあここにいろ」ってお風呂場のイスに座らせて、手を繋いだまま水風呂に浸かる。「(幸せ、だ……)」ぶくぶく。水から顔を出したあとは、びちゃびちゃのままちゅうする。
真琴の場合 朝だよ、おはよう、と毛布をばふばふしながら起こす。もぞもぞ身じろいで、「ん〜」と眠たそうにうずくまる真琴。おはよ、ともう一度声かけると、「おはよう」と気だるい返事。遅れるよー、と身を乗り出して布団ごと揺らすと、「もうちょっと」と言いつつ、腕をひっぱって抱き寄せて、自分の上にしっかり乗せて幸せそうな顔する真琴。「気持ち良い」ふふって笑うから、変態、と言って押し返すと、逆に引き寄せられてちゅう。戸惑ってると、すぐ離れて、眠そうな声で「もう一回する?」と挑戦的な目で見上げられる。いい、と目を逸らして逃げようとすると、がっちりホールドされて「じゃあ、もう二回ね」。朝でもやっぱりキス大好きなまこちゃん。
渚の場合 寝顔はとっても可愛いのに、体はやっぱり逞しくて、寝巻きのTシャツと短パンも意外性があってワイルドな寝姿。渚、と声をかけると「うーん」、むにゃむにゃ。根気よく起こしにかかると、しばらくしてようやく目が覚める。うとうとしたまま、腕を広げて伸ばしてくるので、近寄ると強い力でぎゅうっとされる。「おはよ、ちゃん」低い寝起きの声。放っとくとまた寝ちゃうので、腕ぺちぺちしたり頬むにむにしたりしてなんとか起こす。くすぐったときにようやく覚醒して、「もお、おかえしー!」とくすぐり返されて朝からどたばた。「ね、じゃあ一緒にもっかい寝ようよ〜?」とちゅっちゅしてきたら、もうしっかり目覚めた証拠。覚醒したらハイテンションな渚。
凛の場合 起きた瞬間は基本的に不機嫌。薄っすら目を開けてぼーっとして、おはよー、と声をかけても「ん」しか言わない。二度寝しそうな頬をつんつんして起こすと、めっちゃいやな顔して手を捕まえられて、そのまま強引に引っ張られてベッドにダイブ。何も言わず抱きしめられて、気がつけばもっかい寝る体勢。凛、と呼びかけて顎をぺしぺしすると、指先をくわえられてガブリ。痛いので抵抗すると、小指、手の甲、手首……とどんどん移動して、なし崩し的に押し倒される体勢に。二の腕の内側を噛んで、鎖骨、首筋、さいごは唇に噛みついて終わり。眠そうな声で「……はよ」、ぼけーっとしたまま起き上がろうとするんだけど、数秒後にはもっかい倒れこんでくる。お、起きて!
怜の場合 すうすう綺麗な寝息を立てて眠る怜ちゃん。おはよう、朝だよ、と小声で声をかけても反応なし。ベッドに乗り上げながら寝顔を覗く。毛布をぽんぽんとしようとして手を伸ばした瞬間、ガッと手を掴まれてびっくり。「……寝顔を、勝手に見るなんて、だめなひとだ」あれ、起きてたの?しらばっくれるけど、寝起きのいい怜はもう目が覚めてるようで、そのまま腕を伸ばしてくる。「おはようございます」言いながら、抱きしめて頬にちゅう。「寝顔のお礼、してくださいよ。さん?」挑戦的な顔で微笑む怜。優しく顎を捕らえられて、もう逃げ場が無い。軽くちゅうすると、「それだけですか?」と不満そうな様子で、しばらくそのままいちゃいちゃらぶらぶ。
嫉妬されました (ふたりきりVer)
遙の場合 考え事するときは水の中なので、しばらく避けるようにプールに入り浸る。結論出そうとするんだけどもやもやして上手くいかない。そんなところに女の子が避けてるよね?って聞きに行くと、ぷちっと何かが弾けて、プールサイドで真顔のまま「俺、怒ってるのかも」とぼそり。「こんな感情、初めてだ」え、お、怒ってるの?表情があんまり読み取れないので、遙がつかつかと近寄ってきて網ドンしてくるのを黙って受け入れる。なんで、はるちゃん?不安がって見上げると、遙はちょっとだけ唇を尖らせて、「……斉藤と仲良くしてた」伏し目がちな、少し恥ずかしそうな顔で、「は俺の……だから」「もう駄目だ」見た目に表れないけど、珍しく切羽詰ってるはるちゃん。謝って誤解を解くと、「うん」って1回だけキスしてプールに戻る。しあわせ。
真琴の場合 嫉妬したって素直には言わず、行動に表しちゃうタイプ。二人で一緒に勉強とかしてるんだけど、態度がどこかそっけなくて、どうかした?って聞いても「何でもないよ」って優しく流される。うそだって分かるけどそれ以上聞けない。しゅんとしていると、真琴の良心のほうが先に耐えられず、「……そんな顔しないで」とちゅうしちゃう。真琴も余裕ないくらい不安と心配でいっぱいなので、抱きしめて顔見ないまま「そうやってずっと、俺のことだけ見ててほしいな」と本音をやんわりこぼすんだけど、うまく伝わらないから二人してうううってなる。「このまえ斉藤君と、仲良くしてたじゃん。何でもないって分かってるけど、俺、少し不安になっちゃって」真琴は女の子を傷つけないように、なおかつ大事にしてるのが伝わるように、上手く言うんだとおもう。誤解解けたあとはもうめっちゃらぶらぶ。やさしい。
渚の場合 二人で一緒に帰ってるとき、繋いだ手をぶらぶらさせながら、「ねえちゃん、僕のこと好きー?」って突然聞いてくる。好きだよって伝えると「ほんと?」ってちょっとだけ不安そうな顔する渚。珍しいその様子に、どうしたの?って聞くんだけど、「なんでもなーいっ」て流されちゃうから何も聞けない。そこから何もなかったかのように会話。帰る寸前になって、手を離したかと思ったら腕掴まれて追い込まれて、いきなりキスされる。長く。びっくり。ぽかんとしていると、「ちゃん、僕以外の男の子と、仲良くしちゃだめだよ。一緒に帰るのも、手つなぐのも、ちゅーするのも、ずーっと僕だけにしてね」夕暮れの中で、渚じゃないみたく妖艶で大人っぽい表情に圧倒されて、ただ頷くと、「うん、いい子」とおでこにキスして、ばいばい、またあした。どきどき。
凛の場合 実はとっても繊細な子なので、ぶっきらぼうに振舞うんだけど内心必死、っていうのが可愛いんだとおもう。機嫌悪く悶々としている様子なので、何かあったの?って聞いてもキッと睨んで「……別に」って言うだけ。取り繕おうとするんだけど、頬杖ついてそっぽ向かれてしまう。女の子がしゅんとすると、見かねてため息をつく凛。「……おまえが悪いんだからな」えっ?と聞き返す前に唇を奪われる。いつも以上に深く、必死なキスに少し戸惑う。唇を離して、お互いの吐息が掛かる距離で、眉をひそめる凛。「アイツと……仲良くしすぎ」「心配させんなよ。だから俺は、怒ってんの」少し照れた表情をして目を背ける。不器用だけど素直に思いをぶつけてくる。謝って誤解を解くと、今度は唇とんがらせてぷんぷんしてくる。「おまえは油断しすぎなんだよ。……おまえは俺のものだろ」でもデレデレ。
怜の場合 「気にすることじゃない」って思おうとしていつも通りに振舞うんだけど、あるタイミングでやっぱりだめだ、って落ち込んじゃう怜ちゃん。いつも通り一緒にいるときに、光景がフラッシュバックしたりしてやっぱり見なかったことには出来ない、ってなる。どうしたの?って聞くと、すごいためらってから「……貴女にとっては、些細な出来事かもしれませんが」眼鏡をあげてぼそぼそ話し出す。「僕は気にしてしまうんです。貴女が、他の男と仲良くしている姿を見るだけで、こんなにもかき乱される」やっぱり情熱的。ばつが悪そうに眉を寄せて、でも引き下がれない。「僕を安心させてください」、必死な顔でじっと見つめて、いつもより強引で大胆なキス。控えめだけどグイグイ。一生懸命さが伝わってかわいいんだけど、予想外でどきどきさせられる。
宗介の場合 基本的に口に出さないタイプなので分かりにくい。嫉妬の沸点は高く、普段あんまり気にしないんだけど、一度嫉妬してしまえばメラメラと感情を湧き上がらせる。目が不機嫌になる。でも立ち回り上手いので女の子に勘付かせないレベル。ここから宗介の反撃スタート!嫉妬させた相手の前での牽制がはじまります。目の前であからさまに彼氏っぽいことしてみたり、ふと睨んでみたり。こいつは俺のものアピール。女の子が宗介怒ってる?と少し気にしてしまうと、「別に怒ってはない」と抱き寄せて、「妬いてるだけだ」と素直に呟いてドキドキさせて女の子へのフォローも完璧。余裕ないのかあるのか分からない。感情的にはならないけど束縛的になる。周りの男子がそれはそれはビビる。周りの男を排除出来たら安心する。外堀から埋めていく男・宗介。
百太郎の場合 嫉妬深く分かりやすい。少しでも他の男と話しているとプリプリして近寄ってくる。「ちゃんニコニコしすぎじゃねー?可愛すぎるからやめろって言ってるじゃん!」と拗ねる。気にしすぎだよと言っても聞かない。「だってやだし」と拗ね続ける。「俺の隣から動いちゃだめ」と腕引っ張ってくるのでなだめるしかない。あんまり行き過ぎた嫉妬をするときはしつこい、うるさいと怒ればしゅんとする。嫉妬深い人は嫌い、とはっきり言えばショック受けて「わ、わかったよ……我慢する……」としゅんとするので邪険にするのも可哀想……かも?単純なので、ごめんねと謝ってよしよししていれば基本的には喜ぶ。男の子に髪とか触られているとだーっと走ってきて、がばっと抱き寄せて「何してんの!?」って相手の男を睨みつけることも。
似鳥の場合 最近なんだか他の男の子と仲良くしてるみたいで不安……ってうじうじしてるのが顔やオーラに全部出る。凛あたりに「どうしたんだよ」と背中どつかれて、やっと相談して本人に言えってド直球なアドバイスをもらって納得する。よし!と意気込んで会いに行くんだけど、顔を見たら何にも言えなくなっちゃって……。不安な顔してるのをどうしたの?と聞かれても「な、なんでもない」って誤魔化してしまう。でも耐えきれなくて、女の子を後ろからぐっと抱き寄せる。似鳥くん?「……ちゃん、僕のこと……好き?」泣きそうなその声に、宥めるように好きだよと伝えると、抱きしめる力が少し強くなる。「うん」、「ならいいんだっ」てなんだか切なそうに笑うので、抱きしめ返してあげると喜びます。我慢しがちな似鳥くん。
水着エプロンで料理してみました
遙の場合 何度も言うように水着エプロンがツボ。背中の開いた競泳水着にエプロンして台所に立たれると、いても立ってもいられなくなる。「だからそれ、やばい……って」思わず照れちゃうのをうつむいて隠す。だってはるちゃん、いつもやってるから、と何の気なしに振り返って答えると、しかめっ面した遙がつかつか近寄ってくる。え、な、なに?「言っとくけど俺は水着エプロンが好きなんじゃない」う、うん、驚いてると腰から抱き寄せられ、「お前が好きだから」興奮するんだ、とキッチンに押し付けられながら、おもむろにキスされる。はるちゃん危ないから、と言っても「知らない」ってちょっと切羽詰ったように返される。ねえ、と声をかけても「うるさい」って口を塞がれる。なんせ水着フェチなはるちゃんです。
真琴の場合 海に行く日!ミニのパレオ付きビキニを着てお昼ご飯を作っていると、真琴が迎えに来てくれる。「、準備でき――!?」あ、真琴!フライパン片手に振り返ると、顔を赤くして固まっている真琴の姿が。「な、何て格好してるんだよ!?」時間なくて、と言いながらせかせか準備していると、ため息ついて「まではるみたいなことして……」とちょっとだけモヤモヤ。終わってエプロンを脱ごうとすると、そのままぐいっと抱きしめられる。「俺以外の前でしないでよ?こんな格好……」珍しくちょっと不満そうな声に、真琴の前だけだよ?と言うと、それはそれでウッてきて自滅するまこちゃん。「(可愛いしえろいし、やばい)」キスしたら止まらなくなっちゃうって分かってるのに、しちゃうのが、シャチ系男子真琴です。
渚の場合 海に行く日!ワンピース付きのビキニを着てお弁当の準備をしていると、迎えに来てくれた渚がバーンと入ってくる。「ちゃーん!もう準備――!」ぱっと目が合って、渚くん、と反応するや否や、「え、」珍しくぱにくった渚が赤面して口元を手で抑える。「び、びっくりした!水着にエプロンって、はるちゃんみたいになってるよ!?」時間なくて、と言ってる間に近寄ってきていた渚に正面からぎゅーっと抱きしめられる。「うわー、やばいよもう、可愛すぎ!」ぎゅううう!しょっぱなは裸エプロンかと思ってびっくりした渚。それで思わず照れちゃったけど水着エプロンも可愛いので結局照れちゃう。無言でぎゅってされて、渚くん?って声かけても無視される。「(誰にも見せたくないなあ)」と考えながらずっと抱きしめてるので、もはや準備が終わらない。
凛の場合 海に行く日!スカート付きのホルターネックビキニを着てお弁当を作っていると、凛が迎えに来てくれる。「おい、まだ準備終わってない――の、か……」!?正面から見た瞬間、石のように固まって凝視する凛。あっごめん、もうすぐ終わる!と急いでキッチンをうろうろ。「、その格好……!」動揺と衝撃とでつい冷や汗をかく凛。水着か、と気づいてからは困惑と赤面。「(びっくりさせんな……)」くそ、といらだち混じりに、じっと睨んでみるんだけどその後ろ姿も可愛くて胸キュンしちゃう。素直じゃないからぷいっと後ろ向いて準備終わるのを待つ。終わってから腕引っ張って、抱きしめて、なに?って聞かれても「別に」って赤い頬隠しながら言っちゃうツンデレさん。
怜の場合 海に行く日!ショートパンツ型のタンキニを着てお昼を作っていると、迎えに来てくれた怜がすっとキッチンに現れる。「さん、迎えに――」きまし、た、よ…………?!ええええ?!赤面して散々うろたえて「何ですかその格好は……!」って問い詰める。時間なかったから、と答えると余計困惑して、後ろを向いてとりあえず待ってる。終わってからおまたせ、と近づくとすごい眉しかめてて、でも頬は赤くて、怜?と声をかけると目線をそらして「……行きますよ」って拗ね気味。急いで行こうとすると、やっぱり耐えられなかった怜に後ろから抱きしめられる。「ずるすぎます、さん」はあ、ってため息と一緒に首筋にキスして、顔見えないようにしばらくぎゅう。「(可愛すぎる……)」。
構ってほしいみたいです
遙の場合 あんまりべたべたしたがらないタイプだけど、ちょっかいかけると構ってくれる受け入れ型。でもずっとスマホ見てずっと誰かとLINEしてたりすると、暇になってきて拗ねる。けど後ろからじいっと見つめるだけ。寂しいって口に出さない。ベッドにごろんって寝て女の子が気づくまで待つ。あ、ごめんね、とスマホを置いて近寄ると、唇とがらせて腕を伸ばしてくる。無言だからちょっと怒ってる。ぎゅーって抱きしめて、「今からは俺の時間」、って強引に押し倒してちゅう。LINEの通知がブーってなるんだけど、手首捕まえて逃がしてくれない。「だめ」不満の表情で、「俺に集中しろ」ってまっすぐ見つめて、有無を言わさない、嫉妬で燃えるはるちゃん。
真琴の場合 ふたりのときはずっとくっついてたい真琴。だけど真琴の部屋にいると、遊んでー!と部屋に入って来る双子と4人でトランプやゲームをして遊ぶことになる。別にいいんだけど、ちょっとだけ焦れったくて複雑。双子たちが去ってから、「……蓮と蘭には悪いけど」座る女の子を胸に抱き寄せて、「やっと一人占めできる」って、真琴の熱い吐息が耳にかかる。我慢してた分のキスを頬や耳に。寂しんぼまこちゃん。いつ双子たちが来るか分からなくてドキドキなんだけど、真琴は止めない。「こっち見て……」優しく顎に指を添えて唇にキス。とにかくいちゃいちゃらぶらぶ。足の間に座らせて後ろから抱きしめて、くすぐったり触ったりキスしたりスキンシップ多め。
渚の場合 一緒にいるときは他のものに気を取られるのがイヤ。ふたりで遊んでるとき、ふと女の子の携帯が鳴る。誰かから電話。出ると友達からで、グループ発表のことでちょっとだけ話し合う。渚は仕方ないって分かってるけどイヤだから、声を出さずに電話してる女の子にちょっかいをかける。頬にキスしたり、後ろから抱きしめたり、いたずらで胸触ったり。やっと電話が終わってから女の子が怒ると、「だって寂しいんだもん」ぶーって頬ふくらます。「僕といるときは、他のこと考えるの禁止!」ってスマホ奪ってぽいっと押し倒す。「ちゃんと構ってくれないと、僕怒っちゃうよ〜」胸に頬押しつけてうりうり。オープンスケベだからセクハラし放題、ちゃっかりな渚。
凛の場合 テレビに夢中になられたって、平気なふりをしてツンとするのが凛。でもスマホにはちゃんと反応してる女の子を見て、ついつい嫉妬心が揺らめく。俺のことは放っといてるくせに。後ろからもぞもぞ抱き着いて、えっ凛ちゃん?って動揺する女の子には知らん顔で黙ってぎゅう。どしたの、って聞いても「別に」ぎゅう。しばらくそのままテレビ見ていると、いきなり耳を噛まれる。凛ちゃん構ってほしいのかな、って気づいてにやにやしていると、むっとして「……んだよ」ってぶっきらぼうに囁く。なんでもない、凛ちゃんの手をぽんぽんと叩いてよしよし、とあやしてみると、満更でもない様子で嫌がらない。いつになく甘えんぼで可愛い凛ちゃん。でも油断してるとペロッと食べられます。
怜の場合 熱心に漫画を読み続ける女の子を見て、無性に心がわだかまる。暇だし、このもやもやはなんだろう…と考えたときハッとして、「(も、もしかして僕は寂しい……のか?)」と気づいたとき、急に恥ずかしくなる。美しくない。取り払うように読書をするんだけど、女の子が気になって全然集中できない。ついに我慢の限界がきて、ああもうって半ばヤケになりながら、「……さん」背中にそっと触れてみる。ん、どしたの?って無防備に振り返った女の子に、ふいうちでちゅう。れ、怜!ふたりして赤くなる。でも怜はぷりぷりして、「あ、貴女が漫画ばっかり読んでるから……!」とむすっ。構ってほしくてついちょっかいをかけるタイプでした、怜ちゃん。
海でナンパされちゃいました (付き合ってないVer)
遙の場合 一人でみんなの元を離れ、かき氷を買いに行ったとき、若いお兄さんたちに声をかけられる。「お姉さん一人ー?」「こっちで一緒に食べない?」えっ、あの。道をふさがれてうろたえてると、「!」少し遠くから呼ぶ声が聞こえる。はるちゃん!「どこ行ってたんだ。行くぞ」お兄さんたちを無視して腕をつかんで、強引に歩き出す。すれ違いざまに女の子に見えないように睨みをきかせる遙。「こんなとこ、一人でうろつくな。危ない」ご、ごめん。でもすぐそこだったから…。むっとした顔で見てるけど、怒ってるんじゃなくて、心配してる顔。「今日のお前は可愛いから」え、「……気をつけろ」ぷいっと前向いて、でも手首をきゅって掴んだまま離してくれなくて。そのままみんなの元に戻るんだけど、それからちょっと離れようとするたびに「、」って呼び止められて、ぜんぶ着いてきてくれる。ありがとはるちゃん、ってお礼を言っても真顔のまま。肝心なときちゃんと守ってくれる、彼氏力の高い過保護な遙。
真琴の場合 一人でみんなの元を離れ、海の家に飲み物を買いに行ったとき、若いお兄さんたちに声をかけられる。「誰と来てるんですかー?」「僕たちとビーチバレーしません?」え?えっと。もたもたしてるところを、心配して探しにきた真琴に見つかって。そのまま駆け寄って、すっと前に立ちはだかってくれる。「す、すいません。この子、……俺のなんで」背が高くて体格もいい真琴にお兄さんたちはすごすご退散していく。はあってため息ついて、「……ご、ごめん!俺の、とか言っちゃって」赤くなった頬を手で隠しながら、振り返る真琴。ううん、ありがとう助かったよ、とお礼を言うと、「ううん……心配で来てみたんだけど、来て良かったよ」って困った顔して笑う。「みんなのところに帰ろう」って足場の悪い砂浜を手を繋いで歩いてくれる。その間も、なんだか恥ずかしくって目が合わせられない。それからはどこいくときも、「俺も行くよ」って絶対に着いて来てくれる。一緒にいるとやっぱり安心させてくれる、頼りになる真琴。
渚の場合 一人でみんなの元を離れ、海の家にかき氷を買いに行ったとき、若いお兄さんたちに呼び止められる。「君、一人ー?」「あっちで一緒に食べない?」ええっ?すいません、って断るんだけどなかなか解放してくれない。そんなとき、様子を見に来た渚が発見して、お兄さんとの間に割り込んでくれる。「お待たせー!さ、一緒に戻ろ♪ちゃん!」ってこれ見よがしに手を恋人繋ぎ。お兄さんたちがポカンとしている間にささーっといなくなる。渚ありがとう!と言うと、「もう、ちゃんと気をつけてないと駄目だよー!?ちゃん可愛いんだから、ぽいって連れてかれちゃうよ!」と可愛くプンプン。笑いながら手は繋いだままで、みんながこっちに気づいてから何も言わずスッと離して、みんなへの牽制もほぼ完璧にこなす。それからは上手く理由つけて何かと一緒に行動してくれる。可愛い顔してやることなすこと器用で、何だかんだちゃんと守ってくれる渚。
凛の場合 海の家で何を買おうか悩んでると、若いお兄さんたちに声をかけられる。「お姉さん、もし良かったら一緒に遊ばない?」「俺たち男ばっかりでつまんないんだよねー!」感じのいい雰囲気で、つい話をしてしまう。すると突然、誰かにおでこをぐいっと引っ張られ、後ろによろけるとそのまま抱きしめられてビックリ。だ、誰?顔を上げると、ものすごい不機嫌そうな顔した凛が、お兄さんたちを睨んでる。「……こいつは俺といるんで」吐き捨てるように言って、そのまま引っ張って連れて行かれる。凛、ありがとう、と急いでお礼を言うんだけど、キッと睨んで「おまえな、ボーっと話なんかしてんじゃねえよ!ナンパされてんだから早く逃げろ!」って怒られる。掴んだ手の力がぎゅうって篭る。ご、ごめん…と謝ると、そっぽ向きながらぼそっと「……もう俺から離れんな」って言って黙る。不器用だけど男らしくて、ちゃんと守ろうとしてくれる優しい凛。
怜の場合 一人でみんなの元を離れ、海の家にかき氷を買いに行ったとき、若いお兄さんたちに呼び止められる。「君、良かったらこっちで遊ばない?」「何食べるの?おごるよ!」ええっ!?断っても離してくれず戸惑っていると、あとから追いかけてきた怜が見つけて、すぐにナンパだと気づいて駆け寄ってくる。「さん!あ、あの、えっと…!」お兄さんたちはポカンとして、「誰?」「知り合い?」と聞いてくるので、友だち、と言おうとしたらそれより先に怜が手をぐいっと引っ張って、自分の後ろにかばってくれる。「か、彼氏です!!」全員びっくり。たぶん怜の顔が一番赤い。眼鏡を押し上げてそれを隠しながら、「い……行きましょう。かき氷、溶けちゃいますよ」ってずいずい歩き出す。れ、怜ありがとう、とお礼を言うと、こっちを見ないまま「いえ」、「さんは、少し油断しすぎなんですよ」だから僕だって咄嗟に、あんなこと…ってぼそり。それからもいちいち気にしてくれて、周りを警戒しながら一緒に着いてきてくれる。まっすぐに守ってくれる怜。
似鳥の場合 海の家で声をかけられて困っていると、そこに通りかかったのは、鮫柄で海に来ていた似鳥くんで。お互い気が付いて目が合ったとき、助けて!とサインを送ってみる。似鳥くんは「(え?僕!?)」とぎょっとして慌てつつも、見過ごせなくてこっちに向かってくれる。「え……君の知り合い?」背の高いお兄さんにビビりつつ、勇気を出して女の子をかばうようにして立ちはだかる似鳥くん。「あの……!彼女、僕と一緒に来てるので……」ついつい似鳥くんのTシャツをきゅっと握る。なんとか解放してくれたお兄さんたちから逃げるようにして、手を引いてくれる似鳥くん。「だ、大丈夫……ですか?」うん、ありがとう!とお礼を言うと、ぱっと頬を赤らめて首を振る。「いえ!ぼ、僕なんかが役に立てたなら、良かったです…!」とはにかむ。自分より小さくて頼りない女の子を見て、「(女の子って大変だな……っていうか、こういうときは、守ってあげなきゃいけないんだ)」って気がついて、その途端、目の前にいる女の子を意識しだしちゃう、可愛い似鳥くん。
御子柴の場合 むしろ御子柴さんがナンパしてくるんじゃない?って思ったんだけどそれは置いておいて、お兄さんたちに声をかけられて困ってると、「あれー!?くんじゃないか!いやー奇遇だね!!」ってちょっと離れたところから駆け寄ってきてくれる、鮫柄の御子柴さん。そこでお兄さんたちの存在に気づくんだけど、「ん?くんの連れかい?」とけろっとした顔で聞いてくる。いえ…と首を振るとすぐに「ああ、ナンパ?悪いけどこの子は俺が先に目をつけていたんだ。身を引いてもらえるかな」と肩を抱いて蹴散らしてくれる。す、すごい…!ありがとうございます、とお礼を言うとニコニコしながら「いやあ、お礼なんていいよ。それより俺と一緒に遊ばない?ビーチバレーでもしようよ」ってあれーまたナンパみたいなことされちゃったよ!?と戸惑う。そのまま強引に連れて行かれるんだけど、実は遙や真琴たちに発見されるまで、他の男に声かけられないように一緒にいてくれてた、という裏話がつくかっこいい御子柴さんです。
キスしてほしいみたいです (プールサイドVer)
遙の場合 プールからばしゃっと上がってきて、水を拭くこともしないでベンチに座る遙。急いでタオルを持っていくと、「ん」って頭差し出して‘拭いて’って目で訴える。がしがし拭いてあげてると、ふと顔を上げてじっと見てくる。なあに?って聞いても「ん」しか言わなくて、腕を少し引っ張ってくるので、なんとなく察する。ここで?と思いながらも、少しだけ屈んで、タオルに隠れるようにちゅう。恥ずかしくてぱっと離れると、遙は満足そうに笑う。そのまま気持ち良さそうに目を閉じて、黙って髪を拭かれてる遙。子どもみたいで、なんか可愛い。けど時折じっと見上げてくる瞳に負けそうで、強気な視線にドキドキが止まらない。
真琴の場合 大会前、部室で練習メニュー考えてる真琴に会いに行ってみる。紙とペンを持って悩んでるけど、ノックして扉開けたら、ぱっと明るく笑って迎え入れてくれる真琴。イスを持って、机の前において向かい合う。頑張ってるね、と言うと「部長だからね」って笑って返してくれる。一緒に紙を覗き込んでると、目が合って、なんだかちょっと良い雰囲気に。照れくさくて目を逸らすと、「ねえ、」、ちょっと頬を赤らめた真琴に手を掴まれて、「俺、もっと頑張るから……キス、して?」甘える子犬みたいな真琴に、射抜かれて、1回だけちゅう。「……うん。元気出た」って可愛く笑うからキュンとしちゃってもうドキドキが止まらない。
渚の場合 部活終わり、JRに揺られて渚と一緒に帰る。二人席に座って、手は恋人つなぎでぎゅっと握られてる。「疲れたあ」って眠そうにする渚にお疲れ様、と言うと、背もたれに寄りかかったままこっちを向いて、「ちゃん、お疲れ様のキスは〜?」って唇を尖らせる。ええっ?電車だし、と思ってると不満そうに「僕疲れちゃったもん〜、してよ〜!」ってぷりぷり。可愛い顔で「ねっ」て近寄ってくるので、仕方なく1回だけちゅう。嬉しそうにふふって笑うんだけど、「1回だけ?」って首を傾げるので、調子に乗らないのー!と釘を刺す。ちぇ、とか言うわりには満足そうで、なんだかそのまま寝ちゃいそう。肩寄せて居眠りしてくる渚にドキドキが止まらない。
凛の場合 鮫柄まで会いに行って部活を見学。凛ちゃん頑張ってるなあ、と思いながら見てると御子柴部長が話しかけてくれる。「キミ可愛いねえ。松岡の彼女?」軽いノリに驚きつつも、凛についてしばし談笑。その光景をプールからずっと見てた凛は、終わってからぷんぷんしてる。凛ちゃん怒ってるの?と覗き込むと、目を逸らして「お前、ずっと部長と話してただろ」って吐き捨てるように言う。凛ちゃんのこと話してたんだよ、って宥めてると、寂しそうな目でじっと見つめてくる凛。「……不安になるだろ」ここ男しかいねーんだから、って引き寄せて、「キス」って見下ろしながら言ってくる。えっ、ときょとんとしていると、「早く」って急かすから、不機嫌な凛ちゃんをあやすようにちゅってするんだけど、「……もっかい」上から目線なその甘え方にドキドキが止まらない。
怜の場合 部活が始まる前、一人で練習している真面目な怜。お疲れ様、とドリンクを渡しに行くと、「ありがとうございます」って微笑んで受け取ってくれる。隣に並んで座りながら、怜はちょっとだけ浮かない顔してる。きっと自分の未熟さに落ち込んでるんだろう、と思って、肩にこつんと寄りかかりながら大丈夫だよ、って励ましてあげる。「さん……」見つめ合って、なんかちょっと良い雰囲気に。キスしそうな感じになってから、「……僕、今、よく見えないんです」だから貴女から、キスしてくれませんか、って甘えるように首をかしげる怜。仕方ないなあ、と1回だけちゅう。すると、嬉しそうに目を細めて笑う。「部活、頑張りますっ」ってやる気だしてる怜が可愛くて、ドキドキが止まらない。
首筋に虫刺されができました (本人の反応Ver)
遙の場合 後ろから襟をくいっと引っぱって、指先でするりとなぞってから「なんだこれ」、と言葉より行動が先に出る遙。身に覚えの無いキスマークかと思って焦った。あ、虫に刺されちゃって…と振り返ると、ちょっと不安そうな顔してる。勘違いした?と聞くと、ぷいっと目を逸らして「別に」。浮気なんかしないよ、って笑うと、「疑ったわけじゃない」、ちょっとむっとして覗き込んでくる。「ただ、ここにはつけてないはずなのにって思っただけ」じっと見つめて、首元をくすぐってくるじゃれっこ遙。
真琴の場合 正面からぎゅーってしたときに、目の前の首筋に赤い痕があって、「(え!?)」一瞬びっくりする真琴。指で撫でて「(あ……虫刺され、か?)」ってすぐに気づいてホッとする。どうかした?って聞くと、「あ、いや!首……これ、虫刺されなんだね」って申し訳なさそうな顔でへにゃりと笑う。勘違いしないでね、とからかってみると、少しばつ悪そうにしながら「ごめん。誰かにされたのかと思って、心配しちゃった」って寂しそうに首にちゅう。独占欲が沸いちゃう真琴。
渚の場合 遠くにいたのにすすっと近寄ってきて、何も言わず首の髪を掻き分けてじーっと見つめてくる。この間、真顔。何!?驚いて見上げると、「……んー?これ、もしかして虫刺され?」って眉をひそめて怪訝な顔。あ…そうだよ虫刺され、と答えると、はあっとため息ついて「なんだ、びっくりした。僕つけた覚えないのになあって思ったよ〜」ぎゅううって抱きしめてくる渚。そのまま反対側の首に吸い付いて、「じゃあこっちには、僕が痕つけておこーっと!」って楽しそうに、見えるところにしっかりとマーキング。抜かりないあざとい渚。
凛の場合 ふとした瞬間それを見つけて、「! おまえ、」勢いのままガッと肩をつかんで食い入るようにじっと見つめる。「……んだよこれ、」怒りのような不安のような情動のにじむ目で睨まれる。こ、これ虫刺されだよ!と言うと、「はあ?」って顔しかめながら指で確かめる。「……」虫刺されだ。その途端、ため息ついて脱力。「びっくりさせんな」照れ隠しにそっぽ向くから、勘違いしちゃった?と後ろからからかうと、赤い顔で振り向いて、「……うるさい」って照れ隠しに首に噛みつかれる。俺のもの、っていう意識の強い凛。
怜の場合 並んで歩いてるときに気づかれて、立ち止まって、「さん……! それ、」と思いつめた顔で見下ろしてくるのでちょっとビビる。何?と聞く前に首筋をするっと撫でられて、思わず悲鳴。「あ……もしかして虫刺され、ですか?」安堵したような複雑な顔して覗き込んでくる怜ちゃん。そ、そうだよ。誤解しないで!と必死になって言うと、照れ隠しにめがね上げながら「す、すいません……!僕、ここにはつけた覚えが無かったので」とか恥ずかしいことを、ためらいなく言ってくる怜ちゃん。
お酒を飲むとどうなるか?
遙の場合 最初弱かったけど、どんどん飲めるようになってきた。黙ってビール飲んでる。カルピスサワーやコーラサワーみたいな甘いサワーも好き。酔っても涼しい顔をしてるが、少しだけ頬が赤くなる。態度もあまり変わらない。けど饒舌になって、彼女や仲良い人にはいつもより甘えがち。酔ってくると「暑い、泳ぎたい」としか言わなくなるので、いつ脱ぐか分からなくて怖いし、帰り道いなくなっちゃいそうで真琴がひたすら冷や冷やしている。
真琴の場合 元々強いが、いつもセーブして酔わないようにしてる。酔ってきた人々を介抱する側。梅酒や杏酒などの果実酒ロックや、熱燗などの強いお酒が好き。けっこう酔ってきたなあ、と思った頃にはもううとうとしちゃう。酔うと感情に素直になる。彼女の膝枕で寝る。ハイになってる渚やふらふらする遙の面倒をひたすら見てお会計をまとめる世話役。
渚の場合 すぐ顔が真っ赤になるが、強いほう。ジントニックやレモンサワーなど甘くないサワーやハイボールが好き。酔うと陽気になって、テンション上げ上げになる可愛いタイプ。キス魔、抱きつき魔。エグい下ネタを容赦なくぶっこむため、真琴や怜を慌てさせる。渚「で、まこちゃんはやっぱりバックが好きなの〜?」真琴「ブフッ!!ごほっごほ、えっ渚!?」絡み酒です。
凛の場合 そこそこ飲める。ビールが好き。飲みすぎると具合悪くなるタイプなので、本当は間にカルアミルクとかピーチヨーグルトとか挟みたい。けどプライドが邪魔してライムサワーとかジンジャーサワーとか頼んじゃう。酔っ払うより先に気持ち悪くなるタイプ。がやがやしてる皆を見ながら飲むのがいい。けど遙には対抗しがちでついつい飲み比べみたいになってしまう。
怜の場合 普通に酔っ払うが、どこまでも飲める。おなかいっぱいになるのでビールは飲んでも1杯だけ。クーニャンとか照葉樹林とかウーロンベースですっきりしたのが好き。酔うとさらにおしゃべりになり、無邪気に笑う。素直デレになる。理性は強いほう。ハチャメチャなことする渚や遙を爆笑しながらごくごく飲んでる。帰り道は真琴と一緒に誘導係というギャップの介抱役。
宗介の場合 そこそこ強い。テーブルの端っこで黙って飲み続けてるタイプ。ビールも焼酎も果実酒もなんでも飲める。辛口なお酒が好き。あんまり酔わないので飲み会の最後までいつもどおり変わらず。テンション上がってるみんなを見てしっぽり楽しんでる。「こぼすぞ」「落ちるぞ」とはしゃいでる百太郎の隣でフォローするのが宗介。酔うと少しだけ笑顔が増える。
百太郎の場合 強くないのに飲むからすごい酔う。翌日記憶がすっぽりないことも。ビール好き、甘いカクテルも好き。酔いつぶれて凛や宗介におぶって連れて帰られる。素直さに磨きがかかり、飲み会を盛り上げて引っ掻き回す。そのうち学習して「俺のお財布と携帯あずかっててください」と凛に差し出す。好きな子に皆の前ででれでれ甘えちゃうタイプ。
泥酔した彼を連れて帰ってきました
遙の場合 まず玄関から服を脱ぎだして、一直線に風呂場に向かう。「暑い」いきなりお風呂入ったらだめだよ!と引き止めても「水風呂だから大丈夫」、水を飲ませようとしても「やだ……水風呂」って駄々をこねて、「もいっしょに入るか?」と楽しそうにぎゅってしてくる。断ると「入らないのか?」と寂しそうな顔で首を傾げてくるので、一瞬でもためらうと「よし、じゃあ入るぞ」と無理やり服脱がせようとしてくる。可愛いので尚更たちの悪い遙。行動的な酔っ払いは大変。寝かせるまでに一苦労。
真琴の場合 珍しく潰れちゃった真琴を引っ張って、なんとか家まで到着、ベッドに寝せる。「ん〜、〜」わっ。強い力でぐいっと腕を引かれ、ベッドでごろん。痛いし重い。お水持ってくるからちょっと待ってて、と引き離そうとしても「だーめ、行っちゃだめー」ってぎゅうってされる。離して、と言うと「やだ」、あははって楽しそうに声あげて笑う。「可愛い、、ちゅう」お店出てからずっとぐったり寝てたくせに、なんか覚醒してきてるこのひとこわい。翌朝、真琴のほうが恥ずかしがって謝ってくるパターン。
渚の場合 「よーしもう1軒!次はあっちのカラオケー、ちゃん行くよお!」店外できゃっきゃ騒ぎ出す渚を引っ張ってタクシーに乗り帰宅。「なんでーなんで帰るのお?みんなは?ううう〜僕まだ飲み足りないのに〜ちゃんのばかあ〜」肩に頭乗せてうりうりしてくる、ハイテンションな渚。でも乗ってる間にうとうとしだして、タクシー降りてからは部屋まで手繋いで帰って、おやすみーって言うとおとなしくベッドにバタンする。むしろ扱いやすいけど、帰りたがらないので帰るまでが大変。
凛の場合 ぐったりした青い顔で帰ってきて、水飲んですぐベッドに倒れこむ。凛ちゃん大丈夫?と覗き込むと、「んあー。きもちわりい」とかすれた声でぼそり。暑そうにかきむしる襟を楽にしてあげて、横になった凛の髪の毛を撫でてあげる。「おまえは……?」大丈夫だよ、「ん……」撫でてた手をぎゅっと握ってきて、そのまま安心したようにうとうと。でもずっと気持ち悪そうだしたまに吐きに行く。次の日は安定の二日酔いで死ぬかわいそうな凛ちゃん。かわいそう。
怜の場合 「僕は平気ですよ、そんなに心配しなくても」顔色変わらないので分かりにくいけど、けっこう酔ってるでしょ?って顔覗き込むと、「本当に心配性ですねえ、さんは」ふふっと笑って不意打ちのキス。!?「あははっ、照れた。可愛いなあ」れ、怜!?うろたえていると、そのまますっと頬に手を添えられる。!?「あなたもけっこう飲んでましたよね、平気ですか?」あ、う、うん……「でも少し、顔が赤いような」髪を梳いていきなり頬にちゅう。!!??「……ほら、もっと赤くなった」夜の蝶でした。
嫉妬しちゃいました
遙の場合 放っとけば水風呂、黙ってれば鯖、気がつけば真琴で、何なのもうっ!と沸々と怒りが湧いてくる。耐え切れず、真琴の前で遙と喧嘩。まこちゃんまこちゃんって何なのよ!わたしだってまこちゃんのこと好きなんだから!遙だけのものじゃないんだからっ!て斜め方向にブチ切れて遙も真琴も「ええーー!?」半べそかいて真琴の後ろに隠れる女の子に、冷や汗をかく遙。「まあまあ」って真琴は宥めてくれるんだけど、女の子はもう泣きそう。「と、とりあえず離れろ」遙は女の子と真琴を引き離そうとするけど、女の子はプイッとそっぽ向いて真琴にぎゅっと抱きつく。それを見て遙、顔面蒼白。ヤバイな〜と思った真琴がそれとなく「、落ち着いて。ねっ」と離して、二人をその場に座らせる。向かい合って睨む女の子と、蒼白する遙。「ま、真琴は俺の親友だ」唇尖らせて、女の子は不満そうにウン、知ってるよわたしもだよ、と頷く。怒ってる。「……でもお前は、俺の彼女だ。俺が好きなのはお前だけだから、その……いくら真琴相手でも、抱きついたりするのは、だめだ」いつになく必死な顔で、諭すように遙は言う。「が抱きついていいのは俺だけ。抱きしめていいのも、俺だけ、だから」……目をまっすぐに見て、真剣に言う遙に、少しずつほだされていく女の子。「わかったか?」わかった……って頷いた女の子を見て、真琴は「よかったよかった」って一安心して二人の頭をぽんぽんって撫でてあげる。可愛い喧嘩なんだけど、「(もしかしてこれ、俺が悪いのかな?)」って思いつつ、二人の世話焼いちゃうオカン属性の真琴。どちらも罪な男です。
真琴の場合 皆に分け隔てなく優しい真琴に、やきもきしてしまうことも多い女の子。そんなところが好きなんだけど…でもやっぱり嫉妬しちゃう。最近は部活ばっかりで、はるー渚ー怜ーしか言わないし、真琴の負担にはなりたくないけど、もうちょっとわたしのこと考えてくれたって……モヤモヤ。そんな日が続いた帰り道、駅でばったり凛に会う。「何浮かない顔してんだよ?」って怪訝な表情をしてくるので、実は真琴が構ってくれないの、とぼやく。くだらねーとか言いつつ相談に乗ってくれる凛。そうして二人でガードレールに寄りかかって話しているのを、帰り道の真琴たちが偶然見つけてしまう。「(あれ、と……凛?)」あんまり一緒にいれてない、という自覚があって急に焦りだす真琴。「!」そして皆に断って離れて、女の子の元へ駆け寄る。真琴!「今の全部、本人に言ってやれよ」って頭ぺしっと叩いて凛は帰っていく。あ、ありがと、凛!と声をかけると後ろ手に手を振ってくれて、二人のそんなやり取りをみてもますます不安を募らせる真琴。凛がいた場所に座って、ちょっと気まずくなりながら二人で話し出す。わたしちょっとだけ寂しかったんだ……でも負担になりたくないから、と笑うと、急にがばっと抱き寄せられる。「のこと、負担に思うわけないだろ……!」珍しく切羽詰った様子の真琴。「不安にさせてごめん……でも、我侭だけど、頼るのは俺だけにして」俺今すごい、凛に嫉妬してるよ、って辛そうに言われちゃう。どきどきする。
渚の場合 可愛くて愛嬌があって、みんなのアイドルみたいな渚は、同級生はもちろん先輩からの人気も高い。そのうち告白とかされるんじゃないかなあ、わたしがいるのに……。クラスでも盛り上げ役で、みんなから渚渚!って声がかかってる。女の子がキャーキャーしてるのも知ってる。はあ、と思わずため息をつく教室のすみっこ。「ちゃん!どしたのー?」はっとすると超至近距離に渚の顔が!なっ、なんでもない!と飛びのくと、「えー、そう?なんか悩んでる顔してたから」、と前の席に座ってこっちを覗き込む。別に…ってはぐらかすと、「もしかして、嫉妬しちゃった?僕がモテモテだから!」悪気なくそんなことを聞いてくる渚。思わず顔が赤くなったのを見て、渚は「うそ!ほんとに?」ってきらきらした目で身を乗り出してくる。「かっわいいねえ、ちゃんっ!」抱きしめたいのを抑えて、頭なでなで。「心配しなくていいよ?僕はちゃんしか見てないよ」ってにこにこする渚。う、うんっ、て頷くと、ぴんとひらめいたように「あっ!じゃあ、ここでちゅーでもしておく?」って頬に触れてくるので、それはだめ!!って首を振って拒む。「僕は全然いいんだけどなー?ちゃんが僕のものだってこともみんなに宣言できるしー」ぶう、って残念そうに口膨らませるけど、渚ならやりかねなくてドキドキ……。「じゃあじゃあー、こういうのは?」って次から次へと恥ずかしいことを提案してくるのを、だめだめ!って言いながら過ごす、ほのぼのした休み時間。渚は抜かりなく優しい。
凛の場合 遙にライバル意識バリバリで、水泳にストイックな凛。男くさい鮫柄で寮生活して、部活にトレーニングに費やす毎日で、たぶん女の子には無縁の生活を送ってるので、忍び寄る影とかはなさそう(それはそれで可哀想だけど……)。ある日のデート中、オーストラリア時代の写メを見せてもらっていると、露出の高いオーストラリアン美女や白人美女を含めた大人数で映ってる写メが出てくる。!?「ああ、スクールでのやつ」って凛はけろっとしてるけど、こんな美人たちと一緒に過ごしてたの……?とショックを受ける。見ていくと、密着して映ってたり、仲良さそうなものが何枚も出てきて、唖然。「……? どうかしたか」って手元を覗き込んでくる凛。「あ、……」って気まずそうに眉しかめて、「言っとくけど、何もないからな」って釘刺すけど、自分と美女とを比較してなんだか悲しい気持ちになる。この人たちと比べたらわたしなんて!凛はむすっとして映ってるけど、チームメイトならずっと一緒に過ごしてたんだよね?凛とこんなにべたべた写メ撮ったりして、ずるい……なんて落ち込みつつ嫉妬に焦げていると、見かねた凛がため息つきながら「ばか」、って頭小突いてくる。痛い。「向こうの奴らはノリがいいだけだ」そんなの、分かってるけど……「けど?」こんな風に凛とべたべたしてずるい、って言いながら、恥ずかしくてついつい顔が赤くなる。ふいを突かれた凛も「――っ、」照れる頬を手で隠して、「……こんなの、いくらでもできんだろ」って、小声で呟きながら、とりあえず1回だけちゅうして、すぐ目を逸らす。どきどきしすぎて、照れるふたり。
怜の場合 美しいものが好きな怜ちゃんは、きれいなものを見るとすぐ反応する。身近なところだと遙の泳ぎを美しいって崇めているし、街を歩いていても、女の人の細長い足をみて「(速そうだ……)」とまじまじ考えたりして、何みてるの!って小突くこともしばしば。浮気の心配はないけど、他の人のことを美しい、なんて言われて嬉しいはずもない。わたしは足細くないし、スポーツできないから陸上のことも水泳のこともわかんないし。デート中、生体力学的になんちゃらかんちゃら〜と語りだした怜にプイッと背を向けて、他の女の人のこと、きれいだなんて言わないで!ってつい怒っちゃう。こんなこと言いたくなかったのに。「ぼ、僕が言ってるのは筋肉のつき方の話で」それでもイヤなの!ってスタイルに自信のない女の子は不安になって泣きそうになる。うつむくと怜は必死になって顔を覗き込んでくる。「す、すいません。貴女がそんなに嫌がってたなんて」泣かないで、と頬に触れてくるけど、つい振り払っちゃう。でもぎゅっと強引に抱きしめられる。「……僕が一番美しいと思っているのは……、です」うそ。わたし細くないし、筋肉もないのに?「はい。でも貴女の笑顔とか、優しいところとか……僕だけに見せる顔も、声も全部。何よりも可愛くて、きれいで、美しいと僕は思ってます」……!恥ずかしいことを、耳元で囁くように伝えてくれる怜。そんなこと、初めて聞いた、と悪態つくと、「言えるわけないじゃないですか」って照れくさそうに笑う。怜、そんなこと思ってたんだ。知らなくて文句言ってごめん、と謝って一件落着。要するにらぶらぶ。
首筋に虫刺されができました (周囲の反応Ver)
遙の場合 渚あたりが目ざとく見つけて、「ほほう、はるちゃんも中々やりますな〜」とか真琴や怜にこしょこしょ。怜が「いえ、でも遙先輩に限ってあのように目立つことを〜」とか言い出したので、真琴がちょっと恥ずかしくなりながら「ふ、二人とも!そういうことは黙っててあげて!」ってたしなめる。でも騒ぎを聞きつけた遙が「どうした」スッと現れて、渚あたりが「はるちゃんったらー!いやらしいんだからー!」とか騒ぎ立てて言及しちゃう。遙は冷静に「ああ」、「ただの虫刺されだ」って真顔で答えてプールに戻る。怜は「やはりそうでしたか」、渚は「なんだあ、つまんなーい」、真琴はなんかホッとして脱力する。彼女の些細なことを当たり前のように知っている、っていうのがポイントです。
真琴の場合 やっぱり渚が発見して、怜や遙に密告。そして彼女と真琴が二人で話してるシーンに遠くからアフレコする。首の痕について話してるらしいのを見て、「今のは絶対、『目立つところにつけちゃってごめんな……』『ううん、大丈夫』って言ってるんだよー!」「え、でも真琴先輩ちょっと楽しそうじゃないですか?」「いつもと変わんないよ〜?ハッ、それともまこちゃん、そんな趣味があったのかな!?」勝手にわいわい。そんな中に、「違う」、ずばっと入り込んでくる遙。「あれは、内心で『これで悪い虫は寄ってこないよな』、って思ってる顔だ」とか適当なこと言うから、渚が爆笑。そんなこと話されてるとは知らず、虫刺されの心配をしてあげている優しい真琴。かわいそう。
渚の場合 一番最初に気づくのは真琴。あ、って思って何も言わない。ちょっとショック受けるくらい。そのあと遙が気づいて、「(渚……)」って思うけど何も言わない。最後に怜が気づいて、「(渚くん……?)」疑惑の目を向ける。渚だとやりかねないというか、変にリアルすぎてみんな何も言えないっていう。空気が微妙に気恥ずかしいな〜と真琴あたりが思ってるとき、ふらっと来た渚が彼女の傍に行って、「ちゃん、ここ大丈夫〜?」って思いっきり大声で指差すからみんな「!!?」口ぱくぱく。彼女があ、うん、なんとか!って笑うと、「かゆくてもかいちゃ駄目だよー?痕残っちゃうからねっ」てふわふわ笑うので、真琴と怜は「(汚れてたのは、俺(僕)だ……!)」って後悔、遙は何も言わないけど、なんかちょっと安心してます。
凛の場合 鮫柄水泳部を見学しに行くと、偶然通りかかった似鳥くんがプールまで連れて行ってくれる。プールを見下ろして指差しながら、「ほらっ、松岡先輩あそこですよ!これからフリーで……」ぱっと女の子のほうを見ると、襟からちらりと覗く赤い痕。瞬間的にフリーズして、直後、ボンッと真っ赤になる似鳥くん。「(うわああ!?み、見ちゃった!こ、こ、これって絶対、松岡先輩が……っ!)」視線に気づいてん?と顔をあげると、「い、いえ!僕、何も見てないですから!!」って目を逸らして固まっちゃう。何のことか分からず??。似鳥くん早とちり。部屋に戻ってからも思い出しちゃって、「(松岡先輩って、……!)」って顔を見れなくなる純情な似鳥くん。
怜の場合 やっぱり発見するのは渚。楽しそうにニマニマして、怜本人の耳元でこしょこしょ「怜ちゃんったら、激しいなあ(はぁと)」。怜は訳分からず「はあ?」って顔しかめる。そんなとき寄ってきた真琴と遙に、渚は大きな声でばらす。ためらいなくばらす。真琴は困った顔で照れて「そ、そういうことは、あんまり大声で……」って大人な対応なんだけど、遙は「へえ。怜もそういうとこ、あったんだな」って肯定するから余計盛り上がる。「ぼ、僕は何にもしてないです!!あれはただの、」って真っ赤になって照れた怜が弁明しようとするんだけど、その隙も与えてくれない渚は、きっとただの虫刺されだってこと分かってて、怜のことからかってるだけっていうオチ。
愚痴ったら、怒られちゃいました
遙の場合 もうやだーと半べそかいてうじうじしていると、遙は一言「自分で決めたんだろ」とぴしゃり。つ、冷たい……わたしだって頑張ってるのに!と本当に泣きそうになってしまう。そうだけど……と言ってうつむいて涙をこらえる。それに気づいた遙はため息。「じゃあ頑張ったら、鯖食わせてやる」「あと、水風呂も入らせてやる」は、遙……「だから頑張ってこい」ってじっと目を見て、優しく言ってくれる。自分の好きなものを分けてくれる、って結構すごいことだよなあ、と気がつく。遙は鯖や水風呂ほど幸せなことはないと思ってるので尚更。う、うん、と頷くと「よし」と満足げに笑って、頭をポンポンしてくれる。言葉は少ないけど甘やかしてくれるはるちゃん。
真琴の場合 やだよーとぐちぐちしてても、真琴はまあまあ、と宥めながら聞いてくれる。だけどたまに諌めるときもあったり。泣き言を言ってると、いきなり正面から頬を両手で包まれて、びっくりして閉口する。「辛くてもやるしかないんだから、頑張ろうよ。ね?」ってにっこり。文句言ってたのが恥ずかしくなってきて、ごめんね、と謝ると、そのまま頬をむにってされる。「愚痴なんて、俺でよかったらいつでも聞くよ。……でもそういう姿見せるのは、俺の前だけにしておいてくれると、嬉しいな」……え?驚いてると、「なんてね」と恥ずかしそうにはにかんで手を離す、真琴。ずるい。がんばる!ってなる。「頑張っておいで、」
渚の場合 テンション低くため息ついていると、肩に頭をうりうりしてくる渚。「も〜なんでそんなに暗いの〜?前向きに考えようよ〜」ぶーぶー。だっていやなんだもん、と言うと、「そんなにいやなら、僕がぶっ壊してきてあげるよ!」って立ち上がって、笑わせてくれる。そのままふざけてきゃっきゃしてるうちに、辛いのをちょっとだけ忘れる。それに気づいた渚が顔を覗き込んでにっこり。「ちょっとは元気出た?本当にいやになったら、飛び出して僕のとこにおいで」って頭撫でてくれる。男前な渚。「大丈夫だよー。ちゃんには、僕がついてるからねっ」だから安心してよ、と囁いてにこにこ。
凛の場合 モヤモヤしてそのことしか考えられない、とこぼすと、「(一緒にいるのは俺なのに……)」と内心でむすっとする凛。でも表に出すのはしゃくなので、「そうかよ」って返して平気なふり。もうやだなーってぶつぶつ言っていると、「じゃあやめればいいだろ。文句ばっかり言ってんな」と冷たく言って来るので、勝手だけど傷ついてしゅんとしてしまう。頑張れとか、応援してくれたっていいじゃん……と言うと「そんな下らないことで頭いっぱいにするほうが間違ってる」ってちょっと怒られる。でも「やるしかねーんだろ」うん……「なら行ってこいよ。後悔するぞ」じっと目を見ながら、背中押してくれる。引っ張ってくれる男っぽい凛ちゃん。
怜の場合 やだやだーと愚痴っていると、ため息つきながら「そんなにいやならやめたらいいじゃないですか」と正論をぴしゃり。そうもいかないんだもん……とうな垂れると、「我慢する価値があるというのなら、頑張ったらどうですか」とそっけなく言われる。いつも理論的で冷静な怜ちゃん。そうだよねえ……と考えていると、こほん、と咳払いをされる。「……ま、まあ。貴女がそんな風に苦しむようなもの、僕は勧めませんがね」眼鏡を上げる手で、赤らんだ頬を隠しながら。心配してくれてるんだけど、なかなか素直に伝えられない。不器用で優しい怜。
こっそり耳打ちしてきました
遙の場合 放課後、部活してるところを見に行くと、渚たちのはからいでプールサイドで見学させてもらえることに。突然ざぱっとプールから顔を出した遙が、「、こっち」「耳貸せ」と腕を伸ばしてくる。ん?と座って耳をよせると、濡れた指先で耳たぶをきゅっと引っ張って、「一緒に帰ろう。そこで待ってろ」……それだけ言ってすぐ水中へ。渚や怜と楽しそうに話してる姿を見て、少し嫉妬してたらしい。分かりにくい遙。
真琴の場合 お昼休み。お弁当を持って移動していると、真琴とばったり出会う。「、いっしょに食べない?」とさりげなく誘われる。あ、じゃあ皆も…と呼びに行こうとすると、「待って」、腕をつかんで引き止められ、耳元でこっそり「……はるや渚には、内緒」え?と振り返ると、ちょっと照れながら真琴がはにかんで、困ったように首を傾げてる。「今日はふたりで食べよう。いい……かな?」頷いたら、そのままふたりで屋上へ。どきどき真琴。
渚の場合 廊下でクラスの男子と立ち話中。ふと廊下の向こうを見ると、渚が歩いてくるのが見える。向こうもこっちに気づいたみたいで、悪戯っぽく笑ってる。なんだろう?と思っていると、たたたっと駆け寄ってきて、耳元で「ちゃんのばーか」ってこしょこしょ囁いて去っていく。な、って振り返ると、べーって舌出して笑ってる渚。最後に投げキスして去っていくんだけど、牽制までしちゃう渚が可愛いしあざとい。
凛の場合 プールサイドにいて、ふと自分の手の甲を見ると、きもちわるい虫が止まっている。ひっと思わず息を呑む。偶然近くを通って、それに気づいた凛がすばやく近づいて、後ろから「じっとしてろ」と耳元でなだめるように小さくぼそり、呟きながら、虫をさっと振り払ってくれる。そのまま何も言わず面倒くさそうにしれっと離れて行くけど、あまりにもスマートすぎる対応に思わずドキドキ。イケメンすぎる凛ちゃん。
怜の場合 数学の得意な怜に、宿題を教えてもらっている放課後。問題を解いていると、覗き込んできた怜が「あ……そこ、違いますよ」、と言うんだけど、距離が近くて耳元がくすぐったい。顔をあげると至近距離で目が合って、怜もはっと気がつく。「す、すいません!」ううん、大丈夫。でも、なんかお互い照れちゃって、恥ずかしい感じに。目逸らすけど、「(いい匂い……)」ってシャンプーの香りにときめいてる怜。
文化祭、会いに行ってみました (冥土・執事喫茶Ver.)
遙の場合 クラスの出し物で女装メイドコスプレ。本人は最初イヤだったけど、クラスの女子に「鯖買ってあげるからお願い!」って言われて快諾。そっけない接客がツンデレっぽくていいと定評をもらう。クラスに遊びに行ってみると、女の子を見つけた遙のほうから「」って嬉しそうに言いながらスッと出てきてくれる。は、はるか、そのかっこ……「午前で終わる。一緒に周ろう」自分の格好のこととか忘れて優しい笑顔くれるんだけど、けっこう面白いことになってる。可愛いね、と言うと少しむっとして、「こんなの俺が着てもしょうがないだろ」って仕事に戻って行っちゃう。シフトが終わると、その瞬間メイド服を脱ぎ捨てて、ワイシャツのボタン適当につけてほとんどはだけた状態で出てくる。汗もかいててセクシー。でも「プール入りたい」「鯖食べたい」しか言わない。二人でご飯食べながらさっきのメイド服について話してると、じいっとこっちを見つめながら、「……おまえの方が似合ってる」ってぼそり。「でも他の奴に見せたくないから、絶対着なくていい」って断言する、やたら男っぽいはるちゃん。
真琴の場合 クラスの出し物で女装メイドコスプレ。体格良すぎてメイド服が着れず、クラスの女子からは執事やって!っていう強い要望があったんだけど、真琴は断って裏方に回る。クラスに遊びに行ってみるけど、真琴の姿がない。きょろきょろしていると、裏から真琴が顔を出してくれる。「!来てくれたんだ」ラフなTシャツにエプロン姿。メイドじゃないんだ、と残念がると、「ばか」って照れた顔で恥ずかしそうに笑う。「俺、シフト昼までなんだ。午後から一緒に周ろ?」待ち合わせ場所で待ってると、クラスのメイド喫茶から持ってきたお茶を渡してくれる。一緒に歩きながら、真琴の執事姿、かっこよかっただろうなーなんて言ってみると、「そう思う?なら、着ればよかったかな」って笑うんだけど、それを見て、他のみんなに見せたくないから着なくて良かった!ってすごい思うんだけど言えない。すると「俺はのメイド姿、見たかったなあ」ってさりげなく言ってくる真琴。え!?「あー、でも可愛すぎて、みんなには見せたくないかも」っておんなじようなこと言うからきゅん。
渚の場合 安定のメイドコスプレ。ノリノリで女装。クラスの女子にメイクもしてもらって、ニーハイとかヘッドドレスとかちゃんと装備する。「僕かっわいい〜☆」って女子にも男子にも写メ撮られまくり、撮ってもらいまくり。クラスに遊びに行くと、「あっちゃーん!来てくれたんだあっ」普段の2倍くらいぶりっこしてぎゅううって抱きつかれる。あざといし可愛い。「へへっ!似合うでしょ」くるくる回ったりしてもうノリノリ。人がたくさんいて渚はすぐその輪の中に囲まれちゃうんだけど、こっそりと耳打ちしてくる。「午後からは暇だから、一緒に周ろ」教室で待ってて、と言うのでとりあえず待ってみる。すると普通の制服姿に着替えた渚がひょいっと迎えに来てくれて、堂々と手まで繋いでくれて。着替えちゃったんだ、と言うと「うん、楽しかったけどね。それにちゃんとのデートのときは、ちゃんと男の格好してたいし」なんて男前なこと言ってニッコリ、あざといんだか素なんだか分からないけどかっこいいこと言ってくれる。女装して人気者になってて、寂しい気持ち感じてたのも全部分かってるので、その辺をしっかりカバーしてくれる抜かりない渚。
凛の場合 ドラマCDの通り苦渋のメイドコスプレ。美人できれいなメイドさんなんだけど、ごつい。渋い顔して歩いてて、廊下で見つけて声をかけると、ものっすごい嫌な顔して逃げたがる。でも諦めてるのでもうどうにでもなーれとも思ってる。可愛いーってメイド服に触れると、「やめろ」ってすごい嫌そうにして、「ちくしょー、おまえにだけは見られたくなかったのに!」って悔しそうにギリギリ奥歯かみ締める。「午後から暇だから、おまえ待ってろよ」うん、「あ、……やっぱり駄目だ。俺と一緒に来い」男子校の文化祭だから、他の男に声かけられないように自分の傍に置いておきたい、って思い直す凛。空き教室見つけておもむろにメイド服脱いで、「あーもうっ」てヘッドドレスとかぶち取る。パンイチになって黒ポロ着ながら、じいっとこっちを見てきて、「……こういうのは、おまえの方が」とぼそり。え、わたし?と聞き直すと「何でもねえ」って頭ぽん。「行くぞ」手は繋がない。でも並ぶときとか、肩にぶつかるくらいの距離にずっといてくれる。多分たまに「え、松岡の彼女?」って面白がって声かけてくる男の子たちに、「そーだよ」ってぶっきらぼうに答えて蹴散らす、ちょっと男子っぽい凛が見れる。
怜の場合 渚に乗せられて苦肉のメイドコスプレ。でも意外に綺麗で女子ウケは上々。ものすごい不満そうな顔してるけど、完ぺき主義なので接客はマニュアル通りパーフェクトにやりとげる商魂タイプ。クラスまで会いに行くと、顔見た瞬間、真っ赤になって裏方に飛んで隠れてしまう。「こ、来ないでください!」とか言って赤い頬を必死に隠す。可愛いよきれいだよーって褒めても受け取らない。涙目になって「(さんには見られたくなかった!)」って恥ずかしがってる。「あ、あと15分で終わるので、待っててください」そう約束して、時間になった瞬間にすぐ制服に着替える。まだ少し恥ずかしそうな顔して「お待たせしました」って迎えに来て、ちょっとぷぷって笑うと「なんですかっ」てむっとする。似合ってたのに、なんてからかってみると「い、いいから行きますよ!」って照れ隠しでぷいっとそっぽ向いちゃう。何かとメイド話を持ちかけていると、ふいに「……僕はさんのメイド姿のほうが……可愛いと思いますけど」ってぼそぼそ。え!?と照れると、「クラスから1着持ってくるので着てみてください」ってニコニコ仕返ししてくる、強気な怜ちゃん。
似鳥の場合 ドラマCDの通りわりと乗り気でメイドコスプレ。松岡先輩きれい、などと危ないことを思いつつも、そこに遊びに行くと死ぬほどびっくりして真っ赤になってしまうのが似鳥くん。平気だと思ってたのに、いざまじまじ見られるとやっぱり恥ずかしい……!可愛いね可愛いねってきゃっきゃすると、「や、やめてよお」って困り顔。「僕より松岡先輩のほうがきれいだからっ」て逃げようとするんだけど、メイド服にぺたぺた触れてからかってみるともっと赤くなる。「僕、午後から暇だから、もうちょっとだけ待ってて!」そう言い残して、ててっと奥に引っ込んでしまう。黒ポロに着替えて急いで出て行くんだけど、ちょっと気まずそうな顔で「……おまたせ」。着替えちゃったんだ、と言うと「あれはもういーの」って少しむっとして、意外にもぱっと手を取ってくれる。「お昼まだだよね?僕行きたいところあるんだ」って無意識に男前なリードを見せてくれる。一緒に甘い物を食べながらじいっと見てきて、「やっぱり、もメイド服似合うと思うんだけどなあ」なんて呟いて、へへって可愛く笑ったりする、そんな似鳥くん。
御子柴の場合 ドラマCDの通り愉快な執事コスプレ。さらっと着こなしてしまうし、ノリノリで接客するから人気も上々。ただ女の子にデレデレなのが玉に瑕。クラスまで会いに行くと、「おお!!待ってたよ」って両腕広げて迎え入れてくれる。それを避けても顔色変えず、「つれないな」って笑うだけ。席にエスコートしてくれながら、「ここで少し待っててくれないか。昼でシフトが終わるんだ」ってウインクしてくる。たぶん御子柴部長の彼女!ってみんなにすごいジロジロ見られる。待ってると、「お待たせ!さあ、行こう!」ってぐいぐい連れ出される。行き先は適当。何か食べながら、話の流れで「野郎のメイド姿より、おまえのメイド姿のほうが俺は見たいけどなー!」って言って豪快に笑うんだけど、「俺だけのために着てくれないか」って決め顔でセクハラしてきたり、わりと堂々とラブラブするタイプだったりする。部員に会って「彼女ですか?」って聞かれたときも、すごいドヤ顔で「ああそうだ!可愛いだろう!」って肩抱いて自慢するくらいの御子柴部長。
みんなで雑魚寝してたら起こされました
遙の場合 遙の部屋でみんなでDVD鑑賞。そのうちどんどん寝落ちしちゃって、遙がはっと目覚めるともうDVDもちゃんと消されてて、周りみるとみんなが転がって寝てる。床で寝てたから背中が痛い……。腰をさすりながら起き上がると、隣に女の子が寝転がってて、ちょっとびっくりする。けど「」「、起きろ」ってトントン腕の辺りをつついて起こす。ん〜……と眠そうに目を開く女の子に、「俺のベッドで寝ろ」と小声で言いながら、「ここじゃ痛いだろ……」って起こそうとするんだけど、押し倒すような体勢になってることに気づいて、「……」思わず固まる遙。使っていいの……?と聞く女の子に、頷いて、暗いから腕引っ張って誘導して、寝かせてあげる。自分は床に座ってそのまま、ベッドに突っ伏するように頭寄せて寝ようとする。途中で触れた肌の熱さを思い出して、はあ、とため息が出る。ドキドキしてるのはなんでだろう?眠れない熱帯夜。
真琴の場合 渚も遙もばたばたと眠っていく中で、女の子もうとうと眠る体勢に入ったのに気づいて、映画を一時停止。「今日はもう寝よっか?」でも映画……「みんな寝ちゃってるし。続きは明日観よ」映画を止めてテレビを消すと、思いのほか真っ暗になった部屋の中。「、はるのベッド借りて寝なよ」と真琴が勧めてくれたので、躊躇いつつも、遙のベッドを借りることにする。暗くてよく見えない中立ち上がると、誰かの足に躓いて転んでしまう。「あぶな、」目の前にいた真琴が受け止めてくれて、なんとか無事。だけど、「大丈夫?」目の前にあるのってもしかして真琴の顔……?確かめる前に、額に吐息がかかってどきり。ご、ごめん、と立ち上がろうとすると止められる。「暗くて危ないから……抱っこしてもいい?」え、と反応する前に抱き上げられて、そのまま静かにベッドに下ろされる。「……おやすみ」見えてない……よね?赤くなった頬をふたりで隠す、熱帯夜。
渚の場合 隣に座っていた渚は2本目のホラーDVD開始直後から眠そうに船を漕ぎ出して、気づけば女の子の肩にこてんと頭を寄せて、くうくう眠ってる。心地いい重さと、眠りを誘う寝息につられて、いっしょにもたれかかりながら眠っちゃう女の子。はっと渚が目を覚ますと、周りのみんなは眠っててDVDも終わってる。熱い、と思って足の触れてる先を見ると、女の子のむき出しの太ももで、思わずどくりと胸が鳴る。「ちゃん……寝てるの?」自分の肩に頬をよせる女の子を覗き込むけど、反応なし。このままじゃ体痛くするよなあ、と思った渚は、女の子をそっと抱き上げて、遙のベッドまで連れて行く。暗くて狭い足元を、苦戦しながらたどり着いたベッドに下ろしたとき、渚……?と薄っすら目覚める女の子。「あ……はるちゃんのベッドだよ。借りちゃいなよ」小声で囁くと、うん、と小さく頷く。女の子の掠れた声と熱い体温に、眠気がもう消えちゃった。「(ちゃんの身体、やわらかいなあ……)」なんてぼうっと思いながら寝顔を見下ろして、頬の熱くなる熱帯夜。
凛の場合 自分もうとうとしてきた頃に隣の女の子を見ると、眠そうな顔でもたれかかってきているのに気づいて、ちょっとどきっとする凛。暗い中で周りを見渡すと、みんな床に横になって眠ってる。ったく……と思いながら、「おい……このまま寝んのかよ」女の子の頬をぺちぺち。ん、と目を覚ました女の子の腕を引いて、「ベッド使え」って誘導してくれる。言われるがまま頷いて、ごろんと横になる女の子。ベッドに腰掛けてそれを見ていた凛に、半分使う?と声をかけると、「ばっ、」暗くてよく見えないけど驚いて、凛は顔を赤くする。何言ってんだこいつ、って思いながら内心ドキドキ。「……俺はいいから、寝ろよ」女の子の頭を押し返してベッドにぽすんと横にさせる。「(半分貸せって言ったら、貸してくれんのかよ……)」無防備すぎ、ってちょっといらいらしながら、起きてたのが自分でよかった、って安心する。結局、床に座って枕元に頭寄せながら寝る凜。
怜の場合 はっと目が覚めると、DVDがまだ流れてる途中で、みんなぐーすか眠ってる深夜。映像の明かりでちらちらする部屋の中、近くに女の子が寝転がってるのが見える。ちょっとどきどきしながらも、床の上じゃ可哀想だな、と思った怜はそっと声をかける。「さん、」眠りが浅かったらしく、えっ、とすぐ目を覚ます女の子。「あの……遙先輩のベッド、借りてください。体痛めますから」もぞもぞ起き上がった女の子が、暗い中手ベッドまで行こうとするのを、後ろから支える怜。「わ、」けど脚がもつれて、ばたん!とふたりでベッドに倒れこむ。いてて、目を開けると、目の前には白くやわらかい、女の子の太ももが。「……!す、すいません!!」ちょうど枕元に倒れこんでた女の子は、そんなことも意に介さない様子で、くうくう寝息を立てて眠りだす。「(……この人ほんとに、油断してるんだな)」はあ、って焦れったくなりながら、肌の感触思い出してなんか眠れなくなる、熱帯夜。
キスを拒んでみました
遙の場合 鯖を焼いていると、水風呂から出てきた遙がうしろから抱きついてくる。「鯖だ」嬉しそうな声。見上げて笑うと、そのまま顔を近づけてくるので、危ないからどいてて、と軽く押し返す。「……」拗ねた顔してもキッチンにいるときはだめ。邪魔って言っても、うしろから抱きついて離してくれない。とりあえず鯖を焼き終えてから、もうって怒って振り返ろうとすると、すかさず肩掴まれてちゅうされる。「隙あり」上機嫌で、嬉しそうなのが伝わってくる笑顔見てたら、なんか許しちゃう。(鯖に)デレデレのはるちゃん!
真琴の場合 真琴がみんなに優しいからちょっとだけ、嫉妬してる。大事にしてくれてるって伝わるけど、それでも不安になったりもする。だからいい雰囲気になって、キスする直前で、やっぱりだめ、とわだかまりをぶつけてみた。「え……? なんで?」きょとんとしてる真琴。なんとなく!ってぎゅって抱きつく。「ぎゅーはいいのに、ちゅーはだめなの?」不満そうだけど、背中をぽんぽんしてくれる。こうしてるうちに元気回復。それが真琴に伝わったのか、至近距離で目を見つめながら「もう待たなくていい?」優しいけど攻める、シャチ系男子まこちゃん。
渚の場合 資料かき集めながら必死にプレゼンの準備していると、隣に座って邪魔してくる渚。手元覗き込んできて「めんどくさそうだね〜」って言ったり、「漢字違うよーっ」て突っ込んできたり。うるさいけど要するに構ってほしい。一息つけて休憩しようとすると、すかさずちゅー!って顔近づけてくる。それをぷいっと跳ね返し、邪魔する人とはキスしません!ってそっぽ向く。「ええー!僕、我慢してたじゃん!」って拗ねて抱きついてきて、「ねえしてよーちゅーしてよー!!」ってうりうりして来るので、結局しょうがないなあってなっちゃう。あざと渚くん。
凛の場合 いっしょに怖いテレビ見てる最中。怖がってると、凛が面白がって髪をひっぱったてきり、脅かしてきたりする。もうやめてよーって言っても笑うだけ。そのままいつものように何気なくキスしようとするんだけど、意地悪な凛に仕返しのつもりで、キスする直前に鼻をつまんでみる。「……!?」びっくりしたらしい顔にぷって笑うと、「てめ……!」面食らった凛が眉間にしわを寄せてる。小さく舌打ちして、「わかったよ、俺が悪かったから」って頭ぽんって引き寄せながら、もっかいキスしなおし。なんだけど、唇に噛みつかれて、驚いてるとそれを見て笑ういじめっこな凛。
怜の場合 怜の困った顔が見たくて、ついつい意地悪しちゃう。いかにもキスします、っていう雰囲気になっても、直前でほっぺに路線変更して顔を赤くさせたり、唇へのキスを焦らすこと数回。ついに痺れを切らしちゃったらしい怜は、「っ……もう知りませんよ、さん」めがねを取りながら、どさっと押し倒してくる。あれ、もしかして怒った?と少しだけ焦ると、ほっぺや首、唇の端にキスが落とされていく。れ、怜ちゃん、と押し返しても、一向に止めてくれない。しかも唇にはキスしてくれない。焦らそうと思ったら逆に焦らされる、スイッチ入っちゃった怜。
宗介の場合 キスする直前になってぴたりと止まってみる。どんな反応するかな?と期待していると「……」きょとんとした宗介がこっちを見ている。「……」そのままじいっと見つめられて、なんか分かんないけどたじたじ。え、えっと、だから……。「しないのか」別にいいけど、とスッと離れて行ってしまう!あれ、誤解した?そんなつもりじゃなくて、と焦って追いかけると、振り返りざまにがばっと抱き寄せられていきなりキスされる。目が合えばにっと口角を上げる宗介。「冗談だ」こうされたかったんだろ?とでも言わんばかりの強引さ。駆け引き上手です。
百太郎の場合 デートに1時間も遅れてきた百太郎への罰は、今日1日キス禁止!デート中はそのフォローにたくさん尽くしてくれて頑張ってくれた百太郎。帰りがけ、子犬のようにじっと見つめて「……まだキスだめ?」と首を傾げられる。どうしよっかなあ、と悩むふりをすると焦れったそうに唇を噛む。「もう許してくれてもいいじゃん」じりじり迫られて、我慢する気ないよね?と覗き込めばニコニコ笑顔で振り切られる。「ね、いい?」俺、今日1日すっごい我慢したよ。うん、と頷いた瞬間にキスされる。嬉しそうに笑う百太郎を見てたら、なんでも許してあげたくなってしまう!甘え上手な百太郎。
構ってほしいんですけど
遙の場合 水風呂に入ってばっかりの遙。そろり様子を見に行くと、「どうした」って顔色変えないで聞かれる。どうしたもこうしたもない……んだけど。控えめに、寂しいなあ、と半分だけ体を隠して呟いてみると、目を見開いて、ざばっと上がってくる。えっ、と思っているうちにびしゃびしゃの遙が目の前に。「ごめん」抱きついてこようとする遙を押し戻して、体拭いてからでいいから!って必死に抵抗。結局タオル被っただけの遙にぎゅうって抱きしめられる。びちゃびちゃだけど、おかしくてちょっと笑っちゃう。ちょっとだけしてやったりって思ってるかもしれない誘い攻め遙。
真琴の場合 一緒にいるときは滅多に寂しい思いなんてさせないはず。でも珍しく雑誌に夢中になってて、真剣な顔で覗き込んでる。ねえ真琴、と声をかけても「んー?」って上の空な返事しか返ってこない。むっ。つまんないから、寄りかかってみたり、突いてみたりして様子を伺う。けど何も反応しない。奥の手にほっぺにちゅーしてみると、「っ!」ついにポーカーフェイスの崩れた真琴が、顔を赤くして、ぐいっと抱き寄せてくる。「あーもう、我慢してたのに、可愛すぎっ」雑誌なんて放り出して、そのままぎゅう。意地悪になりきれない真琴。基本構いたがり。
渚の場合 今いい所だから!と言ってしばらくパズドラに夢中の渚。まだやってるの?と思いながら渚の部屋にある漫画をテキトーに読んでみる。ちら、と視線を送っても気づかれない。もうしょうがないので、後ろから画面を覗き込みに行く。肩にあごを乗っけて、渚まだー?ってぼそり言うと、「もうちょっとだけ。ごめんね、待ってて?」ってのけ反って頭こつんって寄り添ってくる。ずるいなあ。おとなしく待ってると、「終わり!はいちゃん、ご褒美あげるね」ってぎゅって抱きしめてちゅう。うまく飼いならされてる?まさか……な渚。
凛の場合 世界水泳の録画、もう何回も見てるのにまた見てる。熱心でストイックで、そういうところ好きだけど……。後ろからぴったりくっついて、凛ちゃん、とさりげなく甘えてみる。何も言わずに、抱きついた腕を自分のおなかに回してもっとぎゅーって密着させられる。でもまだ録画見たまま。くそーと思って背中やうなじにちゅうしてみると、「!」びくっと反応した凛。ちょっと顔を赤くして、少しだけ振り返ってくれる。面白くなって首あたりにキスしてると、がばっと振り返って「おまえな、」「気が散るだろ」って言いつつ、唇にキスしてくる、誘われちゃった可愛い凛。
怜の場合 読書に夢中でこっちを向いてくれない。そろそろ暇になってきたなあ、と思って怜の隣に座って、ねえねえ、と寄り添ってみる。「何ですか」しれっと返事する怜。つまんない。暇だよーって言いながら身を乗り出して、がばっと抱きついてみる。「ちょっ、さん!」驚いてうろたえる怜に構わず、ぎゅうっと抱きついて、ついでに頬にちゅう。「……!」観念したようにめがね押し上げながら、「わ、かりました……僕の負けです」って本を閉じて、黙って抱きしめられてくれる。赤い顔のまま抱きしめ返して、ちゅうしかえす素直な怜。
宗介の場合 競泳水着のカタログをじっと見て考え事をしている宗介。まだ悩んでるのー?と聞くと「んー」となんだか上の空な返事。もうちょっと待ってよう、とは思うんだけどあんまり放置されるので退屈になってくる。ねえ、宗介……。何度呼んでもこっちを見てくれない。耐えきれず、後ろから服を引っ張ると、「……っく」宗介、笑ってる?「悪い」おかしそうに笑いながら振り返って、頭をぐりぐり撫でられる。もしかして意地悪されてた?じっと睨みつけると、「悪かったよ」とじゃれつきながら膝に乗せてくれる。意地悪だけどちゃんと甘やかしてくれる宗介。
百太郎の場合 基本的にデレデレいちゃいちゃしたい子なので構ってくれないことはあまりないはず。でもせっかくのデートの日に、うっかり成績が悪すぎて課題を出されてしまって、どうしよう!?と悩んだところ凛に「教えてもらえばいいじゃねーか」とアドバイスをもらってそれだ!と閃く。某ドーナツ屋さんとか某コーヒーショップとかにこもって2人でお勉強会。いつになく真面目な顔してプリントと向き合ってる百太郎もちょっとかっこいい……なんて。じーっと見つめていると目が合って、「もー飽きたー」「まだやんなきゃ駄目ー?」と退屈そうにブツブツ。どっか出かけたくて百太郎のほうがウズウズしてる。
車の運転について
遙の場合 いたって普通。特に心配のいらない安全な運転手。でも真顔で無言で飛ばすからなんか不安にさせられる。大丈夫……だよね?助手席に座っていると、急ブレーキ踏んだときに、ぱっと無意識に左腕伸ばして守ろうとしてくれたり。さりげない仕草がかっこいい。彼女とのドライブデートは好きだけど、車は窮屈なので運転はあんまり好きじゃない。海辺に行くと余所見しそうなので真琴たちが本気で心配している。迎えに来てくれたときの一言は「乗っていけ。送ってく」。
真琴の場合 とても優しい。全く飛ばさないし、酔わないように落ち着いた運転をする。一番安心して乗っていられる運転手。片手でハンドルを切る慣れた仕草がかっこいい。助手席からこっそり見つめてると、こっちを見ずに「なに見てるの」って微笑んできたり。人を乗せて運転するのが好き。彼女とのドライブデートはあんまりいちゃいちゃ出来ないから好きじゃないかもしれない。迎えに来てくれたときの一言は「ほら、乗って。送ってくよ」。
渚の場合 意外と上手。だけどスピード出しがちなので皆あまり乗りたがらない。テクニックは上級だけどなんかハラハラさせられる運転手。「行っくよー!」とルンルンで運転する。慣れた様子で運転しているギャップがかっこいい。赤信号でちょっかいかけてくる。運転は疲れるのでドライブはあまり好きじゃない。けど助手席に乗せて、視線に気づくと「惚れ直しちゃったでしょ?」とにこにこしてくる策士。迎えに来てくれたときの一言は「乗りなよ。ドライブして帰ろ!」。
凛の場合 とても上手。さらっと乗りこなすタイプなので、普通に心配なく運転してくれる。静かな運転。バックで駐車するときのワイルドな仕草がかっこいい。あんまり自分から運転しないし、人を乗せない。助手席からじっと見つめてると、「なんだよ」って眉しかめられる。彼女とのドライブデートは二人きりになれるし、静かだからわりと好き。色んなところに連れてってくれる。迎えに来てくれたときの一言は「乗れよ」。
怜の場合 わりと普通。なんとなく心配が残るけど、マニュアル通りにしっかり運転してくれるので、安心安全。慣れてくるとスムーズになって、時間経てば経つほど上手くなっていく。自分で自信がつくまで人を乗せないし、運転中に渚がちょっかいかけてくると本気で怒る。助手席から見つめすぎると真っ赤になる。彼女とのドライブデートはけっこう好き。デートコースは完璧。迎えに来てくれたときの一言は「送りますよ。乗ってください」。
筋トレ手伝ってみました
遙の場合 体がそんなに柔らかくない遙。後ろから背中や体側を押してあげてると、痛くて「……っ」とか「う、」とかくぐもった声をあげる。思い切ってグイッと押してみると、よっぽど痛かったのか、体側伸ばしたままきっと睨んでくる。「……痛い」おまえもやってみろ、と座らされて、脚押さえて腕押さえて体固定されて、痛がるまでしっかりストレッチさせられる。「痛いか?」ニヤリと意地悪に笑う、意外とSなはるちゃん。
真琴の場合 背筋する真琴の脚を押さえるために、太ももに跨るんだけど、体重が足りなくてがくがく動いちゃう。真琴は「軽すぎて意味ないなあ」、あははって笑うんだけど、控えめに背筋続ける。固定しようと試行錯誤して押さえてみるんだけど、「あの……あんまり、手」って恥ずかしそうに言われちゃって、よく考えたら際どいところ触っててご、ごめん!ってなる。二人とも真っ赤。
渚の場合 足首押さえながら腹筋のお手伝い。軽々やっているので、お互い余所見をして隣にいる遙たちを見ていたら、ごちん!と音を立てて額に衝撃が。い、痛い!目の前の渚もこめかみの辺りを「いてて!」って押さえてる。「ごめんねちゃん!余所見してたらぶつかっちゃった」心配そうな顔して、ぶつけたところを「よしよし」って撫でてくれる。確信犯?いえ、あざといだけです渚。
凛の場合 ちょっとした時間を見つけて腹筋するストイックな凛。体が重いので、足の甲に乗ってふくらはぎに抱きつく姿勢で押さえてあげることに。何も考えずやってるんだけど凛は徐々に悶々。すると顔を上げるタイミングが被って、ぶつかりそうになる至近距離でばっちり目が合う。「!」どさっ、と後ろに倒れて、起き上がってこない。頬を隠すように手の甲をあてて、「(くそ……!)」って悶絶してる凛。
怜の場合 一人でトレーニングルームにこもって、バタフライマシンでひたすら鍛えてる。お疲れ様、とドリンク差し入れに行ったら、「ありがとうございます、」流れてくる汗を肩口や、おなかの部分のTシャツをべろっと捲って拭いたりする。意外とワイルド。どう鍛えたらいいのか把握してるから、目標まで超ストイック。そんな怜ちゃんを遠くから見つめるのもいいでしょう。
もう怒っちゃいました
遙の場合 あまりにも構ってくれないので怒る。分かりやすくツンツンしないと気づかないので、あからさまに返事や態度を素っ気なくしてみると、やっと「怒ってる……のか?」って心配そうな顔をする。放っといたのはそっちでしょ、と唇尖らせると、腕を引きながら「ごめん」って焦った声で謝ってくれる。水風呂好きなのは分かるけど、もっとわたしのこと……。言い切る前にぎゅって抱きしめられる。離れていくかも、と思った瞬間から怖くなる遙。小さな子どもみたいにしゅんとして見つめてくるので、怒るに怒れない。仲直りしてからもずっとぎゅーって抱きついて離してくれなくなる。途端に甘えん坊になるはるちゃん。
真琴の場合 他の女の子に優しくしていたので怒る。返事も電話も出ないで無視してたら、突然会いにきてくれる。顔を見ると、やっぱり怒れない。真琴は切ない顔しながら、申し訳なさそうに「あのこと、怒ってる……よね?」と聞いてくる。「誤解させたならごめん。でも、あの子は本当にただの友達だから」聞きたくないって耳をふさいでも、「、聞いて」って強引にぎゅっと抱きしめられる。力強くて痛いくらいで、振りほどけない。「ごめん」、振り絞るような声に良心が痛む。「俺が好きなのはだけだよ」って大事そうに言ってくれるから、怒る気もなくなってしまう。仲直りしても「まだ全然伝えられてない」って優しく甘く尽くしてくれるシャチ系男子・真琴。
渚の場合 あまりにも構ってくれないので怒る。しっかり者で愛情表現も大きくて、大事にされてる感はあるんだけど、いつも後回しにされてるような気がしてモヤモヤ。別にいいんだけど、って思いつつも不満が溜まっていく。素っ気ない返事をくりかえしていると、「んー、もしかしてちゃん、怒ってる?」と困ったように覗き込んでくる。別に、って顔を背けるんだけど、なんか意味わかんないけど泣いちゃいそう。「だめ、こっち見て」と手首を捕まえられて、じっと見つめられる。もう渚なんか知らない、って言いたいけど言えない。「僕なんかしちゃった?」女の子が泣けば、自分も泣きそうな顔をしてしゅんとしちゃう。なんだかんだで、ちゃんと大事にしてくれる渚。
凛の場合 あまりにも構ってくれないので怒る。水泳に打ち込んでるのは分かるけど、連絡もしてくれないし、最近何してるんだか全然分からない。いきなり電話が来たかと思えば、ただの事務的な用事だし。何なのもう!と電話を乱暴に切る。すると何度もかけ直される。何度か無視してから出てみると、「……怒ってんのか?」ってぼそり。自覚があるらしい凛。尚更むかついて、つい素っ気なくなる。沈黙したあと、掻き消えそうな声で「ごめん」と謝られる。「もう少ししたら時間作るから」うん、「待ってて、欲しい」珍しく少し素直になって、優しい電話をくれる凛。「おやすみ」って言った後も、なかなか電話を切れないふたり。
怜の場合 あまりにも構ってくれないので怒る。水泳や勉強に集中するのも分かるけど、もう少しわたしのこと考えてくれたっていいのに、と拗ねてしまう。ぷりぷりしてると、困ったような顔する怜。「……怒ってるんですか?さん」そうだよ、とツンツンすると「そんなこと言われても」とお互いに維持を張ってしまう。しばらく連絡を取らない日々が続いて、寂しいんだけどこっちからは連絡したくない。するとふと電話が掛かってくる。「すみません。僕が悪かった、です」わたしもごめん、「貴女に会えないと思ったら、何にも手につかなくなりました」少し恥ずかしそうに、でも素直に気持ちをぶつけてくれる怜。離れてから気づく大事さ。
似鳥くんの年の離れた姉になりたい妄想
・男子校での寮生活、辛くないかなあと電話をかけると、「姉さん、大丈夫だってば。あんまり何回もかけてこないでよ、同室の先輩に迷惑かけちゃうから」って思春期の息子みたいにつんつんされる。気を使って数週間おいてからかけてみると、「姉さん!僕?元気だよ!部活も上手く行ってるし!姉さんは?」って前とは違って嬉しそうに電話してくれる。可愛い。
・愛ちゃん、先輩と同室だなんて大変だなあ、どんな人なんだろう?いじめられてないかな?と思って帰り道ついでに会いに行ってみると、「ね、姉さん何してるの!?」どびっくりされて、「帰ってよーもう!」って押し返される。でも愛ちゃん、同室の先輩ってどの人なの?「え?松岡先輩だよ……あそこにいる人……」なんか怖そうな人だけどだいじょうぶ?「大丈夫だよ、僕、松岡先輩のこと尊敬してるし!だからもう帰って!!」って入り口で門前払い。内心は「(もし部長とかに見つかったら、絶対たいへんだ!姉さん可愛いから声かけられるに決まってるっ)」ってシスコン発揮してて、でも恥ずかしいから何も言わずにつんつんしちゃう似鳥くん。可愛い。
・たまの帰省。愛ちゃん、すこし背が伸びた?筋肉もついてたくましくなってきたね、と褒めるとへへってはにかむ。「でしょ!最近がんばってるんだ」笑顔はあどけなくて、でも男の子っぽい感じ。二人で近所のスーパーにおつかいに行くと、「重いのは僕が持つよ。姉さんはこっち」ってさりげなく分けてくれて、道の途中でも「姉さん大丈夫?」って気にしてくれる。愛ちゃん、男の子らしくなったね。と言うと、「そ、そうかな?」って自覚無くて首かしげる似鳥くん。可愛い。
・用事があって鮫柄水泳部を訪れると、部長の御子柴くんが案内してくれて、愛一郎と同室ということで凛を紹介してくれる。話していると、「な……!姉さん、なんで!?」って戸惑って走ってくる。「お前に用事があるそうだ」「で、でもどうして松岡先輩まで!?」弟がいつもお世話になってますって挨拶してたところなの、って言うと顔真っ赤にして「や、やめてよもうっ!用事って何なの?」ってぷりぷり怒っちゃう。部屋に戻って、「可愛い姉ちゃんだな」って凛が何の気なしに言うと、「ええっ……!?で、でも僕、松岡先輩なら、姉さんのこと……っ!」「は?」って考えすぎちゃうシスコン似鳥くん。凛になら姉さんを渡しても構わない、って思うんだけど、でも……ってあとから何度も悶々と悩む。可愛い。
・大会を見に行くと、遠くから大きく手を振ってくれる似鳥くん。後ろにいた凛も軽く会釈してくれる。似鳥くんが「(姉さん来てくれてる、嬉しいな!よーしがんばろ!)」ってルンルンしてると、「お前ほんとに姉ちゃんのこと好きなんだな」、ってあんまり考えないで凛が言うから「えっ!?」て赤面する似鳥くん。「そ、そんなことないです!」って否定するんだけど、バレバレだし凛は普通に「いや、あるだろ」って一刀両断。「まあ優しそうなひとだしな」ってまた何も考えないで言うから、「……!(や、やっぱり松岡先輩、姉さんのことを……!)」って勝手に思い込んじゃうシスコン似鳥くん。可愛い。
・帰省中。この前の大会の写真いっぱい撮ったんだよーってゴロゴロしながら携帯をいじっていると、「ほんと?見せてー!」って隣にぴったり並んで寝転がる似鳥くん。「うわあ、松岡先輩のフォームきれい……!」えっ、そっち?めくっていくと、似鳥くんが変な顔してる写メがあって、思わず爆笑。「えっ酷い!ね、姉さん、俺にも見せて!ていうか、消して!」やだー消さない!「も、もうっ!このっ!」必死になって携帯を奪おうととびかかってくる似鳥くんとわちゃわちゃ戯れる。お母さんに遠くから「お昼ごはん何食べるー?」って聞かれて、「なんでもいー!」って答えて、もう意識がそっちに向いちゃう似鳥くんをゴロゴロしたまま見届ける。しあわせ。
・彼女できたの?って何の気なしに聞いてみると、「出来ないよ。男子校だし、女の子なんて周りにいないし……」と考える仕草。「姉さんは?いま彼氏、いないんだよね?」身を乗り出してそんなことを聞いてくる似鳥くん。いないよ、と言うと、ちょっとほっとした顔して「よかったあ……姉さんが結婚しちゃったら、僕、寂しいから」って可愛いことを言うので、まだ彼女できてないことも、似鳥くんには悪いけどほっとしちゃう。シスコンブラコン。
・電話をしてみると、タイムが伸び悩んでいるらしく、落ち込んでいる様子。大丈夫?帰っておいで、と甘やかすけれど、むっとした似鳥くんは「か、帰らないよ!僕もう高校生なんだよ、姉さん」って憤る。ごめんね、と言うと「あ……ご、ごめんなさい」、「なんていうか、上手くいかなくて……本当は辛いんだ」ってぽろっと泣き言。少し甘えるけど、すぐに持ち直して「僕がんばる」って決心して、電話を切る似鳥くん。可愛い。
強引に迫られちゃいました (悲痛Ver)
遙の場合 誰にも相談せずに1人で悩んで悩んで考えるんだけど、ふいに2人きりになる瞬間が訪れてしまう。抑えきれない想いを必死に隠そうとする遙。でも顔を見ると、やっぱり好きだ、と胸が叫び出す。背を向けた女の子の腕を引いて、じっと見つめる。「なあ」周りには誰も、いない。「俺にしろ」力任せに抱きしめる。離したくない、離せない。俺は今、何してるんだろう――。「あいつのところになんか戻るな」名前を呼んでも顔を見せてくれない。溢れた想いをどうしようも出来ずに、ただぶつけてしまう。不器用で真っ直ぐな遙。
真琴の場合 女の子の後姿を見つめて、切なさに胸を痛める真琴。抱き寄せたい、と思ってしまうのを必死にこらえる。それなのにこっちを振り向いてくれるから――壁に追い詰めて、腕の中に閉じ込める。真琴?と呼ぶ声も、見上げる瞳も、「……好きなんだ」もうどうしようもなく。気が付けば唇を奪っていた。「ごめん」、でも離す気にはなれない。俺を見てよ、好きだ、……なんて言ったらいいのか分からない、けど。「俺じゃ駄目なの……?」いっそ強く拒んでくれたらいいのに。なんて思いつつ、望みに縋ってしまう。弱い真琴。
渚の場合 こんな所で僕と二人っきりになったのが悪いよ。引く気のない鋭い目に射すくめられて、肩が持ち上がる。珍しく笑顔のない渚。壁に縫い付ける両腕はたくましくて、渚も男の子だったと実感させられる。「……やっぱり僕、だめなんだ」耳元をかすめていく声。「ちゃんがあのひとの横にいるの、見たくない」耐え切れない、と頬に押し付けられた唇が苦しいくらい物語っている。「ねえ……僕のとこおいでよ、ちゃん」――。目を見れないのは、渚の大人びた表情が心臓に悪いから。攻めるとこ攻める渚。
凛の場合 軽く押したつもりなのに女の子の体はよろめいて、ベッドに深く沈んでいく。見上げている慄いた表情も、簡単に支配してしまえそうなほど弱くて、ちっぽけで。「……ふざけんな」、「おまえ、俺の気持ち知ってんだろ……?」自分のものにならないなら、いっそ――なんて。細い手首をぎゅっと捕まえると、鼓動が跳ねる。無理やり唇を押し付けて、舌を捻じ込む。興奮とあふれ出す罪悪感。目じりに滲んだ涙を見つけて、つい目を瞑る。「好きだ」だから俺のものに、なれよ。不安定なままにただ求めてしまう凛。
怜の場合 「僕のこと見てないってことくらい、分かってます」小さな背中を捕まえて、抱きしめた。驚いたけれど抵抗もせず、ただ不安げに見上げている。でも手を離せない。今この瞬間だけでも一人占めしていたい。どうせ彼の元に戻ってしまうんだから――。「でも僕はずっと、貴女の、ことが……」言葉にすると短くて単純だけれど、胸の中は混乱してる。抱きしめる力が強くなる。このまま、このまま。「好きなんです」出来れば抱きしめ返して、欲しい。叶わないと分かっているから弱くなる。でも伝えずにはいられない、真っ直ぐな怜。
帰り道、雨宿りしてみました
遙の場合 気づけば土砂降りの雨。傘をささずに帰宅していると、閉まった商店の軒下でびしょ濡れで雨宿りしてる女の子を見つける。七瀬君、と呼び止められ、心配した女の子に軒下に引っ張られる。このまま濡れて帰るつもりだったけど……別にいいか。女の子の隣に並んで、雨が止むのを待ってみる。急に降ってきたね、と前髪を撫でつける女の子をふと見てみると、髪も制服もびしゃびしゃ。「(……透けてる)」細い背中に見える下着の線。目を逸らすんだけど意識してしまう。何気なく話しかけてくる女の子に、「ああ」とか「うん」とか上の空な返事をしてると、どうかした?と覗き込まれて、う、ってなる。「……その」顔を背けて、指さす。自分の姿に気づいた女の子が赤くなって照れて、自分も恥ずかしくなってくる遙。気まずいまま隣に立って、お互い無言で、制服を引っ張って透けてるのを隠そうとする女の子の仕草が可愛くて、「(やばい)」ってポーカーフェイスの下で動揺しちゃったりしてる、そんな思春期真っ最中なはるちゃん。雨がやむまでドキドキのふたりきり。
真琴の場合 突然の豪雨に襲われて雨宿りしていると、向こうから走ってくる女の子を見つける。「さん!」びしょびしょに濡れた女の子を軒下に引っ張って、「大丈夫? ごめん俺、今タオルとか持ってなくて」と、自分も大変なのに心配してくれる。ありがとう、と言いながら濡れた髪を指先で梳く女の子。女の子にずっと片思いしていた真琴は、悪いとは思いつつも、雨に降られた姿がなんかエロいなあ、と思ってしまう。下着が透けてるのに気づいてからはもう直視できず、「(うわーどうしよう)」って悶々。でも女の子が腕をさするのを見て「寒い?」って気にして悩んでくれたり、気まずくならないように話かけてくれたり、とりあえず全力でいい人になる。面と向き合ったときに思わずかあっと照れてしまって、手で口元押さえて「ご、ごめん」って目を逸らして、そこでやっと透けてるのに気が付いた女の子は、恥ずかしそうに笑うんだけど、それ見て「(……可愛すぎ!)」って余計に赤面しちゃう純情まこちゃん。
渚の場合 土砂降りの中を走っていると、一人で雨宿りしている片思いの女の子を見つけ、急いでダッシュ。「ちゃん!僕もいれてー!」狭い軒下に肩ぶつかるくらいの距離で入り込む渚。顔の水を拭いながら、同じようにびしょ濡れになっている女の子をちらりと見ると、濡れた毛先や肌がなんだかいつもより色っぽくて、ついどきっとしてしまう。しかも透けてるし。ついつい視線がそっちに向いてしまって、女の子にバレる。何見て……と透けてるのに気づいて悲鳴を上げた女の子を、あははって笑って「ちゃん、セクシー」ってからかちゃう。この役得感。でも「ごめんねえ、僕タオルとか持ってないんだ」ってフォローもちゃんとする。オープンスケベなので逆にあんまりいやらしさがなかったり。とりあえず隣に並んで、どうでもいいおしゃべりして、雨が止むのを待つ二人。いつもより落ち着いた渚に女の子もどきっとしたりして……。これが何かのきっかけになるかもしれない、雨の日の渚。
凛の場合 ロードワークで走ってる最中に土砂降りに襲われる。仕方なく雨宿りしていると、向こうから走ってくる制服の女の子を見つけ、思わず声をかける。「!」気づいて、走ってくる女の子。びしょびしょに濡れた前髪を指で掻きながら、松岡君、と驚いた顔する女の子を、よく見ると、制服が透けてる。思いっきりドキッとして顔そむける凛。急に土砂降りだね、と何気なく話しかけられても、なんか素っ気なくなってしまう。構わず話しかけてくる女の子に覗き込まれて、「……おまえ、自分の格好見てみろ」ってぶっきらぼうに教えてあげて、気づいた女の子も照れてなんか気まずくなってしまう。沈黙してる間に雨が止む。帰ろうとする女の子を、「おい」って呼び止めて、自分が着てたジャージをばさっとかぶせる。「着ていけよ」え、でも……「返すのはいつでもいいから。その格好で帰るつもりかよ」むすっとしてるけど、それも照れてるだけ。背中向けて別れるんだけど、女の子の濡れた髪や透けた背中がふいに思い出されて、「(……くそっ)」て眉を寄せるむっつりなりんちゃん。
怜の場合 急な土砂降りで、雨宿り場所を探して走っていると、竜ヶ崎くん!と呼ぶ声がして。探せば薄暗い軒下に立っている、片思いの相手の女の子。急いで駆け寄って、とりあえず眼鏡を取って水気を払う。濡れちゃったね、と髪の毛を梳く女の子のほうをちらりと見れば、いつもと違う雰囲気にどきり。眼鏡をかけ直せば鮮明に見えて、制服が透けてるのにも気が付いて「!!!」動揺を隠せない怜。ちらっと目が合えば、途端にバッと顔を背けて「ぼ、僕は何も見てません!!」とか言っちゃって墓穴を掘る。お互い気まずいけど、黙って並んで雨が止むのを待ってみる。寒くてぶる、と震えると「……寒いですか?」と心配そうに覗き込んでくれる。「通り雨なので……じきに止むはずです」もう少し待ちましょう、って安心させてくれて、でもドキドキして顔は見れなくて、ごまかすように何回も眼鏡を押し上げる。好意ばればれなんじゃないかってくらい分かりやすい怜ちゃん。
嫉妬してしまったようです (同窓会Ver)
遙の場合 遠目から、女の子が知らない男と話してるのを目撃。しばらくじっと様子を見てるんだけど、男が肩ポンとか腕触れるくらいのボディタッチをし始めたあたりでアウト判断。もう見てられない。「!」わき目も振らず、動じず、距離とか気にせずとりあえず名前を呼んで、つかつか近寄ってくる。遙?男を威嚇するでもなく、ただ女の子を一直線に見ている。「行くぞ」え、ちょっと!ぐいっと腕を引っ張って、とりあえず人目のつかない場所まで連れて行く。わたしまだ話の途中なんだけど…と文句を言うと、くるっと振り返って、「誰」「あいつ、誰」と詰め寄ってくる。遙とはクラス違ったけど、仲良かった友だち……、と説明するんだけど、遙は不満そう。でも悪いことしたな、とは思ってる。一応。唇とがらせて「……ごめん」って言いながら、ぎゅーって抱きしめてくる遙。「……触らせるな。肩も、腕も駄目だ。絶対」遙、嫉妬深い……とぼそり言うと、「お前のせいだ」って返される。同窓会のためにおしゃれしてるから、いつも以上に警戒してるはるちゃん。
真琴の場合 姿探して、あっ見つけた、と思ってすぐ行こうとするんだけど、隣に知らない男がいるのに気づいて、思わず固まる。「(……誰……だろ)」でもまあ二人が話し終わったら行こう、ということで切り替えるんだけど、チラチラ見ちゃうし、話なかなか終わらないし、にこにこ笑ってるし楽しそうだし、ああ!やりきれない。遙とかに「どうした」って聞かれても「ううん、何でも……」ってにへらって笑って答える、けどその心中では「(誰だよ……もうっ)」て思いながら必死に我慢。終わってから女の子のほうが真琴を見つけて近づいてくるんだけど、複雑な顔してたらどしたの?って見上げられて、それが可愛くてちょっとだけ辛さを忘れる単純なまこちゃん。「あ、のさ……さっきのって」不安げにそう聞く真琴に、別のクラスの仲良かった友だちだよ、って説明するんだけど、なんだかしゅんとしちゃってる。「今日は……できればずっと俺の隣に、いてくれないかな」ごめん…って言いながら女の子の頭を撫でて「今日の、可愛いから、心配で」と呟いて。女の子は赤くなって頷くんだけど、周りみんな見てるしそれ聞いてる周りのほうが恥ずかしいよっていう二人のワールド。
渚の場合 女の子が知らない男と楽しそうに話しているのを目撃。どうしようかなー、どうやって牽制しようかな、と色々考える。話に割って入るのは大人気ないし、ちゃんも嫌がるだろうし。考えた末、「ねーちゃん」すすすと近寄って、「このお皿持ってて」と自分の皿を持たせにいく。いいよーと快諾してくれたら、「これ美味しいよ」ってフォークでぱくって食べさせる。そしてすぐにいなくなる。後ろで知らない男が「今のってもしかして、彼氏?」とか聞いてたら作戦成功。二人の会話が終わった頃にお皿を取りに行って、そのままさりげなくずっと二人きりになる。嫉妬したとは一言も言わない。さっきの男をチラ、と見つけて、見せ付けるように仲良くしたり、べたべたするんじゃないけど、親密そうな空気を出してみたり。余裕ないのに余裕ある振りが上手い渚。「(今日のちゃん、一段ときれいだから、僕が気をつけておかないと)」無邪気ににこにこしながら、しれっとそんなこと考えてる小悪魔ちゃん。
凛の場合 あんまり嫉妬しません、みたいな涼しい顔して無視してるけど、女の子が他の男と仲良さそうにしているのが気になって気になってしょうがない。チラッて見てるつもりなんだけど、すごい睨んでる。男のほうが「何かあの人睨んでくるんだけど」って怪訝がって、女の子がまさか、とぎくり。でも積もる話は止まず、ずっと話していると、さすがの凛もイライラ募らせ始める。凛の不機嫌さに気が付いて、いったん話を切り上げて凛のところへ行く。「……なんだよ」って唇尖らせつつも、こっちに来てくれてほっとしてる凛。そんな顔しといて、よく言う……とぼそり呟くと、「うるせ、」デコピンされる。言っとくけどただの友だちだからね、と見上げると、やっぱり涼しい顔で「そうかよ」って目を逸らす。素直じゃない凛。でも嫉妬してる俺かっこわる、と思って自己嫌悪してる。そのまま凛の隣にいると、「こっち」ってさりげなく人目の付かない場所に連れて行かれて、「……ガキっぽくて悪ぃ」って言いながらキスされる。デレ。「でもそんな格好してるお前も悪い」要するに、デレ。
怜の場合 知らない男と談笑しているのを遠目に見つけながら、くいっと眼鏡を上げる怜。まあ昔馴染みなんだろう、と思ってあまり気にしない。でも女の子を見るたびに、「(……まだか)」って徐々にじれったくなってきて、冷静になろうって顔そむけて、しばらく経って女の子を見たときに「(まだ話してるのか……!)」と嫉妬の炎がメラッ。僕のことは放っておいてるくせに……と拗ねる。女の子がようやく話しかけてきたときに、「やっと来てくれたんですね」ってぷりぷりしてる。怒ってるの?と覗き込むと「べっ、別に!」って顔を背ける。さっきのはただの友だちだよ、って説明すると、頬を赤らめながら困った顔してる。「……別に、気にしてなんか」ぶつぶつ。唇とがらせて、分かりやすくて可愛い。「でもっ、他の男に気安く肩に触れさせたり、しないでください」いいですね、って小声ですごんで、はあって疲れたようにため息つく。「今日のは……特別に、綺麗で……、その」僕は心配なんです、っていう語尾が小さくて、掻き消える。
LINEの返事が返ってきません
遙の場合 もともとマメに連絡とるタイプじゃないから、全然ラインくれないし、携帯を見ないから既読になるのがすごく遅い。でも見たらすぐ返事をくれる。自分がこうなので相手にもあまり求めない。携帯を見たときに通知があるとちょっと嬉しい、と思ってるくらい。ただそれがないと「……」あれっ。てなる。気になりすぎると「」とだけポンと送る。基本的に短文、句読点なし。スタンプはほぼ使わない。どしたの?と返事を送ると、すぐ「別に」「何でもない」みたいなこと返される。たまに出す寂しがり屋の顔が可愛いはるちゃん。
真琴の場合 連絡はマメ。毎日なにかしらのメッセージをやり取りしあう。文面は意外と男の子っぽく、顔文字のバリエーションは少な目。真琴みたいな優しい系男子が「そうだよー」(句読点、絵文字顔文字なし)など送ってくると、あれっもしかして怒ってる?と誤解させがちだけど、真琴はそれをカバーするように可愛いスタンプを押してくれる。連絡来ないと「どうしたんだろう」って思うけどそんなに気にしない。「寝てるのかなー」で解決しちゃう。既読無視すると「心配になるからやめて」って怒る。おかんなまこちゃん。
渚の場合 誰よりもラインを使いこなしている渚。可愛いスタンプを厳選してゲット。すぐ返事くれるし顔文字を駆使した文面も可愛い。駆け引きもお手の物なので、既読無視さえ活用して相手を翻弄する。マメではないが、簡単なメッセージをぽんぽんってやり取りするのが好き。返事が来ないと、「ねえねえ」系のスタンプを押して来たり、「ちゃーーん」+怒ったスタンプなど、可愛くかわす。でも内心では「(返事くれない……どうしよ)」ってぶうって思ってたりするけど、表には出さない。やり手の渚くん。
凛の場合 文面もとげとげしく、気まぐれにしかラインを寄越してこない男子っぽい男子。単語とスタンプのみで会話。仲良い相手には「はよ」「あ」「なに」「寝る」「おお」「しらね」。かなり素っ気ないくせに、たまーに可愛いスタンプをぽんぽん押してくれるからキュンとさせられる。でも真面目だからちゃんと返事はくれる。ただ返事返し忘れて時間が経ったやつは放置。返ってこないと舌打ちして無視するんだけど、そのあともちょいちょい携帯が気になっちゃう。耐えかねてイライラしながら「おい」って一言だけ送ってしまうツンデレ系男子りんちゃん。
怜の場合 基本的にマメだし、文章もしっかり。理論的に考えて効果的だと思われるスタンプをチョイスして計画的に送る。たまに渚に奪われてスタンプ連打されたりしてトークルームに衝撃が走る。既読無視・既読しない無視をしっかり考えて使い分け、相手を傷つけないように配慮する。返事が来なくても「各々事情というものがありますから」で特に気にはしない。けどあまりに返事が来ないと気になって勉強の合間についつい手を伸ばしてしまう。ため息ついてる自分にハッとして、もう1回送ろうかどうか迷う。わりと女子寄りの繊細な怜ちゃん。
秋の終わり、一緒に帰りましょう
遙の場合 もう寒くってプールには入れない。学校に来ても、毎日退屈そうにしている遙。放課後、HRが終わると教室までふらりと迎えに来てくれる。「終わったのか。一緒に帰ろう」マフラーに口元をうずめて、学校をあとにする遙はなんだか寂しそう。寒くなってきたね、と言うと「ん」ってうなづく。プールを横目に見て、「早く夏になればいい」って言ってる。まだ冬も来てないよ、って笑うとくちびるを尖らせて、「秋も冬も、泳げないから同じだ」って風情のないことを言う。「去年はこうは思わなかった」遙の頭に浮かぶのは水泳部のこと。横断歩道の前に来たとき、「赤だ」って手を引っ張って止めてくれる。分かってるよ、と言ってもただ笑うだけ。「ふらふら歩いてるから。」なんてふざけて言ってくるけど、たぶんただ手をつなぎたかっただけ。素直だけど素直じゃない。そんな秋の帰り道。
真琴の場合 教室を出ると、ちょうど隣のクラスのHRも終わったところで、真琴とばったり。「ちょうどよかったね」ってにこにこ笑うからつられて笑っちゃう。「帰ろっか」さりげなく手を取って、寒い道を歩き出す。真琴の手、あったかいね。「俺、体温高いんだ」あったかいでしょ?って大きな手でぎゅーって握ってくれる。肌寒くてくしゃみをしてると、心配げに覗き込まれる。「風邪?」ううん違うけど、「今、風邪流行ってるんだから、気を付けてよ?ちゃんと厚着して防寒しなきゃ」お母さんより真面目に心配してくれる真琴。噴き出すと、「何笑ってんのー」ってむっとしちゃう。でもすぐ機嫌直してくれる。風邪気味だからって寄り道しないでまっすぐ家まで送ってくれる。別れ際、キスする寸前に風邪気味だからって断ろうとするんだけど、ふっと笑って「いいよ。移して」って半ば強引にキスして、じゃあまたね。そんな秋の帰り道。
渚の場合 「ちゃん、帰ろー!」って大きな声で教室まで迎えに来てくれる渚。みんなに注目されてちょっと恥ずかしいけど、渚はけろっとして何とも思ってないみたい。「僕今日、寄り道したいところあるんだ!」って楽しそうに笑ってるから、まあいっかってなってしまう。マフラーをきゅっと巻いて、ブレザーから覗くカーディガンの袖は長くて余ってる。あざとい着方。手をつないで駅前まで歩いて、コーヒーショップに入って新作のケーキをふたりで食べる。帰りは河川敷に寄り道して、土手に腰かけておしゃべり。ありがちなシチュエーションだけど、夕日を見ながらふたりでなんかいい雰囲気。途中で何度も「寒くない?」って聞いてくれる。「カーディガンかそっか?」って冷たくなった手をぎゅうってしながらじゃれてくる渚。「……ね、ちゃん」いつも可愛いけど、不意にどきっとする男っぽい顔を見せる、渚。「キスしていい?」そんな秋の帰り道。
凛の場合 会って早々、「……寒くねえの」ってスカートの丈を見て眉しかめる凜。鮫柄まで会いに行くと校門で待っていて、「お前な、男子校なんだぞ、あんまり来るな」って不機嫌そうにぶつぶつ言いながらも、強引に手を取って歩きはじめる。「俺が行くから」そっちに。言ってからちょっと照れくさそうにしてる凜が可愛くて、つい笑ってしまう。「笑うな」頭を小突かれて、覗き込むと、「あーもう」って片手で両頬をつかまれる。痛い。腹減ったなってコンビニ入って二人で肉まん買って、公園のベンチで食べる。冬っぽいね、と言うと「そうだな」って返してくれる。マフラーに巻き込まれた髪をするっと梳いて、何の気なしに「髪きれいだよな」なんて言ってくる凜。凛が傷んでるだけだよ、と毛先に触れると、「仕方ねーだろ」って言いながらも、黙って髪に触れさせてくれる。なんか凛、素直な猫みたい。そんな秋の帰り道。
怜の場合 校門で待ち合わせしてるのに、今日に限って先生に雑用を頼まれて、少しだけ居残りしてしまった。急いで校門に向かうと、赤い頬した怜が待っている。ごめん!!と駆け寄って、怜の頬に両手を添えると、少しだけ冷たい。ごめんねと必死に謝ると「だ、大丈夫です。ほら、帰りましょう」ってちょっと恥ずかしそうに目を逸らされる。お詫び、と道端の自販機であたたかいココアを買ってあげると、「そんなに気にしないで下さいよ」って楽しそうに笑う怜。「ちゃんと一緒に帰ってるじゃないですか。僕はそれだけで十分ですよ?」無自覚でそんな、こっぱずかしいこと言ってくる。う、うん……と頷くと「分かってくれたならいいです」って頭をなでなでしてくれる。怜が幸せそうに笑うから、なんかもういっかってなる。どちらからともなく手を繋いで、くだらないこと話しながら帰り道をぶらぶら。そんな秋の帰り道。
服の好み調べてみました
遙の場合 そもそもお洒落に興味津々というわけではないので、服を見に行っても反応は薄め。自分の服は色と生地が好みだったらたいして考えずに即決。悩まない。好きなショップ1つに絞って買ってそう。彼女に選んでもらっても「じゃあそれで」って素っ気ないんだけど、「おまえが選んでくれたなら、それがいい」って優しい顔で笑って言ってくれる彼氏。彼女の服に関してもあまりあれこれ言わないけど、ディスプレイされてあるマネキンをじっと見てたり、何気なく手を伸ばしてじっと見てたりするのが、遙の好きな系統のもの。女の子らしい白いすっきりしたワンピースとか青いひらっとしたスカート好きそう。
真琴の場合 さりげないお洒落さんなので、自分の好みの系統をぼんやり持ってる。わりと悩みがちで買い物にはしっかり時間をかける。シンプルな服をさらっと着たり森ボーイ風な重ね着したり、自分に似合う服をちゃんと着れる。彼女が見立ててくれた服はよろこんで着回す。体格差ちゃんとあるからおそろいの服着たらすごい可愛いカップルになると思う。女の子の服の好みは露出が多くないもの。ブラウスやシフォンスカートなどの女の子っぽいものも、森ガール系のカジュアルなものもどっちも好き。彼女が着てればもうそれだけで好き。
渚の場合 とってもお洒落や流行に敏感なタイプ。お金をためてブランドの靴とかジャケットとか買いに行く。ワイルドさとキュートさが混じったあざといカジュアルな格好が好き。フェミニンなシャツに蝶ネクタイとか、サスペンダーの短パンとかなんだけど、ライダースだったりスタジャンだったりイギリス風トレンチだったり独自の路線を持っている。外国の子供みたいなファッションが似合いそう。彼女とは服の傾向が似てたりする。おそろいしたら超かわいい。彼女には「これが似合うよー!」って見立ててあげる俺様ちゃんなので、着せたい服を着せます。
凛の場合 タイトなもの、だぼっとした華奢なもの、黒いものを選びがちなさらっとしたお洒落さん。さりげないブランド感。ごてごてしたのは着ずに基本的に薄着。黒いVネックとか首元のゆるいロンTとか、ラフなパーカーを適当にかっこよく着こなしてる。好きなブランドやショップがわりと明確なのでそこばっかり買ってたり。女の子の服に対しては意外とロマンチストなので、ピンクのブラウスとか、花柄のワンピースに心惹かれがち。でもコクーンスカートとかスキニーとか大人のお姉さんっぽい色気のある格好も好き。
怜の場合 良いブランドの良い服をしっかり着こなすおぼっちゃんタイプ。お気に入りのブランドを買い集める。でもかっちりしたシャツばっかり。たまに襟首の広いロンTとか着るとそわそわする。だぼっとした服よりぴたっとした服。眼鏡や帽子やネクタイなど小物にまでこだわるお洒落さん。さりげなく羽織るカーディガン。でもそんなに服に詳しくないので、女の子には求めない。派手に着飾る子よりシンプルな服をシンプルに着こなしてる子のほうが好き。白いブラウスとか、デニムシャツとか、形の綺麗なワンピースとか。わかりやすいナチュラル系。
髪の毛を乾かしたりしました
遙の場合 黙ってれば乾くまで放っておくはずなので、ドライヤーかけてあげるよって言っても、ただ頷いて黙って座ってるだけ。でも目つぶって、猫みたいに頭傾けたりして気持ちよさそうにする。あまり抵抗なく好きにいじらせてくれるので、ワックスで盛ってみたり、オールバックにしたりしても反応は薄い。「もういいか」って水に飛び込んでっちゃうので全部取れる。逆に女の子の髪をいじって「(柔らかい……)」って興味が湧いてきて、てきぱき乾かしてあげたり、梳かしたりしてあげる。ブローしてると「俺がやる」って珍しく生き生きブラシを奪ったり。自分には無頓着だけど、逆に人の髪をいじるのは楽しいから好き。
真琴の場合 意外と髪の毛さわられるのに抵抗あったりして、髪を乾かしてもらってても、くすぐったくてそわそわする。ドライヤーかけてくれるの嬉しいけど落ち着かない。ううーって顔してるのが見れるのでレアかもしれない。背が高いぶん、普段なかなか人に触られることもないので抵抗心が強め。逆に自分が触るのは好き。髪を撫でるのも梳くのも乾かしてあげるのも好き。特に目つぶってる無防備全開なところが好き。キスしたいなあって思いながら優しく丁寧にドライヤーかけてくれる。自分が苦手なぶん、進んではやってあげないので、真琴やってーってお願いしたら喜んでやってくれる。
渚の場合 「ちゃん、乾かしてー?」ってドライヤー持参してタオルかぶってあざと可愛くお願いしてくるのが渚。ちっちゃい子犬みたいに目をぎゅってつむって、乾かしてあげるとすっごい幸せそうにニコニコ。髪の毛をいじられるのは彼女のみ好き。勝手にピンでとめたり、ゴムで結んだりしても「もお!僕で遊ばないでよー!」って可愛くぷんぷんするし、実際あんまり嫌がってない。お姉ちゃんたちのせいでいじられるのは慣れっこだけど、女の子の髪に関しては専門外だったりする。加減分からないし、引っ張ったりしそうで怖いので、ドライヤーしてあげたり梳かしてあげたりするのは苦手。
凛の場合 乾かしてあげようとしても「いい」って突っぱねられる。それでもドライヤーを奪って迫ると「……仕方ねえな」って嫌そうな顔しながらなんとかドライヤーかけさせてくれる。人に頭をいじられるのは苦手。彼女とかよっぽど心許してる相手じゃない限り本気で嫌がる。でも慣れてくると乾かしながら目つぶってうとうとしたり。傷んでるからすぐ乾きそう。女の子の髪に関しては凛も専門外だけど、少しコツを覚えたら「やってやるよ」ってドヤ顔でドライヤーかけてくれたりする。「動くな」「目閉じてろ」「熱かったら言えよ」って気使ってしてあげながら、どんどん髪いじりを極めはじめるプロ意識の高い凛。
怜の場合 照れるからっていう理由で触らせるのが苦手な怜。髪を乾かしてもらうのは別に平気。でもくすぐったいしとにかく照れる。無防備すぎてすごいそわそわする。全然乾いてないのに「もっ、もういいです」とか言って止めようとする。初めて乾かしてもらったときにハッとして、「(僕の弱点、かもしれない……)」って気づいてショック受ける。彼女が乾かしてーって言ってきたら、最初は勝手がわからずに戸惑うけど、すぐコツをつかんでそつなくこなしはじめる。クシを通しても痛くない力の入れ方とか。髪を乾かしながら無意識にぼそっと「きれいだ……」って呟いちゃったりする。大事に丁寧にブローしてくれる怜。
強引に迫られちゃいました (攻めVer)
遙の場合 自分が欲望に忠実なのは気づいてたけど、まさかここまでとは。触れたいと思った瞬間にはもう女の子の腕を引いて、抱きしめていた。驚いてる女の子の髪に指を通らせて、離してという声をさえぎって耳に口づけをする。「いやだ」強く言えば女の子は黙り込んだ。うつむいた睫毛を覗き込めば、頬が赤くなっていく。思わずこぼれる笑み。「……可愛いな、おまえ」もう、離してなんかやらない。言うと震えた小さな肩を、もっと引き寄せて、頬にキス。「嫌がっても、無駄だ。俺を挑発したのはだから」じっと目を見つめて「俺のものになれ」……まるで水の中にいるみたいに、楽しそうな遙。
真琴の場合 「俺が君のこと好きって、分かってやってるよね」少しだけいらっとした。好きだっていうことは、前にそれとなく伝えてる。返事はまだもらってない。それなのに、俺の前でそんな表情を見せるなんて、ずるいよ。誰のものにもならない女の子との距離がもどかしくて、つい乱暴に手を伸ばしてしまう。細い手首。手のひらに唇を押し付けると、少しだけ震える。見上げてくる瞳が子犬みたいで可愛い。「……ねえ」低い一言に、ぞくりと粟立つ耳元。「答え、聞かせてよ。好きだって、君の口から聞きたい」……確信はしてるんだ。獰猛な目でとらえて離さないシャチ系男子・真琴。
渚の場合 ばかだなあ、と聞こえてきた言葉。驚いて振り返ると、もうすぐ傍まで迫っていた。男の子にしては小柄だけど、比べると肩幅だって手のひらだって、自分のよりだいぶ大きい。「無防備すぎだよ、ちゃん」言葉を発する隙もなく、両腕に抱きしめられる。なんで、と狼狽する女の子を見てふっと笑う渚。「だって、僕に抱きしめてほしいって顔、してたよ?」赤らんで背けられる頬に、追い打ちをかけるようにキスを落とす。「ちゃん、僕のこと好きでしょ」女の子が恥ずかしそうに瞬きをするたびに、もっと触れたくなってしまう。いじめたい渚。
凛の場合 何かしゃべろうとした女の子の唇を強引に塞ぐ。目を見開いて驚いている女の子を見て、至近距離でにっと笑う。触れそうで触れない距離、何も言葉が出てこない。「……逃げねえの」囁かれたその言葉は自信にあふれてる。はっとして離れようとしたけれど、もう遅い。「顔、真っ赤」面白そうに笑って、頬に添わされる凛の手。離して、と絞り出した声も「いやだ」と弾かれる。「今更、我慢なんて出来るかよ」少しだけ凛の頬も赤い。真面目な視線でまっすぐに射抜かれる。「好き……だ」甘い言葉は苦手だから、少し乱暴な甘いキスを。不器用で優しい凛。
怜の場合 捕まえた手を離せなくて、少し迷ったけれど、自分のほうに強く引き寄せる。軽い体はすぐに飛び込んできて、抱きしめれば甘い香りがふわりと香る。可愛い、大事にしたい。でもこれ以上は待てない。「さん」女の子の頬は赤くて、移るように自分の頬も熱を持ち始める。「……貴女はこんなに小さいんですね」腕の中に閉じ込めることだってこんなに簡単だ。自分の欲望を必死に抑えて、抱きしめる力がどんどん強くなる。「このまま僕のものに……なってください」驚いたその顔も可愛くて、つい笑みがこぼれる。理性を捨てるまであと何秒、怜。
宗介の場合 赤く染まった頬を覗き込んで、軽く肩を押せばすぐ壁にぶつかった。小さな身体は軽くて、全部意のままに出来るような気がして少し笑う。見上げる瞳が不安そうに瞬きしている。俺を押し返そうとする手首を捕まえて、そっと壁に押しつける。「……あんまり煽るな」そんなに可愛い顔されたら、我慢できなくなるだろ。他の男に取られる前に全部、俺の物にしたいって思っちまう。離してと背けられた頬にキスをすれば、手のひらがびくりと震えた。ふっと笑えば、耳まで赤くなるのが可愛くて。「……好きだ」囁いて、今度は耳に小さなキスを。言葉が足りなくて強引だけど、まっすぐ見つめてくれる宗介。
百太郎の場合 気づけば視界がくるっと回っていて、百太郎の向こうに天上。身じろぎすればぎしりとベッドのスプリングが軋む。ちょっと待って、と宥めようと押し返した手も「やだ」と捕まえられる。「……俺、今までずっと我慢してた。さんのこと、好き。好きすぎて、どうにかなりそうだよ」じっと見下ろしてくる瞳は熱っぽくて、いつになく真剣で大人っぽく見える。落ち着かせようと思っても、昂ぶってる百太郎には何も効かない。脚を割いて身を乗り出してきた百太郎が、頬を赤くして囁く。「キスしてもいい?」戸惑って何も言えずにいると、子どものように口を尖らせて「……だめ?」と甘えてくる。そんな顔するのずるい。押して駄目なら押し倒す、ド直球の百太郎。俺のこと好きになって!と迫り迫り。
ミ○ドでバイト始めてみました
遙の場合 バイトを始めて、あまり部活に顔を出しに来てくれなくなった女の子。それがなんだか寂しくて、部活オフの日にみんなでお店まで遊びに行ってみる。レジに立ってるバイト中の女の子を見て、思わずドキリ。「(何だ、この緊張……)」商品を選んでレジに並ぶと、遙たちに気づいた女の子はびっくり。来てくれたんだね!って喜ぶ笑顔を見て、雰囲気の違うその姿にドキドキしつつ、少しだけ寂しさを感じてみたり……。でも笑顔で頑張ってる姿を見てほっとする。なんか満足。最後に頑張れ、って一声かけてから帰る。帰り道、バイトしてるとこをこっそり覗いて帰るのが日課になるんだけど、それは女の子には内緒。
真琴の場合 がバイトかあ、ってちょっと心配だったり不安だったり寂しさだったり、でも頑張ってほしいっていう複雑な心情を抱え込む。本当はすぐ遊びに行きたかったんだけど、来ないでねって言われたからしばらく待つことに。慣れてきたころにわくわくして行くと、嬉しそうだけど恥ずかしそうにする女の子が可愛くて、レジ越しに「可愛い」って躊躇いなくにこにこ伝えちゃうデレ真琴。それから放課後、妹弟のためにと買いに寄ったり、遙と課題やりに行ったり、何だかんだ理由をつけて会いに行く。かっこいい高校生がいるってお店で話題になって、彼氏だとバレる。
渚の場合 「来ちゃったよーちゃん!」まだ来ないでって言ったのに……!ド新人の頃からもう遠慮なく遊びにくる渚。友達を連れてきて、席に座りながらにやにや見つめてきたり、手振ってきたり、とりあえずちょっかいかけずにはいられない。レジでお会計しながら「制服姿、可愛いねっ」「バイト何時まで?終わったら一緒に帰ろ!」って話しかけてくるから超はずかしい。バイト先の人に「彼氏?可愛い子だね」ってからかわれて超はずかしい。どんな場所においても牽制を忘れないちゃっかりした渚。友達にも「ああもう、すっごい可愛いどうしよ!」ってのろける。
凛の場合 行く、と伝えずに、いきなり訪れる。「……よう」ぶっきらぼうにレジに並んで、女の子がびっくりしたのを見てぷって笑う。「動揺しすぎ。間違えんなよ?」凜があんまり優しく笑ってるので一緒にいた友達がビビる。でも彼女だとは一言も言わない。席に座ってコーヒー飲みながら、働いてる女の子をちらっと見て「(……焦ってやんの)」ふっと笑ったり、やっぱ可愛い、と思ったり。頑張れよって声をかけてから帰る。学校帰りにわざわざ遊びに来てくれるんだけど、「こっちに来る用事あったから、ついでだ」ってツンデレする。見守ってくれる凛。
怜の場合 なぜか緊張しながらお店に入ってくる怜。レジに並んで、あっ来てくれたの?と嬉しそうに笑う女の子を見て、いつもと違う姿にドッキドキ。最初はとりあえず買って帰る。その後も何度か入ろうとするんだけど照れて躊躇う。女の子が慣れてきた頃に、1人で勉強しに来て、カフェオレのお代わりを女の子が持ってきてくれたのにまたドッキドキ。でも手際よく働いてるところとか、元気に笑ってるところとか見て、やっぱり素敵だな……なんてぼーっと思って勉強が進まない。僕も頑張ろう、と意気込む。「お疲れ様です」ってぺこってして帰る真面目な怜。ほのぼの良い彼氏。
水族館デートしてみました
遙の場合 どこ行こうか?ってなったときに大体「どこでもいい」って言うんだけど、じゃあ水族館は?って言うと一番目を輝かせる。小さい子供みたいで可愛い遙。着いてからも終始遙ペースでひっぱり回される。あっちの水槽、こっちの水槽、あっイルカのショー、アザラシのショー、鯖はどこだ……鮫はどこだ……って夢中になってうろうろしてる遙を見てるだけで楽しい。でも天然入っているので、つんつんって服を引っ張って、可愛い熱帯魚を指さして「おまえに似てる」って嬉しそうに笑ったり。でもまじまじと魚を眺めて「こいつ、欲しい」とか言い出すから注意。全体的に水中っぽい雰囲気がハマりすぎて、はるちゃんこのまま水槽に入ったりしないよね……?と訝しんでると、イルカのプールの前でバッと立ち上がったりして、「冗談だ」ってからかってきたりする。あははって楽しそうに笑う遙。「入るわけない」とは言いつつ、入りたそうな目してる……。帰りはおそろいのイルカのぬいぐるみを買って帰る。うきうきしてる遙を見れる貴重なデート。
真琴の場合 海が怖いから水族館とかもあんまり好きじゃなかったけど、トラウマ克服後にビビりながら行ってみることに。手をぎゅううっと握って、思わず痛がると「ごっ、ごめん!」ってテンパって謝ってきたり、「うわあ……」とか言って微妙な顔しながら大きな水槽の前を通ったり、眉間にしわ寄ってたり、最初はあんまり楽しそうじゃない。一瞬、手を離したときにちょっと遠く離れてみると、「、どこ!」って迷子の子供みたいな顔して駆け寄ってきて、それからずっと手を離してくれなくなる。海の奥にいなくなっちゃいそう、とかって思ってちょっと怖い真琴。でもイルカのショーとかペンギンのショーを見てるうちに少しずつ慣れてくる。鯖とか鮫とか見ながらふふって笑ったり、薄暗さにまぎれてキスしたり、徐々に楽しみ方を分かっていく。蓮と蘭にお土産を買って帰る。最後は真琴のほうから「また二人で来ようね」って微笑んでくれる大切な思い出に。
渚の場合 静かな雰囲気は苦手だけど、ペンギンとイルカとアシカが見たい!って理由で水族館へ。手を繋いできゃっきゃしながら見て回って、「ほら見て、ちゃん!この魚すっごい気持ち悪いよ!」って近づけたり、丸窓から鮫を覗いて二人で「おおー……」ってなったり。ペンギンのショーをわいわい見てから、アザラシのショーに参加してボール投げたり輪投げしたりする渚を写メ撮ったり、とりあえず全力で楽しみ尽くす。アザラシの赤ちゃんを見て「ちゃんみたい」とか言ってきたり。それ褒めてるの?って聞くと、「まんまるでふにふにしてて可愛いよ?」って意地悪!人の反応を見て楽しんでる。後半はまったり手を繋いで水槽を回りながら、「こういうのもいいねっ」て頭こつん。しっとりしたデートもたまにはいいなって思う。最後は、お土産コーナーでは大盛り上がり。はるちゃんには魚のぬいぐるみ、まこちゃんにはシャチのぬいぐるみ、怜ちゃんにはチンアナゴのぬいぐるみね!!
凛の場合 水族館にはそんなに興味ないけど、海中っぽい感じは落ち着くからけっこう好き。ルート通りにうろうろ歩いてって、不意打ちでキモい魚が現れると「うおっ」とか言ってビビったり。吹き出すと「笑うな」って恥ずかしそうな顔で睨まれる。仕返しに「あっち見てみろ」とか言われて、振り返るとグロい魚がいて悲鳴あげる。意外とふざける凛。水槽をじっと見つめる女の子を見ながら、いいな……ってぼーっと思うんだけど「別に」って隠したり。階段づくりになっている水槽を見てるとき、中の鮫に夢中になってると、さりげなく腕掴んで転ばないようにしてくれたり、隣に知らない男の人が来るとスッと間に入ったり、彼氏力の高い凛。自覚はない。イルカを見て険しい顔してるので、どんだけ遙のこと考えてるんだろう?と思ってふふってなったり、かと思ったら「行くぞ」って振り向いてたりする。帰りはお土産コーナーに寄るけど何も買わない。おそろいとか恥ずかしいからしたくないけど、つい買ってしまうかも。
怜の場合 水族館というスタンダードなデートコースに不足はなし。前日は魚や動物の予備知識をリサーチして備えておく。水槽を見てわあーってなってる女の子に、「この魚はナポレオンフィッシュと言いまして……」と博士ばりの知識を披露。最初はいいけどだんだんどうでもよくなってくるので、あんまり聞かないで連れ回していると、ああもうって戸惑う怜ちゃん。可愛くてついいじめちゃう。でもイルカのショーやオタリアの芸を見て「すごい……!」って純粋に楽しみだす。興奮冷めやらぬまま水槽を見て回って、きゃっきゃしていると「貴女は本当に自由な人だ……」とかってため息つきながらも、嬉しそうだったり。静かな館内をロマンチックに歩いて、少しずつ距離も縮まる。青い水槽に囲まれて、怜ちゃんもいつにも増して大人っぽく見える。帰りはお土産コーナーで水泳部のぶんのお菓子を買う。そのついでという名目で、お揃いのぬいぐるみを買って帰る。仲の深まるラブラブなデート。
某遊園地でデートしてみました
遙の場合 迷わず海の方へ。絶叫系もホラー系もすました顔して乗る。ビビっていると「怖いのか?」って不思議がられて、「こんなの平気だろ」って言いつつも手をぎゅってしてくれる。撮られた写真は大体真顔。あるいは女の子のことをじっと見てて、見つけたこっちが!?!?ってなる。海辺のアトラクションには生き生きしだす。水しぶきが掛かっても無頓着だし、むしろ嬉しい。耳や帽子には興味ないけど、つけろと言われたら躊躇いなくつける。女の子が楽しんでるのを見て自分も楽しむ。怖がってるの可愛いなって思い始めてじわじわ目覚めていくタイプ。夜のパレードを見ながら、水を使ったそれらに死ぬほど感動する。一番のピーク。終わっても興奮冷めやらぬまま「また来よう」って目をキラキラさせながら言うはるちゃん。帰り道ははぐれないように手を繋いで、重たいお土産を持ってあげて、疲れてうとうとする女の子を優しく見つめて「(楽しかった……)」って余韻に浸る。ふぁんたずみっく!!
真琴の場合 二人で耳つけてランドへ。着ぐるみに抱き付いたり、景色を見て回りながら、うきうきする女の子を見て「(可愛いなあ)」ってほのぼのしてる。基本的に女の子のペースに合わせてくれる。長い待ち時間も二人でいちゃいちゃ出来るから全然好き。でも絶叫系はそんなに得意じゃなくて悲鳴あげてる。撮られた写真は大体目をつぶって怯えている。大きい体して小さな子どもみたいにビビってるので、他のお客さんまでほほえましい気持ちに。でも女の子が楽しんでくれてるならそれでいい。疲れてない?おなか空いてない?ポップコーン食べる?あ、チュロスもあるよ!って甘やかしてくれる。パレードを見て、プリンセス可愛いなあって呟く女の子に、君も可愛いよって思うんだけど、何も言わずに「ほんと、きれいだね」って手を繋ぐ。幻想的な雰囲気にいいムード。人混みに押されると、さりげなく抱きしめて庇ってくれる。お土産を買って、帰り道は二人でうとうと。愛を深めて帰るエレクトリカル!!
渚の場合 王子とプリンセスのコスプレをしてハロウィン時期のランドへ。ハマりすぎて可愛いカップル。あざとい。ファストパスを駆使して、一日がかりで全アトラクション制覇して、とことん楽しみつくす上級者。ルートを知っている渚に引っ張ってもらって、歩き回るあまり休憩のないプラン。疲れてきた頃にカフェに入って可愛いごはん。待ち時間、暇になってくると二人でしりとりしたり、写メ撮って怜や真琴に送り付けたり(「デートなう!えへへ可愛いでしょ☆」)、電話したり(「凛ちゃん今なにしてるの?僕はね、ランドにいるんだ!ちゃんとだよ!」「部活だから切るぞ」)等、とりあえず周りに知らせたくてたまらない。アトラクション回ってるうちにパレードの場所取りが遅れて、少し離れた人混みの中から見る。「はぐれないでね〜」と腕を組ませて、二人でポップコーン食べる。パレードに感動して二人できゃっきゃしながら、最後にもう1回お気に入りのコースターに乗ってから帰る。お揃いのものを買って帰宅!
凛の場合 準備万端で海の方へ。絶叫系大好きなのでノリノリ。一緒につけよ!ってお願いしたら「しょーがねえな」って耳つけてくれる。でも途中で邪魔くさくなって手で持ってる。コースター連続したあとは、女の子に「大丈夫か?」って気を遣う彼氏力。ポップコーンの前を通りかかると「食う?」って聞いてくれる。撮られた写真はすごい良い顔してて、昔みたいな無邪気な笑顔にほっこり。シューティングゲームも、観る系のアトラクションも一通り楽しむ。ホラー系に少しビビっていると、「平気だって」って楽しそうに笑って手を引かれる。怖がってるの見てははって笑われる。無邪気。パレードの時間になると、少し早目に場所取り。人が多くなってきたので、後ろから抱きしめる格好でパレードを見る。何回見ても感動して、抱きしめる腕の力がぐっと強くなる。あ、凜ちゃん夢中になってる……と思うと目があって、愛しそうな顔で見つめられてきゅん。最後まで幸せいっぱいのデート。
怜の場合 二人でのんびり海の方へ。あんまり絶叫系に強くないけど、女の子に合わせてどんなものにでも果敢に挑戦。そこで意外と乗れることが発覚して、積極的に乗り始める。眼鏡は取ってくださいのアナウンスに慌てる怜に思わず笑ってしまう。長い待ち時間は、お互い照れてちょっと気まずかったりするんだけど、思いのほか余裕のある怜ちゃんにちょっとドキドキさせられたり。耳や帽子はつけたくないけど、どうしてもお揃いにしようってお願いすると「……いいでしょう」って折れてくれる。でもすごい恥ずかしそう。着ぐるみと3人で撮った写メを渚に送ると、うわああって顔を覆って赤面する。恥ずかしいっ!パレードが始まる時間には手を繋いで歩いて、景色を見ながらゆっくりうろうろ。少し遠い場所からパレードを観る。「見えますか?」抱き上げてあげましょうか、ってからかう余裕も出来てる。パレードに感動して、二人で余韻に浸りながら手を繋いだまま帰る。現実を忘れたがる貴重な怜ちゃんが見れる。
誕生日お祝いしてみました
幼馴染・遙の場合 あまり自分の誕生日に頓着しないけど、みんなが祝ってくれるのでされるがままに祝われる。と言ってもいつも通り集まってわいわいゲームして話して、ケーキ食べてお祝いするくらい。みんながゲームに夢中になっているとき、台所でふと二人きりになって、女の子に「おめでとう」と囁かれてうっかりドキッとする遙。プレゼントはあとで渡すねと言うと、「……今がいい」っていつになく我儘を言ったかと思えば、薄暗いのにまぎれて迫ってキスをされる。みんないるけど、まあ誕生日だからなあ……と甘えさせてくれる女の子に味を占め、誕生日の醍醐味を知る。「もう一回」気づけば手を捕まれて、壁に追いやられてる。は、はるちゃん。「……もっかい」どんどん深くなっていくキス。だめだってば!でも「プレゼント、くれるんだろ」の一言で反撃できなくされてしまう。そういう意味じゃなかったんだけど……。思う存分キスしてから一緒にみんなのところに戻る。遙は満足。夜が更ける前にみんなは空気を読んで帰ってくれるのでそこから二人の時間のはじまりです。
大学生・真琴の場合 遙の家でサプライズパーティーを開いて盛大にお祝い。ついうっかり感動して泣いちゃう真琴。もらったプレゼントを大事に持って、一緒に一人暮らししている真琴の家に帰る。嬉しそうにぼーっとする真琴に良かったねーって声をかけると、「もありがとう」って幸せそうにぎゅっと抱きしめられる。誕生日おめでとう、と言うとキスされて、もっと抱きしめられる。「がここにいてくれることが、俺には一番のプレゼントだよ」真琴らしいことを言うなあ……。つられてじーんとしていると、くるっと反転する視界。あれ?「だから、をもらってもいい?」熱い瞳で見下ろして、いつの間にか組み敷かれている。ちょ、ちょっと待っ……。息も出来ないくらい降ってくるキスに、もうお手上げ。「、可愛くて俺、ずっと我慢してた」甘く囁かれる言葉にぞくりと鳥肌が立つ。誕生日だから、今日は何にも我慢しなくていいよね?たまにはしたたかに、愛情深いシャチ系男子・真琴。
クラスメイト・渚の場合 あざとい子なので誕生日は周知徹底。「僕、来週誕生日なんだ!」「お祝いしてね、ちゃん!僕、あそこに行きたいなあ」可愛く上手く誘導するずるい渚。でも部のメンバーでのサプライズは予想外だったみたいで、本気でびっくりして喜んでくれる。プールサイドでクラッカー鳴らされて、渚が好きなケーキ屋さんのケーキを用意して、みんなでお祝い。じーんと滲んだ涙をぬぐって「こんなの反則だよ〜」って可愛く泣く。次の土曜日にはふたりで手をつないでラブラブデート。行きたがっていた映画を観て、食べたがってたお店でごはんを食べて、満足の行く誕生日をエスコートして、帰り際の駅で「ちゃん」って呼び止められる。「僕の我儘聞いてくれてありがとね。……ほんとに大好きだよ。これからもずっと僕と一緒にいてね」珍しく少しだけ照れてて、「はあ〜」って顔を覆って恥ずかしがる渚。「僕、今日ほんとに幸せだったなあ」ってはにかむ渚にちゅーして、最後のプレゼント。いつもと違って照れてばっかりの渚くん!
大学生・凛の場合 高校の時には出来なかった誕生日のお泊り。手料理とケーキっていう質素な誕生日だけど、ふたりなら何でも嬉しいとか思っちゃう凜ちゃん。料理苦手な女の子が一生懸命作ってくれているのを見て、ちょっかいかけたいのを堪えながら待つ。がしゃんと何かをこぼせば「大丈夫かよ」、痛いっと声をあげれば「おい、」居てもたってもいられずつい世話を焼く。「無理すんな」言葉足らずだから伝わりにくいけど、作ってくれるその気持ちが嬉しいから。見つめ合えばなぜか緊張してどきどきしちゃう二人。ケーキに蝋燭を立てて、誕生日おめでとうと言いながら薄暗い明かりのなかでキス。幸せ噛みしめながら抱きしめて、とりあえずケーキを食べて、DVD見たりして、気づけば寝る時間に。誕生日にずっと一緒にいられるのが嬉しくて女の子が幸せそうなのを見て、凛は平気な顔してるけど実はその倍は照れてる。ベッドに入っておめでと、と呟かれて思わずぎゅう。そのまま幸せいっぱいの夜を過ごす。当たり前に一緒にいられることが嬉しい凜ちゃん。
社会人・怜の場合 自分の誕生日に対してあまり頓着してない怜を引っぱって、お酒の美味しいバーに連れて行く。緊張してこわばってる怜を見て笑いながら、おしゃれなカクテルを飲んで、ひっそりと誕生日をお祝いする。小さなバースデーケーキをサプライズでプレゼントして、雰囲気やお酒の力が相まってつい感動してしまう怜。「……こんなの、ずるいです」誕生日気合入れてくれたから、と言うと「貴女の誕生日は、僕にとっても特別ですから!」と力説される。なのに自分のこととなると不慣れ。プレゼントを渡すとさらに驚いて、わたわたしながら喜んでくれる。「ありがとうございます。すみません」怜ちゃん好きだよ、と笑って伝えると「なっ、」真っ赤になって、うつむいて小さな声で「……僕も好きです」って答えてくれる。可愛い。良い雰囲気のバーでゆっくり語り合って、最後は飲みすぎた女の子を連れ帰ってしっかり介抱してくれる、意外とお酒に強い怜ちゃん。「まったく貴女は……」とか言いながらも幸せいっぱいな誕生日!
顔を見てほしくないようです
遙の場合 「……!」何かぐっときても、自分の感情を把握するのがとても苦手で遅いので、泣きそうだと分かるのまで思考がフル回転。うっかり涙こぼれてから「見るな」って女の子の顔を遠ざける。後ろを見て、涙を拭う。なに泣いてるんだ、俺……と冷静になりながらも洟をすする。感情がストレートに流れ出てる。ポーカーフェイスなので嬉しいときも悲しいときも感動したときも同じ反応。慰めようとすると、嫌々ながらもちょっとずつこっち向いてくれる、猫のような遙。あとから「泣いてない」と言い張る。
真琴の場合 涙もろいのですぐ泣ける。涙こみ上げてきたら「うわ、俺やばい」って目を隠す。女々しいよなあって思いつつも、情緒豊かなのでこらえられない子。嬉しいときは涙拭いながらはにかむので破壊力ばつぐん。悲しいときも目に涙ためながら切ない顔するので破壊力ばつぐん。母性本能くすぐりまくり。体格とのギャップで一番涙が似合うかもしれない。「ごめん俺、情けないよね」ってしゅんとして子供みたいな顔するのでほっとけなくなるタイプ。感動したときはためらうことなく涙ぼろぼろ流す。
渚の場合 嬉しいときは顔を覆って目を逸らして、「だめだって、僕、泣いちゃうから……」と言い切る前にもううるっと来て涙浮かべてる。たぶん一番泣くことを許されてるキャラと外見なので、あんまり抵抗なく泣いてしまう。悲しいときもわんわん泣くし、感動してもさめざめ泣くし、泣いてからもけろっとしている。目をはらして口尖らせてる顔が絶対に可愛い。役得。「恥ずかしいからこっち見ないでよっ」と言いつつも甘えっこなので構ってもらいたがる。
凛の場合 機嫌が悪かったり、考え事してたりすると分かりやすく顔に出るので、うっかり泣きそうになったときも実は隠せない。基本的には冷静だけど、わりと感情に従って生きてるタイプ。そのくせどうしたのと聞けば「別に」「何でもねえ」ってぷいっと顔を背ける。それでも覗き込めば唇を噛んで、観念したのか「だー、もう」と半ばやけになって、女の子をぐいっと抱き寄せる。「……顔見るな」こんなにぎゅってされてたら、見れないよ。強引に抱きしめられてるけど、頬を寄せて支えてもらってるのは実は凛のほうだったりして。そんな強がりツンデレさん。
怜の場合 必死に涙こらえるけど、こらえられない!情熱を冷静さでかくしている隠れ涙もろいタイプ。人前で泣くなんて格好悪い、と思ってるけど嬉しくてもうっかりうるうるするし(眼鏡押し上げながら「な、泣いてなんか!」)、悲しくてもぼーっとしてつっこまれると「ななな泣いてないですっ!……!(涙目)」って唇かんじゃうし、渚の次くらいには泣くことを許されてるキャラ。普段クールに振る舞ってる分、子供っぽさといういいギャップが生まれる。口尖らせて「……見ないでください」ってぼそって言われると、はいはいって隣にいてあげたくなる役得ポジション。
くしゃみしました
遙の場合 クシュッ!と綺麗なくしゃみ。ちょっとだけ眉寄せて目をつむる。無防備な色気。手のひらで口元を押さえるのが癖。特に何のダメージもなく華麗な動作としてこなす。隣にいる真琴が「はる、ティッシュいる?」と母のように世話を焼いてくれる。じっと見つめていても「……?」なんだ、と言うだけで特に反応なし。
真琴の場合 はっくしゅん!手の甲でとっさに口元を押さえながら豪快なくしゃみ。目をぎゅっとつむって勢いよくうつむく。わずらわしそうに顔を上げて「はあ」って顔する。無防備な色気。なんかわんこみたい。じっと見つめていると、気づいた真琴が照れくさそうに笑って「もー、恥ずかしいなあ」ってはにかむので破壊力抜群。
渚の場合 はーくっしゅん!はっくしゅん!!両手をぎゅっと握って、頷くみたいに豪快にくしゃみ。声でかいけどあざとい可愛いポージング。話してる途中でいきなり勢いよくくしゃみするので周りがビビる。ずるずる鼻すすって可愛がられるあざといポジション。じっと見つめていると「??」きょとん、としながらニコッと笑う。照れとかは無いあっけらかんとした渚。
凛の場合 っくしゅ!小さい咳みたいなくしゃみ。周りが「今のくしゃみ?咳?」ってなる。本人は変な自覚がないので「あ?」くしゃみに決まってんだろ。とぶっきらぼうに鼻すする。手の甲でとっさに鼻の頭隠すのが癖。男らしい。ダメージ少ない。じっと見つめていると、「……んだよ?」意味分からなさそうに??マーク浮かべて怪訝な顔。無防備な自覚もなし。
怜の場合 くしゅん!なんだか可愛いくしゃみ。グーにした手を口元にもっていく上品なポージング。は、と一息つく感じが無防備。周りに人がいると少し恥ずかしそうに顔赤らめる。可愛い。じっと見つめていると、はっと気づいて顔しかめて「な、何見てるんですか……」と唇尖らせる。無防備なところ見られるのはなんか恥ずかしい!
昼寝しちゃいました
遙の場合 畳の上にごろんと寝転がっている女の子を見つけると、少し不安になりながら顔を覗き込みに行く。「(……寝てる)」音を立てないよう隣に座って、寝顔をじいっと見つめるはるちゃん。起きそうにない気配がして、指の腹でそっと頬を撫でてみる。起きない。少し面白くなって、鼻をつまもうとするけど、その途端にうーん、と身じろぎしたのでビクッと肩を持ち上げる。「……起きたのか?」返事は返ってこない。ほっとして、心の中でつい謝る。女の子が起きるまでずっと傍にいる。けど、もしかしたら一緒に寝てしまうかも。女の子が起きたら、額を寄せ合って、猫のように眠る遙がいる。
真琴の場合 「ー? ……あ」ソファでごろり眠っている女の子を見つけて、とっさに口を紡ぐ。どこからか毛布を持ってきてそっとかけてあげるお兄ちゃん真琴。「(この寝方、身体痛くしそうだ)」お姫様抱っこしてベッドに運ぼうかとも思うんだけど、眠りが浅いのか、眉を寄せてうーんと唸っているのを見て、やっぱりこのままにしておこう、と床に座る。身じろぎとか寝息とかが聞こえて、「(無防備だなあ)」とくすっと笑う。ちゃんと眠ってるのを確認してから、触れるだけのキスをしてみたり。そのままソファによしかかって真琴も一緒にお昼寝。結果自分も女の子も首を痛くしてる。
渚の場合 ベッドに無造作に寝転がっている女の子をそっと覗き込んで、寝ているのが分かってはっと口を手で抑える。「(ちゃん寝ちゃってる)」僕も一緒に寝ちゃお、と思うんだけど、微妙に寝るスペースがない……。うーんどうしよう?「ちょっとごめんね〜」無理やり割り込むようにベッドに寝転がって、女の子の身体をぎゅーっと抱きしめるようにして、スペース確保。ん、渚……?と起きちゃった女の子の頭を撫でながら、「起こしちゃった? ごめんね、僕もお昼寝する〜」と気持ちよさそうにうとうと。心行くまでごろごろお昼寝。女の子を起こさないような配慮とかあまりない。僕も僕も〜!の渚君。
凛の場合 ソファで女の子が寝はじめたのに気づくと、「……ったく」そっと身体を抱きあげて、むにゃむにゃ寝ぼける女の子をベッドまで運ぶ。重たいからいいよ〜と言うとため息をついて、「こんなん重いうちに入らねえよ」とぶっきらぼうな返事。でも優しくベッドに下して、毛布まで掛けてくれる。「おやすみ」額をくしゃり撫でて自分はどっか行く。女の子が眠った頃合いに戻ってきて、寝顔を見てから「ガキみてえ」とくすっと笑う凜ちゃん。女の子が起きると、目の前に凜ちゃんが眠っててすごくびっくりする。腕枕までされてるし、一体いつの間に……?スマートすぎる彼氏・凜ちゃん。
怜の場合 勉強の途中、机に突っ伏して眠る女の子。気づいた怜ちゃんはため息つきながら笑って、「まったく、仕方ない人ですね」と言いながら毛布をかけてくれる。自分はそのまま向かいで勉強を続けるんだけど、寝顔とか寝息とか、女の子が身じろぐのとか、色々気になって仕方がない。じいっと見つめてる自分に気がついてハッとして、顔を赤くしたり。忙しい怜ちゃん。「(可愛い……な)」抑えきれなくてつい、女の子の額にちゅっとキス。女の子がうーんと唸るので慌てて体勢を戻して、何もしてないふりをする!あ、ごめん、寝てた……と女の子が目をこするのをちょっと残念に思ったりする、むっつりな怜ちゃん。
喧嘩しちゃいました
遙の場合 遙自身が怒ることは少なさそう。でも遙が不機嫌になったり、自分ルールを貫いて彼女と意思疎通できないこととかありそう。きっかけは些細なことなのに、遙は言葉が足りなくてすぐすれ違う。毎日取ってた連絡も途絶えて、お互い意地を張ってそっぽを向いて数日経過。廊下ですれ違ったとき、ふいに目を逸らされてショックを受けて女の子は立ち止まってしまう。気づいた遙が振り返って、「」、震える肩をつかまえて覗きこむ。やだ、見ないで……。ぽろっと涙が零れてしまえばもう止まらない。焦った遙は強引に抱きしめて、頭ぽんぽん。「泣くな」囁くような小さな声で「……ごめん」泣かれると一瞬で折れちゃう遙。むしろこうなるって分かってるのに上手く言えないからいつもこじれる。帰り道ゆっくり歩きながら仲直りしていく。ごめんね、と謝るとじっと見つめられて、「もう泣くな」って頭がしがし撫でられる。お前が泣くとよく分からないけど胸が苦しくなる。みたいな、子供っぽい理由で喧嘩に弱い遙。仲直りしてからはすぐいつも通り。遙はもっと喋りましょう。
真琴の場合 たまに頑固になる真琴とすれ違って喧嘩。困った顔する真琴を見てたらなんだか辛くなって、もういいよ、と言ってつい飛び出してしまう。自分が悪いのも分かってるけど、真琴だって……。電話がかかってきても無視、LINEも既読無視。真琴は心配になって狼狽える。次の日会いに来てくれるかな、と女の子は少し期待していたけれど、目が合っても逸らされて、何にも反応してくれない真琴を見てなんだか悲しくなる。ちょっと意地をはっちゃう真琴。そんな昼休み、教室でいきなり話しかけられてびっくりする。「一緒に帰ろう」って、いつも通りの真琴。頷いて、不安なまま玄関で真琴を待っていると、ふと目の前に現れた真琴が優しく笑う。「帰ろっか」喧嘩してるんだよね?って言いたくなるくらい、いつも通りの真琴に困惑。なんか泣きそう。それに気づいてる真琴は手を取って繋いで、帰り道ゆっくり歩きながら「昨日はごめん」って切り出す。「俺、と喧嘩したくないな。寂しいよ」って振り返った真琴まで泣きそうな顔してるから、ごめんねって謝りながらやっぱり泣いてしまう。手をぎゅーって握られて、好きだって思う。ふたりして泣いてしまう放課後。
渚の場合 ライトな喧嘩のときは「ちゃんの馬鹿!もう知らない!」ってぷんぷん拗ねて、ちらちら見てきて「ちゅーしてくれたら許してあげる」ってあざとく甘える。渚はあれで意外と大人だし3人もお姉ちゃんいるので女の子には寛容なはず。ちょっと機嫌悪くなったらすぐ察して「あれ〜怒っちゃった?ごめんね?」って覗き込むし、ちょっと寂しくなってると「どしたのちゃん」ってすりすりしてくる。そんな渚とマジで喧嘩したときは、渚のほうが半泣きになりながら「わかんないよ」ってどっか行く。泣き顔見られたくないから目も合わせてくれない。数日間はナーバスなままお互い無干渉。最初は「僕は謝らない」と意地張るんだけど、スルーしたりされたりしてるうちに悲しくなってくる。廊下ですれ違ったとき、ふと顔を逸らすんだけど、通り過ぎてから袖を捕まれる。「……やだ」振り返れば渚がうつむいてる。「やだよ、ちゃん、無視しないで」泣きそうな顔してるからこっちも泣きそうになる。ごめんねと謝ればその瞬間に抱きしめられて、「ごめん、僕が悪いよ!ちゃんに嫌われたくない!」ってぎゅうう。やっぱりこうじゃないとやだ〜〜!ってなる甘えん坊な渚ちゃん。
凛の場合 凜ちゃんは面倒見のいいお兄ちゃん気質だけどたまに余裕がなかったり。自分の焦りや嫉妬からついそっけないことを言っちゃって、言ってからはっとする。やべえ、泣く……?と振り返ったころにはもう遅い。傷ついた顔する女の子を見て、はあとため息。「んなことで泣くなよ……」面倒そうにする態度に女の子の怒りのボルテージが上がる。次第にエスカレートしてマジ喧嘩に発展して、気まずいままその日は別れる。凛は女の子の感情的な性質を知ってはいるけど理解は出来てなさそう。しばらく連絡も取らず。寝る前に携帯を見ても連絡入ってなくて「……くそ」ってぼやいたり、なんか気がかりな日々。数日後、水泳部の用事にかこつけて岩鳶まで会いに行って驚かせる。な、なんで?とうろたえる女の子に「たまたま用があったんだ」なんてそっけないこと言う……けど、「……嘘だ」謝りに来た、ってばつの悪そうな顔する。「悪かったよ」後ろ頭かきながらボソッて呟く。わたしもごめん……と言えば「おう」、やっぱりぶっきらぼうだけど優しい。そのまま家まで送ってくれて仲直り。ザ・男子みたいな凜ちゃん。
怜の場合 勘の悪い怜ちゃんにキレて怜ちゃんは「!??」僕が何をしたんでしょうか……って分からないまま遙たちに相談、というのがよくあるパターン。怜ちゃんも女の子に優しい鈍感タイプなので彼女と喧嘩することはまずなさそう。ただ彼女が強気な子ならキレられる。怜ちゃんなりの美学があるので「でも僕は!」って反論してきたら喧嘩スタート。はげしく口喧嘩して、「もっと理論立てて説明してください」とか言って感情的になる女の子の神経をさらに逆撫でする。もういい!と帰っていく女の子を見て少し後悔。でも僕は悪くない……と意地を張りつつ、数日も立たないうちに怜ちゃんのほうがギブアップ。あああもう!集中できない!ってノートばさっとひっくり返して頭を抱える。すっごい考えて考えてから彼女の元へ。スルーされる前に腕を掴んで「ぼっ、僕が悪かったです!」その、だから、えっと……「すみませんでした……」しゅんとした顔で謝るものだから、こっちも素っ気なく出来ない。わたしもごめん、と謝れば、ほっとした顔をする怜ちゃん。喧嘩のたびに仲良くなっていくカップルになりそう。
宗介の場合 女の子の扱いには慣れてそうだけど、凜と同じように感情的なところをあんまり理解できなさそう。べたべたするタイプじゃないので女の子に寂しいアピールされてもうまく返せない。そのうちすれ違って、宗介も部活で忙しいからそっけないこと言ったりして女の子が「冷たい」と言って泣く。宗介はやべえ、とは思うけど顔色一つ変えず。「無理言うな」「仕方ないだろ」とかって言い返せば喧嘩スタート。危ない橋は渡らないタイプだろうけどたまにはイライラして喧嘩もするはず。適当なところでメール切り上げて、次の日教室まで会いに行ってフォローする。宗介君来てるよ、と友達に言われてドアのところを見ると立ってる。しぶしぶ近寄ると「……んな顔するなよ」と指の背で頬を撫でられる。言葉じゃなく行動で示すタイプなので、メールじゃ伝わんねえと思って止めるんだけど、そういう行動に振り回されるんだよ?と睨むと「悪かったよ」ってあっさり謝られてしまう。ちくしょう。そのまま機嫌が直るまで傍にいてわりと熱心に世話やいてくれる。カバー力の高い宗介。
似鳥の場合 似鳥くんの女々しいところにイラッと来て強く言えば「ひどいよ!」ってムッとした反応が返ってくる。周りから見たらかわいい喧嘩なんだけど二人は大マジ。じりじり睨み合って口喧嘩するんだけど、お互いわーきゃー言うだけで解決しない。そのうち黙り込んでそっぽ向く。似鳥くんも男の子なのでプライド高いところがあったりして。無言なんだけど、たまにちらっとお互いの顔見てたりする。間が持たなくて、そのうちどちらかが「……ごめん」と謝れば、もう片方が慌てて「こっちこそごめん」って言いあって仲直り。小さな喧嘩を繰り返しそう。どかーんと大きい喧嘩をしたらなかなか収集つかない。似鳥くんは頑固だし先輩に半泣きで相談する。「僕は悪くないですよね〜?凜先輩っ」「喧嘩両成敗って言うだろ、謝っとけ」「そんなあ!」「だいたいこっちから謝れば解決すんだよ!」「早いうちに謝っとけよ、面倒なことになるぞ」と凛や宗介に助言されて似鳥くんも大人になっていく。
百太郎の場合 普通に喧嘩ップルになるか百太郎が彼女にデレデレ100%で喧嘩要素ゼロかのどっちか。他の女の子に目移りしてるところをバチーンとビンタされても「いってえ!ごめん!つい!」って謝りそうだし、最悪!もう知らない!って言われても「ごめんって〜〜!ほんとごめん!俺を見捨てないで!」ってめそめそすがりついて甘えて許してもらいそう。百太郎が怒るのはたぶん嫉妬。それでお互い言いあって喧嘩しても、耐えられないのは百太郎の方。その日の夜からもう一人ベッドで「さみしい〜〜〜!!!!」ってめそめそしてるし、同室の似鳥くんに「似鳥先輩っ!彼女が怒っちゃって!俺も言い返しちゃって!喧嘩してるんすよ!もう寂しくて寂しくて!!」って聞かれてもないのに話しそう。我慢できなくて電話して「?俺!ごめん!無視しないで!俺寂しくて死んじゃうよ」って素直に謝る。常にべたべたラブラブしてたい子なので喧嘩が苦手です。
生理痛が重くて大変です
遙の場合 おなか痛くてうずくまってると、後ろからすすっと近寄ってきて背中をさすってくれる。「大丈夫か?」寒くないか、横になったらどうだ、と不慣れながらも世話を焼いてくれる遙。どうしたらいいか分かんないから渚や真琴にアドバイスをもらって少しずつ対処法をマスターしていく。真琴に「労わってあげたらいいんだよ」と言われているので、イライラしてつい冷たく当たってしまっても、特にダメージ受けたりはしない。しかたないと思って受け入れる。強い。渚に「必要以上に触っちゃだめだよー」と言われているので、少しだけ離れて傍にいてあげる(不器用)。横になってぐずぐずしているとぎこちなく頭撫でてくれる。「がんばれ」と見守ってくれる優しい彼氏。何気に我慢強いので包容力があるかも!!
真琴の場合 安定して癒してくれる素晴らしい彼氏。おなか痛い!もうやだ!とぐずっていると膝に乗せてあやしてくれる。うずくまって黙っててもじっと隣で支えてくれる。何かしようとすると「俺がやるよ。は座ってて、ね」と頭ぽんぽんして世話焼いてくれる。イライラしてそっけなくすると少し寂しそうにするけど、文句は言わない。優しい。あとからごめんねって謝ると「うん。いいよ」ってにこにこ抱きしめてくれる。デレデレ。学校ではふと呼び止めてこっそり「大丈夫?」って聞いたりする彼氏力。だいぶ楽になったから……と言っても「無理しないの」って怒られる。過保護。いつも甘やかしてくれるけどさらに優しくなる。女の子が辛そうにしてるのが見てられないので、せめて何かしてあげたい。チラっと見える征服欲!尽したがりS!!
渚の場合 姉が3人もいるので生理痛に苦しむ女の子の辛さなどはある程度分かっているはず。「お姉ちゃんがね、こうすれば楽になるって言ってたよ」と色々情報くれたり、持ち前の明るさで陰鬱な気分を吹っ飛ばしてくれたり、空気清浄してくれる渚。抱きしめて「よしよーし」って背中さすってくれたり、珍しく渚のほうが甘やかしてあげるモード。イライラして当たると「もーっ」とは言うけれど、姉のおかげで女の子のワガママなんか慣れっこだよ!って感じなのでまったく気にしない。「生理かーそれならしょうがないよね」で片付く。たぶん誰よりも女子の生態については詳しい。そんな大人びた様子に遙や真琴がビビる。何気に扱い方を心得ていそうなので、ちゃんと距離を保って労わってくれる理解のある彼氏。安心感ある!
凛の場合 ごうちゃんがいるので理解はある。イライラして思わず突っかかると眉寄せて「はあ?」とか言うんだけど、生理と分かると地雷踏んだ気になってこっ恥ずかしくなるのが凜ちゃん。「具合わりーなら寝てろよ」と言いつつも隣に座ってくれる。うずくまっていると腰撫でてくれたり、心配してるのが目に見える。ぐずぐずしていると「ったく……」と面倒くさそうにしつつも良いお兄ちゃん発揮。膝枕してあげたり膝抱っこしたりしてあやす。照れがあるのであんまり踏み込んだ心配はしないけど、とりあえず物理的に撫でたり抱きしめたりして落ち着かせてあげる。いきなりウッ、とおなか押さえて倒れこんだりすると「!?」めっちゃびっくりする。なんか気が気じゃない凜ちゃん。多少ピリピリしてもしょーがない、って受け入れてあげそう。包容力のあるESの凜ちゃんならいける!!
怜の場合 生理痛って単語だけでも「なっ!?」と赤くなってしまいそうな怜ちゃん。いざとなれば調べるので理論は完璧。でも実践するとなると話は別。おなかいたい〜ってうずくまっているとオロオロ、でも本で読んだ通りに白湯、温湿布……とセオリー通りの介抱をしてくれたり、「ぼ、僕がついてます!」と元気よく主張したり、慣れないなりに一生懸命頑張ってくれる。徐々に余裕が出てくると、イライラして当たっても「(機嫌が悪くなる……というのは本当のようですね)」と分析さらに解析。いいでしょう!と全部請け負ってくれる。頑張り屋さん。頼られると嬉しいので、甘えると子どもをあやすようにあやしてくれる。「大丈夫ですか? ……無理はしないでくださいね」なんて大人っぽく微笑んでくれたりして……だんだん照れなくなり、世話の焼き方をマスターしていく怜ちゃん。一緒に成長していく彼氏!
宗介の場合 具合悪そうな顔してるのに気がついて、ふらふらしているのを後ろから支えてくれる。生理で……と打ち明けても顔色ひとつ変えず、「無理するなよ」となだめてくれる大人。おなか痛くて寝転がっていると、添い寝しながら腰さすってくれる。眉間にしわ寄せながら辛そうな顔しているのが可哀想で、つい子供みたいに甘やかしてしまう。真琴と同じく過保護なタイプ。ただし勝手がわからないので色々聞く。その上で一番して欲しいことをしてくれる。適度な距離、過度な甘やかし。イライラをぶつけてもあまり動じないが、あまりに過ぎると呆れてほっとくなどドライな所も。痛みが治まって、こっちの機嫌が直った頃に謝ると、何もなかったかのように「おう」って笑ってくれる。背中合わせのように、ちょうどいい近さにいてくれる宗介。
百太郎の場合 イライラしていると「なんだよー生理かよ」ってプンプン突っ込むくらいには照れがない。妹がいるので勝手は分かっている。触らぬ神にたたりなしの方針。ピリピリしてる間は女の子が構ってくれないのでつまらない。それでも具合良くなくて塞いでいると、心配になって覗き込んでくる。「大丈夫かよ? 俺、何かしようか」あれして、これして、とお願いすると単純に俺、頼られてる……と喜ぶ。いつも元気な女の子が苦しんでいるのを見るのがなんか辛い。「なあ、早く元気になれよー」と風邪でも引いたときのように労わってくれる。ただ構ってちゃんなのでイライラしているときに来られるとすごい鬱陶しいし、それを突っぱねても喧嘩になるし、扱いが大変かもしれない。でもすっごい大事に大事にしてくれるので、いつでも傍にいて癒してくれます。
労わってあげます (大会後Ver)
遙の場合 帰ってきた遙を出迎えて、お風呂沸いてるよ、ごはん出来てるよ、鯖焼いてるよ!と至れり尽くせりもてなしてみると「どうしたんだ」と淡白な反応。大会疲れたでしょ、と覗き込むとやっと気づいて、ああって顔する。「……ありがとう」労わってくれる気持ちが嬉しくて、頭をポンと撫でながらふと笑う遙。「先に風呂……」ジャージ脱ぎ捨てながらちらり、振り返ったかと思ったら「やっぱり、こっち」とおもむろに抱き寄せてぎゅうされる。「疲れた」脱力する背中を撫でてあげれば猫みたいに目を細めて、ぎゅっとしたまましばらく動かない。お風呂入る?と聞いても「んー」ごはんにする?って聞いても「んー」動かない。疲れたからエネルギー補給な、甘えん坊はるちゃん。
真琴の場合 大会の次の日、労いに真琴の家に遊びに行く。ラフな部屋着姿で出迎えてくれる眼鏡の真琴。昨日はお疲れさま、おめでとうって言いに来たのに、「、何か飲む?ミルクティー買ってあるよ」「そういえば昨日、お菓子もらったんだ。、好きだったよね?」ってかえってもてなされてしまう。真琴、ちょっと座って!「え!?」大人しくベッドに腰掛ける真琴に、今日は何もしなくていいよ!と言えば「で、でも……」と遠慮がち。わたしがお茶の準備してきてもいい?お菓子食べる?何かしてほしいことある?と質問攻めすると、ううーって考えて、ちょっと恥ずかしそうに腕を伸ばして、「じゃ、じゃあ……ぎゅーってさせて……?」と控えめにお願いする。胸に飛び込めば嬉しそうにハグしてくれる、あざとい!可愛い!なのに男らしくてかっこいい、シャチ系男子まこちゃん。
渚の場合 大会の次の日、家に遊びに来た渚。疲れてるだろうから、私が遊びに行くよ?って言ったのに「いいよ〜僕が行きたいんだから!」ってウキウキしながら来る。じゃあ今日はたくさんおもてなししてあげる!と甘いものを作って、渚が好きなジュースも用意しておく。渚がして欲しいことなんでも言ってね!と軽い気持ちで言ってみると、「いいの?」と悪い事を思いつく渚くん。「じゃあちゃん、頑張った僕にちゅーして?」ほらほら、早く〜と覗き込みながらキス待ち。照れながらちゅっとキスしてあげると、へへっと笑いながら「ありがとっ」て顔を赤らめる可愛い渚。「えっと、次はね〜」え、まだあるの!?「美味しいお菓子作ってくれたちゃんに、お礼!」って3倍くらい長いキスされる。どーお?って小首傾げて聞いちゃう小悪魔な渚ちゃん。
凛の場合 大会の次の日、街でデート。昨日の今日なのにごめんね、お疲れさま、と申し訳なくて謝ると「何ともねーよ、気にすんな」と返してくれる。部活休みだから一日一緒にいたいんだって肝心なことは言わない。何かして欲しいことある?お祝いに何でもするよ、と聞けば「……」考え込む。邪なことしか考え付かないムッツリな凜ちゃん。でもニコニコ笑ってる女の子を見るとうわって恥ずかしくなって後悔する。「……別に……」思いつかない。無防備すぎんだろ……コイツ。嬉しいような複雑なような。何かないのー?と無邪気に覗き込んでくる女の子の額にデコピンして、「ねーよ」と頬杖つく。ぼそっと「……お前がいればいい」って一番恥ずかしい台詞を言っちゃって、真っ赤になった女の子を見て自分も死ぬほど照れる。純情なりんちゃん。
怜の場合 大会の次の日、ウキウキしてる怜ちゃんとデート。聞いてくださいっさん!僕たちは〜!と興奮冷めやらぬ怜ちゃんをはいはいってなだめながら歩く。楽しそうに語ってるけど、ちょっと恥ずかしいので、身振り手振りを封印するためにがばっと手を繋ぐと、嘘のように大人しくなる怜ちゃん。顔を見ると真っ赤。怜ちゃん落ち着いた?と笑ってみれば「は、はい」と眼鏡押し上げる。今日は怜ちゃんのこと労わってあげるね!と言うと「そ、そんな。気にしないでください」と慌てる。何かして欲しいことは?と聞けば、繋いだ手にぎゅーっと力が入る。「ぼ、僕、観たい映画がありまして」うんうん!「さんと観たいと思ってて……」だから、と控えめにもじもじ。たまに甘えてくれるのが可愛い!怜ちゃん。
宗介の場合 大会後、会場に会いに行くとさりげなく人気の少ない廊下へ連れ出される。お疲れさま、と言うとコクリと頷く宗介。壁に寄りかかりながら、大会の話をちょっとする。疲れてる宗介を労わってあげたいなあ、と思って見上げると、頭をポンと撫でてくれる。そうこうしてるうちに帰る時間だと呼びかけられて、残念に思っていると、そのままぐっと壁に肘ドンされて不意打ちのキス。至近距離で見つめながら「……全然足りねえな」ってふっと笑う。今度はこっちからキスしてみると宗介は少し驚く。見下ろす瞳がちょっとだけ切なくて、甘えてるんだって分かる。誰かに見つかる前に離れるんだけど名残惜しい距離。「……明日。暇か?」うん!「良かった」遊びに行こう、と優しく誘ってくれるデレ全開の宗介。
似鳥の場合 大会の次の日、目を腫らしている似鳥くん。それでもニコニコ笑っている姿にきゅんときて思わずぎゅっと抱きしめる。「わあ!?ちゃん?」大会お疲れさま、と言えばそっと抱きしめ返されて、「……うん」と小さく返ってくる。「は、離して……恥ずかしいよ」なんて顔を赤くしている純情な似鳥くん。今日はたくさん労わってあげる、と意気込めば、ぱっと手を取られる。目を逸らしながら「……ちゃんがいてくれてよかった」と呟いて、「僕、次は頑張るから」ちょっとだけ涙を潤ませてにこっと笑う。可愛い!どんどん成長していく似鳥くん。でもちょっとだけ逞しくなった?横顔を覗き込めば、少し大人びた笑顔が返ってきてドキリ。日に日に筋肉つけて、大人になっていく似鳥くん!!
百太郎の場合 大会後、百太郎に会いに行くと人目も気にせず飛びつかれる。「ちゃああん!見ててくれた?俺!!」う、うん。ちょっと落ち着い……「惚れ直したでしょ?俺すっごい頑張ったし!ね、ね!?」うるさい!と両頬を両手で抑える。むーっと唇を尖らせる百太郎。かっこよかったよ、惚れ直したよと言っても「心こもってな〜い!!」とごねる。鮫柄水泳部からの視線が痛いので、連れ出して人気のない廊下のベンチに座る。でも本当にお疲れさま、すごかったねと褒めると嬉しそうにニコニコ。自然と距離が近くなって、じっと見下ろしてくる百太郎の瞳が熱くて……。「ね……ちゃん」俺にご褒美ちょうだい、とキス。ちょっとだけしおらしくなって大人っぽい百太郎。甘えたいモード。猫みたいに頭寄せてきて、指を絡ませながらしばらくおしゃべり。デレデレらぶらぶな百ちゃん。
行かないでください
遙の場合 スッと行こうとした遙の袖口を勢いでつかんでしまう。「……?」不思議そうに振り返る遙。あ、ごめん何でもない……と離そうとすると、腕ごと捕まれてじっと覗き込まれる。「どうした?」何かあったかと不安になって、真剣な瞳で見つめる遙。ただとっさに掴んじゃっただけなのに。恥ずかしくなってうつむくと遙はさらに??状態。言わなきゃ分かんないので、まだ行かないで、とぼそり呟くと、ハッとした遙はがばっと抱きしめてくる。「分かった」優しく呟いて、思いのままにぎゅう。「(……可愛い……)」と噛みしめてる。顔に出ないから分かりにくいけどすごい嬉しがってます!!
真琴の場合 どこかに行こうとする真琴の服の裾を思わずつかんでしまう。引かれて振り返った真琴はきょとん。目が合って、なんか恥ずかしくなって顔を赤くしていると、察しのいい真琴はすぐに気づいてくれる。でも何も言わずにいてくれる。どこかに行くのを止めて、女の子のほうを向いて「ごめん、忘れ物」とニコニコして、え?と聞き返す間もなく手を捕まれる。ぐっと自分の方に引き寄せて、「置いていかないよ」と優しく笑う。ごめんね、何でもないの……と言っても「俺がこうしたいだけだよ」って強引に引っ張っていく。優しい。甘い。甘えられるのが嬉しくてたまらないシャチ系男子・真琴。
渚の場合 興味を引かれた方にタタッと行ってしまう渚に、あ、と思わず名残惜しむ声が出てしまう。「ん?」と気づいた渚はちょこちょこ戻ってきて、首を傾げながら覗き込んでくる。そんなにじっと見つめられたら照れてしまう。な、何でもない……とうつむくと、「なにそれっ」と笑いながら勢いよく抱きしめてくる。「僕が行っちゃって寂しいーって、言ってくれるのかと思ったのに」なんて小悪魔なことを言ってのける。別に、としらばっくれてももうバレてる。「素直になりなよー」子供をあやすようによしよしして、何だかんだで寂しさをフォローしてくれるぬかりない渚ちゃん。良い子です。
凛の場合 ふらりとどこかへ行こうとする凛の袖をつかむ。「……んだよ?」と振り返る凛。な、何でもない……パッと手を離して顔を隠すようにうつむく。さすがに察した凛はなぜか自分が恥ずかしくなってきて、でもなんか嬉しくてどこかへ行くのを止める。「ったく」とか言いながら女の子に向き直る。ご、ごめんね?と謝ると「別に」って柔らかく笑ってくれる。優しい。すっと近づいてきたかと思えば、頬を捕まれて強引にキスされる。!?……「お前のせいだろ」って少し頬を赤くして、もう一回長いキス。可愛すぎる女の子の反応に耐えきれなかった凜ちゃんです。
怜の場合 スッと立ち上がる怜ちゃんの服の裾をつかむ。視線に気づいた怜ちゃんは「? どうしました?」とか聞いてくるんだけど、察し悪いので気づかない。何でもない……と呟いてうつむくと、心配になって向き直ってくれる。「珍しいですね」なんて大人っぽくにこって笑って、裾を離して行き場をなくしていた手をすっと掴んでくれる。「ちゃんと聞きますから、話してください」とあやすように首を傾げる怜ちゃん。何でもない!と突っぱねても「そんなはずないです!」と食い下がってくる。そうやって気づけばイチャイチャしてる。怜ちゃんは意識してないときのほうが無防備だったり大人っぽかったりします!きっと!
宗介の場合 どこかへ行こうとする宗介の袖をつかんでしまう。振り返った宗介はすぐピンと来るんだけど、あえて何も言わない。ごめん何でもない、と赤くなって顔を背ける女の子をじっと覗きこんでにやにや。女の子が思わず照れて笑うと、ふっと無防備に笑う。「可愛いな、お前」がばっと抱きしめて、背中をぽんぽん。「寂しかったんだろ」なんて言わなくていいことは言ったりする。完全にからかってます。そんなことない、とツンツンする女の子も「はいはい」ってあしらいながらぎゅう。言葉じゃなく行動でカバーする宗介。甘えさせてくれるときの余裕っぷりがやばい。
似鳥の場合 すたっと立ち上がってどこかへ行こうとする似鳥君。あ、と思わず裾を引くと、「へ?」と驚き顔で振り返る。あっごめん何でもない……パッと手を離すけど、そんな女の子の可愛い仕草に似鳥君はきゅんっと来てしまう。「ごっ、ごめん、僕どこも行かないよっ」と慌てて取り繕って隣に座り直す。二人ともドキドキして顔赤い。ちらっと似鳥君を見れば目が合って、「あの……」と手をぎゅっと掴まれる。「手、繋いでてもいい?」と首を傾げられて、頷けば嬉しそうにニコッと笑う。可愛い。そのままずっと隣にいてくれる。「(寂しい思いさせちゃだめだ!)」って頑張る似鳥君。
百太郎の場合 目を離せばどこかへ行ってしまいそうな百太郎。がばっと立ち上がったところを目で追って、飛び出しそうな背中をくいっと引っ張ってみる。あ。「ん?」ぱっと手を離してもバレてるから意味ない。「い、今、今のって……」真面目な顔でじりじりと迫ってくる百太郎に、ごめん、何でも……と言おうとすると両手をがしっと掴まれる。「俺の服ギュってしたよね? 何それ、何それ、可愛すぎだろ!!」って興奮してぎゃーぎゃー騒ぎ立てる。し、してない!と反射的につんけんしても「ちゃん可愛すぎいいい!!」って抱きしめてスリスリされる。女の子らしい動作にグッときちゃう単純な百太郎です。
後ろから抱きしめてくれました
遙の場合 さりげなく抱き寄せたりとかはしないけど「来い」ってはっきり呼んで膝の間に座らせる遙。頭にあご乗せたり、耳の後ろに鼻すりよせて犬みたいなことしたり、黙って楽しんでる。腰に腕回してさらっと抱きしめる。遙?と振り返っても逆に「どうした?」って不思議がられる。マイペース。そのままぼーっとして「良い匂いだな」シャンプーの匂いにぐっときたり。もぞもぞ手が動き出したかと思えば、不意打ちで首や耳にちゅっとキスしてきて、暴れると「……嫌か?」って悲しそうな顔するから拒めない。巧妙な手口。でもあんまりムラッ気ないのでただラブラブするだけ。彼女の匂いをかぐのが好きな遙。
真琴の場合 「おいで」と手を広げて膝の間に座らせて、後ろからぎゅうっと抱きしめる真琴。ぴったり密着。嬉しそうなのがもう伝わってくるから可愛い。手を重ねて指を絡めたり、手遊びしたりずっとくっついてる。あのねーと振り返って見上げるのが可愛くてきゅんきゅん。堪え切れずにおでこや鼻の頭にキスしてくる。ムラッ気が多いのであんまりくっついてるとすぐ興奮する。腰細いなぁ背中小さいなぁって思いながらムラッ。「ご、ごめん、だって可愛いから……」と赤い顔して謝る。でもキスする。セクハラ(無自覚)をして女の子を困らせるのが好き。捕まえたらもう離さないシャチ系男子。
渚の場合 女の子がベッドに腰掛けてるところに、後ろからどーんと覆いかぶさる。なし崩しで後ろから抱きしめる姿勢に。膝の間に座ってると鍛えてる脚とか腕とかから男らしさが感じられて女の子ドキッ。一緒に手元覗き込んで来たりして、あざとく密着します。小悪魔。「ちゃんやわらか〜い」ってぎゅーって抱き付きながら後頭部にすりすりする。二の腕つまんだり、パイタッチしたりいたずら感覚でセクハラ。おやつをあーんしてもらったり、あーんしてあげたり、何かしながらのじゃれあいが多い。でもふと「ドキドキしてるの聞こえてるよ?」って心臓の上触ってきたりする。「可愛いね」って大人っぽく笑う渚。
凛の場合 座ってる凜ちゃんが女の子の手首を掴んで「ん」、自分の膝の間に座らせる。当たり前のように腰抱き寄せて、普通に会話。いつも通りの会話しながら、首筋に顔埋めたり空いてる手のひら捕まえたり。なんか慣れてる。女の子がドキドキしてるのに気づいてふっと笑ったりする余裕がある。あまりムラッ気がある方ではないのでただラブラブするだけ。どちらかというと癒しを求めている。でもたまに「(何だよコイツ……可愛すぎだろ……)」ってなると耳とか肩とかに噛みついちゃう。照れ隠し。さりげなく太もも撫でたりしてる。凜ちゃんがすごい肉食系に見える瞬間きっとここです、色っぽすぎ。
怜の場合 後ろから抱きしめるとか緊張して超恐る恐る。腕回すときも「失礼します!」とか言ってドギマギするし、腰細いな……それに良い匂いも……とか思ってきゅんきゅんする。怜ちゃん?と不思議がられて「ああっ、す、すいません」と慌てて顔を上げる。少し慣れてくると肩に顔埋めたりしてぼーっと癒されタイム。抱きしめたまま眠くなる怜ちゃん。手とか繋いだりして「(幸せだ……!)」と噛みしめる。無意識に「好きです……」とか呟いたり、耳元に吐息がかかったりして次第に女の子のほうがドキドキしはじめる。振り返って目が合うとなんか緊張する!後ろからぎゅーってするのが大好きな怜ちゃん。
宗介の場合 どかって座ってるところに目で呼ぶ。「座るか?」みたいなことを気軽に聞く。子供をあやす感覚。ちょこんと座る女の子を抱き寄せて、そのまま普通に会話したり雑誌見たり慣れた雰囲気。髪の毛くるくるしたり、耳ぐいって引っ張ったり。くすくす笑いながら悪戯する。もう!ってプンプン振り返った頬を引き寄せて、不意打ちでキス。黙らせる。そのまま指を絡ませたり、膝掴んだり、さりげなく際どいボディタッチしてるのが宗介。普段ドライに振る舞ってる分、いちゃいちゃしたい気分のときの宗介の破壊力は抜群。本人も無自覚のデレっぷりを見せます。
似鳥の場合 「ど、どうぞっ」てドキドキしながら座らせてあげる。うわぁうわぁってなりながらぎゅーってして、苦しいーって言われるまで抱きしめちゃう似鳥君。女の子の肩にあご乗せながら「(僕も凜先輩や山崎先輩みたいに身体が大きければなあ……)」って悔しがったり。でも華奢なりにちゃんと筋肉質だったりする。「何でもないよっ」てぎゅっと抱き寄せたり、「ちゃん可愛い」って楽しそうに笑ったり、ふと余裕を見せて無意識に女の子を翻弄するタイプ。女の子が照れてる?とからかうと、「も、もうっ」と赤くなりながら不意にほっぺにちゅーしたり。僕だって男だよ!な似鳥君。
百太郎の場合 にへへって笑いながら「おいで!」と両手広げて腕引っ張って抱きしめて座らせる。ぎゅううっと抱き付きながら「ん〜ちゃん柔らかい気持ちい可愛い〜〜」ってすりすり。首や頬にひたすらちゅっちゅしてくる。止めてよーって言っても「やーだ。止めないもんね」楽しそうにニコニコして、腰に両腕回してがっちりホールド。ムラッ気しかないのでこのまま行くと止まりません。振り向かされてキスしてるとどんどん百太郎の顔が赤くなってきて「やべ……俺」、油断してるとそのまま押し倒されるし、駄目!と制止すると「危なかったー!!」と一人で騒ぎはじめます。落ち着きのない百太郎。
添い寝してくれました
真琴&渚の場合 幼馴染のふたりとお昼寝。「ちゃんが寝るなら僕も寝るーっ」て隣に寝転がる渚と、「制服のまま寝たら皺になるだろー?」って言いつつ抜け駆けされたくないので隣に並ぶ真琴。「なんか修学旅行みたいじゃない!?」と楽しそうな渚とは逆に、複雑な表情の真琴はテンション上がる渚をしょうがないなあと思いながら、寝転ぶ女の子を見てちょっとだけ苛立ってる。「(、無防備すぎ)」そのうちうとうとし始めた二人を見てはあっとため息つく。「おやすみ……」と呟きながら女の子の頬を撫でたこと、渚はまだ寝てないから気づいてる。「(ちゃんは僕のだもん)」って思ってる。寝ぼけたふりして寄り添って、こっそり肩寄せたり、手を握ったりするかも。真琴はあえて触れないで、守ってあげるみたいに添い寝するだけ。水面下で牽制しあってる独占欲の強い二人。
凛&宗介の場合 幼馴染のふたりとお泊り会。なんか懐かしいねーと楽しんでると「早く寝るぞ」と凛の声がして、頭をぼすっと枕に落とされる。痛い、重いーと笑いながらじゃれあっていると、後ろから「お前ら寝る気ないだろ」と笑いかける宗介。昔みたいだから……と言うと凜は優しく笑ってくれる。でも「(昔とは全然違うけど、な)」って内心思ってるし、宗介も「昔みたい……ねえ」とからかうように凜をチラ見したり。お互い牽制をむき出しにしすぎて逆に潔い。目で合図してバチバチ火花飛ばしてる。幸せそうな顔して話してる凛と、仲良しな女の子を見て、宗介は自分がいなかった間のことを実感してじれったくなるし、やけに余裕のある宗介と楽しそうに話す女の子を見て、凛は自分との差に焦ったりする。お互い相手を尊敬してるからこそ悔しい、みたいな距離感。寝落ちしてさりげなく手掴んでるのは凛だし、後ろから腰抱いてるのは宗介かもしれない。肉食系の二人。
遙&怜の場合 水泳部のふたりとお昼寝。遙の家で勉強会中、飽きて眠くなった女の子に怜は「少しの睡眠は、かえって目を覚まして効率を上げる効果があります!」とひらめいて一緒に昼寝をすることに。「なんで俺も……」といいつつ付き合って川の字に寝転がってくれる遙。眠れそう?と聞くと「別に……」寝なくてもいいや、と思いながらとりあえず横になる。「どうですか、眠く――」何の気なしに女の子のほうを向いた怜は、うとうと目を瞑る姿を見て思わずドキッ!うわあって思いながら赤面。目ざとい遙はそんなところも見てるし、だから言ったのに……とも思ってます。「寝ろ」牽制の鋭い視線。あわてて目を瞑るけど寝れない怜ちゃん。「(遙先輩、どうしてこんなに落ち着いてるんだろう)」と思って怜はさらにモヤモヤしてしまうし、遙は「(怜の前でも、こんな姿見せるんだな)」って珍しく嫉妬モード発動してたりします。正反対コンビ。
実はヴァンパイアでした
遙の場合 思うがままに生きてるけど、吸血のときはかなり躊躇う。いいよって言ってもなかなか噛みつけない。でも苦しいからほとんどヤケになって歯を立てる。顔色をよく見ながら、痛くしないように気をつけるんだけど難しい。「……悪い」呟いて、頭を撫でてあげながら怖がらせないようにする。女の子がつい痛くて声を上げたりすると、ぱっと止めて必死に体調を伺う。「大丈夫か?」自分の方が辛いくせに、隠してもう終わり。「俺はいいから」ってそっぽ向く。自分の喉の渇きよりも、女の子の身体のほうが大事。失いたくないものをちゃんと分かってる臆病なヴァンパイア。水に揺蕩って誤魔化す。
真琴の場合 極限まで我慢するけど、我慢しすぎてかえって爆発するタイプ。「ごめん、本当ごめん……」と申し訳なさそうに押し倒して、「少しでいいんだ」でも止められない、と強引に首筋に噛みつく。出来る限り優しくしようとする。「痛い……よね、ごめん」悪いとは思いながらも、痛がる顔にさえ欲情しかけて思わず目を逸らす。必死に自制。あんまり辛そうに吸血するからこっちが心配になる。いいよって言ってあげると少し楽になる。本当は全然満足してないくせに止める。渇きすぎて強く噛みついて、気を失わせたときは顔面蒼白してトラウマレベルで気に病む。優しさゆえに常に飢えてるヴァンパイア。
渚の場合 いつも明るく振る舞っているけれど闇は濃い。女の子が苦しいのも分かってるけど、喉の渇きを抑えられない。我慢が苦手。「ちゃん、お願い」と甘えるように擦りついて、痛がるのを無視するように噛みつく。可愛い顔して力が強くて、泣きだしても止めてくれない。「もうちょっとだけ、我慢して」満足行くまで吸血して、ふらふら倒れ込む女の子を抱きあげて介抱。ごめんね、と目を背けたい気持ちもあるけれど、止めることは出来ない。色々なジレンマからかえって明るく振る舞ってしまう。優しさと凶暴さを併せ持って、不安定なバランスのヴァンパイア。だって、我慢は体に毒だよ?
凛の場合 吸血を楽しんでるタイプの不敵なヴァンパイア。女の子に泣かれてようやく痛みを知る。死ぬかもってことに気づいてからは、恐れてむやみに吸血できなくなる。恐怖や劣等感を誤魔化すために吸血して安心を得る、精神的な弱さがある。気を遣って我慢するんだけど、限界が来て「……血」「吸わせろ」苦しそうに、縋りつくように。痛いと言えば少し躊躇って、優しくするように心がけてくれる。あれだけ楽しそうに吸血してたのに、徐々にジレンマ抱え始めて「……見るな」って口元拭う。いつも罪悪感と闘ってる、飢えを知らないヴァンパイア。
怜の場合 スマートで卒のないタイプ。吸血相手に負担が少なく済むように計算された角度、バランス、シチュエーションをしっかり把握。お医者さんの診断みたいに機械的。「……痛いですか? 辛かったら言ってください」計算しつくしているので不安もない。相手への負荷も少ない。小食なので吸血は少しだけ。下手に動かれると相手を傷つけかねないので、慎重に冷徹に。うっかり痛がられたときは、慌てて「す、すみません!」と取り繕う。そこから再計算。一番痛くない場所を探したがる研究熱心なヴァンパイア。5人の中では一番余裕があるかも。
キスする場所で22のお題
好きな場所にキスしてってください。岩鳶と鮫柄に迫られます。謎シチュエーション!
1、髪 (思慕) トップバッター遙は頭くいって引き寄せて髪にキス。控えめ。遠慮がち。それでもちょっと照れてる。真琴は何かほっとしてるし渚は「はるちゃんそれだけでいいのー?」ほえーって顔して頬杖ついてる。解説役の怜ちゃんは「思慕のキスですか……遙先輩らしいですね」って頷いてる。もっかい髪に鼻先埋めて、「良い匂い」って耳元で女の子にだけ聞こえるように呟く焦れったいはるちゃん。
2、額 (祝福) 「じゃあ俺は、ここで」両肩をそっとつかんで、額に軽くキス。それでも照れてる真琴。お兄ちゃんっぽく慣れた仕草だけど、顔が赤くなってるのを見ると「な、なんだよー?」って唇尖らせる。渚は「まこちゃんらしいやぁ」怜ちゃんも「ですね!」って微笑ましい。まだ微笑ましい。何考えてるか分からないけど遙は二人の様子をじーっと見て、無意識にちょっとずつ嫉妬し始めてます。真琴から祝福のキス。
3、瞼 (憧憬) 僕の番だね〜ってひょこっと隣に並んだ渚は、「ね、目つぶって!」ってニコニコ言うからみんなギクッとするけど、つぶった瞼にちゅっとキスする。渚が屈んでキスするっていうシチュが可愛すぎる。真琴はどんどんハラハラしてくるし、遙はモヤモヤしてくるし、怜ちゃんはここでようやくこの状況がおかしいってことに気づく。楽しそうに「ちゃんは昔からずーっと可愛いままだねっ」てニコニコ。憧憬のキス!
4、耳 (誘惑) いざ自分の番が来ると「ぼぼぼ僕もですか?」ってうろたえるのが怜ちゃん。渚に背中ドーンと押されて、ゴクッと喉ならしながら「し、失礼します……!」って頬にキスしようとしてズレる。耳にキス。一瞬だけ触れてすぐ離れて「も、もういいでしょう!」って真っ赤になってる。みんな怜らしいなぁってホッとしてる。渚はニヤニヤしてるけど好きな子がどうなっても最終的には僕のもの!って思ってるタイプかもしれない。吐息がかかって女の子もついドキッ。誘惑のキス。
5、鼻梁 (愛玩) もっかい遙のターン。スッと出てきたかと思えば迷いなく鼻先にキス。唇にするのかと思ってみんな一瞬息を飲む。女の子もびっくりしてつい赤面。近い距離でじっと見つめられて、遙?と聞き返しても無視して離れていく。真琴はソワソワ。渚は「はるちゃんやるね!」って盛り上がってるし怜は多分もうそろそろ限界。キスするときに少しだけ腕を引いて支える遙。女の子にしか分からない微妙な仕草にキュン。愛玩のキス。
6、頬 (親愛) 「何やってんだ」だるそうに宗介が登場。遙はムッ。渚が「今ね〜こうこうこうで〜」といきさつを説明するとへえ……と女の子をチラと見る。「お前にキスすればいいのか」っていつになく楽しそうな顔でニヤリ。こ、こわい。女の子の頬を片手で掴んだので、真琴が「や、山崎くん!?」って慌てるんだけど、そんなこともお構いなしに頬にキスする。これ見よがしに。4人に向かって俺のもんって顔する。他の誰にもない強引さにドキドキ!頬に親愛のキス。
7、唇 (愛情) 「おい宗介、何して……」「あっ凛ちゃーん!」「凜……」「凜まで……」と巻き込まれる凛。はあ?って顔してるのでまた渚が説明してあげると、宗介と同じようにへーってすんなり受け入れてしまう。女の子をちらっと見下ろしながら「……していいのかよ?本当に」ってちょっと照れくさそうに訝しむ。頷けば、「じゃあ、遠慮なく」じっと瞳を射抜かれた……と思ったら、唇に温かい感触。「「「「あーーっ!?!?」」」」「は!?」「凜そこまでしていいとは言ってない」「な、なんでそう躊躇いないんだよ!?」「凜ちゃんのバカぁ!」「凜さん!見損ないました!」「凜……お前やるな」「はぁ?訳わかんねえ!」大ヒンシュク。美味しいとこどりの凜ちゃんから唇にキス。
8、喉 (欲求) やりきれないまま真琴のターン。ったく、凛の奴……!ってモヤモヤ考えちゃって、俺だって唇に……って思うけどこの流れじゃさすがに出来ない。じゃあせめて……と顎の下あたり、喉元に噛みつくようにキスする。これで少しは俺のことも意識してくれる?って目でちらっと見て、悶々とする。悔しさと焦れったさでたまらない真琴。渚はぼそっと「まこちゃんは大人だなあ」ってため息つく。隠し切れない欲求のキス。
9、首筋 (執着) 「凜ちゃんずるいなあ」って甘えるように抱き付く渚。僕だってーって思うけどやっぱり行動には移せない。「じゃあここね」って女の子の反応を見ながら首筋にちゅう。そのままの距離でぼそっと「……もしかして首、弱い?」って女の子にしか聞こえない声で呟く。赤くなったのを見てふふって笑う。キスするときに背中に腕回したり、ちょっとした仕草が意外と男らしくてキュン。何があってもやっぱりちゃんは僕の。って思ってる。執着のキス!
10、背中 (確認) 狼狽えたまま怜ちゃんのターン。どうしよう……って散々迷って、まっすぐ顔見るのは恥ずかしいから後ろに回って、「すいません」って言いながらうなじにキス。後ろ髪を手でどけて、こっちのほうがずっとやらしいってことに気づいてない。遙はなんかソワソワ。真琴は「(怜もなかなかやるなぁ)」ってハラハラしてる。ぱって離れるんだけど名残惜しさを感じてぼーっとしちゃう怜ちゃん。やっぱり僕は貴女のことが……と確認したキス。
11、胸 (所有) 女の子をぐいっと抱き寄せて、大人っぽく笑う宗介。「そもそも何してんだよ、おまえ」じっと目を捕えながらじりじり迫って、のけ反る女の子の鎖骨に唇を寄せる。そのまま唇をくっつけたまま胸元までキスして、びくっと反応する女の子を見てみんな固まる。えっ。なにこれ。えろ!さすがの遙も眉根寄せてイラッ。真琴も「(やめとけばよかった)」って後悔してる。なんか恥ずかしくなっちゃうのが凜と怜。渚は「山崎君かっこいー」ってなってる。やっぱり俺の物オーラの所有のキス。
12、腕 (恋慕) 「俺のこと言えねーだろ、宗介」ってため息つきながら女の子の腕を引っ張る凛。複雑な想い抱えながらも、どこにキスしようか散々迷って、掴み上げた腕の内側にそっとキスする。横顔がきれいで思わずきゅんとする女の子。「(柔らけ……)」と思って少し恥ずかしくなる凛。キスしてから目が合って、すぐぱって離される。怜ちゃんが拗ねながら「僕たち蚊帳の外って感じがします」と項垂れる。岩鳶勢負けてる!と無駄に競争心煽られる。凜ちゃんの恋慕するキス!
13、手首 (欲望) 凛が掴んでたとこと同じとこを引っ張って、額がくっつきそうなくらい近づいてため息をつく遙。「……どうしたらいいのか、分からない」何のことだろう?と思っていると、掴まれた手首の内側にそっと噛みつかれる。ちらっと目線を送ってきたかと思えば、もう一度優しくキス。征服するような瞳にドキリとする。みんなに良いようにされてるのを見てられなくなってきた遙。目で何か伝えてるって真琴は気づいてるから、真琴まで切羽詰まってくる。手首に欲望のキス。
14、手の甲 (敬愛) 俺の番か……って迷いながら女の子の手を取る真琴。「ごめんね」を怖がらせたくないから。と王子様のように手の甲にチュッとキスする。へへって微笑む姿とマッチしすぎて周りはずるいなあって焦れる。ロマンチックな雰囲気に女の子がときめいてるのに気づいて、凛は「真琴のやつ、分かってやってんのか」って思わず笑う。自分のポジション知り尽くしてる真琴。控えめだけど抜かりない。甘く優しい敬愛のキス!
15、掌 (懇願) 「みんなずるいよーっ」て唇尖らせながら女の子に飛びつく。じりじり見つめて、いつになく男の子っぽい顔するずるい渚。ぐっと顔を近づけて、思わず渚の頬に触れた女の子の手をつかまえて、ぱくっと噛みつくように手のひらにキスする。わざとリップ音立てる。何度も唇を押しつけて、「ん」って声が漏れて思わずたじろぐ女の子。やらしい。ぼそり切ない声で、「僕にもちょうだい?」って独り言言っちゃう。懇願するキス。
16、指先 (賞賛) 僕はもうこの辺で……って辞退したいけど、他の人たちに好き勝手されてるのを見ているだけっていうのも癪な怜ちゃん。控えめに手を取って、切なげに見下ろして「……貴女も少しは、嫌がってください」って拗ねる。指先に軽くキスをして、目を閉じて想いを込めるようにもっかいキスする。本当はこれだけじゃすまないって思ってる。渚がからかうように「怜ちゃんってば紳士だねえ」なんて笑うから恥ずかしくなる怜ちゃん。指先に賞賛のキス。
17、腹 (回帰) 「どこにキスしてもいいんだろ?」え、と思った瞬間には押し倒されてる。みんな「は!?」と臨戦態勢。何やってんのこの人?みたいな顔してるうちに、ぺろっと服めくっておなかにキスしてる。は!?脇腹さわさわしてくすぐって遊んで、さてと振り返ると「おい山崎」「山崎君、誰もそこまでしていって言ってないよね?」「山崎君すっごーい」「どうしたらいいのか僕にはもう」「おい宗介」総攻撃に遭っても、ふっと笑って余裕でかわしちゃうのが宗介。おなかにキス。
18、腰 (束縛) 立ち上がれないでいる女の子を覗き込んで、「おい、」とお怒りムード。「お前ちょっとは抵抗しろよ」と言いつつ、だって……と赤面する女の子を見下ろして理性飛ぶ。ちくしょう……と悔しくなって悶々。我慢できなくて触れて、逃げようとする女の子の腰を撫でながらキス。えろい。なんか良い雰囲気になってるのをイライラして見てる遙。引き離そうか迷って頭抱える真琴。唇くっつけながら「……お前のせいだ」って呟いたのを女の子だけ聞いてる。腰に束縛のキス!
19、腿 (支配) 鮫柄ふたりに良いようにされてるのに我慢ならない遙。怒ってるのが目で分かる。膝を割って押し倒しながらじろりと見下ろす。不機嫌そうに膝の内側にキスして、女の子の反応を見る。遙……って呼ばれるとグッと来て、モヤモヤ思いながら膝の裏を押し上げて、恥ずかしがる顔を見ながら唇を押し当てる。予想外の行動に真琴が「!?」渚はバタバタしながら「はるちゃんまで〜」って嘆いてる。誰も気にしない遙。腿へ支配のキス!
20、脛 (服従) みんな勝手なことばっかりして……と悶々としてるのを必死に押し隠して、ごめんねって謝りつつも止められない。遙と同じように膝にキスして、足首を持ち上げて脛に小さく口づける。女の子の恥ずかしがってる様子を見てドキドキしちゃう。「(落ち着け俺……)」と思いながらため息。頬が熱い。半泣きで真琴……って言われると理性限界。「ごめん!」と叫んでばっと離れる。膝ついて倒れこんで「俺……やっぱり駄目だ……!」って真っ赤になって思い詰めるのが真琴。服従のキス。
21、足の甲 (隷属) 「なーんか悔しいけど、ちゃん可愛いからいっか」って楽しそうに脚に触れて、くいっと持ち上げた足の甲にちゅっとキスをする渚。最後まで楽しんでるのは渚でした。びくっと震える女の子を見下ろして、「なーに?物足りなかったあ?」って意地悪くニヤニヤする。鮫柄勢は渚というダークホースの存在に恐れを抱く。「あいつ……すげーな」「渚のやつ……」ちゃんは僕の物!ついに隠し切れず、可愛いばっかりじゃいられなくなる渚。足の甲へのキス。
22、爪先 (崇拝) これで最後!となってほっと一息つく怜ちゃん。もう誰も貴女に触れないんですよね?嫉妬と安心との入り混じる複雑な感情を持て余す。座り込んだままの女の子に手を伸ばして、その手を取って、爪先にちゅっとキスをする。「……これが最後のキスです」あれ、少し名残惜しい。なぜだろう……。見つめ合っていると視線を感じて、振り返ると遙。「もう終わりだな」目が怖い。「、怖かったよね、ごめんね」手を差し伸べてくれる真琴。「僕はすっご〜く楽しかったよ!」るんるんの渚。「これで終わりか?」挑戦的な視線をぶつける宗介。「ったく。行くぞ、ほら」反対側の手をぐいっと引いて立ち上がらせてくれる凛。
「続きはあとで」……とこっそり、囁いた彼は?
強引に奪われそうです
凛&百太郎の場合 「さん俺、もう我慢できない」誰もいない鮫柄のプールサイド、凛に会うために忍び込んだ部室で百太郎に出会う。押し倒された床は冷たくて、プールから上がったばかりの百太郎から水がぽたり滴ってくる。冷たいのに熱い頬。無理やり重ねられた唇。百太郎君……、と押し返そうとしても、首筋や鎖骨にキスが落ちてくる。あ、と思わず声を漏らした瞬間。「……何やってんだよ」部室のドアが開いて、凛がこちらに近づいてくる。肌蹴ているのを隠そうとするけれど、百太郎はその手を捕まえて見せつけるように凜を睨む。「見てわかんないっすか? 俺とさん、今イイとこなんすよ」生意気なそれにイラ、と嫉妬をにじませる凛。近づいてしゃがみこんだ凛は、女の子のあごを捕まえて自分のほうに向ける。「……へえ、お前、俺よりこいつのほうが良いのかよ?」自信たっぷりな笑みと、さっきとは違う表情になる女の子を見て百太郎は焦れる。「こいつに教えてやれよ……俺とする方が、気持ちいいです、って」女の子を身体ごと抱きあげ、百太郎に見せつけるように深くキスをする凛。俺のほうがもっとさんのこと、好きなのに。悔しくてその手を引く。「俺にもちょうだい」凜先輩には渡せない。「……誰が渡すかよ」抱きしめたまま絶対に離すものか、と腕に力を込める凛。真っ向から勝負を挑む。女の子のためなら敵にだってぶつかってく、攻撃的なふたり。
怜&渚の場合 部室で怜と女の子が話しているのを見つけた渚。ふたりのただならぬ雰囲気にざわりと胸騒ぎがする。覗けば怜が女の子の手を取って、その距離をどんどん縮めていって……。耐えきれなくなった渚はためらわず、バンと扉を開けて入っていく。「な、渚君!?」「ねえ怜ちゃん」つかつかと歩み寄れば二人がぎくりとする。へえ、僕に見つかって、そんな顔するんだ?湧き上がってくるのは嫉妬か怒りか、渚はおもむろに女の子を抱き寄せる。「ちゃんは僕のだよ」いくら怜ちゃんでも分けてあげない。ぎゅう、と抱きしめると女の子が戸惑っているのが分かる。眼鏡を押し上げた怜は、少し戸惑いながらも反論する。「……彼女が渚君の物だ、と言う確証はありません」僕にも彼女を求める権利があります、と。どっちも引く様子はない。「じゃあちゃんに決めてもらおっか?」じっと女の子を覗きこむ渚の目はいつになく冷たくて強引で……。「ねえ、僕にキスしてよ。ちゃん」怜にちらりと牽制する視線を送りながら、女の子に頬を寄せて甘える仕草を見せる。本当は君が、押せば断れない子だって分かってるんだ。怜ちゃんの前で僕にキス、してよ?女の子が怜に助けを求める瞳を送ったのも、見逃してない。二人の仲を断ち切ってやりたい。独占欲を持て余す渚と、強引になり切れない怜。
真琴&宗介の場合 「そろそろ決めてくれてもいいんじゃない?」視界には真琴と天井。足を割って、ぐっと体重がかけられる。真琴はにこにこ笑ってるけど、なんだか怖い。何のこと……とついはぐらかせば、ゆらり冷たい瞳に見下ろされる。「酷いなあ」捕まえられた手首が痛い。怯んだ拍子に、唇にキスが落ちてくる。「俺はもう……待てないよ」耳元に囁かれた言葉にぞくり――鳥肌が立った瞬間。「なんだよ。二人でお楽しみか」ドアのところに立っているのは宗介。はっとして身体を起こそうとするけれど、真琴に牽制される。「そうだよ。……だから君は、身を引いてくれないかな」真琴はいつもと変わらない様子。それなのになんだか……怖い。近づいてきた宗介は真琴の隣で見下ろしてくる。不敵で読めない表情、だけど少し怒ってる?女の子の頬をするりと撫でて、真琴を鋭く睨みつける。「それはこっちの台詞だろ」奪うように抱きあげて、ぐっと抱きしめる。だって……とぼそり呟けば、ふと笑った真琴が後ろから腰を撫でてくる。うなじに唇が触れて、身じろぐたびに吐息がかかって……。「は俺のでしょ」思わず赤くなったのを宗介は不機嫌そうに見下ろす。額にキスをして、真琴から遠ざけるように抱きしめる。「俺のもんだよ」ずっと心の支えだった幼馴染の真琴と、肝心な時に優しく攫ってくれる宗介。独占欲強いヤンデレ同士の泥沼。
遙&似鳥の場合 ぐぐ、と肩を捕まれて壁に追い込まれる。顔を上げればいつになく真剣な顔で、赤い頬した似鳥君がこちらを見ている。切ない目でじっと覗きこまれて、鼻先に触れる吐息がくすぐったい……。「先輩」こっちを見て、と甘く響く声。「先輩が……たとえ七瀬さんのことが好きでも、僕は……先輩のこと諦められないです」涙が溜まって溢れてしまいそうな似鳥君の瞳を見ていると、引きこまれてしまいそうになる。可愛さと力強さ。あと数センチで唇が触れてしまう、そんな瞬間。「」はっと跳ねるように見やれば、遙が立ってこちらを見ている。「七瀬さん……」似鳥君の手に力籠って少し、痛い。「を離せ」似鳥君の腕を振り払って、女の子を抱き寄せる遙。いつもと変わらないようで怒ってる?視線が鋭くて、似鳥君は少しだけ怯んでしまう。「に触れるな」「……でも僕は、先輩のことが」「駄目だ。は……俺のだから」「七瀬さんが決めることじゃないですっ」がしっと手を掴んで、潤む目で覗き込む。さんは僕のこと、どう思ってますか?七瀬さんの方がいいですか?似鳥君に気おされて頬を赤らめる女の子を見て、遙もじれったく思う。本当はそんな顔、誰にも見せたくないのに。言葉足りない遙と、言葉でしか伝えられない似鳥君。真っ向からぶつかる正反対なふたり。
みんな片想いです
真琴→女の子→遙 水みたいに掴みどころないんだ、ってもどかしそうに言うけど、その横顔はなんだか楽しそうだよ。はいつだって泳ぐ遙のことを見つめてる。ねえ真琴、片想いって辛いね、なんて頬杖つきながら言うけれど、目の前でそういう顔見せられる俺だって、本当は辛いんだよ。多分がはるを好きになるのより前から、俺はのことが好きだから。そうだねって言う俺は、ちゃんと優しく見えてるかな?「俺は泳ぎたいから」……の気持ちに、はるはきっと気づいているだろうから、それとなく聞いてみた。「水があればそれでいい」ふっと目を逸らして行ってしまった、その顔には、の気持ちに応える気はないってはっきり書いてあった。そっか。やっぱりはるは泳ぐことより、欲しいものなんて、ないんだね。俺はこんなに欲しいのに、ずるいなあ。それからしばらく経って、練習の前。プールサイドからはるとの声がした。不安で胸がちぎれそうになったけど、行くタイミングを図ってたら、聞き耳を立てるみたいになってしまった。が泣いていたから。こぼれる涙を覆って、はるがそれを拭ってやると、は嫌がるみたいに思い切り顔を背ける。「……真琴を好きになれ、」泣き続けるは、そんなこと出来ない、って言ってるみたいで。全部分かってしまった。はるがに冷たいのは、俺のためだってこと。誰も想いに応えられないってことに、気づいていたのだと。「……ずるいよ、はる……」そんな風に優しかったら、俺たちはどこへも行けないよ。
渚→女の子→怜 大会の応援もどうせ、僕のためじゃないんでしょ。なんて意地悪なことは言わないけど、分かってるよ。だってちゃん、ずっと怜ちゃんのことばっかり見てるんだもん。そんなの、すぐに分かるに決まってるよ、ちゃんのバカ。そんなに可愛い顔しちゃってさ。って僕がふてくされても、ちゃんが僕を見てくれるわけもないけれど。ねえちゃん、怜ちゃんって恋したことないんだってー、好きな子とか出来たことないんだってさ。あれ、どうしたの?がっかりした?なんてね。僕がからかって笑えば、ちゃんは赤くなって否定した。そんなことないって。僕っていつからこんなに、意地悪になっちゃったのかな。怜ちゃんは恋愛に興味ないんだって思って、諦めてくれないかなあ。練習の帰り、いつもみたいに怜ちゃんと電車で帰りながら、それとなく聞いてみる。「え……さんのこと、ですか?」うん。最近いっつも応援しに来てくれるからさ。誰かのこと気になってるんじゃないかなーって。「さあ……。考えたこともなかったです」……ああ、ほら、そういうの。怜ちゃん、分かりやすいんだよ。ちゃんに全然興味ないですって言ってるようなもんじゃん。それ、ちゃんの前で言ったら、僕怒るよ。ちゃんが怜ちゃんのこと好きでも、ちゃんのこと傷つけたら許さない。だって、ちゃんのこと笑顔にできるの、怜ちゃんだけなんだよ。それなのに。ずるい。むかつく。「……怜ちゃんになりたかった、なあ」なんて、しょうもない独り言。
宗介→女の子→凛 「いつも悪いな。応援しに来てくれて」ううん、とは嬉しそうに首を振る。俺がこっちに来る前から、きっと凜がこっちに戻ってきてから、ずっと。は凛の応援をしに行っているんだろう。当たり前みたいな二人の空気が妙に気に障った。久しぶりに会ったときも思ったけど、は昔から少しも変わらない。少しは大人っぽくなったけど、小学校から、中学に上がってもずっと、は凜のことが好きだったのだ。俺はずっとそういうを見てきた。東京でいくら彼女を作っても、こっちに戻ってくるたびにのことを思い出すんだ。……会えばもう、どうにもならないって知ってたから。失ったものを補うためにこっちに来たのに、俺に突きつけられるのは、やっぱり喪失だけ。だからお前のことが、どうしようもなく気に障るんだよ。凜。が席を外してから、俺の機嫌に気づいていた凜は黙り込む。その気がねえなら、優しくするなよ。「が可哀想だ」……凜は優しいから、突き放すなんて出来ないんだろ。知ってるよ。困った顔してうつむく凛は、ああ、と小さく呟いた。「だよな」なんて生気のない、声で。突き放してそのまま、お前のことは好きじゃないって伝えてやれよ。はきっとボロボロに泣きじゃくって、立ち直れないくらい傷つくかもしれない。でもそうしないと、お前から離れられねえんだよ。はそのくらいお前のことが好きだから。「……最低だな」そうでもしないと、に触れられないと俺、が。
怜→女の子→真琴 誰にでも優しいなんて、ただのきれいごとだと思っていた。けれど真琴先輩は違う。皆に平等で、どこまでも大人で、残酷なまでに優しい。そんな真琴先輩だからこそ、さんは好きになったのだ、と思う。熱心に部活に取り組む姿にじっと見惚れて、いつも切ない顔ばかりしてる。叶わない恋でも彼女にとってはきっと幸せなのだ。傍にいられるだけでいい……なんて小説の中の主人公だけが言う言葉だとばかり思っていたのに。さんはそれでもいいから、真琴先輩の傍にいたいと言う。その横顔がどんなに可憐かなんて、僕の口からはとても語りつくせない。泣きそうになる。僕まで。この気持ちは、焦りに似ている。練習を覗きに来る女子は何人かいて、大体は真琴先輩のファンだったり、渚君のお友達だったりするけれど、さんは中でも特別だった。真琴先輩の幼馴染らしくって、他の子より少し気安そうに話していた。初めはただの幼馴染だと思っていたのに、彼らはとても歪な形をしていた。練習中に此方を見るさんの瞳はいつも寂しそうだった。いつも。僕はさんのことがどんどん気になっていて、その寂しい瞳に囚われてしまっていた。なんて歪な僕たちだろう。僕を見るその表情は、いつだって明るく朗らかなのに、真琴先輩を見る瞳だけが、あんなにも。「……寂しそうだ」呟いた僕の声すら、真琴先輩は聞こえないふりをして。
凛→女の子→渚 どうしても手に入らないから、努力をして近づこうとするんだ。はるに最初に出会ったときも同じことを思った。俺は欲しいものが多すぎるのかな。つい最近も似たようなことを思ったんだ。手を伸ばしても得られなくて、悔しくて苦しくて、たまらないって。いつか、いつかと先延ばしにしていたことが、ついに弾けて終わってしまったような、そんな気がした。久しぶりに会ったとき、二人の距離の近さに驚かされた。と渚。仲良さそうに笑いあって、二人だけの空気があって。人懐っこい性格した渚だからこそだろうって思ってた。けど、どうやら違うみたいだ。俺と話していても、の心に別の誰かの存在があることに気づいてしまった。渚は無邪気で無鉄砲で、幼くて明るいところとか、俺が到底持ってないようなもんばっかり持ってて。欲しいものに手を伸ばせる素直さが、を惹き寄せたんだろうか。「……そんな顔しないでよ。凜ちゃん」渚は勘が良いから、俺の心もとっくに見透かしてるんだと思う。そんな申し訳なさそうな顔、すんなよ。余計に俺が惨めになっちまう。「分かってるよ。でも僕じゃ、無理なんだ」だから凜ちゃん。奪ってあげてよ、ちゃんのこと。俺よりもよっぽど、辛そうな顔で渚は言う。馬鹿にしているのでも、憐れんでいるのでもなく、ただ辛いから、どうにかしてくれなんて、そんな無茶なことを。
遙→女の子→宗介 昔のまま変わらずに在ったものが、少しずつ無くなっていく。大会の日、は階段で転んで、ちょうど居合わせた誰かに助けてもらったと言っていた。膝に大きな青痣を作って、怪我に絆創膏を貼って。愛おしそうにその傷を撫でていた。あの日、に手を差し伸べたのは、山崎だった。偶然居合わせた凜のチームメイト。はそれを偶然にしたくないって、大事に扱っている。事あるごとに鮫柄に行っているし、大会で山崎を見つけるたびに特別な視線で見つめている。話している二人を見ると、無性にいらいらする。俺を敵視する山崎も、俺のことをこれっぽっちも見ていないのことも。「俺のせいにするなよ」どこかいらついたその声は、俺に背を向けたままぶつけられる。水泳に妙な感情を持ち込んだりはしない。けど、水を受け入れるこの心のどこかに、それは存在しているから。「……お前には関係ない」出まかせのような言葉だと、自分でも思った。無関係にするのは無理だ。あいつを、を、大事にできないなら、中途半端に優しくするのは止めろ。好きになるのは、お前の勝手かもしれない。「あいつを、……傷つけるなら、許さない」ああ、泣きそうだ、と思った。水のように溢れていく思いを、俺はただ受け入れることしかできないから。
似鳥くんの年の離れた姉になりたい妄想 その2
・新学期、2年生になって変わったことない?と連絡してみると、「うん……まだ特にないよ。でも僕、頑張ろうって思ってるんだ」なにを?って聞いても「色々だよ!じゃあ、またね姉さんっ」て電話を切られてしまう。ちょっとずつ姉離れ?そう思えば寂しいけれど、頑張る愛ちゃんを応援することにする。数日後、お菓子を焼いて差し入れに行くと「もうっ!姉さん、来るときは言ってよぉ!」と肩を掴んであわててプールの外へ連れて行かれる。愛ちゃん、なんだか力もついてたくましくなったかな……?だってこの前、電話切ったじゃない!と言い返せば「うぅ……」と項垂れる。お姉ちゃんが来てくれて嬉しいけど、気持ち複雑。年頃の男の子な似鳥くん。
・「あっれーー似鳥先輩!?誰と話して――」後ろからぴょーんと駆け寄ってきた百太郎が、似鳥くんごしにお姉ちゃんを見て絶句。「え!?似鳥先輩女バージョン!?」「や、やめてよぉ百くん!姉さんだよ!」ぐいぐい身を乗り出して来る百太郎を一生懸命押さえながらお姉ちゃんを庇う。そうだった、百くんは御子柴部長の弟なんだった……!と思い出す。姉さんにちょっかい出されまいかとヒヤヒヤ。「お姉さん初めまして、俺、今似鳥先輩と同室の百太郎って言います!御子柴百太郎!好きなことわざは」「あーもうっ、いいから!百くん、練習行くよ!!」じゃあね、姉さん!と百太郎を奥へ押し込みながらあわてて追い払う。でも、ふと思い出して、振り返って「お菓子ありがとうっ!」って叫ぶ優しい子。似鳥くん。
・練習中も構って構ってうるさい百太郎。「似鳥先輩とそっくりなのに、可愛いっすねえ!お姉さん!」「ど、どういうことそれ?」「羨ましいってことっすよぉ〜〜!名前は?なんて言うんすか?」案の定食いつきまくりの反応で似鳥くんうんざり。そんな所に現れてしまう凛と宗介。「何騒いでんだ」と一蹴するけど百太郎の興奮は止まない。「今、似鳥先輩のお姉さんの話してたんすよ!」「え……来てたのか?」へえ、と意味深な反応をする凛を見て勝手にショック受ける似鳥くん。凜先輩、やっぱり姉さんのこと……!でも凜先輩なら僕はっ!!「姉いるのか」「は、はいっ」「年は結構離れてるよな。お前の姉ちゃん」「へえ〜〜!大人のお姉さんかあ(はぁと)」やめてよ百くん〜〜!と本気で嫌がる似鳥くん。男子校では仕方ないです。
・大会の日、いそいそと準備をして観に行くと、頑張ろうと意気込む似鳥くんが見れてその成長に感動。離れたところに立っていると凛が声をかけてくれる。「こっちで観たらどうっすか」いいの?「あいつ喜びますよ」ほのぼの話しているのを後ろから見てしまった宗介。「(凛が女といる……)」彼女?にしては大人っぽいような……。宗介があんまりじっと見てるから、隣にいた似鳥くんが「宗介先輩?どうしたんですか?」と同じ方向を見て、「ね、姉さん!?」嬉しさと複雑さが入り混じった悲鳴をあげる。「あれがお前の姉か」「は、はい!何で凜先輩と……!」「仲好さそうだな」「〜〜!!」似鳥くんのシスコンを見抜いた宗介がからかう。
・そんなときに合流。あっ愛ちゃん、頑張ってるね。「姉さん!」鮫柄の近くにいたら誰かに声かけられるよ〜って心配してるけど、口に出せない似鳥くん。もごもご。ここからちゃんと見てるからねって笑いかけると、嬉しさのほうが勝って「うんっ」てデレデレしちゃう。可愛い似鳥くん。似鳥くんのシスコンを見抜いている宗介は、似鳥くんの心配も見越して牽制をかねてずっとお姉ちゃんの傍にいてくれる。山崎君は泳がないの?と聞くと「はい、自分は……」と控えめに返されるだけ。愛ちゃんすごい!松岡くんもすごい!って興奮しているお姉さんを見て「(この人、似鳥にそっくりだな……)」似すぎだろ、と思ってめっちゃ笑い堪えてる。どう考えても面白がってる宗介。
・「あっ!似鳥先輩のお姉さん!?」ダッシュしてくる百太郎。「俺ですっ百太郎です!覚えてますか!?」うん、覚えてるよ、愛ちゃんと同室の……「そうっす〜〜!嬉しいっ!!俺、このあとバック出るんです!見ててくださいねっ」一人でキャンキャン騒いでる百太郎、可愛いなあと思いながらがんばってね〜と手を振る。のちのち「似鳥先輩のお姉さん、可愛かったなあ……!俺忘れられないっす!」って言ってるのを似鳥くんは「もう、止めてよ、姉さんのことは忘れて!」と嫌がって、宗介は「(そっくりだったな……)」って姿重ね合わせて内心笑って、凛は素知らぬ顔して「(たしかにさん可愛いよな)」ってこっそり思ってる。そんな鮫柄の日常のワンシーン。
一緒に料理してみました
遙の場合 遙のだいすきなサバの味噌煮!一緒に作ろうとするも、てきぱき作業を進めてしまうのでただ手伝うこと死か出来ない。挙句「座ってろ」とか言われかねないので、一緒に作りたいんだけど……とはっきり意思表明してようやく「はこれをやってくれ」って仕事分けてくれる。出来る主夫。手際悪くても何も言わない。「(危なっかしい……)」と思いつつ、手が汚れたら何も言わずに布巾くれるし、包丁でうっかり傷つけたときもハッとして慌てて覗き込んでくる。「だ、大丈夫か」やっぱり座ってろ……って言おうとして飲みこむ。俺も、一緒に作りたい……かも。優しい遙。
真琴の場合 真琴のだいすきなカレー!簡単だしいけるよね!と思って始めるも、真琴の不器用さにだいぶ手を焼く。「お、俺も頑張るよっ」て包丁持つんだけどじゃがいもの皮剥くのも、にんじん切るのも恐る恐るで、一生懸命なのが顔から伝わってくる。見ててハラハラする。「上手くできない……」ってショボンとしてる真琴に、包丁貸して?これはね、と手取り足取り教えてあげると、家庭的な一面にキュンとする単純な男子まこちゃん。カレー煮込みながらうしろからぎゅーってして、「ふたりで作ったから絶対美味しいよ」ってバカップル代表みたいなことを口走っちゃう、料理下手な真琴。
渚の場合 渚のだいすきなショートケーキ!大変だけど頑張ってみよ?と渚に乗せられて作り始める。まず突拍子もない材料を入れようとする渚を止めることから始まる。変なもの入れないでね!と念を押すと「分かってるよー!あ、江ちゃんからもらったプロテインは……」だめ!絶対!!「ちぇー」可愛く唇尖らせるけど結構本気だったりする。味覚音痴かも。ホイップの泡立てに一役買う男らしい一面を見るのもいいし、1回スポンジを焦がして落ち込んでると「もっかい挑戦してみよ?」って頭撫でてくれる包容力を感じるのもいいし、苺をつまみ食いしてるとキスしてきて「甘いね」っていたずらに笑う小悪魔っぷりに振り回されるのもいい。楽しむのが重要!な渚。
凛の場合 凛のだいすきな辛い物!キムチ!料理ってほどじゃないけど、キムチ鍋でもしようか。ということで一緒に準備。器用な凜ちゃんは手際もよくテキパキと材料を切って、コンロを準備して器や箸を出して……とやってしまう。良い主夫。男子寮で培った自炊能力(男の料理)。野菜を切ってると後ろから覗き込んできて、「へー、そうやればいいのか」って学んで吸収したり。好きな食べ物だからちょっとしたこだわりがあったりして、「こうすると旨いんだぜ」って無邪気に笑ったりする凜ちゃんが見れる。ふたりで鍋つついてまったりするのもいいよね、凜ちゃん。
怜の場合 怜のだいすきなお寿司!……お寿司!?無理なので諦めて和食でも作ろう!てことでごはん炊いてお味噌汁作って魚焼いて卵焼き焼いてサラダでも作る。こういうごく普通の朝食を一緒に食べるという行為自体に大きな意味がある、と噛みしめるピュア。料理はお手の物なので、優しく女の子のサポートをしてあげる良い先生タイプ。危なっかしい手つきに不安を覚えるけれど、できたときには「良い調子ですよ、さん!」って一緒に喜んでくれる。良い子。手取り足取り指導してくれる。一生懸命頑張ってる様子を見て「(可愛いなあ……)」って思うパーフェクト主夫な怜ちゃん。
同棲してみました
遙の場合 自由気ままな時間軸で生活している遙。基本的には早起きして水風呂、朝ごはん作って準備して学校。帰って来るとごはん作ってお風呂。睡眠。やることは基本少ない。一人暮らし歴が長いので身の回りの整理整頓も得意。というか物が基本的に少ない。彼女が片付け下手でも特に何も口出ししない。そのまま。邪魔だなと思ったら勝手にぽいぽい片付ける。起きたままのベッドとか脱ぎ捨てたままの寝間着とかを、気づいたときに片付けてくれてて、ゴメン……ってなるんだけど遙は何も気にしてない「落ちてたから片付けた」。自分のやりたいようにやっているけど、実は無意識に人の世話を焼いている。「もう寝るぞ」放っておくと勝手に寝ようとするので、待ってよ〜と追いかける。そのうちそれが日課になって、「寝るぞ」早くしろ、って急かしながらずっと待っててくれるようになる。やることがあるから先に寝ててーと言うと「……分かった」ちょっと不満そう。でもすやすや快眠してる。朝は寝起きもいいのでスッと起きて「おい、起きろ……」って揺り起こしてくれる。起きないと放っておく。ひどいよ〜と追いかけても「お前が起きなかったんだろ」と突っぱねる。でもついでに朝ごはん用意しといてくれる主夫っぷり。「今日、遅いから」と言って先に出て行く遙を見送って、ちょっと寂しいなあと思っていると「……ちゃんと帰ってくる」って申し訳なさそうにフォロー入れてくれる。優しく笑って「行ってきます」帰り、切れてた洗剤とサランラップ買ってくる。そんなきめの細かいはるちゃんと同棲。
真琴の場合 人の世話焼くのが得意な真琴は、何でもやってあげたい尽くしたがりタイプ。料理は苦手だけど掃除なら頑張るよ!という分業体制。まず朝は起きたほうがもう片方を起こす。重い身体を起こしながら「、朝だよ、起きてー……」と眠そうに起こしてくれる。朝ごはんは時間があるときにちゃんと作ってあげると喜ぶ。お弁当を持たせてあげるとすっごく喜ぶ。「行ってきます」って毎日手を振って出て行く。たまにキスをねだる可愛い真琴「行ってきますのチューしていい?」。学校行ってバイト行って帰ってきて、ごはん食べてちょっと勉強する。頑張ってる真琴にコーヒー淹れてあげると喜ぶ。「疲れたあ」って眼鏡取って目をこする真琴をよしよししてあげると「ありがと」ってはにかむ。彼女がレポートやっているときは「はい、疲れたときには甘いものだよ」ってチョコとかホットココアとか差し入れしてくれる。肩凝ってる?マッサージしてあげよっか?って構うのが真琴の幸せ。もっと甘えて?もっと構って?飲み会で帰りが遅い日はしゅんとして待っててくれる。「もー飲みすぎだよ」と言いながら世話焼いてくれるし、「へえ、そんなに楽しかったんだ?」って嫉妬してお怒りモードになったり。自分が飲んで帰ってくる日はちょっと酔っぱらって「、ただいま。早く会いたかった」って帰宅直後かららぶらぶちゅっちゅ。そんなに几帳面じゃないのでベッドがぐちゃぐちゃでもあんまり気にしない。でも落ちてる服は片付けてくれるし、下着も含めて洗濯もしてくれる。スキンシップ重視なまこちゃんと同棲。
渚の場合 末っ子な渚ちゃんは女性の生態を知っているのであまりギャップなく同棲を始めそうです。ただ疲れててそっけなくしてると「冷たいよ〜なんでえ〜」ってぶーぶー言ってぐりぐりしてくるくらい。料理出来ない、掃除めんどくさい、何にもやりたくない困ったちゃんなんですが、最初にルールを決めておけば習慣化していきます。朝は得意だから起こしてくれるし(そのあと二度寝して「朝ごはん出来たら起こして〜」とか言ってキレさせる)、洗濯物畳むのは良い匂いがするから好き。お風呂も好きだから掃除するし、一緒にやろーと誘えば茶碗洗いもする。一緒に楽しくやれるなら快く請け負ってくれる渚。「今日遅いからね〜」だけ言って遊んで帰ってくるのもざらだし、彼女が飲み会だと「寂しかったよぉ!」って何時でも出迎えてくれる優しさも。女の子が旅行で数日開けたりすると部屋がカオスな汚さに。脱ぎ捨てたものはカゴにいれて、と何度注意してもできない。「えへへ、つい」で誤魔化す。ベッドも机周りもぐちゃぐちゃ。一回ブチ切れるとしばらくの間は徹底して綺麗にしてくれる。基本的に何しても怒らないし、寂しくて拗ねるだけで、実は誰よりも寛容かもしれない。先に寝るときも「僕寝ちゃうけど、早く来てよ?」って甘えるし、後に寝るときは「すぐ行くー!」って我慢できなくてやること放り投げてベッドにダイブしてくる。「ちゃんと一緒に寝たいからいいのー」ってぎゅう。甘えん坊で甘やかしたがりで、可愛い彼氏とかっこいい彼氏どっちにもなってくれる。オールマイティな渚と同棲。
凛の場合 面倒見いい長男、几帳面、しっかり者な凛ちゃんは部屋も綺麗だしお風呂もベッドも常に綺麗に保っているはずです。毎週土曜日は朝からまず掃除。レポート溜まってる試験期間中だけ疎かになります。料理も出来なくないけど彼女に任せることが多い。朝早起きして走ってきて、ごはん食べて学校、練習、たまにバイト。家帰ってきても筋トレ。暇な時にDVD見たり撮り溜めたバラエティ見たり。疲れてるときは珍しくソファで寝落ちしたり、脱いだものそのままにベッド飛び込んだりする。爆睡して次の日のお昼頃起き上がって「わり……」って眠そうにしてるので、洗濯も掃除も終わらせておいてあげると喜ぶ(たまに見せる甘え)。分業制しっかりするタイプなので怠けてると「おい、洗濯しとけって言ったろ」「掃除機かけとけ!」ってぷりぷり怒りつつも、ちゃんとやっておくと「ありがとな」って微笑んでくれるのでやりたくなる。寝るのは遅め。撮った映像見て研究したり勉強したり。先に寝るよーと言うと「おう」だけ言って、朝起きたら隣で寝てる。彼女のほうが遅く寝るときも、朝起きたら抱きしめられてたりする。寂しがり屋。家でもそんなにイチャイチャしないけど、テレビ見るとき大体くっついてるし、ふとした時にハグしたりキスしたりいちいち外国ナイズされてる。世話焼きおかんな一面と、頼りがいのある男前彼氏な一面とをうまく使いこなす。なんだかんだ甘やかしてくれる凛ちゃんと同棲。
怜の場合 整理整頓が得意で几帳面な怜ちゃんとの同棲はちょっと大変かもしれません。大雑把な彼女を「美しくない!!」って絶望するかもしれないし、怠けてごろごろしてると「ちゃんと!掃除!しましょう!」って青筋立てて怒ってきます。脱いだ服を転がしておくと最初は照れて指摘するだけだった怜ちゃんも、しだいに「まったくしょうがない……」と拾って洗濯機回して干してくれるようになるし、中途半端に着替えたままうろうろしてると最初は照れて真っ赤になってた怜ちゃんも、「タイツはあっちに干してありますよ」「あのシャツ、アイロンかけておきましたから」と顔色変えず言ってくれるようになる。料理下手でも一緒に作るうちに上達してきた彼女を見てほっこりしたり、進んでお風呂掃除したり掃除機かけたりしてくれる彼女を見ると「成長しましたね……」ってじーんとする。姑みたい。早起きもまあ出来るので朝は眠そうに起こしてくれる。寝ぼけながら行動する怜ちゃんは眼鏡を探したり小指を角にぶつけたり大忙し。朝ごはん食べて、学校行って部活行って塾講師のバイトして、帰ってきて勉強する。基本日付変わる前に寝るので彼女のほうが遅いことが多い。「先に寝ますよ」ってパジャマ着てベッド入る怜ちゃん。たまにレポートや勉強で遅くなるときは「先に寝ててください」って微笑む。飲み会があっても怜ちゃんはしゃんとして帰ってきて、寝てる彼女を起こさないように静かに隣に寝る。彼女が飲み会で遅いと、鍵の開く音で目が覚めて、「おかえりなさい……」って眠そうに迎えてくれる優しい彼氏。絶対いい主夫になる怜ちゃんとほのぼの同棲。
宗介の場合 面倒見いいけど基本的に大雑把な宗介。炊事洗濯は苦手。朝起きるのもそんなに得意じゃない。寝起き悪い。朝だよーって起こしても起き上がるのに2,30分かかる。起きてからの準備が早いので問題なし。飲み会の次の日の朝にぼーっと「の作る朝食が一番旨い」とか言って無意識に彼女を喜ばせる天然。料理は彼女任せ。お腹空いたら自炊するくらい。洗い物担当。掃除苦手だからうるさく言わないけど、時間のない朝に服を選んで脱ぎ捨ててったあとは、ちゃんとワンピースとかブラウスだとかをハンガーにかけておいてくれる。優しい。学校行ってリハビリかバイトの日々。家では筋トレとリハビリと勉強。テレビ見てておもむろに「犬欲しいな」とか言い出す。宗介は褒めてもそんなに喜ぶタイプじゃないので放っておいて好きなことやらせてあげるのが一番良いかもしれない。座ってネットしてたら後ろからがばーっと抱きしめられて!?ってなってると「レポート終わった」って嬉しそうにゴロゴロする宗介。今アマゾン見てるからーと邪険にしても「んー」無視。離してくれない。気まぐれにこういう風に甘えるから困る。寝る時間は遅めだけど、寝るよーと誘ったら「早いな」と言いつつ添い寝してくれる。たぶんそのあともっかい起きてる。彼女のほうが寝るのが遅いときはちょっと寂しそう。課題終わらせたいから、と言うと「ん。頑張れよ」と軽く言うだけで就寝。ベッドに行くと薄っすら起きてがばっと抱きしめてくれる。デレ。分業して洗濯当番にするとそのうち柔軟剤とかに凝り始めるし、掃除担当にすると便利グッツ買って帰ってくる。いい旦那さんになりそうな宗介と同棲。
一人暮らしで風邪引いたみたいです
遙の場合 何か具合悪いな……っていう状態で放置するので、だいぶ悪化してから発覚。命からがら電話がかかってきて「……」って呟いて切れる。何事かと慌てて部屋に向かうと、整頓された部屋のベッドで遙が寝込んでいる。風邪?熱は?薬は?と聞くと「風邪」「7度8分」「飲んだ」と淡々と返ってくる。真っ赤な顔して「洗濯物が……」と起き上がろうとするので必死に止める。わたしがやっとくよ!!風邪引いてもいつも通り過ごそうとするので止めるのが大変。「練習」しばらくお休み!「授業」友達に出席頼んで!「水風呂……」バカ!なんとかご飯食べさせて寝かしつけると、ベッドから伸びてきた手に袖を掴まれて「悪い……」ってうわ言みたいに呟いたり。普段自分のことは淡々とこなせる遙だからこそ、風邪引いて無気力になった状態の無防備さがヤバイ。力抜けてて服脱ぐのにもモタモタしてて、手伝ってあげると「ん……」と子供みたいな反応したり。可愛い。3日寝込んで完全回復。パッと起き上がって通常運転に戻る。たまに高熱を出して一瞬寝込むタイプ。
真琴の場合 滅多に風邪引かない丈夫な子。ちょっと熱っぽいかも、頭痛するかも……って思っても一晩寝れば大体なんとかなる。たまに熱出しても体力あるので全然動ける。でも彼女が面倒見に来てくれるとなると途端に甘える。だるくてぼーっとしながら「(が看病しに来てくれるなんて嬉しいなあ)」って思ってニヤニヤしてる。ちゃんと寝てなよ、と怒られても「はーい」ニコニコ。ベッドに近づいてきた女の子の腕を引いて「ありがと」おでこにチュ。えへへって嬉しそうに笑う甘えん坊。眼鏡にスウェット姿で珍しい感じ。風邪にかこつけて「おなかすいたなあ」「ココア飲みたいなあ」「寂しいなあ」「ねえ、こっち来て?」って甘え倒す。いいから寝てて、と突き放しても「俺、風邪引いてるのに……」ってしゅんとするから厄介。甘えてラブラブしておきながらも、自分のことは自分でやったりと肝心な所でしっかりしてて、女の子の手を煩わせない。治った日には「今度は俺が甘えさせてあげるね」と結局ラブラブ。したたかなタイプ。
渚の場合 ちょいちょい風邪引く。けど基本的に元気。マスクして学校通う。いつもより大人しくて見るからに具合悪そうなので風邪引いてるのすぐバレる。「風邪引いたかも」とSNSで呟いて、「ちゃんが看病しに来てくれないと僕寂しくて死んじゃうよぉ〜」って電話を寄越してくる。家入った途端ハグされる。具合悪いよーちゃん助けてーと泣き言。部屋がぐっちゃぐちゃに汚れてるので、渚は寝てて!とベッドに追いやって掃除から始める。食欲旺盛なのも変わらないので注文が多い。面倒くさい。我儘がすぎるので怒ると「風邪引いてるのに〜」って頭ぐりぐりしてくる厄介な甘えん坊。でもすぐ寝る。前髪を結んで冷えピタを貼ってる完全にオフの渚。ベッドの傍にいると「風邪移っちゃうからいいよ?」と急に大人っぽい顔見せたりするからずるい。別にいいよと頭を撫でてあげると「もし風邪移ったら、僕が看病してあげるね」って嬉しそうに笑う可愛い渚。
凛の場合 たまーに身体壊してる。しかも治りが遅い。1週間ずっとマスクしてたり、鼻声だったり声枯れてたり。基本的に体調管理も選手の仕事!みたいな感じで万全なんだけど一回風邪引くと長い。強がって普通通り過ごそうとするので尚更悪くなる。寝てなさいって女の子に怒られてようやく具合悪いの認める。「くそー」って文句言いながら寝込んで、ご飯作ってあげると「悪いな」って困ったように笑う凜ちゃん。「暗くなる前に帰れよ」風邪移ったら悪いだろ、と気遣ってくれる。大丈夫だよと言っても「お前、絶対移るから駄目だ。帰れ」とお兄ちゃんモード。でも残る!と言うと「ったく……移っても知らねえぞ」と許してくれる。寝る間際「ありがとな」といつもの癖でキスしようとして、あ……って目を合わせる。「……治ったら、な」今日はおでこで我慢。早く治す!!と決意する凜ちゃん。具合悪くても暇すぎてダンベルとか腹筋とかやってる。ストイックなスポーツマンなので、体調不良も自分との闘いなタイプ。
怜の場合 体調管理は完璧、風邪なんか引きません!風邪っぽいなと思ったら薬飲んで早寝して未然に防ぐ。だけどたまにうっかり体調を崩す。悔しいから人には愚痴零さない。この僕が風邪を引くなんて……!と言いながらも身体が動かないので、看病しに行くと、「すみませんが……お願いします……」って力尽きる。ご飯作ってあげてると「僕も手伝います……」って起き上がってくるのを必死に止める。風邪引きは寝てて!と諌めると小さい子みたいにしゅんとする。ベッドの傍で世話していると、「風邪なんて引くつもりじゃなかったのに」とうわ言のように呟く怜ちゃん。熱のせいでちょっとだけ心細くなってて、傍にいるよと言うと「……はい」って嬉しそうに微笑む。可愛い。普段、人に世話を焼かせない(つもりの)子なので、何かと申し訳ない……って顔するんだけど素直に甘えてくれたときの破壊力が抜群。2,3日しっかり休んで完璧に治すタイプ。治ってからは「さんが風邪を引いたときは、僕に任せてくださいね!」と意気込む怜。
宗介の場合 風邪引いても「すぐ治るだろ」って楽観的に放置する。マスクしてごほごほしてるのを見て、風邪引いたの?と聞くと「ああ」熱は?と聞くと「んー、あったかもな」と曖昧。慌てて測らせると8度近くあったりする。自分のことに無頓着な悪い癖。「大丈夫だって」と笑う宗介を家まで送って、温かくさせて寝かしつける。一応されるがままに世話されてくれる。「心配しすぎだよ」って言うけど嬉しそうに笑ってる。寝てなよ!と言っても「あー」薬飲んでね!と言っても「ん」ちゃんと聞いてるの?とプンプン怒ると「はいはい」ってかえって頭ぽんぽんされてしまう。風邪引いてるのは宗介なのに。自分のことに一生懸命になって世話焼いてくれる女の子が可愛くて仕方ない。耐えきれずキスとかしちゃっていつも風邪移す。「悪い悪い」ってあんまり反省はしてない。シャワー入って上半身裸のまま筋トレとかしだすのを止めるのが大変。ちゃんと休んでくれない宗介!
似鳥の場合 風邪かも……と思ったらもうその瞬間から具合悪い。突然風邪引くタイプ。頑張って学校行こうとするんだけど、体力が追いつかなくてばたんきゅー。携帯も電池切れたまま放って寝てるので、連絡つかなくて心配して見に行くと、真っ赤な顔して「あれ?、なんで?」と迎え入れてくれる。どうしたの?風邪?と聞くとがばーっと抱き付いてきて、「うぅ〜……」とスイッチ切れる。そのままへたり込んでしまうのを頑張って起こす。ベッドで寝て!と押し戻して寝かしつける。寝ぼけながら「……」と腕を伸ばして来たりするので頭撫でてあげる。一気に高熱出して、次の日には元気になってるタイプ。朝起きて身の回りが整理されてることに「??」となり、起きたー?と覗き込むと「あ、あれっ?夢じゃない?!」とびっくりする。熱のせいで夢かと思ってた似鳥くん。熱は下がって元気になっているので、部屋が汚いお説教から始めます!!
百太郎の場合 ちょいちょい風邪引く。でも元気有り余ってるので、鼻水垂らしながら学校行く。マスク息苦しい!鼻詰まって苦しい!頭ぼーっとする辛いよ〜〜〜〜!!って人前でも構わずぎゅーってするしぐだーってするし膝枕で寝ようとするし大変。家帰って寝なよ?と言っても「看病しに来て?一緒に寝て?じゃないと帰らない!」ってグズるのでしょうがなく着いて行く。薬飲ませて寝かせるんだけど目らんらんとしてて寝る気ほとんどない。ほんとに風邪引いてる?と疑うと「引いてる引いてる!ほら、こんなに具合悪そうじゃん?俺!」と子供のようにじゃれてくる。面倒くさい。薬が効いてきてようやくウトウトし始めると、そのまま寝てしまうのでちょっと可愛い。うわ言で「プール……」って呟いたり、はっと起きて「やべ、練習の時間」って準備しようとするのを慌てて止める。風邪治るまで泳ぐの禁止!「え〜?」って唇尖らせるので、添い寝してあげるから、と言うと「よっしゃ!」とベッドに飛び込んで来る素直な百太郎。子供みたいなタイプ。
焦らしてみました
遙の場合 焦らされてる、ということに気づかないかもしれない。待てされてるわんこみたいなタイプ。珍しく甘えてチュッチュしてくる遙に押し倒されそうになって、ちょっと待って、と止めると「……ちょっとってどのくらいだ?」って真顔で聞いてくる。まだか?もういいか?ってじーっと見つめてくる。あれ、待ってくれてない。待って待ってーと逃げてると「もう待った」って強引モードスイッチオン。がばっと押し倒してくる。いつも冷静な目がなんだか潤んでてゾクッとさせられる。どうしたの、と聞いても不思議そうな顔をして「?」別に、と焦らされてる自覚がない。あとで!と突っぱねて避けると、悲しい顔するからなんだか可哀想になってしまう。でも「したくないならいい」ってあっさり切り替える。いつだってマイペースな遙。
真琴の場合 焦らされても、いつまでも待ってあげるよ、という無自覚にサディスティックなタイプ。抱きしめてキスしているうちにだんだんその気になっていく真琴。やばいかも、と思って離れてみるけど追いかけられて、かえってそのまま押し倒される。真琴ちょっと待って……と見上げると逆に煽ることになって、完全に目の色変わった真琴が「うん」って頷いて嬉しそうに首やら頬やらにチュッチュしてくる。待ってない。待って待って、とじたばたしても手首捕まえられて「待ってるよ」って指先にキス。だから待ってない。あとで!と突っぱねて避けると、子犬みたいな目で「分かった……」としゅんとする。ちゃんとしばらく時間置いてから、忘れた頃に「もういい?」って抱きしめてくる。抜かりない。いつだってユアペースな真琴。
渚の場合 焦らされるのもプレイの一環、という楽観的なタイプ。イチャイチャしてるうちにその気になった渚が押し倒してきて、そういう雰囲気になっているところ、ちょっと待ってと止めると「えー? 此処まで来てるのに?」と唇尖らせる。くすぐってきたり頭ぐりぐりしてきたりして「なんでーなんでー? ちゃんなんでー?」ってじゃれてくる。ひとしきり笑った後「もういい?」と再開。全然待ってない。待たないで押し切るタイプ。「だってしたくなっちゃったんだもーん」と開き直るのでしょうがない。あとで!と突っぱねて避けると、口をプクーっと膨らませて拗ねる。「ひどいっ! 僕にもう飽きたんだ〜!」って泣き真似する。駄々こねてたと思ったら5分後にはうたた寝してたりする。自由。いつだってマイペースな渚。
凛の場合 焦らされると、期待通り焦れ焦れしてくれるタイプ。キスしてるうちにその気になって首筋にキスしたり噛みついたりしてくる凜ちゃんを、ちょっと待ってと止めると「……?」不思議そうに止めてくれる。なんでだよ、と真面目に聞いてくる。待って待ってと言ってると、押し倒した状況で「……わーったよ」と素直に退いてくれる。ちゃんと待ってる。あんまり引きすぎると「したくねーなら……」と優しさ発揮して遠慮してしまうので加減が大事。ずるずるもっかいそういう雰囲気になって、さっきよりも強引に押し倒してキスしてくる凜ちゃんに見下ろされて「もう待たねーぞ、」と囁かれる。焦らされてもう我慢できません。十分待ちました。あとで!と押しのけると、舌打ちしてすごすご退散してくれる。焦らされてる。あとは忍耐力勝負。いつだってユアペースな凜ちゃん。
怜の場合 焦らされると、恥ずかしくなって耐えられなくなるタイプ。なんだかそういう雰囲気になって押し倒してからちょっと待って、と言われるとハッと我に返って「は、はいっ」と眼鏡を直しながら退いてくれる。素直。僕は何を……と一瞬前の自分を恥じたりする。貞淑。でも昂ぶるのを止められない……と結局すごい焦らされてくれて、こっちが申し訳なくなるレベルで我慢してくれる。あとで、と押しのけるとそれはそれで赤くなって黙って頷いたり。いいよと言うと表情をぱっと明るくしたり「い、いいんですか?」と不安そうに見つめてきたり。犬っぽくて可愛い。理性も忍耐力も人一倍ある、ように見えて意外と脆かったりする。基本的にユアペースな怜ちゃん。
宗介の場合 焦らされると、「分かった」とあっさり引いてしまう宗介。逆にあれ?と思ってるとニッと笑って覗き込んできて、「待ってって言ってなかったか?」ってじっと見つめてくる。ドS。ちゃんと待ってくれるけど意地悪。実は理性的なタイプなのでそういう管理は得意。何だかんだこっちが焦らされてしまう。あの……と袖を引いても「ん?」だから……ともじもじしても「何だ」って抱っこしてくれるだけ。しびれを切らして、もう待たなくていいよ!と半泣きで抱き付くと楽しそうに笑って「はは、悪い」ってよしよししてくれる。でも焦らされてるので余裕はあんまりない。「お前のせいだ」って挑戦的に見つめられて手のひらで転がされる。ユアペースのようでマイペースな宗介。
貴澄の場合 焦らされると余計に悪戯したくなっちゃうタイプ。待って、と手のひらで制すると「分かったよ」とニコニコ頷きつつ、首やら頬やらにちゅっちゅしてくる。貴澄、と呼び止めても「なあに?」って生返事するだけで何も聞いてない。だから待って!と押し返すとつまらなそうに首傾げて「じゃあ、その気になるまでこうしててもいいかな?」って後ろから抱きしめてぎゅーってしてくる。「、あったかーい」「柔らかくってきもちいいなあ」とくんくん匂いをかいでくる。全然待ってない。ふんっと払いのけるとやっと離れてくれる。1分後に「もういい?」2分後に「まだー?」としつこいので、遊んでるでしょ!と怒ると「へへ、ばれた?」ってにっこり笑うから憎めない。いつだってマイペースな貴澄。
冬、転んじゃいました
遙の場合 遙の隣ですってんころりん。「!?」女の子の悲鳴にびっくりした遙がとっさに手を伸ばすものの、間に合わず尻もちをつく。こんなときどんな顔していいか分からない遙は戸惑いながらも「大丈夫か……」と手を差しのばして起こしてくれる。女の子が転ぶ光景を思い出して、じわじわ面白くなって「……ふ」、軽く吹き出す。わ、笑ってる!とぽかすか殴ると「ごめん、」って顔を覆いながら逸らす。ひどい!ひとしきりくすくすしたあと「怪我なくて良かったな」って微笑んでくれる。なかなかレアな遙が見れたかも?そんな朝。
真琴の場合 真琴の前ですってんころりん。「わあ、!?」真琴が後ろから支えようとしてくれるものの、間に合わず尻もちつく。「ごめん、俺がもうちょっと近くに居れば……」と申し訳なさそうに起こしてくれる真琴。優しさにときめく。手を取って立たせてくれて、ありがとうとお礼を言うと「ううん。痛いところない?」と覗き込んでくれる。そのまま歩こうとするので、手……と聞いてみると「また転んだら危ないでしょ?」と笑って首を傾げる真琴。子ども扱い?でも、見上げると「じゃ、行こっか」って笑ってくれるので、何も言えなくなる。そんな朝。
渚の場合 渚の後ろですってんころりん。「え!? ちゃん!」慌てて振り返って近寄ってきてくれる渚。「あちゃー、転んじゃったね」っていたずらっぽく笑いながらも手を取って起こしてくれる。「怪我してなーい?」う、うん……「なら良かった。歩ける?」頷くとぎゅっと手を取って、ぶんぶん振りながら歩きだす。渚くん?「ちゃんってば、ドジっ子だなあ。目が離せなくなっちゃうよ」……渚に子ども扱いされちゃった。でも、なんだかドキドキする。うつむいたままついて行くと、渚は鼻歌。「教室まで僕がちゃんとついててあげる!」たまにはこういう日もいいね。そんな朝。
凛の場合 凜の隣ですってんころりん。「おま、」とっさに腕を引くものの、女の子はぺたっと尻もち。捕まれた腕がちょっぴり痛いけど、それだけ慌ててくれたってことで……。「ったく、ドジ」面倒くさそうにしながらも、そのまま起こしてくれる凛。制服についた汚れをほろって「怪我は?」と覗き込んでくれる。首を振ると「よし」、行くぞとまた歩きだす。そのあともチラチラ横目で見たり、足元がよろつくと腰ごと引き寄せてくれたりする。あ、ありがと……「別に。あんな大胆に転ばれたら、ほっとけねーだろ」と意地悪しながらも、転ばないようにずっとフォローしてくれる優しい凜にドキドキ。そんな朝。
怜の場合 怜の前ですってんころりん。「な!?」慌てて駆け寄って、しゃがみこんで手を取ってくれる怜。「さん、大丈夫ですか?」本気で心配してくれている怜に、大丈夫だよと笑っても「膝、怪我してます……! 早く保健室に!」と必死の形相で手を引かれる。い、いいって!と断っても「? 歩けませんか? なら失礼ながら僕が……」とお姫様だっこされかけて、こっちが慌てる。「ばい菌が入ったらいけませんから!」と世話を焼いてくれる怜に引っ張られて、学校ついたらすぐに保健室。ありがとね、と覗きこむと「いえ、貴女のためならこれくらい」と照れ笑いする可愛い怜ちゃん。そんな朝。
宗介の場合 宗介の前ですってんころりん。とっさに反応しきれなかった宗介とじっ……と見つめ合ってなぜか「……悪い」と謝られる。しゃがんで同じ目線になってプッて笑って「お前、ほんと鈍くさいな」って楽しそうに笑う。笑わないでよ!と悪態をついても「はいはい」と流される。何も言わず引きあげて、「怪我ないか」って急に真面目なトーンで聞いてくる。「ないならいい」行くぞ、って先を歩き始める。そのあとも保護者みたいに様子見ててくれる。大人っぽい宗介。じゃあねーって別れるときになって「もう転ぶなよ」と一言つけくわえる意地悪なところにドキドキ。そんな朝。
似鳥の場合 似鳥くんの前ですってんころりん。「さんっ!?」心配げな顔で覗き込んでくる似鳥くん。いてて……と手のひらをほろっていると「大丈夫ですか? 僕、絆創膏持ってますよっ」と世話してくれる。そのまま両手を差し伸べて「はいっ」と立たせてくれる。「もう転ばないでくださいね?」と大人っぽく微笑まれてしまう。年下なのにちょっとだけ頼もしい……。転びそうになるたびにフォローしながら「(可愛いなあ、さん)」って似鳥くんのほうがきゅんとしてたり。学校まで送ってくれてから「(他の人に同じことされてたら、嫌だなあ……)」と嫉妬心を自覚する似鳥くん。そんな朝。
百太郎の場合 百太郎の前ですってんころりん。「ギャーッ! さあああん!!」大袈裟なリアクションで助けに来てくれて、手を引いて起こしながら「大丈夫っすか!? 怪我は!?」と慌てる。ないと伝えると心底ほっとしてため息をつく。「さん軽すぎるんすよ! だから転ぶんです!」と隣で騒ぎ立てるので、そんなことないと否定するとニコニコしながら「じゃあ試してみてもいいっすか?」と両手を広げてくる。狙いまくり確信犯。からかいながら学校まで送ってくれて、別れ際こっそり耳を寄せて「帰り、迎えに来ます」転んだら困るから。と急にかっこよさを見せてくる百太郎。そんな朝。
のろけているようです
遙の場合 いつも反応が少ない分、のろけるときは突然。モブ「今の彼女? 可愛いね〜やるじゃん!」遙「ああ」モブ「……」またある時は、モブ「七瀬は行かねえの?」遙「行かない。が待ってる」おっと反応に困る。そんな感じでいつもマイペースに行動しているので、周りも特にからかえないし、真顔で言うからなんか恥ずかしくなる。モブ「彼女のどこが好きなの?」遙「なんでお前に言わなきゃならない……」モブ「いいじゃん教えろよ〜」遙「どこも何も、全部が好きに決まってるだろ」か……格好良い。そんな風に話されてることをしらない彼女は、周りから聞いてえ!?そんなこと言ってたの!?と慌てる。無自覚デレな彼氏、遙。
真琴の場合 いつでも分かりやすくデレデレしているので、常時のろけているようなもの。近くにいないときでさえ、モブ「橘君、ぼーっとしてどうしたの?」真琴「え? あ、ご、ごめん……」モブ「彼女のこと考えてた?(笑)」真琴「ち、違うよ〜!」と図星で赤面するのであっ、はい、そうですよね。みたいな感じでモブ女子はつけ入る隙がないことを悟る。またある時はモブ「橘は彼女一筋だもんな」真琴「俺? あは、そうかも」そんな幸せそうな顔で笑うなよ……!となる。しっかりして真面目な橘君も、彼女のことになると照れるしデレるし見てるこっちが恥ずかしいです。デレデレ彼氏、真琴。
渚の場合 彼女の前ではデレデレだけど、人前では実はけろっとしている渚。一緒にいないときは、あれ?渚って彼女いたっけ?ってなるくらい自分から話さなかったりする。「いるよ〜!超かわいい彼女が!」と冗談交じりでぷんぷんしたり、最近どう?と聞かれても「うん。良い感じー」とぼかすので周りは詳細不明なまま。でもモブ「彼女のどこが好きなの?」渚「んーそうだなあ……全部かな?」モブ「へえ……すごい好きなんだね」渚「うん。だいすき」えへ、と可愛く微笑むので周りはほほえましい……!とぐっと来てしまう。独占欲強いだけなのにあざとい天使。隠れデレな彼氏、渚。
凛の場合 部員にはおろか、クラスメイトにも彼女の存在をひけらかさない凜。部長って彼女いるんすか?と聞かれてめっちゃ微妙な顔しながら「……いるけど」。答えれば、誰ですかどんな人ですかと質問攻めに遭うのが分かっているので超げんなり。結局ほとんど隠し通す。宗介とか仲良しの前でだけのろける。宗介「最近どうなんだ」凛「どうって……別にどうもしてねえよ」宗介「仲良いんだな」凛「まあ……」ちょっと照れる。デートあるあるを語ったり、悩み相談をする程度の微妙なのろけ具合。だからこそ照れ顔と微笑みの破壊力抜群。ストイックな彼氏、凛。
怜の場合 照れ屋だけどのろけるときはめっちゃのろける。モブ「竜ヶ崎って彼女いるっけ?」怜「はあ……いますけど」この一言で周りの女子が食いついてくる。え、いたの?誰?どこの人?答えしぶっていると渚あたりが「怜ちゃんの彼女ちゃん、すーっごく可愛いよね〜!」と横槍を入れてきて怜ちゃん赤面。な、渚君!質問攻めに耐えきれず色々と答えて、仲良いんだね〜!と言われて「ぼ……僕はそう、思ってます……」ともじもじ呟く。口にしなくても好き好きオーラが出てる。名前隠してたのに、勢いでうっかり名前を口走ったりする。真っ赤になって逃げる。純情な彼氏、怜。
宗介の場合 彼女の話を振られても動じず、ストレートにのろける。モブ「山崎の彼女ってどんな子?」宗介「別に普通だよ」モブ「またまた〜。どうせ美人なんだろ?」宗介「どうかな。美人ってよりは可愛い系かもな」照れもせずにつらつらと。自慢しているわけでもないのにすごい余裕に見える。彼女と一緒にいるところに友達と出会ったときも「ラブラブだね〜」とからかわれても「まあな」ってかわす。赤くなってると「照れるなよ」って頭ぽんぽんってされて笑われる。いつでも堂々として男前な彼氏、宗介。これは照れさせたい!!
貴澄の場合 何にも話さないけど実は溺愛している彼女がいる。仲良い友達の前でだけ積極的にのろける。「実はさーこの前のデートのとき、 がすっごく可愛くて……(うっとり)」モブ「はいはい」そんなに仲良くない友達の前ではほぼ一切彼女の話はしない。モブ「貴澄って彼女いるよね?」貴澄「んー?いるよー」モブ「どんな子?」貴澄「すっごくカワイイ子」与える情報はそれだけ。にこにこして、実は秘密主義だし独占欲強かったりして。教えろよーって言われても「恥ずかしいから嫌だよ」って上手くかわす。上手く行ってるのかどうかだけは「超ラブラブだよ」って幸せそうに答える。独占欲強め彼氏、貴澄。
泊まっていきなよ
遙の場合 久々に居酒屋デート!個室の掘りごたつで美味しいお酒を飲みながらゆっくり。甘いカクテルを飲んでいると「またそれか」ってふっと笑う。最近どう?水泳部たのしい?と聞けば「まあ。それなりに」。あいかわらずポーカーフェイスだなあ。そうこうしているうちに大分時間も経っていた。飲み放題も終わったし、そろそろ帰ろっか、と立ち上がってコートを着ていると、いつの間にか近くに来ている。「なあ」見上げると、お酒に少し酔ってるらしい遙と目が合う。どうしたの、と聞く間もなく手首をつかまれ、「……このあと、どうするんだ」あ、どうしようかな……「平気なら俺んち、……来い」とぶつ切りな誘い文句。へ、へたくそ……。でも遙らしいストレートな言葉にふと笑みがこぼれる。手を繋いで歩いて遙の家まで。寒いけどあったかい夜です!
真琴の場合 休日に映画デート!公開したばかりの話題作を観に行った帰り道。泣いたから化粧くずれちゃったなあ、と思って目元を拭っていると、ふいに真琴が覗き込んでくる。「化粧落ちても、はかわいいよ」えっ!?ま、またそんなこと言って。照れたのを見てくすくす笑われる。もう、からかってる……と唇を尖らせていると、「じゃあごはんでも食べに行こっか」とナチュラルに手を取って歩きだす。美味しいものを食べて、これからどうしようかな〜と切り出すとにっこり笑った真琴に「うちおいでよ」と誘われる。にこにこ。おなかもいっぱいだし、ゆっくりしようよ。ね、と優しくごり押し。スマートだけどちょっと強引に。手を繋ぎながら真琴の家まで。らぶらぶな夜です!
渚の場合 イルミネーションイベントを見ていつもの居酒屋へ!みんなと飲むときはハイペースな渚だけど、今日は控えめ。絶対誰も頼まないようなメニューを頼んだりして楽しんでる。よく食べるので見てるだけでおなかいっぱい。楽しくおしゃべりをして時間を忘れる。そろそろかな〜って頃合いに渚がはっと「DVDのレンタル明日までだ!」と思いだし、まだ観てなかったのに〜とぼそり。何の映画?「面白い奴だよ。あ、このあとうちで一緒に観る?」あざとく、偶然をも必然に変えてしまう渚。実にスマートです。頷くと「じゃあ決まりー!お菓子買って帰ろ!」とウキウキ。「久々のお泊りデートだね♪」帰り道、コンビニに寄ってから渚の家へ。ドキドキハラハラな夜です!
凛の場合 凜の練習を見学しに行って、そのまま夜ご飯へ!凛の隣に並ぶとシャワー入ったばっかりの清潔な匂いがする。ちょっとだけ塩素の匂いも。ワックスを忘れたようで、セットしてないのも良いね、とからかうと「そうか?」と分かってない様子。どこに食べに行こうか考えていると「じゃー帰るか」といきなり手を繋がれる。ぐいぐい歩きだす。ど、どこに?と聞くと当たり前のようなトーンで「俺んち」と言ってニッと笑う。「実家から大量に野菜送られてきてさ。何か作ろうと思って」節約も兼ねてな、と笑う凛。なんか凛、しっかりしてきた……。じゃあ何作ろっか、と楽しく話しながら凛の家まで。そのままの流れで「泊まっていけよ」と誘われる。なんてスマートなのか。ほのぼのした幸せな夜です!
怜の場合 駅近くでやっている美術の個展を観に行って、ぶらぶら買い物をしてからおしゃれなレストランへ!のんびりした一日を過ごしてから、美味しい料理とお酒を飲んで一休み。時間も気にしなくていいし、このまま帰るのもったいないなーと話していると、「じゃあ家に来ませんか?二次会ってことで」美味しいワインを貰ったんです、と何の下心もなくニコニコ誘われてしまう。でも、そしたら終電逃しちゃうかも……と呟くと、はっと気がついて顔を赤くする怜ちゃん。「で、でしたら、泊まっていっては……どうでしょう」照れ隠しに眼鏡を上げて。スマートなくせにぎこちない!手を繋ぎながらゆっくり怜ちゃんの家へ。なんだか緊張する夜です!
宗介の場合 宗介の買い物について行って、そのまま夜ご飯へ!安くて美味しい焼き鳥屋さんで一杯。カウンター席でしゃべりながらごはん食べて、気づけば結構時間が経ってる。デザート食べたかったなあとぼやくと「コンビニで買って帰るか」と当たり前のように一言。え。「俺の家」あ、う、うん……。楽しそうに笑って言われて、なんとなく照れていると宗介は「セブンのコーヒーゼリーうまいんだよな」とかってマイペースに考えてる。口にしないけどこういうときは泊まること前提です。だらだら歩きながらコンビニでデザート買って、荷物を持った反対側で手を繋いでくれる。まったり穏やかな夜です!
貴澄の場合 授業終わりが重なって、一緒に夜ご飯へ!雰囲気のいいイタリアンのお店に入って、こんな所よく来るの?と聞けば「偶然見つけてさ。と来ようとずっと思ってたんだよ」と素直にニコニコ。美味しいパスタとグラスワインを頼んでみたり。良い感じにお酒が回ってきたあたりで、「このまま僕のうちおいでよ」と誘ってくる。うん、いいけど、泊まる準備してないよ?「えー?まあ大丈夫だよ、なんとかなるって〜」あはは、って何も考えてないんだろうなという答え。でも楽しそうにしているので、まあいっかと了承。お店を出るとすぐに手を取って「さ、帰ろ帰ろー」と歩きだす。「僕の家に泊まるの久しぶりじゃない?」なんか楽しいね、とニコニコ笑う貴澄の家へ。ちょっぴり強引で甘い夜です!
誕生日をお祝いしてくれました
遙の場合 サプライズとかそういう凝ったことは苦手。お前が欲しいもの、してほしいことがあるなら、なんでも叶えてやる。そういうスタンスで単刀直入に「欲しいものとか、あるのか?」って聞いてくる。別にないよ〜と言うと少し慌てて食い下がってくる。「な、何かあるだろ。時計とか靴とか……」ないかも〜と言うとガッカリ肩を落とす。どうしようかとすごく悩んでる。一生懸命考えてくれているのが目に見えて分かって嬉しいので、一緒にいてくれるだけで嬉しいよと伝えると、安心したように「……じゃあ、食べたいもの。作ってやる」と呟く遙。当日は遙の家で手料理とケーキでもてなしてくれる。小さなプレゼントは、前に新しいの欲しいなあと呟いていたパスケース。なんで分かったの?と聞けば「……なんとなく」と本人も無自覚のよう。ずっと一緒にいると以心伝心してくれそう。きめの細かい遙とあったかい誕生日!
真琴の場合 一か月前くらいから「来月、の誕生日だね。どこ行こっか?」俺はどこにでも付き合うよ、と嬉しそうに笑って希望を聞いてくれる。一緒にいられるならどこでも……と控えめなことを言うと、「俺もだよ」と照れながらすごい喜んでくれる。結局いつも通りのデートをする予定に決めて、当日。居酒屋とか行くのかなと思っていると、手を引かれて知らない道のほうへ。え?どこ行くの?「ふふ。まだ内緒」向かった先はお洒落なダイニングバー。戸惑っていると手を差し出されてエスコートされる。好きなものばっかり出てくるし、食べ終わったと思えばサプライズで照明が消えてケーキが出てきてびっくり!「お誕生日おめでとう」とプレゼントまで。感動してうるうるしていると「泣かないで」と優しく笑いながら涙を拭われる。喜ぶことは何でもしてあげる。彼氏力の高い真琴とドキドキの誕生日!
渚の場合 誕生日近くなると、なんだかよそよそしくなる渚。なんだか寂しくなっていると周りからフォローが入る。真琴「渚、いま忙しいんだって、気にすることないよ」怜「心配しなくて大丈夫ですよ!僕が保証します!」うーん、かえって怪しい。いちおう誕生日当日はデートの約束をして、渚の家で会うことに。インターホンを鳴らした瞬間からバタバタ、しばらく経ってから「ごめんね!いいよ!」と部屋に通される。なんだろう……と思っているドアを開けると、部屋中にパーティみたいな飾りつけ!カラフルな風船がたくさん落ちていて、もじもじした渚が「これ!」と小さな本を渡してくれる。開くとふたりで撮った思い出のアルバムになっている。もしかしてずっと、この準備してたの?「僕、不器用だから手間取っちゃって……」へへ、と照れくさそうに。「ハッピーバースデー、ちゃん」力いっぱい抱きしめて、だいすき!と叫ぶ。頑張り屋さんの渚と楽しい誕生日!
凛の場合 サプライズとか企画とかそういうのは苦手な男子。会話や周辺からリサーチして欲しいものをぼんやり考えるけど、いざ買いに行くと「(本当にこれで喜んでくれんのか……?)」と不安になる。江ちゃんに相談して女子的に欲しいものは何かもう一回考える。結局これだ!と勢いで決めたものを購入。誕生日当日のデートコースは、前から行きたいって言ってた夢の国!朝から準備して、おそろいのカチューシャをつけて夜まで楽しみつくす。連れてきてくれてありがとう、とお礼を言えばはにかんで笑う凜。ショーを見ながらなんだか良い雰囲気に……。人混みに紛れてこっそりチューするくらい許して下さい。ディナーを食べながらプレゼントを渡されて、喜んでばっかりの一日に。サプライズ苦手な凛ちゃんが精いっぱい考えたデートプランなので、一通り終わってから凜ちゃんは相当脱力するかもしれない。よく頑張りました。器用な凜ちゃんと幸せな誕生日!
怜の場合 意外とそつなくこなせるタイプな怜ちゃん。気づかないくらいナチュラルに欲しいものを調査していて(会話、様子、視線、周囲への聞き込みなどから絞り込みは万全だし、好きな色も把握しているのでプレゼント選びには困らない)当日はあなたの我儘をなんでも聞いてあげますよ、と甘やかしてくれる。あるいは一緒にショップを巡ってその場で気に入ったものをプレゼントとして買ってくれるかもしれない。あっち行きたい、こっち行きたいと腕を引いても「はいはい」と優しく笑って振り回されてくれる。夜は予約したちょっとリッチなレストランで背伸びしたディナーを。少しはしゃいでフォークを落としたりすると「は、恥ずかしいですよ!」と慌てながら汚れたのを拭いたりしてフォローしてくれる。記念日はしっかり大事にする系男子なのでロマンチックな雰囲気を演出してくれます。優しく尽くしてくれる怜ちゃんとほのぼの誕生日!
今年もよろしくお願いします
遙の場合 大みそかの夜、ふと遙から電話がかかってくる。もしもし?「か。今から初詣に行くぞ」え!?「22時に迎えに行く。準備しておけ」そんな急に……でもなんだか嬉しくてドキドキする。慌てて準備をして玄関で待っていると、姿を見つけた遙が急いで駆け寄ってくる。「外で待ってたら、寒いだろ」ううん平気!珍しく困り顔の遙。ため息をついて、がばっと手を引いて歩いてゆく。「風邪なんか引くなよ」ぶっきらぼうだけど優しさが伝わってくる一言。神社に着いて甘酒を飲みながら年越しの瞬間を待つ。手は繋いだまま。カウントダウンが始まるとギュッと強く握られる。顔を見合わせながら新年の挨拶を。「……今年もよろしく」柔らかくはにかんで呟く遙。せわしなく騒いでいる周りから一線を画すように、ふたりでまったりしながら帰る。今年もこうやって穏やかに、仲良く過ごしましょうね。ハッピーニューイヤー!
真琴の場合 「初詣に行かない?さえ良ければだけど……」深夜だからさ、と気づかいを見せつつも一緒に行きたいオーラが半端ないわんこのような真琴に誘われる。OKすれば飛び上がるように喜んでくれる。「新年を一緒に迎えられるなんて、嬉しいな」まっすぐそんなことを言ってくるから照れてしまう。真琴は素。待ち合わせ場所で合流して、当たり前のように手を繋いで神社まで向かう。寒いね〜とぼやけば「手かして。俺、体温高いほうだよ」と両手であっためてくれたりほのぼの過ごす。年越しの瞬間、寄り添いながらカウントダウンをしていると、肩をトントンとされ真琴のほうを向けば、年が明ける瞬間に合わせてキスをされる。真琴らしいなあと微笑みながら応じるとぎゅっと抱きしめられる。「今年もよろしくね。大好きだよ、」耳元に囁かれる甘ったるい声。こちらこそよろしくお願いします。ハッピーニューイヤー!
渚の場合 年末とある日のデート中、「じゃあ大晦日は一緒に過ごそうね!カウントダウンしよ〜!」と思いだしたように決められる。初詣行くの初めて!と喜んでいると「僕も僕も!おみくじ引きたいなあ」と揃ってルンルン。待ち望んだ大晦日、待ち合わせて神社へ向かっていると人混みに巻きこまれて、はぐれそうになる!と思った瞬間に手を引いて抱き寄せてくれる。「いなくなっちゃだめだよ?今年最後の日なんだから」と大人っぽく囁かれたりして……。年越しの瞬間はテンションを上げて興奮しながら幕開け。その勢いでお参りをしておみくじを引いて、手を繋ぎながら帰路につく。「今年もたっくさん一緒にいようね」とニコニコする渚に微笑み返せば、不意打ちでキスされる。「へへっ。今年最初のキスだね」無邪気なのに、なんだか艶っぽい……ような。今年もたくさんデートしましょうね。ハッピーニューイヤー!
凛の場合 大晦日、一緒に初詣行かない?と誘ってみると二つ返事で「いいぜ」と返ってくる。「お前そういうの好きそうだもんな」とくすっと笑われ、なんだか照れくさくなる。「着物着るんだろ?」と帰国子女みたいなことを言ってくるので着ないよと突っぱねる。凜、そういうの好きそうだもんなあ……とからかえば「うるせえ」と頬をぎゅうとされてしまう。大晦日当日、家まで迎えに来てくれて、家族にちょこっと挨拶をして連れ出してくれる。良い彼氏。人混みではぐれんなよ、と念を押すので腕を組んでみる。買い食いしたり遠回りしているうちにあっという間に年越しの時間!ばたばたと展望台まで駆けていって、二人きりでカウントダウン。年が明けた瞬間にぎゅーっと抱きしめあって、「今年もよろしく」と一言。大好き、と呟けば照れた凜にキスをされる。今年もラブラブで過ごしましょうね。ハッピーニューイヤー!
怜の場合 意外と楽しいこと好きな怜ちゃんはノリノリで「初詣に行きませんか!?」と誘ってくれる。んだけど「や、やっぱり一年の新たな始まりを大切な人と過ごすのは、運勢的にも気持ち的にも良いといいますか……」と照れ隠しにぼそぼそ呟いたりする。いいよ、行こ!と答えれば嬉しそうに笑って「はいっ!」と喜んでくれる。「ちゃんとあったかくして来てください」と気遣ってくれるので、当日は防寒をしっかりして待ち合わせる。甘酒を飲んでいる怜ちゃんにこれってアルコールじゃ……とからかうと、途端に「あ、甘酒はお酒ではなくて、ソフトドリンクです!」と慌てはじめたり。なんだかんだドタバタとカウントダウンに駆けこんで、年越しの瞬間に「新年おめでとうございます」とほのぼの挨拶をしあったり、「こ……今年も僕と一緒にいてくださいね」とはにかまれたり。天使。不束者ですが今年もよろしくお願いします。ハッピーニューイヤー!
宗介の場合 お互い友達と初詣に行っていて、神社あたりでばったり出会う。「お前も来てたのか」くらいの感じでその場はサラッと別れる。友達にいいの〜?と聞かれるけれど、約束したのはこっちが先だから全然平気!と答える。友達と和気あいあいと参詣して、カウントダウンを済ませて、今年もよろしくねと新年の挨拶をして、おみくじを引きに行こうとした人混みで突然、腕を引かれる。え?と振り返れば宗介。「今、平気か?」うん、と向き直れば「少しくらい抜けてもいいだろ」とニヤリ。どうやら一緒に回ろうってことらしい。友達に目で合図を送ってちょっとだけ抜ける。おみくじを引いて神社の隅っこで並んで見る。顔を上げれば、手元のおみくじを覗き込んで来た宗介と至近距離で目が合ってどきっとしたり。人目を盗んでキスをして、「今年もよろしく」と頭をポンとされる。悔しいくらい格好良い。今年も好きだ!ハッピーニューイヤー!
貴澄の場合 初詣に行こうよ〜と誘われて待ち合わせる。可愛くマフラーを巻いた貴澄が「お待たせっ」と現れ、人目もはばからず手を繋いでニコニコ「は今日も可愛いね」と覗き込んでくる。恥ずかしくて腕を叩いても「痛いなあ」と全然効果がない様子。神社までの道のり、あっちへフラフラこっちへフラフラ寄り道をして、気づけば人が溢れかえっていて列が全然進まない。それでも「は何をお願いするの?」「寒くない?飲み物買ってくるよ」「このまま新年迎えちゃったらどうしよう?つまんないよね〜」と話が尽きない。貴澄がお守りを買っているので、颯斗くんに?と聞けばにっこり笑って「そうだよ。水泳上手く行きますようにって」といいお兄ちゃんの一面も発揮。カウントダウンの頃には友達と合流してみんなでワイワイ。こそっと耳打ちしてきたかと思えば、「今年もよろしく。大好きだよ」と呟く貴澄。今年も翻弄されそうです。ハッピーニューイヤー!
憧れの先輩と駆け引きしてみる
遙の場合 他人からのアプローチには無頓着な遙。仲良くなった後輩の女の子にあからさまにアピールされても、まあ気づかない。全然察せない。「(随分こっちに来るな……)」くらいに思ってる。うっとおしくなければ邪険にはしない。そういう日常が続いて、ある時ふとアピールするのを止めてみると、「(……?静かだな)」と勘付く。まあ別にいい……と受け流すんだけど、その女の子が真琴や他の人と仲良さげに話しているのを見て「(俺じゃないのか)」と思ったりして、はっとする。なに考えてんだ……と自問自答してそこから女の子を意識し始めます。なんであいつのことがこんなに気になるんだろう?と水風呂につかりながら考える。廊下で会ったときにも自分を避けてるような態度に思わず、手首を掴んで引き止めて「……なんで急に避けるんだ」とか真顔で聞いちゃう少女漫画のテンプレ。駆け引きに引っかかっちゃう純粋な遙。それ以後、遙先輩だいすきです!とグイグイ来られても「ああ」、遙先輩かっこいいです!とルンルンで来られても「ああ」と安定の塩対応だけど、ちょっと笑ってたり……する?クールデレな遙先輩と恋!
真琴の場合 自分がデレデレするタイプだから、後輩からぐいぐい来られると「困ったなあ」と苦笑いしちゃう優しい真琴先輩。好きなんだけどそれよりも「可愛い」って感情のほうが大きくなって、妹にするみたいに頭撫でたり、妙に距離近くなったりとっても美味しい反応をくれる。真琴先輩かっこいい〜!と目の前できゃっきゃしても「はいはい」と受け流されるし、あからさまに真っ赤になっているとクスッと笑ってちょっと意地悪されたり、嬉しいんだけど妹扱いされてるのかな……?と悩む。押してダメなら引いてみようと、アピールするのをやめてみるんだけど、ふと隣に来て「今日はなんか静かだね。何かあった?」って優しく顔を覗き込んで来たりするから、もうダメ!敵いません。一方で、女の子が別の人と親しげに話しているところを見て、自分でも無自覚に傷ついてたりする真琴。「(あれ……なんだろうこの感じ)」と言葉に表せない鈍い一面も。恋心自覚後は、それについて言及して「俺のこと好きなくせにね」と意地悪に笑ったりする余裕っぷり!ああもう。Sっぽい真琴先輩と恋!
渚の場合 後輩からの目線にもぬかりなく対応。中3の頃も葉月先輩かわいい〜!コールにアイドル対応をかましてきたので後輩女子へのアピールはお手の物です。高校生になり徐々に男らしく育っていく渚は3年生になる頃にはすっかり色気がついて、可愛いだけじゃなく男っぽさも売りにして行きます。渚先輩かっこいいです!と顔を真っ赤にしながらアピールしても「ホントー?」にへらと笑って可愛さまで見せてくる……強い!まっすぐアピールしても渚は上手にかわしてしまうので、脈ナシ感は半端ない。ある日を境にアピールを止めてみると、渚は「(アレ?)」と気づいてくれる。廊下で突然声をかけてきて、話しているとふと真面目な顔で「ちゃんはもう僕のこと応援してくれないの?」と切なげに笑ったりする。いえ、そういうんじゃなくって……。真っ赤になってとうつむけば、「そういう顔されると僕、本気にしちゃうよ」と男の顔で覗き込んでくる……強い!押してダメなら引いてみたのに、逆にこっちが駆け引きされてる。どういうこと?!駆け引き上手な渚先輩と恋!
凛の場合 もともとキャーキャー言われる人だけど、興味ないのでギャラリーには見向きもしない。昔は自分のことで精いっぱいだったし今は部長業に一生懸命だし、むしろそういう部活男子な所がまた人気を煽る。松岡先輩かっこいいです!素敵です!とアピールしても「分かったから落ち着け」とお兄ちゃんの顔して笑うだけ。真っ赤な顔して頑張って挨拶しても「おう」くらいでナチュラルすぎる対応。迫り迫っても「あーもう、離れろ」って困った顔するだけ。振り向いてもらえる気がしない……。しょぼんと落ち込んでアピールを止めることにする。凜は最初は気づかないんだけど、しだいに「(なんか最近静かなような……)」と考え始める。鈍い。ふとすれ違って挨拶した時に、じっと見下ろすからなにかと思えば「最近、おまえがいねーからすげー静か」と苦笑して去っていく。え、え、なにそれ、ずるい。思わず走って背中に飛び込めば、「ったく、重いっつの」と言いつつも嬉しそうに笑ってる。お兄ちゃん気質のまま甘やかしてくれる、包容力たっぷりの凜先輩と恋!
怜の場合 実はちやほやされ慣れてないので、竜ヶ崎先輩〜!ときゃっきゃして飛びかかると「!?」って顔して固まっちゃう怜ちゃん。一生懸命アピールをするけど、照れちゃって面と向かって取り合ってくれない。かっこいいです!すごいです!とストレートに伝えているとちょっとずつ「……そ、そんなに、ですか?」と受け入れてくれるようになる。可愛い。徐々に慣れてくると「もう、分かりましたから!落ち着いてくださいっ」まで言えるようになる。でも振り向いてくれそうにないから、駆け引きのつもりでアピールを止めてみる……と、まんまと引っかかっちゃうのが純粋な怜ちゃん。いつも来るのに傍に来ないし、何も言ってこないし、こっちを見ないし!最終的には逆ギレみたいに迫って「ど、どういうつもりなんですか?君は僕のこと、何とも思ってないとでも言うつもりですか?今さら、そんなの……っ!」と必死に詰め寄っちゃって、はっとうつむいて「すみません、」と赤い頬を隠す。後輩にも敬語なのがいいところ。天使のように可愛い竜ヶ崎先輩と恋!!
宗介の場合 凜と同じく部活男子のためギャラリーには応えないタイプ。でもあしらい方は凛より上手い。宗介先輩〜!と飛びかかられても動じないし、かっこいいです!素敵です!と満面の笑みできゃーきゃー言われても「ん、サンキュ」と交わしてしまう。ただし邪魔だと思ったときは無意識に近寄んなオーラ出てる。宗介はフィルター防御が強いのでメンタルが弱いと冷たさに負けてきっと死にます!こんだけアピールしても駄目か、と落ち込んで止めてみると、そんなときに限って宗介が目を合わせてきて手を振って来たり、ふと隣に来て「今日は大人しいのな」って余裕たっぷりに笑ったりしてくるからズルい。きっと犬みたいに思われてる。行かないです、と突っぱねて素っ気なくすると、宗介のいじめたいスイッチが入る。でも根気勝負だとこっちが負ける。やっぱり好きだ……!と堪え切れなくなって向かえば、宗介が楽しそうに笑って待ってる。強い!誘い攻めの宗介先輩と恋!
年下幼馴染の彼がいます
遙の場合 隣の家の遙くん。一人暮らしを始めた遙の世話を焼いているうちに、お互い惹かれ合ってお付き合いスタート。遙は年上とか年の差とかあまり気にしない。けどたまに自分が子ども扱いされてると感じると拗ねる。同年代相手よりちょっとだけ我儘になったり、分かりやすく機嫌悪くなったりする甘えん坊な可愛い所も。お酒飲んで帰ると駅まで迎えに来てくれたり、ぶっきらぼうに荷物持ってくれたり。「飲みすぎだぞ」とプンプンするのも心配ゆえ。一緒にごはんを食べて後片付けをしているときも、遙は座ってて〜と言えば台所まで来て「……子ども扱いするな」と洗い物を代わってくれたりする。仕事でミスをして落ち込んでるときは心配して世話を焼いてくれる。「コーヒー淹れた」「風呂入れたから、入れ」と至れり尽くせり。いいの?と甘えると、顔に出さないけど喜ぶ。「が頑張ってるから……ご褒美だ」ってちょっとだけ大人っぽく笑ったりして。可愛くってかっこいい。出来る年下の遙くん。
真琴の場合 隣の家の真琴くん。昔から家族ぐるみのお付き合いをしていて、お互いの家をしょっちゅう行き来する仲に。大学生になって一人暮らしを始めた真琴に告白されてお付き合いスタート。真琴は年の差をちょっと気にしてる。幼馴染でお互い素でいられるからこそ、お互い甘えるのがちょっとだけ下手。仕事でミスして落ち込んでるとき、大丈夫だよと気丈に振る舞っていると、「は大人だし、俺なんかいなくても平気そうだね」と嫌味を言われて喧嘩したり。でも仕事で遅くなったときは駅まで迎えに来てくれて、「こんな時間に一人で帰るなんて危ないよ?」と頼もしく手を繋いでくれる。幼馴染からちょっとずつ恋人っぽくなっていく。一緒にいると基本的に構ってちゃんな真琴。傍にいたり抱きしめたりするのが大好き。可愛いなあと思っていると、ふいに力強い男っぽい一面を見せられてドキッとしたり、ずるく甘えて攻めてきたり、あの手この手で翻弄される。可愛かったはずなのにかっこいい。なかなかやり手の年下の真琴くん。
渚の場合 友達の弟の渚くん。渚のお姉ちゃんと仲が良くて一緒に遊んでいたのがいつの間にか疎遠になって、高校で再会してお互いに意識し始める。年の差があるからこそ頑張ってくれる渚。付き合う前も教室まで迎えに来て周りに牽制したり、文化祭や体育祭などのイベントのたびに盛大にアピールしたり。卒業前につき合い始め、大学生活楽しそうにしているのを見て拗ねたり、「僕だってちゃんとキャンパスライフ送りたいよー!」って大声で駄々こねたりする。環境の違いに弱ってしまう渚。自分が子どもだなあと思って悲しくなったりする。子ども扱いされても構ってくれるんなら全然平気!年下という立場を武器に我がまま放題甘える。飲み会のときもぎゅっと抱きついて「やだ。行かないで」サークルの友だちと連絡取っていると「誰?」とイライラしたり。意外と器用じゃないよ?独占欲強いんだよ?僕寂しいんだよ?と開き直って甘える渚くん。したたかで強引で、絶対に振り回されてなんかやらないっ!という可愛い男っぽさ。空回りもする一生懸命な年下の渚くん。
凛の場合 隣の家の凛くん。同じスイミングスクールや塾に通ったり仲良しだった小学生時代。中学から疎遠になり、凛が水泳選手として活躍し始めてから再会する。懐かしいようで空白の時間を埋められずぎこちなかったり、ほとんど一からのお付き合いを始める。年下とは言えしっかりしている凛に引け目を感じたり、生活の違いからすれ違ったり。でも仕事で悩んでいるときはひたすら話を聞いてくれるし、連絡もまめだし、喧嘩をしてもカバーは早い。そのくせ自分の弱みは見せてくれない。昔は素直な子だったのに、と文句を言えば「だってやんちゃだっただろ」と小学生時代の黒歴史を暴露してからかってくる。精神的に弱っているときに限ってしっかり優しくしてくれたりする。年下のくせにきめ細かいのは女慣れしているから……?すれ違って喧嘩してばっかりだけど、ここぞってときには男前にキメる凛。器用でしっかり者だけど、もっと年下っぽく甘えてほしい。可愛くなくなってしまった、大人な年下の凛くん。
怜の場合 隣の家の怜くん。勉強もスポーツも出来てしっかりしてて、手のかからない良い子……だったぶん、ストレスを抱えたときに無意識に頼ってくれる可愛いところもある。幼い頃から相談に乗っているうちに意識しはじめ、怜が大学生になる頃につき合い始める。環境は変わるけど甘えてばかりいられない、と一人暮らしやバイトを初めて、自立を試みる怜に寂しさを覚える。昔は泣きついてくるのは怜のほうだったのに、気づけば自分のほうが甘えてる。嫉妬や寂しさを隠していると喧嘩になる。「前は僕になんでも言ってくれたじゃないですか」もうそんな風に素直になれない……、察せない怜と切ないすれ違い。初めて二人でお酒を飲んで仲直り。良い子で可愛かったのに、少しだけ狡さを覚えて大人になっていく怜。大学生になって距離感が対等になっていく一方で、いつまでも追いつけないのを怜はヤキモキしてたりする。「……大人すぎるんですよ」ってぼやく。いつの間にそんなに男らしくなっていたの?可愛いところをそのままに、徐々に落ち着きを持っていく。大人びた年下の怜くん。
眠くなってしまいました
遙の場合 女の子がウトウトし始めると、控えめに覗きこんで「……眠いのか?」と確認する。頷けば「じゃあ寝るか」とテキパキ寝る支度をする。ぼーっとしているうちに洗面所に連れて行かれて淡々と世話焼いてくれる。女の子のために早くベッドに連れていかないと…と気を使っている遙。支度が終われば、寝ぼけてフラフラした女の子の身体をさっと抱き寄せてベッドまで。電気を消して、実にスマートにおやすみなさい。女の子が眠るまでじっと見つめている。なあにと聞いても「なんでもない」と照れ隠し。眠気醒めちゃったと袖を引けば嬉しそうに笑ったりする、面倒見のいいはるちゃんの添い寝。
真琴の場合 女の子がウトウトし始めると、クスッと笑って「眠いみたいだね」と頭をなでなで。手を取ってベッドへ向かおうとするけれど、まだ大丈夫と断れば「そう?」と首を傾げる真琴。二度目のウトウトでついに「しょうがないなあ」と抱きあげて、そのままベッドへ連れて行ってくれる。ごめん…と呟けばお姫様抱っこのまま耳元で「いいよ」と囁かれる。きちんと寝かしつけて隣に添い寝。自分もそのまま寝ちゃう。眠気醒めちゃったと向かいあえば、「じゃあ眠くなるまで話してよっか」と嬉しそうにじゃれてくる真琴。気づけば二人とも寝落ちしてる、甘く優しいまこちゃんの添い寝。
渚の場合 女の子がウトウトし始めたのに気づくと頬をツンツン。「眠くなっちゃった?」覗きこんで頭をぐいっと自分のほうに引っ張って「このまま寝てもいいよ!僕が運んであげるから♪」となんだか嬉しそうな渚。絶対お互いこのまま寝ちゃうからダメ!と言えば「ええ〜?」と不満そうにしつつも「僕もそう思ってた」へへっと笑って自覚アリな様子。手を繋いでベッドまで向かって一緒にごろん。眠気醒めちゃったと呟けば「ん〜、どうして?」と一段低いトーンで囁いてくる。眠い渚は気だるくってちょっとだけ大人っぽい……ドキドキさせるのは確信犯?な渚くんの添い寝。
凛の場合 女の子がウトウトし始めると、寄りかかれるようにさりげなく距離を詰める凛。こてんと額をぶつけて、痛いっと目を開けたのを笑って見ている。ごめん…でも笑いすぎ。ひとしきり笑いあってじゃれたあと、「もう寝るか?」とお兄ちゃんっぽく頭をがしがし。そのままベッドへ連れてって添い寝してくれる。自分はまだ寝る気がなさそうなので、寝ないの?と聞けばふっと笑って「一緒に寝たいのか?」とニヤニヤ。眠気醒めちゃったと服の裾を引けば、「んだよ…さっきは寝ぼけてたくせに」と楽しそうに頬を抓ってくる。だけど「待ってろ」と寝る準備をする、意地悪だけど優しいりんちゃんの添い寝。
怜の場合 女の子がウトウトし始めると、読んでいた本を閉じてそっと覗きこむ。「…もう寝ましょうか?」と提案する怜。ん〜と唸ればくすくす笑って、「すいません。気づいてあげられなくて」と手を取り、そのままベッドへ連れて行ってくれる。寝かしつけながら隣で添い寝。でも眼鏡したまま。怜はまだ寝ないの?と聞けば「あ…す、すいません。さんの寝顔を見たいなあと思って…」と照れくさそうにはにかむ。素直すぎる。眠気醒めてきたと呟けば、パジャマの襟を直してくれながら「あなたが眠くなる話なら得意ですよ?」と冗談を言ったりする。愛情深い怜ちゃんは添い寝が得意です。
宗介の場合 女の子がウトウトし始めると、何も言わずがばっと抱きあげる。えっ?!なに、宗介!?「もう眠いんだろ」そ、そうだけど…と呆気にとられているうちに、ベッドにぽいっと放り投げられる。雑。見上げるとその場でおもむろに服を脱ぎ捨てて、寝間着に着替える宗介。「そっち詰めろ」とあれよあれよと言う間に添い寝されている。ちょっと眠気醒めてきた…と言えば「なんだ。じゃあもっと起きてるか」と嬉しそうにニヤッと笑ったので、慌てて訂正。寝る!「そんなに警戒するな」と言いつつも抱き寄せて距離を詰められる。強引な宗介さんの添い寝。
百太郎の場合 女の子がウトウトしているのに気づくと、スッと近寄って「眠そうな顔も可愛いなあっ!」と抱きしめてくる。うっとおしい。引き離す力もないので放っておくと「あれ、ホントに眠いの?」と覗きこんで、「しょーがない、俺がベッドまで運んでやろう!」と意気込んで抱っこしてくれる。お礼を言えば、「んーん。惚れ直しちゃったでしょ?」と得意げなので頭を撫でておく。複雑そうな百太郎。眠気醒めてきたと伝えれば、嬉しそうに距離を詰めて「じゃあ、寝るまでイチャイチャしよ〜!」とじゃれてくる。犬みたい。無邪気?下心?可愛さバカっぽさ全開の百ちゃんの添い寝。
露出の高い服を着ています
遙の場合 襟ぐりの開いた服を着ているのを見て、水着のとき以上になんだかドキドキする遙。「(どういうことだ……?)」自分でも分からないけど落ち着かない。少し動くたびに胸の影が見えたり、ブラ紐がチラ見えするのに次第に我慢ならなくなり、両肩をガッとつかんで「脱げ」と一言。「その服……駄目だ」言葉足らずだけど一生懸命さが伝わる。わ、分かった……頷けば「水着ならいい」とか言うから今度は女の子がどういうこと!?と混乱する。チラリズムに弱いんです、男の子なはるちゃん。
真琴の場合 真琴は視線が高いので、襟ぐりの開いた服なんか着ようものなら上から覗きこめます。最初のうちは照れるんだけど次第にハラハラしてきて、街中とか人前で女の子が屈もうとしたときに「あ、」鎖骨のあたりを手の平で制して、屈むのを阻止する。そして「気をつけて」とこっそり。優しく笑ってるけど、これ多分怒ってます。女の子が自覚して意識してくれたらホッとする。傍から見たら気の利いた彼氏……しかしその実態は、海の底よりも嫉妬深いシャチ系男子なまこちゃん。
渚の場合 襟ぐりの開いた服を着ていても、ノースリーブを着ていても、基本的には可愛ければオッケー!な渚。「いいね!似合ってるよ〜可愛い〜!」だけどガード固いのが前提なので、うっかり油断して屈んだりすると「ああーっ!ダメダメ!」と叫んで驚かせて「危ないよぉ」もう!と口を尖らせる。薄着すればするほど悪戯が増える。無防備な鎖骨やうなじのあたりを「ほくろ見ーっけ」ツン?として驚かせる。人前でも遠慮はしません!可愛い君もセクシーな君もすき、男前な渚。
凛の場合 襟ぐりの開いた服を着ていても特になにも言わない。ちら、と目線をやって「(いいな……じゃなくて!無防備すぎんだろ!)」と内心で自分と闘ってる。おもむろにカーディガンを渡して「着とけ」とぶっきらぼうに肩に羽織らせたり、女の子より女の子をいやらしい目で見ている(気がする)周りをギロッと睨みつける。噛みつきそう。我慢ならなくなったときは言いにくそうに「そういう服着るなら……気をつけろよ」と注意する。心配性なのはお兄ちゃん属性だからです、凜ちゃん。
怜の場合 襟ぐりの開いた服を着ている、と気づいた瞬間から眼鏡が曇る。ブラ紐がチラっとでも見えようなら顔を赤くして目を逸らして、「そ、そういう服を着る場合はですね、ちゃんと自覚を持って……!」とゴニョゴニョ。可愛くないかな…と食い下がれば「か、可愛いです!だけどそういうことじゃないんです!」といっぱいいっぱいの様子。物を床に落としたり、屈むことがあれば「ここは僕が!」と率先してカバーする。使命感を持ってフォローしてくれる紳士な怜ちゃん。
宗介の場合 襟ぐりの開いた服を着ていても良いけど、自分以外の前でも油断していたら怒る。「その服、おまえには似合わない」くらいズバッと言って、胸元がチラチラするたびに襟を引っ張って直す。あ、ごめん…と謝れば少し睨んで「気をつけろ」とぴしゃり。怒ってる。もう着るの止めよう…とシュンとしていると、見かねた宗介が耳元で「着るなら俺の前だけにしろ」って囁いたり。独占欲アピールも欠かさない、フォロー力の高い俺様な宗介。
百太郎の場合 襟ぐりの開いた服を着てると大喜び。「な、なんか今日大胆じゃない……?!」もしかして誘われてるんじゃ?!とポジティブに解釈する百ちゃん。1日ウキウキルンルンで過ごしてくれる。隠しておくより自慢したいタイプなので露出に関しては大らかかも。むしろ周りに「この子俺の彼女です!!」って宣言して歩きたい。でもあんまりチラチラ見えていると赤い顔して「ああもう、駄目っス…!俺もう無理〜!!」って音を上げる。素直な男の子です、百太郎。
良いことがありました!
遙の場合 駆け寄って飛びつくと、ビックリしつつもしっかり受け止めてくれる遙。良い結果を報告すれば目を見開いて、「本当か!」と珍しく大きな声で反応をくれる。「良かったな。……頑張ってただろ」少ない言葉をゆっくりと紡いで、目を見つめて優しく笑ってくれる。支えてくれてありがとうとお礼を言っても顔をそむけて「俺はなにも……」と突っぱねるのが遙。照れ隠しに思いっきり抱きしめてきて、噛みしめるように「おめでとう」と囁いてくれる。なんだか二人とも泣いちゃいそう、遙への報告。
真琴の場合 真琴、と急いで駆け寄ると、がばーっと勢いよく抱き寄せられ、まだ何も言ってないのに「〜〜!」と感極まっている感動屋さんの真琴。良い結果を報告すれば抱きしめる腕の力がぐっと強くなって、真琴はうんうん!と大きく頷く。「良かった……俺、ずっと心配で……」涙を浮かべながら微笑む真琴にありがとうとお礼を言えば、「が頑張った証だよ」と頭を撫でてくれる。が幸せなら俺も幸せ!今日はお祝いだね!自分のことのように全力で喜んでくれる、真琴への報告。
渚の場合 「ちゃん!どうだった!?」と会うなり詰め寄ってくる渚。良い結果を伝えればぱあっと表情を明るくさせて、「良かった〜〜!」と抱きつかれてそのままドタバタと後ろに倒れこむ。ひとしきり笑いあってからふと目を見つめて、「頑張ってたもんね。僕、ちゃんと知ってるよ」と労わってくれる。支えてくれてありがとうとお礼を言えば首を振って、今日はお祝いだからいーっぱい僕に甘えてね!と男前を発揮してリードしてくれる。今日1日を大切な日にしてくれる、渚への報告。
凛の場合 駆け寄って報告をすれば、目を見開いて驚いて、「良かった……!」と涙をこらえてグッと拳を握る凛。つられて泣きそうになりながらも、大袈裟だよと笑えばがばっと抱き寄せられ、耳元で「おめでとう」と囁かれる。いきなり大胆でびっくり、だけど情にもろい凜ちゃんは今にも泣いてしまいそう。応援してくれてありがとうと伝えれば、照れくさそうに笑って「気にするな」と労わってくれる。今日はめいっぱい我がままを聞いて甘やかしてくれます。頑張りが報われて嬉しい、凛への報告。
怜の場合 ドキドキそわそわ待ち構える怜に報告をすると、「ほ……本当ですか!!」と眼鏡がずり落ちんばかりの反応をしてくれる。ぱあっと笑顔になって両手をぎゅうっと握りしめ、「さん、やりましたね!本当に良かったです!」と感激して喜んでくれた……かと思えば、急に眼鏡を取って涙を拭う怜。「す、すいません、僕……」さんの努力が実ったかと思えば嬉しくて、と自分のことのように感激してくれる。喜びを一緒に噛みしめ、全力でお祝いしてくれる、怜への報告。
宗介の場合 駆け寄って飛びつけば、様子から結果を察して後頭部をぽんぽん、と撫でながら「おめでとう」と囁いてくれる宗介。言葉にできないでいればふと笑って、顔を覗き込んでくる。「おまえは本当にすぐ泣くなあ」とからかいつつも、指先で涙を拭ってくれる。支えてくれてありがとうと呟けば、ぐっと背中を抱き寄せられて、「よく頑張ったな」と優しく撫でてあやしてくれる宗介。言葉は少ないけど態度で示して安堵させてくれる。泣くなと言って笑ってくれる、宗介への報告。
百太郎の場合 結果を待っている百太郎に駆けよれば「どうだった!?」と不安そうな顔をしている。良い結果を伝えると握りこぶしを作って「よっしゃー!!」、大袈裟だなあと思っているうちに思いっきり抱きつかれて、人目もはばからずぎゅう!「マジおめでとう!俺、俺、めっちゃ嬉しい!」感激しながら瞳をキラキラさせて喜んでくれる。支えてくれてありがとうと伝えれば「そんなこと言うなよ」と照れて、いつも応援してくれてるのはだろ!と一生懸命労わってくれる、百太郎への報告。
彼女と初めての夜
遙の場合 付き合って約2か月、キスはしたけどそれ以上のことはまだしていない。遙はあんまりべたべたするの嫌いなのかな?と思い、流れに任せようと考えずにいると結構いきなり来る。次のデートどこに行こうかと計画しながら、この予定じゃ終電逃しちゃうよ〜と冗談交じりに言えば遙は「家に泊まりにくればいいだろ」とキョトン顔。う……うん。もしかして、これってそういうこと?いや、遙のことだからきっと、深い意味があるわけない!と勝手にドキドキしつつも当日、お風呂まで入って寝る準備万端。隣に座って話しているとなんとなくそういう雰囲気に。は、遙ちょっと待って…!と慌てるといつになく熱っぽい瞳で見つめられ、「俺はけっこう……待った」と囁かれ撃沈。顔に出せないだけで実はいっぱいいっぱいでした。虎視眈々とチャンスを狙っていた遙からスマートなお誘い。あくまで自然体だけど、実は遙ペースというのがミソです。
真琴の場合 付き合って1か月目、一緒にお祝いしようと計画を立てながら「夜は……俺の家とかどう?一緒にごはん作って食べようよ」とナチュラルに誘う真琴。じゃあ食べたいもの作るねと意気込んで、買い物をして向かえば嬉しそうに迎え入れてくれる。不器用な真琴と一緒に料理をして、ごちそうさま…と片付けを始めたあたりでなんとなく気まずくなる。やっぱり今日ってそういうことかな?期待とドキドキを隠しつつ、率先して食器を洗ってくれる真琴を見つめるけど、「先にお風呂入っておいでよ」と真琴はいつも通り。だけど寝る直前、隣に座っているとなんだか様子が変。真琴…?と覗き込めば真っ赤な顔をして、「ごめん……俺、やっぱり不自然だよね」緊張してるんだ、とまっすぐに見つめられ、一気にスイッチが入る。手を捕まれキスをされ押し倒され、「優しく……するから」いい、かな?シャチ系男子の本領発揮。あんまりロマンチックすぎないところがミソです。
渚の場合 付き合って数週間、チャンスはあったものの尻込みして未遂に終わる。恥ずかしすぎるあまり拒んでしまっても、渚はあっけらかんとして「だってちゃん、無理してるのバレバレなんだもん」と茶化して笑わせてくれる。「ゆっくりでいいんだよ」少しずつ慣れてくれたらいいから…と健全なお付き合いを続ける。しばらくしてやって来る渚の誕生日にお泊りの計画を立てて、わたしもう大丈夫だよ、と誘えば渚は驚きのあまり真っ赤になって、顔を覆い隠してしまう。こんなサプライズ聞いてないよ……!僕こういうの弱いのに!ぎゅーっと抱きしめて、なんでちゃんはこんなに可愛い良い子なんだろ〜?と噛みしめ、そのまま幸せいっぱいの誕生日を迎えます。イベントや記念日はしっかり楽しんでラブラブに過ごすのが渚のモットー。一緒に歩幅を合わせて歩いてくれる、シチュエーション重視のロマンチストなのがミソです。
凛の場合 付き合って1か月目、近くのプール施設のあるリゾートホテルへ旅行を計画。朝からJRに乗りこんで移動、つくなりプールや温泉を満喫して、夜は部屋で美味しい御膳。楽しみ尽くした夜は隣同士に敷かれた布団の上で座っておしゃべり。予約してくれてありがと、とお礼を言えば、凛はちょっとだけ恥ずかしそうに「べつに」と目を逸らす。次第に口数が減り、徐々に気まずくなっていく。もう寝よっかな、と逃げようとすれば手首を捕まえられて、そのままゆっくりと距離が縮められる。り、凛…。キスだけでも心臓が破裂しそうになっていると、吹き出して「顔真っ赤、」と笑われる。意地悪!怒ってじゃれているうちに、まっすぐ見つめられながら「……嫌だったら、言えよ」と押し倒される。非日常な状況、ロマンチックな雰囲気に気分は盛り上がり、幸せな夜を過ごします。気持ちから入るかなりのロマンチックさんというのがミソです。
怜の場合 付き合って約2か月、清らかなお付き合いを続けるのが当然と思いつつも、邪な思いを抱かないわけではない怜。いまいち一歩踏みだせずにいる、けれど怜は真面目だししょうがないかな…と思いつつ過ごしていたある日のデート中、大雨に降られ、JRも止まって家に帰れなくなる大ピンチ。どうしようと思っていると、意を決した様子の怜にぐっと手を掴まれる。「今夜は僕の家に……泊まってください。ここから近いので!」と思いもよらぬお泊りデートとなってしまう。一人暮らしの家はさすが整頓されていて綺麗。ドキドキしながらお風呂を借り、パジャマを借り寝る準備をするんだけど…お互いに緊張しすぎて口数が少ない。ふと目が合えば真っ赤になって、だけど少しずつ距離を縮めて…おもむろに抱き寄せられる。耳元で囁かれる「さん……、いいですか?」に撃沈。重たかった最初の一歩をハプニングによって踏みだす二人。健全なのに大体ドラマチックなのがミソです。
体育で野球やってるみたいです
遙の場合 水泳すごいし運動できそう!と思われてピッチャーを期待されるも、キャッチボールの段階からやる気がないので妥協の7番レフト。同じクラスの真琴に「はる、ちゃんとやってよ?」と促されため息をつきながらしぶしぶ頷く。試合が始まると「(あ……鯖、食べたい)」とぼんやり空想を始め、フライ球もぽーんと頭上を飛んでいきます。七瀬ー!はるー!!と飛んでくる怒号。案の上バッターボックスでも凡退。照りつける日差しにプール欲が勝り、暑い……水……とフラフラして結局ベンチに引っ張られて出番終了。お疲れ、と顔を出せば頬が赤く染まっていて暑そう。全然やる気ないじゃん!とからかえば、「……野球は興味ない」と面倒そうにつぶやいて、タオルを首に巻きながら試合を見てます。水の中じゃ最強なんだけどね?水泳にしかやる気を出せないはるちゃん。
真琴の場合 スポーツ万能なので何でもできるし、攻守どちらも向いているので5番サード。バッターボックスに入ったときの真剣な顔、ホームラン狙いの大きいバッティングスタイルに橘くん頑張ってー!キャー!という黄色い声さえ飛び交う。打ち損じたときの苦い顔が雄々しくてイイ、と女子の視線がさらに集まる。大きく目立つわけでも大きなミスをするわけでもなく活躍するオールマイティ。ガタイが良く球威もあるので野球部から勧誘されるし、三振したクラスメイトに「ドンマイ!」と優しく声をかける笑顔が人気で男子からもモテます。うっかり凡ミスすると悔しくなって張り合いが出てきて、野球も面白いなーって思いながら楽しそうにプレーしてる。グラウンドの隅で試合を見ていたら、後日「あのとき見てたよね?」って照れくさそうに言ってくれます!スポーツ万能系男子!まこちゃん。
渚の場合 腕力ないけど楽しいから張り切ってやっちゃうぞー!と意気込んでバッターボックスに立ち、豪快に空振り三振で凡退か、どかんと1発ホームランを当てるトリックスター。あえての4番セカンド。最初はギャラリーの女の子に応援されて楽しそうにキャッキャしてるんだけど、後半でだんだん本気になってきてマジ顔でピッチャーを威嚇する。足が速いので盗塁が得意。打てなくても「ダメだったあ〜」とあっけらかん。ベンチに戻れば「あっつ〜い疲れた〜!」とドリンクをゴクゴク飲み、クラスメイトをからかう暇つぶしが始まります。グランドの隅から様子を見ていると、「あ!ちゃんだ!お〜い!」と大きく手を振って叫ばれるのでこっちが恥ずかしい。だけど注目されると本領を発揮するタイプなので有言実行します。楽しく勝つのが一番だよねっ!渚くん。
凛の場合 勝手に決められていた1番ピッチャー。まじかよ……と嫌な顔しつつもマウンドに立てば本気で試合に臨みます。独自のフォームや癖を持ってそうだし、球威も迫力も結構あるので厄介かも。ピッチングが快調だとクラスメイトが囃し立てます。よっ松岡!エースピッチャー!「やめろっての!」なんて煙たがりながらも、三振取れるとまあ悪い気はしない。だけどバッティングはあんまり得意じゃなかったり。豪快に空振りして宗介に「力みすぎだ」って笑われて「うるせ」って返す。ベンチでは男らしく浴びるように給水して、むしろ頭から浴びて髪をかきあげる。クラスメイトが打てば「よっしゃ!」と声を荒げたり、身を乗り出して応援するくらいには楽しんでる。なんだかんだで全力投球!体育の時間は無邪気な凛ちゃん。
怜の場合 完璧なフォームと勝利の方程式を予習し、実技的なスキルは勿論、ボールを見極める目や戦略を持っているので異論なしの2番キャッチャー。試合中もブツブツと呟き、全体を見渡し最善の一手を考えます。みんながまさか!?ていうタイミングで走者をけん制したり(眼鏡がキラリと光って最高にかっこよく見える瞬間)ピッチャーがえっ!?ていうサインを送ったりしてゲームメイクする。勝てばルンルン鼻高々、負ければ「なぜだ……!!」と膝をついて落ち込む。試合中は集中してるのでグラウンドから見つめても気づかないし、後々に見てたよーと言えばちょっと照れて「あの練習試合ですか……僕は打席では全然で」なんて珍しく謙虚な返事をするので、褒めてあげるとぱあっと笑って喜びます。いつだって何だって完璧にパーフェクトに!努力家な怜ちゃん。
宗介の場合 なかなか本気を出さないけどピッチングもバッティングも上々な3番ファースト。バッターボックスに入った瞬間から空気がぴりっとして、ピッチャーを睨んで圧迫。手堅いヒットから大きいホームランまで臨機応変に結果を出す。でも基本ポーカーフェイスなので常に相手チームに警戒され気味。ベンチに帰ってくると凛と拳ゴツン。「調子いいじゃねーか」と囃されても「まあな」くらいで余裕綽々。打てないクラスメイトに一言アドバイスしたり、ヒット打てば「やったな」と声をかけてくれるし、守備でも静かに活躍するしやたらと格好良いので男子にガチめにモテる。肩負傷後はベンチで監督役。冷静さと分析眼はコーチに向いてるかも……?試合に出れないもどかしさを隠し、クラスメイトのためにアドバイスに徹します!裏方にも向いてる宗介。
彼氏に振られちゃいました
遙の場合 放課後の裏庭、付き合っていた彼氏に振られて号泣中。「……?」通りかかった遙は、
泣いているのに気がついた瞬間、持ってるものを全部放り捨てて駆け寄ってくる。「どうした……!」両肩をぐっと掴んで覗きこんでくる、遙まで泣きそうな顔してる。振られちゃったと呟けば口をつぐんで、肩を掴む手に力がこもる。なにを言ったら良いのか分からず奥歯を噛む遙。「……、泣くな……」優しくあやすような囁きにますます涙が溢れて、遙、と思わず名を呼べば我慢の限界、勢いよく抱きしめられる。何も言わず、頭を抱きこむように肩口に押しつけて、苦しいくらいに抱きしめて胸で泣かせてくれる。本当は他の男のことで傷ついてほしくない。おまえのこと、ずっとずっと好きだった……から。なんて、言えない想いを胸でくすぶらせる。悲しみに明け暮れる女の子をただ抱きしめて、涙が止まるまでずっと傍にいてくれる、不器用で優しい遙。
真琴の場合 放課後の裏庭、付き合っていた彼氏に振られて号泣中。泣いてる後ろ姿を見つけて、躊躇いつつも決心して駆け寄ってくる真琴。「……」控えめに声をかけ、泣き顔を見た瞬間に辛くなってその肩を掴む。「……どうしたの。話せる?」首を横に振ってただ泣きじゃくる。頭を撫でてあげるんだけど、泣きやまない姿を見てたまらず抱き寄せる。後ろ頭を撫でながら胸に押しつけて、「話さなくっていいから……こうさせて」優しい真琴に、振られちゃったの、と告げれば小さく「そっか、」と返ってくる。自分のことのように悲しんでくれる……けど、心のどこかでは少しほっとしてる。俺はずっとのことが好きだったんだ。つけ入る気なんかないと思ってたけど、こうして慰めさせてくれるのが素直に嬉しいよ。色んな感情を押し隠して、優しく慰めてくれる真琴。気が済むまで泣かせてくれるし、急かさずに話を聞いてくれる。傷ついた心ではその優しさに甘えたくなってしまう、安定剤のような真琴。
渚の場合 放課後の裏庭、付き合っていた彼氏に振られて号泣中。通りかかった渚が声をかけようとして、泣いているのに気づいた瞬間「ちゃん!?」と慌てて駆け寄り、手首を掴む。「どうしたの?どっか痛い?誰かになんかされた?」泣きじゃくりながら首を振って、振られちゃった、と呟けば悲痛な顔をして驚く。「なんで……?」と小さな声で呟いて、奥歯を噛んでがばっと抱きしめてくれる渚。「大丈夫、ちゃん……僕、隠しておいてあげるから、」好きなだけ泣いていいよ。誰にも見つからないように、僕が抱きしめてあげる。意外なほどに落ち着いた言葉で慰めて、ゆっくりと背中を撫でてくれる。僕、ずっと君の傍にいるよ――――と言いたい気持ちをぐっと堪える。自分の複雑な感情がバレないように上を向く。泣いている顔を見てたら自分も泣いてしまいそうになる。君のことが好きだから、悲しんでる顔は見たくないよ。いつでも女の子の幸せを願ってる渚。
凛の場合 放課後の裏庭、付き合っていた彼氏に振られて号泣中。偶然通りかかった凛は泣いているその姿を見つけて、「おい……!」と焦った様子で駆けつけてくる。顔を覗きこんで「おまえ、なんで泣いて……」と困惑した様子で様子を伺って宥めてくれる。泣きやまないのに業を煮やした凛は仕方がなしにぐっと抱きしめる。背中をトントン撫でて、泣きやんだのを見計らって「……落ち着いたか」と優しく呟く兄のような凛。振られちゃった、と涙声で告げれば凛は何も言わず腕の力を強くする。あんな男、別れて正解だ、なんて棘のある言葉を言ってしまいそうになるのは、女の子のことがずっとずっと好きだったから。ずっと想っていたから。だけど泣いているのを見ていれば何も言えなくなってしまう。困った顔をして天を仰いで、聞こえないくらいの声で「くそ……」と呟く。どうしたらいいんだよ。振った男に腹が立つ。女の子のことが好きだからこそ、悲しい涙なんか見たくなかった凜。
怜の場合 放課後の裏庭、付き合っていた彼氏に振られて号泣中。プールに行こうと一人歩いていた怜は女の子のうしろ姿を見つけ、「さん!こんなところで何を……」といつものように声をかけてから、泣いていることに気がついてハッとする。咄嗟にどうしよう!と狼狽えるも、すぐにハンカチを出して「使ってください」と優しく微笑む。膝を曲げて顔を覗きこんで、胸を痛くさせながらも一生懸命慰めてくれる。振られちゃった……と伝えれば、自分が辛いのをぐっと飲みこんで「そうですか、」と一緒に悲しんでくれる怜。泣いている姿を見つめて、肩に触れようとした手をひっこめる。「……すみません。なんて言ったらいいのか、僕には……」だけど、せめてこうやって慰めさせてください、と頭を撫でてくれる。「思う存分泣いて……忘れてしまえばいいんです。僕はそう、思います」不慣れだけど辛さを隠し、ストレートな想いをくれる。誰よりも優しく紳士な怜。
宗介の場合 放課後の裏庭、付き合っていた彼氏に振られて号泣中。ふと通りかかった宗介は女の子が泣いているのに気がついて、「おい」と声をかけて頭からタオルをかけてくれる。驚いているうちにタオルごと頭を抱き寄せられ、宗介、と呟けば「いーから」と遮られる。強引。頭をぽんと撫でながら耳元で優しく「なにがあった」と呟いて、ゆっくりと話を聞いてくれる。振られちゃった、と言っても、辛い、と言っても「うん」と頷いて、自分の気持ちそっちのけで優しくしてくれる宗介。ひとしきり泣いて落ち着いたあと、タオルありがと……と返そうとすれば押し返されて、「そんな顔したまま帰るつもりか」不細工だからタオルで隠していけ、とからかって笑わせてくれる。ひどい、けどそれがいつもの通りの宗介。俺なら絶対そんな風に泣かせない。手を離すなんて真似はしない。……女の子の背を見送って拳を握る。早く俺のところに来い、と悔しい想いをくすぶらせる宗介。
百太郎の場合 放課後の裏庭、付き合っていた彼氏に振られて号泣中。うしろ姿を見かけて「せんぱーい!」と駆け寄ってきて、ようやく泣いていることに気がついて驚く百太郎。「ど、どうしたんすか!?」訳もわからず慰めるんだけど、一向に泣き止まない様子を見てもどかしくなって、もうどうにでもなれ!状態でがばっと抱きしめる。「落ち着いて、先輩……なにがあったんすか」俺バカだから、どうしたらいいか分かんないっスよ……と百太郎まで意気消沈。振られちゃったの、と告げれば「嘘!先輩のこと振るとか、どうかしてる!信じらんねえ!」と憤って、もっかい全力で抱きしめてくれる。「そんな男のこと忘れてください!」うん、と頷けば「もっとイイ男います!俺とか!」冗談交じりで笑わせてくれるけど、本当は冗談なんかじゃない。俺、先輩のことが大好きっス。お願いだからこっち見て、と願って腕の力を強くする、ちょっぴりしおらしい一面を覗かせる百太郎。
授業中に居眠りしてるみたいです
遙の場合 隣の席の七瀬くんはミステリアスで、なにを考えているのかよく分からない。何事にもやる気を見せないクールな顔をして、授業中だって上の空で窓の外を見ていることが多い。現代文の時間もずっと窓の外見てるし……課題ちゃんと解いてるのかな?と思い隣を見てみると、背もたれに背中を預けて、窓のほうにすこしだけ身体を傾けて、静かに居眠りしているのを見つけてしまう。ね、寝てる!!あまりにも綺麗なその寝顔に思わず見惚れる。じっと見つめていると、ふと目を覚ました七瀬くんは何事もなかったかのようにシャーペンを取って、また窓の外を見て……あれ、もしかして寝てなかった?いや、寝てた?わ、分からない。だけど寝顔すっごく美人だった……とドキドキ。とりあえず課題は一ミリも進んでません、誰にも気づかれない居眠り常習犯の七瀬くん。
真琴の場合 斜め向かいの橘くんはいつも真面目に授業を受けているけど、たまに油断して居眠りしてる瞬間がある。頬杖ついて真剣にテキストを見ているかと思えば、カクッと首が落ちたり。机に両肘をついて真面目に課題に取組んでいるかと思えば、やっぱりカクンと首が落ちたり。部活に没頭して疲れてるのかな……。今日も数学の時間、居眠りしてるのがふと視界に入ってきて、寝てる……と思って見ていると身体をビクッと揺らしてはっと目を覚ましていた。しかも橘くんはきょろきょろと見回して、わたしがそれを見ていたことに気づいてしまった!ど、どうしよう……と思っていると、橘くんはへにゃりと眉を下げて恥ずかしそうに笑って、すぐに黒板に向き直った。今の笑顔は……ずるい。たま二居眠りをする時でも、その人柄の良さをにじませハートをキャッチしていく橘くん。
渚の場合 クラスメイトの葉月くんは授業中しょっちゅう居眠りをしている。テキストを立ててその影で寝たり、考え込んでいる風のポーズが崩れて前のめりになっていたりと、分かりやすく寝ているから先生にもバレバレ。頭をスパーンと叩かれて起こされているシーンはよく見る。部活が忙しくて疲れてるのかな。生物の授業中も、もうすぐ当たる番なのに隣の席の彼は盛大に居眠りをしていた。葉月くん、と小声で肩をツンツンすると薄っすらと目を開けて、目を覚まして眠そうに目をこする。当たるよ、と教えてあげれば「……!ありがと」ぱちっと覚醒して慌ててテキストを開いている。葉月くんが当てられる番が過ぎれば、ふたりで目を見合わせてちょっと笑う。この秘密を共有している感じ。授業のあとは「さっきはありがとう!」と満面の笑みでお礼を言ってくれる、いつも等身大の憎めない葉月くん。
凛の場合 (※共学設定)松岡くんは水泳部の部長として忙しい毎日を送っているのに、学業も優秀でいつも成績上位をキープしている。授業中は眼鏡をかけていつもよりぐっと真剣な雰囲気……だけどさすがに疲れが溜まっているのか、たまに眠そうにしている瞬間もある。昨日も夜遅くまでメニュー考えてるって言ってたっけ。英語の授業中、前の席に座る彼をちらと覗いてみると、頬杖をついたまま動く様子がなかった。あ、寝てる……珍しい。気を使って起こさないでおいて、当たりそうになったとき、ペン先で背中をツンツンと突いて起こしてあげる。途端にぴっと背筋を伸ばした彼は、ほんの少しだけ振り返って「わり」と片手で礼をする。困った顔で笑うその表情!いつも完璧な部長さんが不意に見せる、油断や隙にキュンとさせられる。飾らないところも格好良い、松岡くん。
怜の場合 後ろの席の竜ヶ崎くんは居眠りなんか滅多にしない優等生だ。むしろわたしが居眠りしていると起こしてくれるし、真面目な彼には頭が上がりません。いつも助けてくれてありがとう……。だけど最近の竜ヶ崎くんは疲れているのか、授業中にウトウトしていることが増えたと、席が後ろのほうの友だちが教えてくれた。まさかと思っていた次の地学の授業中、静かに課題を解いていると後ろから寝息が聞こえてくる。アレ……もしかして竜ヶ崎くん、寝てるの?本当に!?恐る恐る振り返れば……俯き加減ですやすやと眠っている油断した顔が見えた。わあ、寝顔かわいい……けっこうあどけない。その珍しい一面につい見惚れてしまう。先生にバレないように、後ろ手に机をトントンと叩いて起こしてあげる。いつも助けてくれているお礼!優等生だけど、ふと見せる隙が可愛い竜ヶ崎くん。
奪って欲しいです
遙の場合 優しくない彼氏と付き合っていることを、遙は知っている。昨日も今日も連絡はなし、たぶん飲みに行って女の子と遊んでるんじゃないかなあ。なんてため息交じりに笑っていると、感じる遙からの視線。遙とは大学に入学してからすぐ知り合って、同じゼミに入って仲良くなった最初の友だちだ。サークルの先輩と付き合うことになったって話したときも、今みたいにクールな顔してたっけ。「……なんで笑ってるんだ」別にもう慣れちゃったから、なんて言いながら、泣きそうになってるくせに。ばかみたいな自分。「笑うな」遙は珍しく怒った顔をして詰め寄ってくる。ぞくっとして思わず口を閉ざす。近いよと後ずさっても距離を縮められて、このままだと抱きしめられてしまいそうだった。「俺なら、」腕をつかむ手のひらが熱い。「そんな悲しい顔させない」優しい体温に抱きすくめられて、思わず涙が出る。だめだよ、今そんな風に言われたら、甘えちゃうよ。きっと遙なら大事にしてくれるはずだって分かっているから。このまま奪って、優しく愛してください。そう素直に言えたときに、きっと始まる新しい恋。
真琴の場合 別れた彼氏のことをまだ引きずってるのを、真琴は「は健気だね」なんて優しく笑ってくれたりする。本当に好きだったなあ、と思うほど最近は気持ちに整理がついてきて、だんだんと未練も無くなってきた。きっといつまでもこうしてちゃいけないんだ。そう思ったときに隣にいたのは真琴だった。授業のあとふたりで駅まで向かいながら、最近どう、なんて他愛ない話をする。うん、まあ良い感じだよ。なんてちょっとだけ、思わせぶりなことを言ってみたかっただけ。真琴は「そっか」と柔らかく笑っていて胸が痛くなる。「、」この信号を曲がれば駅につく。「もう忘れられた?」はっと顔を上げれば優しいまなざしが見下ろしていて、頬が熱くなるのが分かった。頷けば伸びてきた手がわたしの手をつかんで、ぎゅうと握りしめた。「じゃあ俺が、奪っていいかな」真琴、ごめんね、もう前の彼のことなんかとっくに忘れてるよ。もっと早く言えればよかったけど、ずっと真琴の優しさに甘えていたかったから。このまま奪って、どこにでも連れて行って。友だちだった真琴と、一歩踏み出して始まる恋。
渚の場合 「泣きそうな顔してる」わたしの頬をきゅうと抓る渚くんは、いつもと変わらず元気いっぱいだ。その笑顔を見てるだけでこっちまで明るくなれる気がする。たった今連絡が入って、週末のデートが延期になってしまったのだ。楽しみにしてたのに、もうそろそろかなぁ、なんて思えば涙だって出そうになる。だけど今日はサークルの飲み会だし、一人で辛気くさい顔してもいられない。なんでもないよと笑っても本当は分かってるくせに、渚くんは優しく笑って隣に並んでくれた。「また彼氏さんとなんかあった?」うんまあ、そんなとこ。後輩の前でみっともないね、と言えば渚くんは「そんなことないよ、」と大人っぽい視線でわたしを見やった。酔ってるのかな、顔が赤い。すこし距離も近い。触れてしまいそうな肩や手を意識して、渚くんってこんなに、男らしかったっけ……とドキリ。そのうち渚くんはプッと吹き出して笑った。「やっぱりさん、可愛い」渚くんの瞳がまっすぐわたしを捕らえて、「……僕が奪っちゃいたいな」と一言、呟く声を聞いてから途端に頬が熱くなった。ふいに見せられる強引さがずるい。翻弄されて始まる、新しい恋。
凛の場合 彼氏と喧嘩してぐちゃぐちゃになっているときに、大学構内でばったり凛と出会う。「すげー顔」怪訝そうな顔をするけど、ちゃんと話を聞いてくれるから凛は優しいのだ。コーヒーを買って中庭のベンチで悩み相談をしてみる。なんかもう疲れてきちゃった。最近ずっとこんなだし、会っても喧嘩ばっかり。はあ、とため息をつけば凛は空を仰いでぼそりと一言。「そんな男、止めておけって俺は思うけど」おまえが好きならしょうがねーよな、って笑うから、愚痴ってばかりの自分がちょっとだけ情けなくなった。ごめん、優柔不断で。いっそのことハッキリ何かが起きて、キッパリ終われたらいいのに。たぶんわたしは凛みたいな人とのほうが相性がいいのだ。凛は一緒にいて楽だし、わたしのこともよく分かってくれてるし……。そんなことを思っていればふと視線を感じる。凛はすぐに目を逸らして、照れくさそうに口をとがらせた。「俺にしとけば」え?「俺はおまえとなら上手く行く自信あるけど」奪われる気、あんのか。って妙に自信たっぷりの笑顔に、びっくりするくらいドキドキしてる。いきなり、むしろいつの間にか、始まってた延長線上の恋へ。
怜の場合 水泳部の休憩中、ふと隣に並んだ怜くんと他愛ない話をする。授業がどうとか来月の大会がどうとか、ストレッチしながら話していると話題はふと彼氏の話へ。「倦怠期って言ってましたよね」うん、ここ2ヶ月あんまり連絡取ってない。なんか女の子と遊んでるみたいなんだよね、と軽く言いつつも、内心では傷ついていたりするのだ。ふと笑っていると怜くんの視線を感じる。だけど目が合えば、すぐに逸らされてしまう。「……そんなに放っておくなんてありえません」え、う、うん。「大事にしてくれない相手なら、早く別れた方がいいと思います」きっぱり宣言して怜くんは前を向いた。……怜くんってこんなに気持ちの強い人だったっけ。思わずその真っ直ぐな瞳に見とれていると、その真剣なまなざしをこちらに向ける。「――ぼーっとしてたら僕がさんのこと奪いますよって、言っておいてください」意志の強い視線、真面目な口ぶり。突然の告白に呆気に取られているわたしを置いて、プールへ飛び込んでゆく。怜くんがそんな冗談、言うはずないのに。休憩が終わる。火照った頬にちょうどいい水温に沈んで、彼のことを考え初めて始まる、新しい恋。
宗介の場合 もう振られそうなんだ、と伝えれば珍しく驚いた視線を向けてくる。いい感じの子と遊んでるんだって、と人づてに聞いた噂を呟けば、宗介は「へえ」と短い返事をくれた。来週デートの約束してるから、たぶんその日にわたしは振られるんだと思う。もう良いんだなんて言って笑ってるけど、本当は泣きたいのを隠している。「そういう男だって知ってたはずだろ」宗介は別れろってずっと前にも言ってくれていた。今では彼のどこが好きだったのか、どうして辛いのかも分からないのに、それでもわたしはしがみついている。「悔しくないのか」……うん、悔しい。宗介の言葉になぜか涙が出てきた。わたしばっかり好きだったみたいで、悔しいよ。「おまえから振ってやれ」え、「他に気になる男が出来た、そいつに告白されたから付き合うことにした」そ、そんな風に嘘つけないよ、とうつむいたわたしを、宗介は勢いよく抱きしめた。苦しいほどの腕の力に、胸がしめつけられる思いがする。耳元で「……俺はおまえが好きだよ」とぽつり。すぐ諦められるかわかんないよ、「いいよ」俺が全部、奪ってやるから。悲しみごと全部奪って愛してくれる、突然始まる宗介との恋。
抱きついてみました
遙の場合 そっと抱き寄せてくれた遙に、こっちから勢いよくぎゅー!っと抱きついてみる。一瞬うろたえたのが分かったけれど、首に腕を回して抱きつけば、ふっと笑って同じように強く抱きしめてくれる。「どうしたんだ」なんて言いながらも幸せそう。なんとなく、と返せば「ん」短い返事、耳元に降ってくるキス。どうしたのと聞けば「なんとなく」と意地悪に返される。こうやって強く抱きしめてもらうの、けっこう好きかも……と抱きしめ返しながら思う遙。癖になってしばらくは離してくれなくなります。甘えんぼの遙にハグ!
真琴の場合 抱きしめようと腕を伸ばした真琴に、こっちからぎゅー!っと抱きついてみる。首に腕を回して、めいっぱい背伸びをして、「わっ」と驚いた声が聞こえてきてしめしめ。びっくりした?と見上げると真琴はへにゃりと笑って「うん、」びっくりしたと言いつつも抱き止めてくれる。かと思えば急にがばっと抱き上げられて、気づけば真琴の腕の中。「やっぱりこっちのほうがいいな」子ども扱いされてるみたい……だけど真琴が嬉しそうだからいっか?抱き上げるのが好きな真琴にハグ!
渚の場合 駆け寄ってくる渚に、こっちからぎゅー!っと抱きついてみる。「わあ!どうしたのちゃん?」驚きつつもめいっぱい抱きしめ返してくれる渚。なんとなく、と言えば「え〜?まあ、僕は嬉しいけどねっ」と楽しそうに笑っている。ちらと見上げると渚の頬が赤い。あれ?いつも抱きしめて驚かす側だから、驚かされるとドキドキしてしまう。「み、見ないで……!」なんて顔をうずめて、いつになく照れてる。そんな顔されるともっと照れさせてみたくなっちゃう!可愛い渚にハグ。
凛の場合 抱きしめようと腕を伸ばした凛に、こっちからぎゅー!っと抱きついてみる。めいっぱい飛びついても、よろけずに受け止めてくれる凛。「んだよ」びっくりさせんな、と言いつつも笑顔が優しい。へへ、と笑えばぎゅっと抱き寄せられて、頭上でぼそっと「……可愛すぎんだろ」と呟く声が。びっくりした?と聞けば「まあ」強がっちゃって。照れた顔、珍しいからもっと見たくなる。見上げようとすると腕の力が強くなって身動きが取れない。苦しいよ、だけど幸せだからいいや。お兄ちゃん属性の凛にハグ!
怜の場合 抱きしめようと腕を広げた怜に、こっちからぎゅー!っと抱きついてみる。「わあ、」なんて間抜けな声が聞こえてきたのをクスクス笑えば、ずれた眼鏡を直しながらそっと抱きしめ返される。「お、驚かさないでください……」ごめんね、と言えばふうとため息をついて、頭を撫でられる。「あなたが突拍子もないのは、いつものことですから」あ、なんか大人っぽい言葉。もっとびっくりさせてみたいな、と考えているとこめかみに降ってくるキス。やり返されました……なんだか余裕のある怜にハグ。
宗介の場合 抱きしめようとこちらを向いた宗介に、こっちからぎゅー!っと抱きついてみる。驚くかと思いきや反応なし。黙って抱き留められて、なにも言わないのかと上を向けば、ばちっと目が合う。……宗介、もしかしてびっくりした?と聞けば、珍しく狼狽えた様子で「……まあ、」ちょっとな、と言いつつ顔を隠すように抱きしめられてしまう。……もしかして宗介、本当に照れてたのかな。予想外の反応にこっちがびっくり。どうしたら良いのか分からなくなってお互い固まってしまう、無骨な宗介にハグ!
百太郎の場合 抱きしめようと両手を広げた百太郎に、こっちからぎゅー!っと抱きついてみる。「うわあ!?」と叫びつつもぎゅうっと抱き留めて、「えっ?ど、どうしたんですか先輩!?いや俺的にはラッキーっていうか幸せっていうか最高っていうか……!」と照れ隠しにぺらぺらお喋りになる百太郎。びっくりした?と聞けば「……ハイ」と頬を赤らめてしゅんとなる。珍しく本気で照れてる。しかしいざ離れようとすると「だ、駄目ッス〜〜!もっと〜〜!」とおねだりされて離れられない。困ったちゃんの百太郎にハグ!
助けてくれました
遙の場合 大荷物を抱えて階段を上っている最中、バランスを崩して荷物を落としそうに!ひゃあっと悲鳴をあげそうになった瞬間、うしろから伸びてきた手がズレたダンボールをキャッチして支えてくれた。おまけに手の平でそっと背中を支えてくれている。振り返ると同じクラスの七瀬くんと至近距離で目が合って、あ、ありがとう……と色んな意味でドキドキした胸を押さえて伝えると「気をつけろ」ぴしゃりと冷たい言葉を告げられる。うう、涙目になってゴメン……と言うとさっと持って行かれるダンボール。え?「どこに持って行くんだ?」3階の視聴覚室だけど……。「わかった」え、ちょっと待って、運んでくれるの!?慌てて七瀬くんの背中を追いかける。すたすた歩いて行ってしまう彼にようやく追いついて、ありがとうとお礼を言うと、ふいっと目を逸らして「……別に。おまえ、なんか危なっかしいから」とぶっきらぼうな返事が返ってくる。こ、これはいわゆるツンデレってやつ?なんて思いながら、ミステリアスな七瀬くんとちょっとだけ近づけたことがなんか嬉しい、とある昼休みのワンシーン!
真琴の場合 大荷物を抱えて階段を降りている最中、バランスを崩して荷物を落としそうに!きゃあっと悲鳴を上げると「危ない、」と前の方で声がして、はっと気がつくとダンボールごと抱きしめるように支えられている。下の階から上ってきていた同じクラスの橘くん!両腕をぎゅっと捕まれて、ダンボール越しに向かいあいながら「大丈夫?」と心配そうに聞かれて何度か頷く。体勢を整えてから「あ……ごめんね、痛くなかった?」と支えてくれた腕の心配までしてくれる優しさ。荷物を抱え直そうとすると、ふっと笑った橘くんが「無理しないで。俺が持つよ」ニコッと笑って荷物を持ってくれて、また下の階に一緒に戻ってくれることに。ごめんね、と言うと「ううん。俺、力仕事は得意なんだ」とはにかんで、他愛ない会話をして目的地へ。ありがとう!とお礼を言って向かいあってから、そういえばさっき力強くて頼もしかったなあとか、抱きしめられてるみたいだったなあ、と思いだして赤くなってしまう。それからなんだか橘くんのことを意識しちゃって目を見れない……!いきなり始まるこれが恋?とある昼休みのワンシーン。
渚の場合 大荷物を抱えて階段を降りている最中、バランスを崩して荷物を落としそうに!キャッ!と思わず悲鳴を上げてしまって、落ちる!と目を瞑ればトン、と何かに優しく受け止められる感触。目を開くと、ちょうどすれ違うように階段を登っていたクラスメイトの渚くんが、抱きとめるように支えてくれていた!「大丈夫?良かった、間に合って」さすが身軽な渚くん。ありがとう!とドキドキしたまま告げると、唇を尖らせて「っていうかーなんでちゃんがこんなに大きな荷物運んでるのー?」と拗ねた声。今日は日直だから……。「関係ないよ。女の子にこんな荷物運ばせるなんてありえない!」あ、と思った瞬間にはひょいっと荷物を持ってくれて、「僕がお手伝いしてあげる。どこに持って行くの?」と頼もしく笑いかけてくれる渚くん。ありがとう、と伝えてその隣をついて行って他愛ない日常会話。だけど、渚くんってこんなに男らしかったっけ……荷物を運んでくれる腕とか支えてくれた手とか、なんだか色々と意識し始めて落ちつかない。笑顔の可愛い男の子、ってだけじゃない魅力を知ってしまって何かが変わる。そんなとある昼休みのワンシーン!
凛の場合 大荷物を抱えて階段を上っている最中、バランスを崩して荷物を落としそうに!ぎゃ!と声をあげてよろけて転ぶのを覚悟した瞬間、右腕をぐっと掴まれてなんとか踏みとどまる。「っぶね、」顔を上げると、ぐうぜん隣を通りかかったクラスメイトの松岡くんが咄嗟に腕を捕まえてくれていた。びっくりした、と思わず呟くと「こっちの台詞だよ」と眉をしかめて、その手を支えに体勢を整えるとさりげなく手が離される。「ったく、何だよこの荷物?日直の仕事って……おまえ、自分のタッパ考えろよ」た、たっぱ?って何?キョトンとしているとブッと吹きだされて余計に分からなくなる。「貸せよ。俺が運んでやる」え?でも!「いいよ。この方が安全だろ」はまた転ぶかもしんねーし、と悪戯っぽく笑って行ってしまう松岡くんに、もう!なんて文句をつけながらついていく。いつも軽口を叩く間柄だけど、たまにこうしてナチュラルに男前なことをするから松岡くんはずるい……。その背中を見つめながら胸のトキメキを自覚したり。だけど素直になるのはなんだか恥ずかしい、なかなか発展しない松岡くんとの関係。ちくしょうかっこいい!そんなとある昼休みのワンシーン。
怜の場合 大荷物を抱えて階段を降りている最中、バランスを崩して荷物を落としそうに!思わずぐっと息を飲んで目を瞑っていると、「わあっ!」と聞こえたかと思えば持っていた荷物の重さが消えて、ぼすっと何かに体当たりする感触。「……大丈夫ですか?」顔を上げると、クラスメイトの竜ヶ崎くんが抱きとめてくれている!あ、ありがとう!あれ?そういえば眼鏡は……!?辺りをきょろきょろ見渡すと階段の下のほうにダンボールと眼鏡が落ちている。どうやら荷物ごと転んだところを前から受け止めてくれて、その拍子にダンボールがぶつかって落ちてしまったらしい。ご、ごめんね!慌てて体勢を整えて、階段の上の段から竜ヶ崎くんの赤いおでこに触れてみる。「ぼ、僕は平気です……!」とよろける竜ヶ崎くんに眼鏡を拾って手渡してあげると、当たり前のようにダンボールを持って「これは僕が代わりに運びますね」と請け負ってくれた。改めてお礼を言うと「いえ。本当はもっとスマートに助けるつもりだったんですが……」と恥ずかしそうにする竜ヶ崎くんに、十分かっこよかったよ、と小さく伝えると「えっ!」驚いたような、嬉しそうな顔をしてへにゃりと笑う無邪気な表情にときめく胸。些細な日常から始まっていく恋……とある昼休みのワンシーン!
宗介の場合 大荷物を抱えて階段を降りている最中、バランスを崩して荷物を落としそうに!身体がぐらついて咄嗟に悲鳴をあげた瞬間、落ちて行くダンボールの向こう側から誰かが抱きとめて支えてくれた。おなかに回された片腕が強い力で支えてくれたおかげで転ばなかった……顔を上げるとクラスメイトの山崎くんがこっちを見下ろしている。あ、え、えっと……!思わずしどろもどろになっていると、真顔のまま「大丈夫か?」と聞かれて何度か頷く。体勢を整えてから、離れていった宗介が階段下に落ちたダンボールを持ち上げてくれた。ありがとう、と受け取ろうとすると「どこに運ぶんだ」と突っぱねるように聞かれ、さ、3階の視聴覚室……と伝えると「分かった」と言うなり歩きだしてしまう。ま、待って!慌てて追いかけて、ごめんねと呟けば目線だけをこちらに寄越す宗介。「は意外と鈍臭いんだな」なんて言うから、驚いて目を見開いてしまう。かと思えばふっと笑って「冗談だよ」ほ……ほんとに?「ああ。見るからに鈍臭いと思ってた」ええっ!?顔をしかめても宗介は笑っているだけ。山崎くんって実は意地悪だったんだ……と思いなががら彼についていく。話しかけにくいとばかり思っていた彼の新たな一面を見て、ちょっとだけときめいていたりして。そんなとある昼休みのワンシーン!
貴澄の場合 大荷物を抱えて階段を上っている最中、バランスを崩して荷物を落としそうに!ふらっと足元が崩れて、落ちる!と思えばその瞬間に後ろからがばっと抱きしめられ、両手を覆うように誰かの手が重なる。えっ!?「あっぶなーい!間に合って良かった〜」後ろを見やればクラスメイトの貴澄くん。あ、ありがとう!ドキドキ高鳴る心臓を押さえて告げると、ニコッと笑った彼は「ううん。なんだか危なっかしいな〜と思って見てたんだ」そっか……と胸を撫で下ろしていると、そっと離れた彼がダンボールを持ち上げて「僕に貸して。運んであげる」と微笑んでくれる。で、でも悪いよ!「そんなことないよ。それに僕の方こそ役得って感じだったしね」なんてウインクを飛ばしてくる貴澄くん。もしかしてさっき抱きしめるみたいな体勢になったことかな?思わず照れてしまって、階段を上っていく彼の後ろを急いで着いていく。隣に並んでそっと顔を見上げると、なぜかパチッと目が合う。な、なに?「ふふっ。何でもなーい」ええ、なんだろう?さっきからからかわれているのかな……。だけど楽しそうに笑っている彼を見ていると、つられて笑顔になってしまう。女の子に人気なのが分かるなあ、と寂しさをくすぶらせるこの気持ちは何だろう?とある昼休みのワンシーン。
その気じゃないと断ってみました
遙の場合 まず単純に「どうしてだ?」ってまっすぐな目をして聞く。「具合悪いのか?」と斜め上からの心配をしてくれて、添い寝して寝かしつけてくれながら「別に俺は……いいから」と心配してくれる遙。本当はただ気乗りしないだけだったんだけど、今日だけは甘えちゃおうかな?抱きついてそのまま寝ようとすると、しばらく経たないうちに「……」と苦々しく名を呼ばれる。「あんまり、くっつくな」え?と思った瞬間には手首を捕まえられて、押し倒すような姿勢になっている。は、遙?「……我慢できなくなるだろ」熱のこもった視線で見下ろされて、思わず言葉に詰まってしまう。珍しく切羽詰まっている様子の遙。見つめ合えば唇を奪われて、どんどん盛り上がっていく雰囲気!「なあ……本当に駄目か?」情熱的なムードにほだされるか、疲れているからと断るか分岐の夜!!
真琴の場合 「え?……そっか」と見るからに落胆が伝わってくる。分かりやすくって犬みたい。だけど優しい真琴は微笑んで「いいよ、無理させたくないから」と気遣ってくれる。隣り合って寝ながら今日あったことを話して、面白い話をして、眠いなあと目を擦ったときに頭を撫でてくれる真琴。「そろそろ寝よっか?」腕枕をしてくれておやすみ、と言うんだけどやっぱり諦めきれない真琴は、じいっと熱い視線を送る。頬を撫でてくれた大きな手のひらを捕まえて、眠れないの?と問えば「えっ?」と赤面する真琴。「ご、ごめん……でも俺、本当にいいんだ」恥ずかしそうに目を逸らして、だけどぐいっと身体を近寄せて「……キスだけ、してもいい?」うん、と頷けば唇に軽いキスが降ってくる。真琴が我慢してるのが瞳や吐息ひしひしと伝わってくる……。応えてあげたいけど悩む!どうする?分岐の夜!!
渚の場合 いつもライトな雰囲気なので拒んでも「え〜ケチ〜!」と言いつつ「じゃあ仕方ないね☆」と受け入れてくれる。ベッドでゴロゴロしながら、寝よっかと電気を消すと「えいっ!」とダイブしてくる。「抱き枕〜!」と楽しそうにじゃれ合って、ドタバタしているうちに眠気がやってくるヤンチャな渚。「本当はもっと色んなコトしたかったんだけどなあ」と素直に不満を漏らしたりするけれど、指を絡めて寝転がっているうちに「こういうのも良いよね」と幸せそうに笑ったり。眠くなってきたなあ、と思うと額にチュッとキスが降ってくる。「元気いっぱいになったら……もっとイチャイチャしよ?」と少し大人っぽい声色で寝かしつけてくれる渚。だけど頷いて見つめ合えば「……可愛すぎるよ」とボソリ、「あーだめだめ!寝よっ!」と無理やり布団をかけておやすみなさい!渚は大人です!!
凛の場合 「なんだよ……調子悪いのか?」と怪訝な顔で覗き込んでくる。大きな手で額をガシガシ撫でて、「俺のことは気にすんな」とお兄ちゃんの顔をして笑ってくれる凜。優しいなあ、とキュンとして寄り添って目を閉じる。頬を撫でてくれたり、ほつれた髪を耳にかけてくれたりして、くすぐったいよと顔を上げると優しい瞳と目が合う。「ん……?いいから、目瞑れよ」と囁く声。まだ続くじゃれ合いに、もう一度目を開けると凜は熱っぽい視線でこちらを見ている。あれ。はっと気づけば唇にキスをされている。「寝ないのか?」だ、だって……。くすくす笑う声は大人っぽくって、なんだか良い雰囲気に。どうしようと困惑しているとがばっと抱きしめられて、「ほら、寝るぞ。じゃないと……もっと眠れなくなるようなコト、するけど」いいのかよ、と甘い吐息。これって誘ってるの、寝かしつけてるの?分岐の夜!!
怜の場合 「えっ?い、いやその、ぼ、僕は!」と下心を恥じてかあっと赤くなる怜ちゃん。かと思えば「心外です!僕は別にそのためにあなたといるんじゃなくって……!」えっと、その、と口ごもりながら色々と情熱的な言葉をくれる。落ち着いて寝ることにして、しばらく経った頃に怜ちゃんをツンツン、もう寝た?と問えば起きていたらしくすぐに目が開く。「なんですか……」なんとなく、と甘えると怜ちゃんは眉を寄せて困った顔。頬をすり寄せると「あ、あなたって人は……僕を何だと思って……」ブツブツ何言ってるの?とじゃれつくと怜ちゃんが限界を迎える。がばっと起き上がったかと思えば覆いかぶさってきて、「僕にだって理性の限界ってものがあります!」と宣言してキスしてくる。「……いいんですか?」情熱的な視線、切羽詰まった表情に思わずドキリ。責任を取るか、謝って寝るか分岐の夜!!
宗介の場合 「ふーん」とドライな態度でやり過ごされ、何事もなかったかのようにおやすみをする。寝転がりながら身体を寄せると、ぐいっと力強く抱き寄せて腕枕をしてくれる宗介。優しいなあと寄り添っていると、大きな手に腰の辺りを撫でられて思わずビクッとしてしまう。宗介を見上げても寝てるのか、寝たふりなのかよく分からない。「……見すぎ」喉を鳴らして笑う宗介の声が耳元に聞こえる。絶対わざとだ、ドキドキさせようとしてる!離れて背を向けて横になると、今度は後ろからぎゅっと抱きしめられて、触れる手がなんだかくすぐったい……。ねえ、宗介?と振り返ると唇を塞がれる。なんだかその気にさせられてる……?情熱的なキスに酔いしれて、見つめ合うとくすっと笑って、かすれた声で「んだよ……今日はしないんだろ?」と挑発的な言葉。乗る?乗らない?駆け引き尽くしの分岐の夜!!
百太郎の場合 「えー!?」と明らかにショックを受ける百太郎。ご、ごめん……と思わず謝れば寝てるところにダイブしてきて、頬をスリスリしながら「今日は一晩中イチャイチャできると思ったのにぃ〜!」と泣きついてくる。よしよし、と頭を撫でてあげながら宥めるけれど諦めが悪い。「どーしてもダメ?」ダメ。「そんなあ〜!」正直すぎる。だけど分かりやすい愛情表現が百太郎の特権。なんとか寝るところまでこぎつけて、電気を消して、おやすみのキスする?と聞けばしない、と固持する百太郎。「だって……キスしたら止まんなくなっちゃうもん」と可愛く唇をとがらせる。じゃあおやすみ〜と目を瞑れば「待って、待って?!やっぱりする!おやすみのキスする〜!!」と抱きついてくる。「……ちゃん、大好きだよ」熱っぽい瞳がこっちを見ている……見つめ合ったら負けな気がする!分岐の夜!!
貴澄の場合 目をパチパチさせて「どうしたの?具合でも悪いー?」と覗きこんであやしてくれる。「僕のことはいいんだよ。今日はゆっくり寝よっか」とお兄ちゃんを発揮して寝かしつけてくれる貴澄。子守歌を歌おうか?とか、なでなでしてあげよっか?とかあの手この手を尽くして甘やかしてくれて、優しい声色にウトウトしはじめると、不意に唇にキスが降ってくる。「……かわいい寝顔。チューしたくなっちゃった」と急に熱っぽい視線で見下ろし、「このまま寝ちゃうのもったいないなあ」とじゃれてくる貴澄。雰囲気に呑まれそうになり、貴澄、と名前を呼んで制止すると「あ、そっか……今日はダメなんだっけ」と残念そうに可愛く首を傾げる。強引なリードと甘い声についつい許してしまいそうになるけど……もしかしてそれも罠?「ちぇ、残念」まったく油断ならない駆け引き尽くしの分岐の夜!!
花火大会に行きました
遙の場合 えんじの和柄の浴衣に髪をアップにして、ドキドキしながら待ち合わせ。時間を少し過ぎたときにやってきた遙は女の子を見て一瞬フリーズします。どうかな、と聞けばじっと見つめてきて、かと思えばハッと目を逸らしてぶっきらぼうに「いいと思う」とぼそり。隣にぴったり並んで、屋台を回って、りんご飴の前で立ち止まった女の子に「どれがいいんだ?」と聞いてスマートにお会計してくれる遙。「ほら」と手渡してくれて、お礼を言えば一度だけうなずいて、それから微妙な距離を二人で歩きながら、人混みに紛れそうになるタイミングで自然に手を繋いでくれる。見上げれば頬が少し赤い。暑いせいかな?お互いにうつむきながら花火の会場へ向かって、二人分のスペースを見つけて座る。「平気か?」窮屈な浴衣が苦しそうで遙は心配。大丈夫、と答えれば目が合って、なんとなく手を繋ぎ直して寄り添って花火を見上げる。花火の合間、ふと耳元に顔を寄せてきて、「きれいだ」と呟く。花火も、おまえも。キスしそうでしない距離。しっとり幸せな夏の終わり。
真琴の場合 白地に赤い花柄の浴衣に髪を編みこんで、ドキドキしながら待ち合わせ。時間より少し前にやってきた真琴は、見つけるなりぱあっと表情を明るくして駆け寄ってきます。「浴衣だ……!うん、すっごく可愛い」素直に言ってくれるから嬉しいけど、ちょっとだけ恥ずかしい。行こうかとすぐに手を繋いで、人混みではぐれないよう自分の方に引き寄せてくれる真琴。たまに振り返って「大丈夫?」と確認してくれる。金魚すくいで出目金を取ってくれて、そのままゆっくり歩きながら花火の会場へ向かい、フェンスの近くに二人分のスペースを見つけて並ぶ。後ろから抱きしめる体勢でまだかな、と待っているその時間が幸せ。じゃれあいながらふと耳元に唇を近づける真琴。思わずドキッとすると「…始まるみたいだね」、同時に腕の力が少しだけ強くなる。ロマンチックな雰囲気の中で、顔を上げればすぐにキスが降ってくる。我慢できなかった、と子どもっぽく笑う真琴にドキドキ。花火にまぎれて二人だけの世界。しっとり幸せな夏の終わり。
渚の場合 ライトグリーンのシンプルな浴衣に髪をアップにして、ドキドキしながら待ち合わせ。時間ぴったりにやって来た渚は駆け寄るなり、「かわいい〜っ!」と大喜びで手を取って歩きだします。お祭りの喧噪の中でかばってくれる渚はいつにも増して男の子っぽくてかっこいい。「疲れたら言ってね」と下駄を気遣ってくれながら、美味しいものをたくさん買いこんで時間ぎりぎりに花火の会場へ。場所が無いから仕方なく隅っこの方で、縁石に座って花火を待ちます。トロピカルジュースを分け合って、暑さにふうと一息ついていると、ほつれた髪を指先で直してくれながら「暑いねえ」と優しく微笑む渚。うん、とうなずけばなんだか良い雰囲気。どちらからともなく寄り添って、夜空を見上げるふりして首をもたれさせると、嬉しそうに擦りよってくる。かわいい。派手な花火にわあっと歓声を上げながら、たまにこちらに視線をくれて、目が合うたびにドキドキと鼓動が高鳴る。キスしそうでしない距離。しっとり幸せな夏の終わり。
凛の場合 赤地に金魚柄の浴衣に髪をサイドにおろして、ドキドキしながら待ち合わせ。時間通りにやってきた凜は「よう」と片手を上げて、近づけば肩が触れる距離で「浴衣いいな。似合ってる」と素直に褒めてくれた。そのまま屋台を回って、射的に通りかかると案の上立ち止まって、「あれ取ってやるよ」とぬいぐるみをロックオン。結果はピロピロする笛でした。クレープを食べながら、花火の会場から少し離れた小高い公園へ向かって、ベンチに並んで座る。お祭りから打って変わって静かな雰囲気に、急に緊張してしまう。手が触れて、ぎゅっと握られる。顔を上げれば目が合う。良い雰囲気に動揺してつい、笛をピロピロさせてしまうとパッと取りあげられて、「…大人しくしてろ」とまっすぐ見つめられてキスされる。お互いのドキドキが聞こえそう、そのタイミングで花火が始まる。狙ったみたい、と笑えば少し照れた顔で「うるせー」と頬をつねられる。寄り添いながら花火を見上げて、また来年も来ようねと約束する。しっとり幸せな夏の終わり。
怜の場合 生成りに牡丹柄の浴衣に髪をまとめて、ドキドキしながら待ち合わせ。行けばすでに待っていた怜がこちらを見るなりはっと驚いた顔をして、「浴衣、すごく素敵です…!」と真正面から褒めてくれるから照れてしまう。「行きましょうか」と手を差し出され、そっと取れば、人混みでは離れないように強く引き寄せてくれる。久しぶりに型抜きやりたい、と言えば怜は理論的にああだこうだ言いながらしっかり割る。食べ物を買って、花火の会場へ向かい、座る前にさっと地面の上にハンカチを広げてくれる怜。「辛くないですか?」とあれこれ気遣ってくれて、大丈夫と伝えれば嬉しそうに微笑む。見つめ合っているうちに花火が始まって、見惚れているとそっと肩を抱き寄せられて、いつになく大胆な怜に驚く。「なんとなく、こうしたくなりました」とじっと見つめながら囁くから、花火そっちのけで広がる二人の世界。キスしそう、な雰囲気になった途端に花火が途切れたりする。怜らしいなあ。しっとり幸せな夏の終わり。
宗介の場合 紺地に和柄の浴衣に髪をまとめて、ドキドキしながら待ち合わせ。時間より少し早くやってきた宗介は、女の子を見つけてほんの少しだけ口角を持ち上げて、じっと見つめながら近づいてきます。なんだか照れくさくって、どうと聞けば「似合ってるよ」と楽しそうに返される。「夏って感じで、いいな」風にさらわれた前髪をさりげなく指で直してくれて、行くかと当たり前のように歩きだす。人混みに巻きこまれそうになった瞬間、手首を掴んでぐっと引き寄せられる。肩にぶつかって、そのまま腕を組んで人混みを抜ける。一息ついて、練乳いちごを買って花火の会場へ。甘いのが苦手な宗介をからかって、一口いる?とスプーンを差し出せば、手を掴んでぱくっと食べたのでかえって驚かされる。捕まれた手が熱い。花火の会場は混んでいて、宗介の足の間に座って、後ろから抱きしめられるような格好に。ドキドキしてるのもきっとバレてる。「こっち向け」と意地悪な声、耳元でくすくす笑い声が聞こえてる。しっとり幸せな夏の終わり。
告白シーンを見てしまいました
遙の場合 幼馴染の遙が女の子と二人っきりでいるのを偶然見かけ、そっと覗けばなんと告白されている真っ最中!つい目が離せなくなってじっと見ていると、もしかして良い雰囲気……?と思えばなんだか心がざわつく。うっかり物音を立ててしまい、遙たちに気づかれて、思わず走り去る女の子。「!」と呼ばれているのが分かるけど、なぜか振り返れない。「待て!」いつになく焦った声色にドキッとしながら、遙に追いつかれて腕を捕まえられる。気まずい。よく分からないけど、なんか泣きそうだ。目が合えば遙まで困った顔をしていてらちが明かない。「……聞いてたのか」うん、「いつから?」ちょうど告白されてるとこから……。ごめん、と謝れば手首を掴む力が強くなる。見上げればまっすぐに見つめられて思わず言葉を飲む。「なんでそんな顔するんだ」それはこっちの台詞なのに、遙は何にも分かってない。「泣くな」泣いてない、「さっきの奴、全然知らない奴だし、その……何もない、から」――その続きが言えなくてお互いに黙り込む。意を決したように顔を上げた遙はまっすぐにこちらを見つめている。「……好きな奴がいるって言ってきた」え、「が好きだ。……俺にはおまえしかいない」だから、泣くな。柔らかく笑った遙にそっと抱きしめられ、ついこみ上げてくる涙。相手への気持ちをようやく自覚して、形を変え始める幼馴染の二人。
真琴の場合 幼馴染の真琴が女の子と二人っきりでいるのを偶然見かけ、覗いてみれば案の上告白されている真っ最中!どうせ振るんだろう、となぜか安心している自分がいるけれど、つい聞き耳を立ててしまう。積極的な女の子に迫られているのを見て、思わずはっと息を飲んで物音を立ててしまう女の子。真琴、どうして強く拒まないの?――二人に気づかれてしまったその瞬間に駆け出すけれど、「ごめん、大事な子なんだ」と告白相手にそれだけを言い残して、慌てて追いかけてきた真琴にすぐに捕まってしまう。「待って、」じたばたするとすぐに放してくれる、ほら、わたしにはいつもこのくらいの距離があるのに。見ちゃってごめん、真琴ってやっぱりモテるんだね。言いながら自分で傷ついてる。「……そんなことないよ」困った顔した真琴がこっちを見ている。なんて言えばいいのか分からず、戻りなよと真琴を促せば「こんな顔したを置いて行けるわけないだろ!」と、珍しく語気を強めて首を振る。お互い見つめ合いながら無性に泣いてしまいそうになる。「俺は……が好きだよ。のことしか見てない……!」強い力で抱き寄せられて、思わず溢れてしまう涙。相手への気持ちはとっくに分かってた、ただ変わってしまうのが怖かっただけかもしれない。ゆっくりと形を変え始める幼馴染の二人。
渚の場合 幼馴染の渚が女の子と二人っきりでいるのを偶然見かけ、楽しそうだなあと思って覗いてみればなんと告白されている真っ最中!うそ、と思いながらとっさに隠れ、こっそり覗く。渚の驚いた顔を見て、胸のざわつきを感じる。オッケーするんだろうか、だとしたら、わたしは……。苦しくなって駆け出すと、どうやら気づかれていたらしく、後ろから「ちゃん!」と渚がこちらへ向かって走ってくる。どうしよう。逃げるのを諦め振り返り、なんでこっち来ちゃったの!と強く言えば「わお、そう来る!?」と驚きながらも「だって、ちゃんがいたから……」としどろもどろな回答をする渚。お互いモジモジしながら黙り込んで、本当に良かったの?と聞いてみると「うん」と優しい笑顔を見せてくれる。「あの子の気持ちには応えられないんだ」少し苦い顔をして笑う、渚が急に男らしくかっこよく見える。いつの間にそんな顔をするようになったんだろう、と思えば胸がドキリ。「……僕ね、」はっと顔を上げれば、熱を帯びた瞳がじっとこちらを見つめてる。「ちゃんが好きなんだ。ずっとずっと前から」だから他の子じゃ駄目なんだ――大人っぽい声色、自分の知らない渚に、戸惑いと新しい感情を見つける。形を変え始める幼馴染の二人。
凛の場合 幼馴染の凛が女の子と二人っきりでいるのを偶然見かけ、もしやと思い覗くとやっぱり告白されている真っ最中!ドキドキしながら様子を見ていると、困った顔でやんわり断っているようで、自分を重ねてなんだか切なくなってしまう。思わずじっと見ていると、はっと目が合って、やばい、気づかれた――と走り出すけれど「!」追いかけてきた凛にすぐ捕まる。ご、ごめん、覗き見しちゃって。「いや、別にいいけど……、なんで泣いてんだよ」泣いてない、と返すけれど、動揺しているせいで嘘っぽく聞こえてしまう。微妙な空気が流れ、あの子はいいの?と聞いてみると後ろ頭をかいて「おう」とだけ呟く凛。「……聞いてたのか?」複雑そうな顔してそう聞いてくる凛に、首を横に振る。声までは聞こえなかった、と言えば少しほっとしている様子で、余計に胸が苦しくなる。どうして?「いや――だから泣くなって……!」ああもう、と言うなりがばっと抱きしめてくる凛。困惑しているとがしがし頭を撫でられる。「大事な奴がいるって言って振ってきた」え、「お前だよ。……以外、俺には考えらんねえ」囁くような優しい声色に思わず瞳が潤んでしまう。相手への気持ちはとっくに分かってた、ただ素直になれなかっただけ。ゆっくりと形を変え始める幼馴染の二人。
怜の場合 幼馴染の怜が女の子と二人っきりでいるのを偶然見かけ、まさかねと思いながらも気になって覗いてしまうと、なんと告白されている真っ最中!こっそり覗き見るけれど、緊張と動揺で赤くなっている怜の姿を見て胸がズキリ。走り去るタイミングで音を立ててしまい、「さん!?」と気づかれてしまう。ごめん!と残して走り去る――けれど怜に敵うはずもなくあっさり捕まえられる。「ど、どうして逃げるんですか!?」だって見ちゃいけないところ見ちゃったから!と振り払うと複雑そうな顔した怜が「さ……さっきのは僕も不意打ちで……だけど僕はその……」口ごもりつつ何でもないと必死に主張する。さっきの子、いいの?と小さく聞いてみると「はい、すみませんがお応えすることはできませんと、しっかり伝えてきました」いつか自分もそんな風に振られる日が来るのでは、と思い涙ぐんでいると、焦った様子で怜が覗き込んでくる。「な、泣かないでください!僕は……っ」すくめていた肩をぐっと掴まれて、真正面から向き合って思いの丈をぶつける怜。「貴女が好きなんです!僕にはさんしかいないんです……!」自分よりも泣きそうな顔をしている怜を見上げて、不格好で実直な彼らしさに思わず涙がこみ上げてくる。驚きと嬉しさを胸に、次第に形を変え始める幼馴染の二人。
宗介の場合 幼馴染の宗介が女の子と二人っきりでいるのを偶然見かけ、そっと覗けば案の上告白されている真っ最中!気まずそうに後ろ頭をかいた宗介が「悪い。好きな奴いるから」とぶっきらぼうに振っているのを見て、思わずショックを受ける。好きな人いたんだ、と思えばじわりと涙が浮かんできて、その場から立ち去ろうとしたところを、宗介に見つかってしまって追いかけっこ。「おい、」腕を捕まえられて尋問される。「何逃げてんだ」だ、だって、覗き見しちゃったから。しどろもどろに答えるとジロリ睨まれて、「聞いてたんだろ」とばっさり。向かいあって気まずい沈黙。しょうがないと言いたげにため息をついた宗介が親指で涙をぬぐってくれながら「言った通りだよ。好きな奴がいるから断った」と呟いて、顔を上げると頭をぽん、と撫でられる。「本当、ほっとけない奴だな」泣き虫だし、早とちりだし、お前一人で俺は手いっぱいだよ。なんて言いながらも優しく笑ってくれる宗介の言葉に、思わず涙がぽろり。「が好きだ」と一言囁いて、抱きしめてくれたらもうじゅうぶん。一体いつから?そんなの分からない。驚きと嬉しさがこみ上げる中で、形を変え始める幼馴染の二人。
一緒にプールに行きました
遙の場合 大好きなプールと大好きな彼女との組み合わせに朝からホクホク気分の遙。更衣室から出て待ち合わせた瞬間から表情がほころんで、喜びを噛みしめているのが伝わってくる。女の子がいるから勝手に泳ぎに行かないし、人の多い流れるプールでは浮輪をした女の子を後ろから抱きしめるような格好で押してくれる。スイスイ進めば女の子が楽しそうに笑ってくれるので遙も嬉しい。あと水着姿を独占したいので視線で周りを牽制している。プールから上がるときは先に上がって手を引いてくれる。女の子が足を攣ってしまったときは、「落ち着け」と女の子を抱きあげて浅いところまで連れて行き、てきぱきと冷静に対処。もう大丈夫、と言えば優しく微笑んで「……なら良かった」、じゃあ次はあっちの波の出るプールに行こう。「と一緒に泳げるなんて……これ以上ないくらい幸せだ」ただ二人でくっついて、びしょ濡れのままキスして、ゆらゆらとたゆたっているのが心地良い。遙とまったりのんびりラブラブなプールデート!
真琴の場合 水着姿の彼女にドキドキしながらも、一緒に楽しむ気満々で色々とエスコートしてくれる真琴。シャチの浮輪に乗せて引っ張ってあげたり、二人乗りのフロートボートで後ろから抱きしめるように乗ってみたり、深めのプールでは怖がる女の子を水の中で抱っこしてあげたり。プールから上がるときは後ろから倒れないように支えてあげるし、濡れた髪をかき分けたりタオルを渡してくれたりするお兄ちゃん属性。女の子が足を攣ってしまったときは「大丈夫!?」と少し慌てながらも、力任せにがばっと抱っこしてプールから上げてくれる。あまりにあっさり持ち上げるから女の子も少しびっくりどきどき。脚に触れながら「こうやって伸ばしたら治るよ」と頼もしく優しく処置してくれる。もう大丈夫、と言えばもう一度抱っこしてプールに戻してくれて、じゃあ次はあっちに行こうか、と浅めのところで気遣いながらビーチバレー。「が楽しんでくれたら、俺はそれが一番嬉しいよ」時に甘く優しく、時に力強く。シャチ系男子真琴とイチャイチャラブラブなプールデート!
渚の場合 お揃いの水着を揃え、水鉄砲に浮輪を用意して最初からクライマックスに弾ける渚。まずウォータースライダーでびしょびしょになりながら、流れるプールで追いかけっこ、二人でバナナボートに乗っかってひっくり返って大爆笑。プールから上がるときは二人でぱたぱた駆けあがって、さらっとお尻に触りながら「めくれてたから直してあげたのー!」と嘘か本当か分からないことを言ってじゃれ合う。女の子が足を攣ってしまったときはすぐに察して、手を引いてプールを上がって、跪いて脚を伸ばしてくれる。「痛くなーい?」もう大丈夫、と言えばニコっと笑って「良かった!」だけどこの体勢も役得かも、と意地悪く笑って女の子を照れさせる。次は人の多いプールの隅っこで、壁との間に女の子を挟むようにして、人目を盗んでキス。「もっかいウォータースライダー行こっか?……それとも、もう少しこうしてる?」深い所では男らしく引き寄せてくれたりして、渚の逞しい魅力も再確認。渚と明るく楽しくハイテンションにラブラブなプールデート!
凛の場合 緊張する女の子を見てくすくす笑いつつも、可愛さ余ってデレデレ全開の凛。波の出るプールでは簡単に流されてしまう女の子に「ちゃんと掴んどけ」と言いつつも腰を抱いてしっかり密着してくれる。流れるプールではわざと置いていき、追いかけてくる女の子の腕を引き寄せてからかったり、サメの浮輪に乗せながら少しでも視線をよこす男を牽制したりする。プールから上がるときは先に上がって力強く腕を引きあげてくれる。女の子の足が攣ってしまったときは「ったく……どんくせー奴」とため息つきつつも、素早くプールから上げて処置して心配してくれる。もう大丈夫、と言えば顔の滴を手で拭ってくれながら、「おう」じゃあ次あれな、と二人乗りのフロートスライダーへとぐいぐい引っ張って連れて行く。びしょびしょになりながらじゃれ合って、疲れた頃には流れるプールで抱っこしたままゆらゆら。「お前やっぱり体力ないよなあ。……なんて、冗談。楽しめたか?」プールではいつもよりボディタッチ多し。サメ系男子凛とハラハラドキドキのラブラブなプールデート!
怜の場合 水着姿の彼女にドキドキしながらも、一生懸命考えたプールデートのプランを展開してくれる怜。だけどしょっぱなから波の出るプールで水を被ってあわや溺れかける。流れるプールに移動して、浮輪をした彼女を周りからかばいながらゆっくり引っ張ってくれる。情けない……と内心で落ち込んでいる怜だけど、さりげなく背中を引き寄せてくれたり、壁にぶつかりそうになると腕を差しこんで守ってくれたりと、無意識に格好良いことをしていたり。プールから上がるときは後ろから背中を支えてくれる。女の子の脚が攣ってしまったときは、慌てず騒がず「失礼します!」と大胆にも抱え上げ、浅いところへ連れて行っててきぱきと処置。もう大丈夫、と言えば「良かった……!」とホッとして、次はウォータースライダーへ。これは激しすぎるのでは……?と懸念する怜の背中を押して、びしょびしょになりながらじゃれ合う。「こんなにはしゃいだのは久しぶりです。貴女といると楽しくってつい、羽目を外してしまいます」手を取りあい、水に脅えて抱きしめあっては笑いあう。怜と一緒にドタバタほのぼの・ラブラブなプールデート!
宗介の場合 水着姿は楽しみだったけど、人のごった返すプールを見てため息をつく宗介。何する?と意見を聞いてくれながら、とりあえず浮輪をさせて流れるプールでのんびり。向かいあって腰を抱くような体勢で流れながら、女の子の提案に全部乗っかってくれる。プールから上がるときは女の子が上がったのを見届けてから上がるし、バランスを崩そうものなら軽々と持ち上げてくれる。女の子の脚が攣ってしまったときは、顔色ひとつ変えずプールサイドにざばっと上がらせて、強引に脚に触れて処置してくれる。もう大丈夫、と言えば「そうか」と優しく笑いながら抱きあげて、そのままプールの深い所へ。怖くて離れられないことを良いことに密着。ウォータースライダーは一人で行って来いとか言うくせに、他の男の人が近づくだけでドス利かせる。「なあ、あれやってみるか?ボディボード。あれならいいぜ」女の子が怖がるものばっかり提案する。いじめっ子気質、だけど肝心なときに男らしく、優しく抱き寄せてくれる宗介と、ドキドキ波乱のラブラブなプールデート!
似鳥の場合 友だちの延長線上のような関係にやきもきしつつも、女の子同士のように可愛らしい似鳥くんカップル。プールサイドをてちてち走り、水際でビーチバレーをしてひと汗かいてから、二人でフロートに乗って流れるプールをぷかぷか。プールから上がるときは隣あって支え合いながら上がる。それでも周りの人とぶつかってあわわ!となっていると、抱きとめて「危ないなあ、もう……!大丈夫だった?」と心配してくれる男らしさも発揮。女の子の脚が攣ってしまったときは一緒に慌てながら、肩を貸してあげてプールサイドでひと騒ぎ。もう大丈夫、と言えば「良かったあ……!じゃあ次は、あっちのプールでゆっくりしよっか」と言って手を取りながら浅いプールで座っておしゃべり。同じペースで一緒に楽しんでくれる等身大の似鳥くん。「僕も凜先輩みたいに背が高かったら、ちゃんのこともっと守ってあげられるのに……」なんてぼやいているけど、十分かっこいいよ?と伝えればお互い真っ赤になって、ごまかすようにウォータースライダーに挑戦したり。可愛い似鳥くんとわくわくドキドキのラブラブなプールデート!
百太郎の場合 水着姿を楽しみにしすぎて、更衣室から出た瞬間から「あーーっ!可愛いーーっ!」と抱きついてきて大騒ぎ、落ち着いてと女の子にたしなめられる百太郎。流れるプールではビーチボールを二人で抱えながらぴったり密着、偶然ボディタッチしちゃっても「ごめん、触っちゃった」て可愛く笑うから許しちゃう。プールから上がるときは意外と水着のヨレを気にして「他の男に見られたらどうするんすか!?」と番犬のように辺りを警戒する。がうがう唸ってる。女の子の脚が攣ってしまったときは、思いのほか慌てず騒がず、「掴まって」とスマートにプールサイドまで連れて行って対処。もう大丈夫、と言えば「ほんとに?無理しないでくださいよ?」とナチュラルに優しい声をかけてくれる。濡れた髪をかきあげたり、深い所で抱き寄せてくれたりと、ふとしたところで頼り甲斐のある男の子っぽさを発揮。「流されちゃっても、俺がちゃーんと助けてあげますから」でも掴まっててくださいね、とさりげなくハグしてイチャイチャ。大好きアピールの激しい百太郎と、胸キュンいっぱいのラブラブなプールデート!
離れるのが寂しいです
遙の場合 休日の最終日、明日からいつも通りかあ、と呟けばなんだか途端に寂しくなってしまった女の子。ソファでいつも通りの顔している遙の隣に並んで、寂しさをそれとなくアピールしてみるけれど反応は薄め。えいっとその肩に頬を預けてみる。「どうした」照れくさくて言葉を濁してみるけれど、遙はもう気づいてる。「寂しくなったのか?」女の子の反応を見て「そんなことだろうと思った」と口角を持ち上げて、肩をぐっと抱き寄せて覗き込んでくる。「……また次の休みに会えばいいだろ」うん……「まだ寂しい?」熱い視線が近い距離でかち合い、どちらからともなく唇を重ね合う。何度も何度もキスをして、熱っぽいため息を吐く遙。くっついてからようやく寂しさを自覚する。どさくさに紛れて女の子の身体をソファに押し倒しながら、帰るなと口にするけれどどこまでが本気か分からない。言葉が少ないから見つめ合って想いを伝える、隠れ寂しがり屋の遙。
真琴の場合 休日の最終日、明日からいつも通り……と思えば寂しくなってしまい、真琴に抱きついてみる女の子。不意打ちに驚いた真琴は嬉しそうに振り返って「どうしたの」と優しく聞いてくれるけれど、本当は寂しがってるのに気づいている。ただ女の子にそう言って欲しくてわざと聞いてます。その期待にお応えしてなんか寂しいなあ、と呟けば正面からぎゅーっと抱きしめてくれて「うん……俺もだよ」と囁くデレデレの真琴。「このまま帰したくないな……」と声に出してからお互いなんだか恥ずかしくなる。ごまかすように抱きあげられて、そのままソファへ連れて行かれ、縺れあうようにキスされる。目が合うたびに頬が熱くなって、真琴の我慢が利かなくなっていく。くっつけばもっと想いが溢れて止まらなくなる。帰らないで、と口にするけれど無理強いはできない、寂しがり屋の優しい真琴。
渚の場合 休日の最終日、明日からいつも通りだねえ、と会話をした瞬間から寂しくなってしまう女の子。何となく気づいた渚はすすっと傍に寄って、頬をツンツンしながら覗き込んでくる。「そんな顔しないでよ〜」と言いながらも、寂しがってくれているのが嬉しいのかニコニコしている。だって寂しいんだもん、と駄々を捏ねればぴょーんと飛びついてきて「僕も!」とハグしてくる。ライトなじゃれ合いかと思いきや、突然じっと真剣な顔で見つめてきて、「ねえ……やっぱり帰らなきゃダメ?」と熱っぽく囁いて、答えを聞く前に唇を塞がれる。ダメなのを分かってるから「答えなくていいよ」と寂しい顔する渚。手指を絡めてキスをして、適当な会話をしながら縺れあう。くっついてたら寂しいの忘れられるかな?帰らないでと口にするけれど、今はまだ冗談のままにしておく。寂しがり屋の可愛い渚。
凛の場合 休日の最終日、明日からいつも通りだな、と何気なく呟いた凜の一言に寂しさを感じる女の子。思わずため息をつき、物思いに耽っていると頭をぽんと撫でられる。「なに落ち込んでんだよ?」軽い気持ちでからかったつもりが、女の子が泣きそうな顔をしているのに気がついて、ついグッときてしまう凜。「ばーか、」なんて言いつつも優しく笑って、がばっと強引に抱きしめてくれる。「そんな顔すんなって……またすぐ会えんだろ?」とお兄ちゃん全開でなだめながらも、抱き合っているうちにどんどん寂しさを実感してしまう凜。目が合って、惹かれ合うようにキスをして、勢いのままソファにダイブ。重いよ、と言えば「うるせー」とくすくす笑いながらじゃれ合う。キスの合間に漏れる吐息が熱い。くっついているうちに、我慢していたはずの感情が溢れだしてしまう。帰るな、と懇願するように呟いた声に二人で切なくなる、隠れ寂しがり屋の凛。
怜の場合 休日の最終日、明日からいつも通りですね、と怜が何気なく口にした瞬間から、思い出したようにシュンとしてしまう女の子。寂しがっているのを察して、怜はさりげなく隣に並んで「まだ時間がありますから。そんな顔しないでください」と明るく笑いかけてくれる。じゃれ合って他愛のないことを話しているうちに、はたと見つめ合ってお互いに黙り込んでしまう二人。「……やっぱり、少し寂しいですね」と悲しげに笑った怜にそっと抱き寄せられて、どちらからともなく唇を重ね合う。触れ合うほどに寂しさが溢れ、キスがどんどん深く激しくなっていく。ソファにゆっくりと押し倒しながら、「このまま時間が止まってしまえばいいのに……」なんてロマンチックな台詞も吐息のように溶けていく。くっついてから名残惜しさが溢れて止まらなくなる。帰らないでください、と駄々を捏ねるように囁いたのは、珍しく素直な我儘。自覚のない寂しがり屋の怜。
宗介の場合 休日の最終日、明日からいつも通りだね、とさりげなく寂しいアピールをしてみても「そうだな」と流してしまう宗介。ちらと拗ねるように視線をやれば「ん?」と素で分かってない感じ。別に、と言いつつも構って欲しいゆえに傍に近寄ってみる。「ああ……お前もしかして、」と気づいた途端ふっと笑って、おもむろに抱き寄せてくる。にやにやと顔を覗きこみながら「寂しいなあ?」なんて聞いてくる宗介は絶対に楽しんでる。寂しいよ、と素直にそう呟いてみると、優しく笑った宗介が触れるだけのキスをくれる。思わず驚いて見つめ合う。何も言えずにいるともう一度唇を奪われて、そのままなし崩しでソファにごろり。「案外可愛いこと言うんだな」なにそれ、「グッときた」もう絶対ばかにしてる……なんて言い合いながらじゃれ合って、くっついているうちに寂しさを忘れてゆく。帰らなければいいだろ、と呟いたのは本気なのか冗談なのか、よく分からない。寂しい顔を見せてくれない強がりな宗介。
初めての彼女に対して……
遙の場合 実は初めてなの、と打ち明けられてキョトンとした顔する。タイムラグがあって「……本当か?」と少し狼狽えながら聞き返す。だけど女の子が恥ずかしがっている様子を見てじわじわと愛おしさがこみ上げてきて、優しく笑って覗き込む遙。「……そんな不安そうな顔するな」でも、とモジモジする女の子の頭を撫でて、自分の胸にぽすんと引き寄せる。「ちゃんと……優しくする」あんまり余裕ないけど、不安がっている女の子をなだめながら一生懸命がんばってくれます。慣れない女の子の様子を見て「可愛い……」ってぼそっと呟いたり、「痛いか?」って逐一聞いてくれたり、意外と余裕のユアペースでリードしてくれたり、普段クールな分ちょっと大人っぽく余裕を見せられると女の子もドキドキ。だけど珍しく汗をかいてたり、ふと苦しそうな表情を見せたりと実はいっぱいいっぱいな面も。「こっち見ろ、……」女の子の初めての相手になれて嬉しい……と噛みしめるほどに顔を覗かせる加虐心。繊細な心遣いと不慣れな優しさにドキドキ、遙との一夜。
真琴の場合 実は初めてなの、と打ち明けられて露骨に驚く。「ほ、ホントに!?」って聞き返しちゃう。なんかよく分からないけどすっごい嬉しいかも……。お互い照れて顔を隠しながら「だ、大事にするから……」と見つめ合い、それから自分を制して一生懸命優しくしてくれる真琴。ちょっとしたことでもビクビクしてる女の子に「怖い?やめよっか……?」と恐る恐る聞きつつ、涙目になっているのが可愛くて勝手に煽られたり。余裕が出てきた頃には大切に扱ってあげたい気持ちともっと色んな表情を見てみたい気持ちがせめぎ合う。「痛かったらごめんね」と気を遣いつつ、様子を伺いつつ、女の子の反応を見て色々と調整。ただし我慢弱い。「ご、ごめん俺、余裕なくって……」と必死な顔してなんとかユアペースを保ってくれる。自分の一挙一動に可愛い反応を示す女の子が可愛くってたまらない。「(このまま全部、俺だけの物に……)」初めての相手になれて嬉しい……と実感するほどに顔を覗かせる征服欲。優しい言葉とうらはらな欲情にドキドキ、真琴との一夜。
渚の場合 実は初めてなの、と打ち明けるとあまり驚いた様子もなく、額を突き合わせて「そっか」と優しく笑ってくれる渚。「恥ずかしがらなくっていいよ?……ふふ、僕なんだか嬉しいなあ」照れる様子もなく、さらっと言葉にしてしまう。ドキドキのムードよりも、緊張させないようにあっけらかんと振る舞ってくれる。「触るよー?」とか「大丈夫そう?」とか明け透けな感じで進める。余裕なくても女の子のために頑張ってくれるのでユアペース、に見せかけてやっぱり我慢が苦手なマイペース。だけどその強引さや男らしいリードが女の子には頼もしかったり。いちいち可愛い、好き、と伝えてくれるのでなんだかんだでらぶらぶ良い雰囲気。泣きそうになっている女の子を宥めながら、最後には「よく頑張りましたー」と頭をなでなでしてぎゅっとしてくれる。初めての相手になれて嬉しい……と実感するほどに顔を覗かせる悪戯心。甘く優しい雰囲気とたまに感じる危うさにドキドキ、渚との一夜。
凛の場合 実は初めてなの、と打ち明けると一瞬びっくりして目を見開く凛。何て言えばいいのか分からなくなり黙る、けどすぐ女の子を抱き寄せて「あーもう……可愛すぎるだろ……」と心の声がダダ漏れ状態。凜、苦しい……と言ってもなかなか話してくれず、凛が心を落ち着けるまでそのまま。がばっと離されたかと思うと「少しでも嫌だと思ったら言えよ」と熱い瞳で見つめられる。「ちゃんと優しくすっから……」いちいち可愛い反応を示す女の子にクソ、煽ってんのか……とヤキモキしつつも、一生懸命自分を制して優しく優しく接してくれる凜。「平気か?」言葉少ないながらもいつも通りユアペースを保って頑張ってくれる。普段大人っぽい分、時折漏れる余裕のない声に必死さが感じ取れる。女の子が流した涙を舐めて、優しく宥めてあげながらも、初めての相手になれて嬉しい……と実感するほどに顔を覗かせる独占欲。「わり……余裕なくて」情けねえ、とぼやいて弱いところを見せてくれたりする。きめ細かい優しさと見え隠れする素顔にドキドキ、凛との一夜。
怜の場合 実は初めてなの、と打ち明けると途端に真っ赤になって狼狽える怜。「そ、それは、あの僕、絶対に大切にします!」とまっすぐに宣言してかえってお互い緊張する。だけど固まってる女の子の様子にハッとして「(こ、ここは僕が安心させてあげなくては……)」と使命感を発揮し、わりと余裕持ってユアペースで男らしくリードしてくれたり。基本的には女の子のために尽くしてくれる怜。「すみません、痛いですか?嫌でしたらもう、今日はここで……」と優しさゆえのもどかしさを感じさせつつも、ワタワタしながらなんとか頑張ってくれる。いちいち震えている女の子を見て心を痛めつつも、可愛いなあ……と邪な思いをめぐらせて痛がっているのに、僕は一体何を……!!と自問自答。たまに夢中になって「可愛い……好きです……」と熱に浮かされたように呟いたりする。初めての相手になれて嬉しい……と実感するたびに顔を覗かせる直情的な本音。手を取りあうような等身大の優しさと男らしい一面にドキドキ、怜との一夜。
宗介の場合 実は初めてなの、と打ち明けると目を見開き驚くも、恥ずかしそうに顔を伏せる女の子を見て、こみ上げる笑いを堪えきれない宗介。「すげー真っ赤」だって……!と縮こまる女の子を抱き寄せて耳元でこっそり「じゃあとびっきり優しくしてやらないとな」と意地悪に囁く。いつも通り余裕のユアペース、だけど女の子の恥じらいとかちょっとした照れとかは「はいはい」と一蹴してマイペースに進める。そんな強引さが頼もしかったりして身を委ねていると、ふと汗拭ったり熱い息を吐いたりして、目が合えばとっさに手のひらで「見るな」と覆われる。「今余裕ない顔してるから、駄目だ」……と言いつつ優しく気遣ってくれるし、自分を制して女の子に合わせてくれる宗介。初めての相手になれて嬉しい……とちゃんと実感してる。そのたびに顔を覗かせる加虐心。恥ずかしがるようなことを何度も言ったり、言わせたり。手のひらで転がされているようで、しっかり愛されている感覚にドキドキする、宗介との一夜。
お風呂に誘ってみました
遙の場合 今日は一緒にお風呂に入りたいな、とさりげなく言ってみると遙は真顔で振り返り、「何言ってるんだ」みたいな顔してこちらをじーっと見つめてくる。えっ、なんかだめなこと言った!?と恥ずかしく思っていると、ハッとして前のめりでフォローしてくれる遙。「いや、だめじゃない」「むしろ……嬉しい」ほ、ほんと?聞けば優しい笑みで応えてくれる。夜、恥ずかしさを堪えてなんとか一緒のバスタブに入ると、向かいあって幸せそうに口角を持ち上げる遙。バスタブから覗く引き締まった身体にこっちはさらに緊張。そのままゆっくり、今日あったことを話していると、遙はふと熱いため息をこぼして、くしゃりと前髪をかきあげて目を逸らす。「のぼせそうだ」普段から温かいお風呂にじっくり浸かったりしない遙は、ドキドキでもう身体中が熱い。大丈夫?と声を掛ければ目が合って距離が少しだけ近づく。「……大丈夫じゃない」あっと声を上げる間もなく唇が塞がれる。幸せいっぱい、我慢は限界。遙とお風呂!
真琴の場合 今日は一緒にお風呂に入りたいな、とさりげなく言ってみると「え……えええ!?」とワンテンポ遅れて驚く真琴。テンパりながら後ろ頭を掻いて「あっ、俺は別に、うん、いいよ」と格好悪いところ見せないように答えるけれど、顔は真っ赤になっている。それからお互いに妙に意識しながら迎えた夜、恥ずかしくて時間がかかりながらもなんとか一緒のバスタブに入って、うつむきながら向かいあう。ちらっと見上げると目が合って、それまで我慢していた真琴は「あ〜もう無理っ」とついに顔を覆って照れ始める。こっちが恥ずかしくなる、と言えば指の隙間からこちらを見て「そ、そうだよね……ゴメン」と大きな身体で子犬のようにしょげる真琴。少し慣れてきた頃、なんてことないことを話していると、真琴は相槌を打ちながら手を伸ばして、そっと頬に触れてくる。「……可愛いな、と思ってつい」と微笑んで唇を寄せてくる真琴。あれ?実は余裕あり?幸せいっぱい、ドキドキは限界。真琴とお風呂!
渚の場合 今日は一緒にお風呂に入りたいな、とさりげなく言ってみると「えー!どうしたの!?」とぴょんと飛びついてきて、「僕はもちろん大歓迎だよ」と語尾にハートマークをつけて両手で頬をむにっとしてくる渚。甘えてくれる彼女が可愛くて堪らない。待ちきれずに迎えた夜、早く早くーと急かす渚の声を受けながら勢いに任せてバスタブへ。向かいあいながら渚は嬉しそうにニコニコ。腕を伸ばして「おいでよ」と誘うけれど、さすがにそれは!と断れば頬をふくらませる。「ちゃんのケチ」だって……とうつむけば、ふいに大人っぽく笑った渚が頭を撫でてくれる。「うそうそ。僕はこうしてお風呂入れるだけで幸せだよ」渚はこんなときまで明るくて優しい。バスタブから覗くしなやかな身体にドキドキしてるのはわたしだけ?けれど、ふと顔を上げるとパッと目を覆われる。「あー、だめ、見たら。僕今、赤くなってるもん」見ないでと、目隠しをされたまま、唇にあたたかい感触。幸せいっぱい、ときめきは限界。渚とお風呂!
凛の場合 今日は一緒にお風呂に入りたいな、とさりげなく言ってみると口を開けたまま一瞬フリーズする凜。照れ隠しに後ろ頭を掻いて、「……別にいいけど」なんて困った顔して言いながらも、内心ドキドキ。「のぼせんなよ?」と軽口を叩きつつ、お互い意識しながら迎えた夜、恥ずかしさを堪えてなんとか一緒のバスタブに入ると、生まれる微妙な間。不安になってちらっと顔を上げると、真っ赤な顔した凜と目が合う。凜、顔赤い……とからかってみれば「うるせー」、「こんなの照れるに決まってんだろ」と、手を伸ばして頬をむにっと掴まれる。珍しく素直。口を開けばボロが出るので、悪戯やいじわるをしかけてくる凜。だけど微笑む瞳や触れる手は優しい。水の滴る前髪をかきあげる仕草をじっと見ていると、「……何見てんだよ」と挑戦的に笑う凜。逞しい身体つきにドキドキ。別に、とそっぽを向けば、首の後ろに凜の手が回されて、顔を上げた途端に唇を奪われる。「悪い……我慢できなくなった」幸せいっぱい、理性は限界。凜とお風呂!
怜の場合 今日は一緒にお風呂に入りたいな、とさりげなく言ってみると怜の眼鏡が一瞬で曇る。「何を言っ……」まで言ってハッとして、「(女性にこんなことを言わせるなんて、僕は彼氏失格だ!)」と急に反省を始める。すぐに了承し、「任せてください」と謎の意気込み。大丈夫だろうかと不安になりながらも迎えた夜、一緒にバスタブに入ってから、眼鏡がないせいでよく見えないことを残念がりつつも、良かったと一息つく怜。向かいあうバスタブから、鍛えらえた身体が覗いてこっちはドキドキ。だけど怜はよく見えていないので、じっと見つめてくる。そんなに見ないでと言えばようやく気がついて「す、すすすみません」とない眼鏡を上げる。ゆっくり話しているうちに身体も温まり、頬も赤くなってくると、気遣うように覗き込み「大丈夫ですか?」と大人びた瞳で微笑む怜。頷けばそのまま近い距離で、どちらからともなく唇を寄せ合う。本当はもっと近づきたい……けど危ないから無理に抱き寄せたりしない怜。幸せいっぱい、緊張は限界。怜とお風呂!
宗介の場合 今日は一緒にお風呂に入りたいな、とさりげなく言ってみるとこちらを見つめてきて、「狭いだろ」と普通に返してくる宗介。そうだけど〜と拗ねればふっと笑って、「別にいいぜ」と余裕たっぷりの笑み。「楽しみだなあ」なんてニヤニヤされてしまったら、言いだしたのはこっちなのに急に恥ずかしくなってしまう。夜、やっぱりやめれば良かったと零した泣き言を拾って、くすくす笑っている宗介。「いいから」と腕を引かれてなんとかバスタブへ入ってしまえば、意外と余裕かも……なんて思いながら膝を抱えていると、ずっとこちらを見ていたらしい宗介と目が合って思わず照れてしまう。「すぐのぼせそうだな」伸びてきた手が頬を撫でる。宗介は余裕だね、とうつむこうとした頬がぐっと持ち上げられ、至近距離で「そんなことない」と囁く宗介に唇を奪われる。ほら、こんなに余裕ない……ってこと?幸せいっぱい、心臓は限界。宗介とお風呂!
貴澄の場合 今日は一緒にお風呂に入りたいな、とさりげなく言ってみると満面の笑みでためらいもなく「いいよー」と軽く返される。「じゃあ良い入浴剤入れないとね。僕、使ってみたいのがあったんだぁ」夜まで待ちきれない、と笑う貴澄はなんだか楽しそう。かえって怖くなってきた。と、怖気づいたのを悟った貴澄は耳元で「やっぱり止めた、っていうのは無しだよ?」と先手を打ってくる。こわっ。夜、貴澄に急かされて勢いのままにバスタブへ。くっつきたがる貴澄を交わして向かい合い、膝を抱える。「後ろからぎゅってするのがいいー」と駄々を捏ねるのを嫌がれば、「頑なだなあ」と笑ってそれ以上は押してこない。こうやって恥ずかしがる顔を見るのもいいなぁと思っているだけ、のはずなのに距離感を掴むのが上手な貴澄。警戒心を解いた瞬間にぐっと腕を引いて強引に唇を奪う。えっ。「美味しそうな色してる」頬、真っ赤だよ。幸せいっぱい、優しさは限界。貴澄とお風呂!